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2010年3月28日

当医院のユニット(4ハンドシステム)

当医院では歯科用ユニットはアメリカ、エーディック製です。

このユニットは、タービン、エンジン、スリーウェイシリンジだけではなく、照射器や、スケーラーまでユニットのハンガーにかけることができるようになっています。
これらのすべての機器は足元のどこから踏んでも同じ強度で押すことができる円形のフットペダルで制御が行えます。

アマルガメーター(材料自動練和器)や、電気メスなどもすべてユニットのそばに設置し、アシスタントが無駄な移動が必要ないよう設計されています。

ユニット間に間仕切りがない理由は、根管治療用の顕微鏡を、両方のユニットで治療に使用できるようにするためです。

当医院では感染予防のために、ビニール掛け、清拭、などに時間がかかるため、同時に2人の患者さんが入ることがほとんど無く、交互にユニットを使っています。そのため、顕微鏡はどちらのユニットでも使用できたほうが良いからです。

当医院のユニットは、日本の一般的な歯科医院で見られるユニットとは少し見た目が違います。感染源となるスピットンなどをなくし、感染の危険性を省き、代わりに、デュアルバキュームカップでお口をゆすいでもらえるようにしています。

豆知識
アメリカでは歯科治療は一般に4-ハンドシステムになっています。

このシステムは、ドクターが目線を変えさせることなく、治療に集中でき、アシスタントが常駐して的確に器具を渡します。医師の外科手術と同じ方式です。器具はIMSという器具セットにまとめられ、使用後は汚れをふき取ったのちに元の位置に戻され、蓋をされたまま洗浄されるので、器具による怪我の心配もありません。

最近では治療の精度が向上し、アメリカではルーペなどを用いた治療がほとんどであり(アメリカではルーペをしていないドクターは信用されません)、アシスタントが適切な受け渡しをしてくれないと、ドクターの視線は拡大した歯と、器具を取る通常の目線とで移動を繰り返す必要があります。
(下の写真は4ハンド導入前の治療風景・・治療器具が散乱し、ドクターしか道具を取ることができないので非効率です。2007年撮影)
2DSC03424.JPG


これは結構疲れる作業となってしまい、効率を著しく低めます。4ハンドシステムはこのような欠点をカバーし、治療に集中し、アシスタントがドクターに目線を変えさせることなく器具の受け渡しをできるようにしているのです。
(下の写真は4ハンドシステム導入後、インダイレクトブラケットボンドをしているところ、タイミングよくアシスタントが照射器を渡そうとしている。2014年撮影)
10DSC_00111a.jpg


残念ながら日本でこの方式を有効に利用している歯科医院がすくなく、アメリカの歯科医療のスタンダードと水を分けられている感は否定できないでしょう。

滅菌レベル、水の管理

感染予防の要は滅菌のレベルと治療に使う水の管理
「歯科医院ならどこでもきちんと滅菌消毒されている?」そうお考えではありませんか?実は滅菌にはレベルがあり、「血液唾液を扱う歯科では最高レベルの滅菌管理が必要」なのです。滅菌の管理レベルは医院によってまちまち、滅菌レベルは治療をする先生の意識を示しています。
①滅菌器(オートクレーブ)
1、滅菌の種類
2、滅菌の仕組み
3、滅菌器のチェック

1、滅菌の種類
滅菌はそのレベルの高い順からクラスB、クラスS,クラスNがあります。歯を削るタービンなどを滅菌するためにはクラスBが必要です。クラスNは(naked・・ミラーピンセットなど裸で滅菌するもの)クラスSは(special・・チューブなど特定の用途の器具)
クラスB(Big・・とても大きな装置を必要としたため)滅菌器以外では、円形をした庫内も場所によっては十分な圧がかからなかったり、袋詰めされた器具を十分の滅菌がかけられなかったり、タービンやエンジンなど複雑な管構造を持った構造物を確実に滅菌することができません。

2、滅菌の仕組み
滅菌器に付属するコンプレッサーとバキュームで、庫内の空気をすべて抜き、殺菌フィルターを通し、圧をかけた蒸気で滅菌するため、複雑な構造をしたタービンなども完全な滅菌ができるのです。
下図参照
1LISA1024.jpg
DSC02264_R.JPG

クラスB滅菌器LISAにはプリオンモードがあり、狂牛病の原因であるプリをンタンパクを不活性化させることもできます。あらゆる安全性を考えると滅菌器の選択は非常に重要です

3、滅菌器のチェック
滅菌が確実に行われているかを定期的に検査することはとても大切なことで1 LISA1025.jpgす。機器は必ず故障することがあるからです。
当医院では、滅菌の効果を測定するための器具を用いて、一定の期間で滅菌のチェックを行っております。
(左写真参照・・右の図はへリックステストの仕組み、チューブ状の器具が中の部分まで滅菌できているか判定する器具です。当医院では週一回検査しております。右上はBowie&Dick test
何枚も重ねた紙の中が滅菌されているか判定する器具、当医院では月一回検査)

②ユニットや消毒に使用する酸性水
酸性水とは機能水とも呼ばれ、非常に高い殺菌力、ウィルス不活性化能があります。
1R0019330.JPG
右上の表は、毎日測定している強酸性水のデータです。pHは安定した値を示して います。またOKと書かれているのは、有効塩素濃度が20ppm(細菌ウィルスに対して有効な値)を越えていることを示しています。

当医院では以2014年2月に改築し、強酸性水生成器を2台備え、さらに安定した強酸性水の作成を可能にしました。
当医院ではユニットに流す水にもすべて強酸性水を使用していますので、感染予防に関しては安全な治療が受けられるのです。

ユニットの水が汚いという問題は、すでにアメリカでは1990年代に「トイレの水より汚い歯科用ユニットの水」と題して、すでに新聞などで取り上げられ、当時直ちに対応策がとられました。

2010年3月17日

JRVTおよびDegunormについて

当医院で使用している金属は、いずれも数ある歯科用金合金の中でも、最高級のものです。

JRVTPF018.jpgJRVT
JRVTはアメリカのタッカー先生が10年以上にわたって研究を重ねた集大成の金合金で、長期間の予後が期待できる素晴らしい材料です。1JRVT029.jpgこの金属は粒子が非常に細かく、鋳造体を作成する際のワックスパターンの細部にわたる再現が可能な材料です。
このメーカーは患者さんの歯のためには良い材料が絶対必要であるという理念のもとにこの金を売り続けています。
enduarance1.JPG

Degunorm
デグノームはもとはドイツのデグサ社によって開発されました。
ゴールデンゲート(金門橋)システム・・クラウン、コアー、インレー、パーシャルデンチャーすべての治療を良質な同一金属で治療を行う理念によって開発されたもので、非常にハイクオリティーな金合金です。
私が大学院生のころから使っている非常に信用性の高い材料で、今年で23年使い続けています。
degunorm020.jpg

実際にゴールドを用いて治療を行った当医院の症例はこちら


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