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2017年4月17日

思考と噛み合わせとの密接な関係

「気のせいか?歯の治療した後気分がよくなってきた?」

患者さんから時々耳にする言葉です。
矯正治療で噛み合せの位置を修正し、また首や顎周囲の筋肉を触診しながら、噛み合わせの位置を確認してゆく治療法を8年以上行ってきて、手ごたえを感じる瞬間です。

私の医院に就職し勤務し始めたばかりの歯科衛生士は「何で歯医者なのに、首ばかり触っているの?治療の失敗をごまかしていんじゃないのかな?」

と疑っていたようです。しかし彼女にも私の噛みあわせを理想的にする矯正治療をうけてもらい、身をもってその治療を体験し、その意味を理解してくれ、疑いも晴れました。
噛み合せの位置を治す時は顎の位置の変化とともに変わってゆく身体と首の骨の位置関係をきちんと確認して行ってゆくことが非常に重要ということも、今は理解してくれています。

21世紀に入り、人間がより健康な体を手に入れ、次のステージに上がるためには、人間が本来持っている潜在能力を引き出す方法を見つけることです。そこには本来の人間の解剖学的な機能を100%発揮できるような治療技術が必要であり、そこに噛み合わせの治療が大きくかかわっていることに気がついたのです。

脊髄神経とかみ合わせとの関係
首は「歯と噛み合せを治すと体調が変わる」に書いてあるように非常に重要な脊髄という神経の束が通っています。

この束は実は脊髄液という液体に囲まれたチューブ状の脊柱管の中で仙骨の先までつながっています。

この脊柱管の太さは個人差が多く、「脊髄の周りにゆとりがある人」と、「あまりゆとりがない人」とがいます。

ゆとりがない人は、わずかな頚椎や胸椎、腰椎の歪で神経の束の一部が圧迫され、全身の調子(胃腸障害や不整脈などの心臓の機能)が悪くなったり、脊髄液の流れが悪くなって、思考力などが後退し、活力が失われてしまったりします。

さらに、頚椎、胸椎、腰椎の横からは脊髄神経の枝である各臓器、筋肉などを制御する神経がたくさん出ており、各椎骨のズレによってその神経が圧迫されることにより身体の機能が低下すると考えられます。
「椎骨間の筋肉や靭帯がバランスよく緩まることで神経系の圧迫も無くなり身体の機能が最大限に発揮されるようになる」はずです。

一般的に言われる老化とは単なる細胞や筋肉、臓器の老化というより筋肉や靭帯が固まり、椎骨がズレることによって、体の機能が低下を起こしている状態ともいえます。
実際適切な矯正治療を受けて噛み合わせを治し、骨格のバランスが良くなり、筋肉や靭帯の硬直が取れた患者さん(自分を含めて)のほとんどが、「明らかに見た目が若返ってきます」

中枢神経とかみ合わせとの関係

顎関節症の患者さんは、首の周りについている筋肉が硬く、頭蓋骨を強く引っ張り、「頭蓋骨の変形」を生じさせます。「頚椎の変異による脊柱間内の脳脊髄液の循環の不均衡」「脳頭蓋の変形」によって特定の機能を持った脳領域(ブロードマンの脳野)がむくみ脳の機能が不均衡になると考えられます。すると、体全体にもその影響が出たり、感情が不安定になったり、やる気が出なくなったりします。
このような症状を薬で治そうとすること自体ほとんど不可能に近いことは明らかです。もちろん、対症療法的に神経の活性を強制的にあげたり、落としたりすることはできますが・・。

実は何人もの患者さんの頭の形を触っているうちに、歯の矯正をしながら筋肉を緩めてゆくと「頭蓋骨の変形が治ってくる」ことを発見したのです。
そして治療中にさまざまな特定の脳や延髄の機能が亢進したような症状を見ることがあり、そのような症状が一通り終わると、患者さんは今までの自分とは異なる本来の自分の能力に目覚めるわけです。
矯正治療とはそれほど非常に奥が深く、注意深く行われる必要があるという考えにいたったのです。(通常の治療技術ではここまで行うことは難しいのですが・・。)

現代病だけでなく、多くの疾患がこのような理論で考えると納得できるわけで、こういった治療技術が広がる必要があると思うのです。

以前、具合が悪いので脳のCTスキャンを撮影してもらい、何も異常がないと医師に言われた患者さんが、その画像を持って当院にいらっしゃいました。医師が何も問題がないと診断していましたが、私が診たところ、脳にはきちんとした問題がありました。上記のような考え方で読映をした場合「医師の診断と私の診断とが異なる」部分がいくつもあったわけです。


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