首と噛み合わせの関係

  首と噛み合わせの関係

院長ブログBLOG

2010.06.28
全身と歯の関係

首と噛み合わせの関係

歯と首は非常に強い相関関係があります。
私がそのことに気がついたのは最近のことです。
というのは鞭打ちを経験した患者さんは、歯の治療に対して非常に敏感になっているということからです。
首に強い力がかかったり、頭に強い衝撃を受けた人は、噛み合せをほんの少し変化させただけで首のみならず、全身に大きな不調が現れます。
また、逆に噛み合せを治療してゆくと、首の調子が格段によくなったり、手の痺れ、内臓の不調等が改善したりします。
首は実は人間の体の中でもかなり重要な神経が集中して存在している場所であり、また首が前後左右どちらかに変異するだけで、手がしびれたり、内臓の不調まで訴える人がいます。
腕に関しては頚椎5,6,7番から腕に向かう重要な正中神経、尺骨神経、正中神経に神経がむかっているので、腕の機能と首との関係は非常に緊密と考えられます。
これらを考えてゆくと、単に噛み合わせをいじることが全身に多大な影響を及ぼす可能性があり、安易な態度で噛み合せを治療することは非常に危険ではないかと思うのです。
しかし、実際に困っている患者さんに対して、何ら治療を行わないことも良くありませんから、患者さんの反応を見ながら慎重に治療をおこなって行くべきでしょう。
幸い今のところ、ほとんどの患者さんで改善が認められているので、ほっとしているところです。しかし、良くなると言うレベルも更に向上してゆかねばならないと思っています。今は患者さんの協力も得ながら、MRIによる診断も必要ではないかと考えています。
また治療によって症状が改善すると、必然的に患者さんの要求するレベルが高まり、もっともっとということになります。
それに挑戦することがさらなる治療レベルの向上につながると、思っています。

RECENT POST

CATEGORY

ARCHIVES