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2017年5月11日

歯科治療、安く、自動化?実は難しい

世の中がイノベーションが進み、ITによって、多くのものが効率化し、機械やコンピューターに取って代わられてきています。

医師法の問題はあるものの、医科における「内科医の処方する薬などについては人工知能で代用が可能」になる時代が来ました。
そもそも今の日本の内科医のやり方では手先を使ったり、手技を用いた治療がが必要なことをほとんどなくなっているので、いずれ「人工知能のほうが優れた処方ができるようになる」ことは間違いないでしょう。

しかし、歯科医療については、今まで自動化されたこと、あるいは今後自動化されそうな話は聞いたことがありません。矯正治療やセラミックの治療で一部CAD/CAMが使われてきていますが、本当に技術を持った人が用いる治療ではありません。これらは自分に技術がないから、「自分の手でやるよりまし」とか、「勉強していなくてもある程度の治療ができてお金になる」といったレベルの内容だと個人的には感じています。

そもそも、歯科治療における診断と、個々の歯の治療に関して言うと、今後自動化されることはまず不可能に近いと考えたほうが良いと思います。

私自身、様々な患者さんを触診したり、問診したりする経験から考え、同じ症状を訴えても原因はまちまちであり、たった、一本の歯が欠けただけで、一瞬で筋肉のバランスが変化し全身に影響が波及し、全ての筋肉と骨格のバランスが変わってしまうため、元の状態に戻すことさえ非常に難しいのです。

「早くて、安い歯科治療」では、、単にその歯の物理的修復のアプローチを、いかに手早く行うかだけが重視され、その歯に起こった物理的変化以外をみることがありません。

しかし、たった一本の歯が欠けただけで、歯は移動し、筋肉の緊張が引き起こされ、全身がねじれてしまっています。早く、安い治療では、「歯のほんのちょっとの高さの違いで体がねじれれば、脊髄もねじれ、結果的に場合によっては思考まで変わってしまう」ことなど考えもしません。

物理的代替物による修復はできても、実際には本当の意味で、もと通りにできたとはいえませんから、歯科治療というのは非常に「高度なスキル、感性、思考」が求められるわけです。

こう考えると、安くて早い治療は、様々な患者さんの治療をしてきた私から考えると相当リスクが高いと思うのです。


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