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2018年8月15日

本当の最先端西洋歯科医学を見たとき(西洋医学偏)

日本には本物の歯科治療が根付かない訳
私が大学院生の時、歯科大学で受けた臨床教育の技術では患者さんが治らない現実に苦しんでいました。
そんな時、アメリカの歯科大学と大学院を卒業して当時のアメリカの最先端の臨床技術を習得した先生に出会い、本物のアメリカの治療技術を学べるチャンスに巡り会いました。このことが私の日本の歯科に対する既成概念を完全にひっくり返えすことになったのです。

本物の歯科治療(アメリカ)はここが違う
1、専門性の重視(自由診療を見据えた技術力重視)
2、徹底した感染予防と効率化
3、材料、設備に十分なコストをかけることができる。
4、大学ごとの特徴ある教育システム

845712.png1、専門性の重視(自由診療を見据えた技術力重視)
自由診療では、より高い技術であればあるほど料金は高くなる仕組みです。すなわち歯科医にとっては理想的な環境と技術で治療を行うことが可能。

870789.png2、徹底した感染予防と効率化
歯科用ユニットや、滅菌システムが完成、効率化のための4-ハンドシステムの完成。などシステマティックに治療を行う体制が完成しています。

3、材料、設備に十分なコストをかけることができる。
治療にかける時間や設備、材料が先にあり、それからコストが決まる仕組み、日本の場合保険では先にコストが決まり、それに対して治療方法が決められる傾向があり、手順がはしょられる。

1393225.png4、大学ごとの特徴ある教育システム
大学ごとに結果の出る特殊な臨床テクニックを教育。顎関節症治療、根管治療(顕微鏡歯科)、MTAの開発など結果重視の教育研究システムがある。特に大学院は研究とシステマティックな臨床家を育てる教育システムが素晴らしい。

日本の歯科が遅れている訳
1、低い歯科大学の教育のレベル、教官のレベル。
2、保険皆制度がレベルを引き下げる原因に。
3、留学生が本物の技術をもちかえれない訳。
4、バランスを欠いた診療体系

845603.png1、低い歯科大学教育レベル、教官のレベル。
①優秀な歯科医の流出。
腕の良い先生は開業して自分の思い通りの治療ができます。高い技術力があれば自由度が低く低収入の大学に見切りをつけ開業します。それが大学の教育レベルの低下と教官の質低下を生んでいます。
②大学病院が問題患者の受け皿に。
大学病院にインプラントの失敗症例や、精神疾患患者さんが押し寄せ、対応に追われ、臨床教育の場としての環境ではなくなっている。
③研究と臨床との狭間で技術向上が困難に
研究や雑務に追われ、臨床を極めることは難しく、自身を高める暇もないのが現状。

2、保険皆制度がレベルの高い歯科医療の足枷に
1467345.png①保険制度下では治療費はどこでも誰でも同じ。
矯正専門医を除くと日本の歯科医はほとんどが保険医として開業し、自由診療のみで開業する先生は僅かです。保険診療であれば特に高度な技術は求められないのです。
②保険診療メインでは安価な材料、機器、設備にシフトしがち。
保険診療では支払われる金額は決まっています。先生は原価を下げるために、材料費を絞る傾向にあります。日本の市場で自由診療用の材料が流通せず、手に入れにくい状態となっています。

3、留学生が本物の技術をもちかえれない訳。
①歯学でアメリカ留学は費用が莫大
アメリカで最先端の歯科臨床を学ぶためには大学によりますが年間数百万単位の授業料がかかります。標準的な2年程度で、渡航費、生活費も含め2,000万円以上の費用がかかります。お金持ちのご子息か大学の公費留学です。公費留学は40歳以上にならないと許可されず、臨床の技術を学ぶには遅すぎるのです。
②アメリカ留学は研究留学がほとんど
アメリカの奨学金制度もしくは有給職員としての留学をする為には、臨床では無理で、基礎研究者の枠しかありません。
③臨床のレベル差がありすぎる。
臨床教育レベルの差から、臨床の技術レベルの差が大きすぎるため、臨床の留学生が実際の患者さんを触らてもらえない(アメリカは訴訟国家なので)

また、アマルガムを詰めて修復治療(虫歯などの詰め物をする治療)は終了するのですが、歯を元の形にに戻すテクニックは非常に素晴らしいものでした。
その日のうちに虫歯を完全に取り除き、二度と虫歯にならない状態にしたのち、治療後すぐに正常に機能するように治療を完了するという技術は日本の先生でほとんど見たことがありませんでした。

その頃大学院生であった私は、あちこちの先生が治療をするのを見てはいましたが、どうも「治療自体がぴんと来ない」というか「治っているように見えない」といった違和感があったのです。

その感覚は全く正しかったと認識したのです。日本のように中途半端な治療技術に目が慣れ、きっちり治すものがいったいどんなものなのか、考えることすらしなくなっているのが日本の歯科医療の現状だと思います。
そういった意味でも、本当の正しい歯科治療を一人でも多くの先生に伝えたいと思っています。

今はアメリカでも日本でも審美的な要求からレジンが多用されるようになってきていますが、レジンは所詮樹脂です。水を吸収する性質があり、長期間口腔内に入っていると、吸水し、削るとなんともいえない臭いがしてきます。また歯の組織に深く浸透させて接着性を出すため、除去が必要なとき、どこまでがレジンで、どこからが歯なのか見分けがつかないため、歯を余分に削ってしまうという欠点があります。

歯に充填した材料は必ず劣化してきす。そして、劣化した場合は交換が必要になりますが、そのとき必要のない歯を削ってしまう可能性がある材料はあまり好ましくありません。

毎日何十キロもの圧力に耐え、水分や酸、アルカリに耐えうる材料かといわれれば、ハッキリ言ってはレジンは不向きといえるのです。これは中学生ぐらいの教育を受けていれば容易に理解できることですが、大人の場合、さまざまな情報に惑わされ、正常な判断が出来なくなっているといえます。

情報は取捨選択が必要です。今のインターネットは、誤った情報や、利益のために誘導された情報が多すぎて、真実の答えを見出すことがかなり難しくなっているといえます。

レジン修復がこれだけ浸透した理由の裏にあるのは効率化と、省力化、そして徹底したコストカットであり、技術を必要としないお手軽な治療へと歯科医療が進んでいるのが現実だと私は思っています。


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