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2016年12月17日

歯科界を知れば、ずべてが見える!

歯科業界の今!
一般の方でも今は耳にするようになったと思いますが、歯科業界は実は今大変な時代になっています。

40年ほど前までは、歯科業界はまさに黄金時代、「予約券を高値で売りさばく」なんてダフ屋並みに歯科の予約が取れない時代がありました。

しかし、今は都内では7割の歯科医院で閑古鳥が鳴き、「年に2,000件近く倒産または廃業をする時代!」、患者さんの争奪戦は激しさを増しています。また新規開業しても3割は倒産という、厳しい時代になってきたのです。

歯科医院も「経営に走る医院」「本質的に治すことに集中する医院(実際はとても少ない)」「やって行くのが精一杯の医院」3極化がすでに始まっているのです。

また保険診療の点数の引き下げによる経営難から、歯科医院は「大規模経営」、「訪問診療特化」、「審美歯科、美容歯科特化の自由診療」、「メインテナンス中心の診療」、「医療行為としての自由診療の歯科」(非常に少ない)といった経営形態に分かれてきています。

患者さんも、「どこにかかるかを選べるようになった!」一方で「自分の目的に合わせてきちんと選ばないと場合によっては取り返しのつかないことに!」なる時代になったのです。また相次ぐ保険点数の引き下げで、「保険診療で標準的な治療を受けることは難しい」というのは業界ではもはや常識。「健康への投資としてきちんと治すためには自由診療もやむを得ない」の時代なのです。

歯科医院の難しさ

歯科医院の経営形態を多くの人はよく理解していません。私自身25年以上この仕事に携わり、20年以上経営に携わってきた経験から、この業界の特殊性を理解し、今の時代に歯科医院を経営してゆくことの難しさを理解したのです。

もともと、歯科医院の経営はほとんどが保険診療の収入でまかなわれ、多くの一般の患者さんも歯科治療に保険が効くことを半ば当たり前のように思っています。

しかし、今は実際は保険診療での報酬では、ほとんどの治療が採算ぎりぎり、もしくは赤字、実際には本来のあるべき医療としての歯科治療の質を維持できるようなレベルではないのが実情です。多くの歯科医院は「よほどたくさん患者さんが来院していない限り、保険診療だけでは新しい機器、機械の投資することすら難しい」といった状況なのです。そして多くの歯科医院で競争の激化のために技術や自分に売りを持たない先生では、患者さんもふえないため、保険点数が高く、経営が成り立つ訪問診療に移行するしかないのが現状です。

また「IT化が遅れている」こともこの業界の特徴で、保険制度に対応したカルテシステムはあるものの、さまざまな支払い方に対応しなければならない自由診療のカルテや会計に対応したカルテシステムが存在しません。
また、治療の使用する在庫を管理することがとても大切であるにもかかわらず、実際に使い物になる在庫管理ソフトウェアがありません。
2005年当時、私の調べた限りどちらも使えるソフトウェアがなく、自分でSEに直接依頼して製作する羽目をなり、結局多額の投資が必要となりました。

このような事情から、たとえ経営の安定した自由診療を行っている歯科医院でも「会計計算が煩雑で、手作業が多いアポイント業務」であるため、「受付を常駐しなければ成り立たない業務体系」であったり、当医院で行っているような診療の効率化のための「4ハンドシステムや滅菌システム」を取り入れていない医院がほとんどであるため、「診療自体の効率が非常に悪い」といった状態なのです。

また、どの業界も同じですが、少子化による人手不足から、優秀な人材の奪い合いが生じており、雇ってもすぐ辞められてしまうなど、スタッフのレベルを保つことも難しい時代です。

治療で頂ける金額が低い(平均して諸外国の1/20の一程度)
効率の悪い診療システム


経営のゆとりがない(高度化のための設備投資、IT投資、効率化のための投資が出来ない)

治療の質を上げるゆとりがない。

また、歯科における教育が遅れていることは否定できない事実です。歯科大学の病院では人があふれ、臨床教育を熱心したり、治療レベルが高い先生より、論文を多く書いた先生の方が大学に残りやすいシステムになってきており、実際に患者さんが治るための高度な臨床教育がされていないのが実情で、大学に残っていたとしても、高度な治療技術を学ぶことがますます難しい環境になっています。

それとともに、技術を持つ歯科医が非常に少なくなってきており、技術がなくても経営がなりたつ、マウスピース矯正や審美治療で自由診療化したり、訪問歯科診療など、応急処置で済まされる治療へと移行している傾向があります。また高い治療技術を持っている先生は一握りで、そのような先生の治療費もアメリカのように高くなる傾向にあります。


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