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顎関節症の原因ってなんですか?

顎関節症は実はわかっているようで非常にわかりにくい病気なのです。

なぜなら顎関節症は顎の不具合から、全身にわたる不定愁訴まで、さまざまな症状があるため、すべてが噛みあわせだけに原因があるとは言い切れないからです。

1、噛みあわせが原因と考えられるもの。
a.歯の治療を受けてから顎の調子が悪くなったり不定愁訴の症状が出た場合。

矯正治療や虫歯治療、根の治療、ブリッジ、入れ歯などの噛みあわせを変えてしまうような治療を受けることで発症することがあります。実は治療によって噛み合わせが変わってしまったことは非常に多いのです。治療の際常に噛み合わせを変化させない配慮が必要ですが、日本で行なわれている一般的な歯科治療の場合、仮歯の精度や、根の治療のやり方充填材料の選択が適切でないことが多く、治療をすればするほど噛み合せが変わってしまうケースが多いのです。

b.歯並びが深かったり、顎が左右どちらかに歪んでいたりしている人が、成長とともに顎の調子が悪くなってきたり、アレルギーや疲れやすいなどの症状が出た場合。

噛み合せが成長とともに悪化して、不定愁訴のような症状もだんだん悪化してきます。
これは体のバランスが徐々に崩れていったために、体の抵抗力や、恒常性を維持することが難しくなっておきてきたものです。
全身のバランスが崩れれば、一般的な人が何も感じないことやもの、食べ物などに対しても、強く反応したり

2、生まれつきのもの。
ほとんどの人があまり理解していないとおもいますが、顎のズレはすでに赤ちゃんから始まっていることがあります。お母さんのお腹の中でお母さんと一緒にさまざまなストレスを受けてるため、敏感なあかちゃんにはおなかの中ですでに顎が曲がり始めていることも・・。

赤ちゃんも大人と同じで体質も性格もまちまちです。また物理的なストレスだけでなく、お母さんが不安を感じていたり、周りの環境が良くないとそれだけでも筋肉や骨格に影響を与えてしまいます。

敏感な赤ちゃんは、お母さんが強いストレスを受けるとおなかの中で同じストレスを感じ、成長発育に問題が起こることがあり、生まれつき骨格がゆがんでいたり、体中の筋肉が固い傾向がある場合があります。

そのような赤ちゃんは生まれつき筋肉や靭帯、骨格に問題(奇形ではなく固まった状況なので緩めることで治ることも可能です)を持って生まれてきますから、さまざまな過敏症や、不具合を持っています。

先天的な疾患といわれるようなクローン病や、発達障害、自閉症などは、このような生まれつき筋肉や骨格が異常になっていることが実際は多いのです。(オステオパシーでクローン病が改善した例もあります。)

このような場合は、できるだけ早い時期に骨格のゆがみを治療すると、症状が軽くなったり場合によっては症状が消えることもあります。当医院では歯の治療と合わせてオステオパシー(アメリカの国家資格、日本では国家資格ではない)を紹介しています。

またこのような敏感な子は顎や歯に異常が起きる確率も高く、早い時期から噛みあわせの治療することも重要です。当院では、多動症や自閉症の症状が改善した例も少なくありません。

3、性格や後天的環境が原因である場合。
顎関節症の患者さんは非常に繊細な人が多いです。芸術家やクリエーターなど感性が高い人や緻密で繊細な仕事をする人は顎関節症になりやすいです。

また、敏感な人が医療やヒーリングなど、調子の悪い人を診なければならない職業や、SEなど細かい仕事でありながら過酷な労働を強いられる職種についている人も顎関節症を発症しやすくなります。

仕事による癖や、偏った筋肉の使い方によって長年の間に全身の筋肉にアンバランスが生じます。

これが顎にも影響を与え、位置が狂ったり、歯が移動したりすることで噛み合せが狂ってしまうことがあるのです。

このような場合、歯や噛みあわせ治療は重要ですが、体全体の調整も是非必要となります。

いずれにしても、顎の位置だけを治せばよいといった単純な治療ではないのが顎関節症なです。

矯正治療で顎関節症(や体調不良)になることがある?

矯正治療を受けることで顎関節症(体調不良など)になる場合があります。矯正治療は審美的なことのみならず、噛み合わせなどの機能において人間の健康にかかわる非常に効果のある治療です。
しかしながら、噛み合わせを考慮しなければならないという非常に難しい治療技術でもあるのです。矯正治療の噛み合せについてはまだ十分な理論が完全には組みあがっていないのが現状でもあります。

矯正治療でトラブルが必ず起こるというわけではありませんが、敏感な人の場合慎重な治療を行なわないと、思わぬ症状に悩まされることがあります。また敏感な人でなくても矯正治療中に色々な症状が出ることがあります。ほとんどの場合は一過性のものでやがて改善しますが、中には本人にしか分からない問題が起こるケースも存在しています。

私の経験では、矯正治療で、体のパフォーマンスが変わることもあると思います。そのことを知ったり、経験したりしているのでアスリートが歯科矯正をしているのだと思います。

矯正治療で噛み合せを変化させられることで起こる変化は、あくまでも本人にしか分からないため、実はとても厄介で、歯科医がその状況を判断することはとても難しいのです。また噛み合せがずれていること自体が、矯正治療を受けようとする理由である場合は、噛み合せの理解が十分出来ている歯科医に矯正治療を行ってもらう必要が絶対にあるのです。

わたくしどもが診てきたケースで頻度の高いものから順に挙げますと以下のようになります。

1、受け口の治療を行うために、顎を後ろに下げる治療をうけたケース。
受け口(専門用語ではⅢ級)の治療を行われたる際、顎を後ろに下げる治療を行うことが多いのですが、比較的高い頻度で顎関節症(原因不明の体調不良)を発症することがあります。

受け口の治療では、顎を後ろに引くための治療や、奥歯を低くして、顎の位置を回転させる治療をすることが多く奥歯の高さが低くなりやすいです。その結果、呼吸路が狭くなったり、頚椎が緊張しやすくなったりして、顎関節症が発症するのではないかと私は考えています。

2、出っ歯を治すため歯を抜いて矯正治療をはじめるとともに体調が悪くなった。
出っ歯(専門用語でⅡ級)やガタガタな歯並び(専門用語で叢生)を矯正治療をする際、小臼歯を抜いて矯正治療を行うことが多いのですが、もちろんケースバイケースで抜歯が必要な場合もありますが、抜歯をして前歯を後ろに下げる際、奥歯も前に移動するため、噛み合せが低くなりやすいです。また、口元はすっきりするのですが、歯列のアーチが狭くなり口の中が狭くなり舌を置くスペースが狭くなり、呼吸路を圧迫しやすくなります。相対的に顎周囲の緊張が増す傾向となり、顎関節症症状が生じる場合があります。

3、前歯だけの矯正で出っ歯やスキッ歯を治してからに体調が悪くなった。
最近流行っているマウスピース矯正や部分矯正など、一部の歯だけを移動させて矯正する場合、前歯の当たりが急に変わり顎が前に出にくくなって後ろにに引かれてしまい他のケースと同じ様に顎周囲の緊張が強くなって、顎関節症の症状が出てしまうことがあります。

4、お子様の矯正で床矯正(入れ歯のように口に出し入れする装置)による影響
矯正を二段階で行う場合、顎を後ろに送るタイプの装置は上記のケースからもいえるように将来問題が出ることも少なくありません。床装置は有効な装置とそうでない装置との差があり、さまざまな装置を使ってきた経験で、ムーシールドなどの装置は非常に有効です。但し急速に拡大するタイプの装置は、敏感なお子さんの場合、問題を起こすことも少なくありません。近年のCT撮影では、急激で強い力を歯にかけることは必ずしも好ましくない作用が骨にあらわれることが分かってきました。

かぶせ物(詰め物)の治療で顎関節症(体調不良)になることがある?

かぶせ物の治療で顎関節症(体調不良)になったのは以下の様な方々でした。

1、一番奥の歯を金属から白い詰め物に変えてから体調が悪くなった
一番奥の歯は、実は噛み合わせの高さを決めている、とても大切な歯です。
この歯を金属からレジン(樹脂)に変えてしまうと、噛みあわせが大幅に低くなってしまうこともあるのです。

噛みあわせが低くなってしまうと、顎が奥に入って嚙み締めがひどくなることがあります。嚙み締めがひどくなるとさらに奥歯が磨り減り、どんどん噛みあわせが低くなってしまう悪循環が起こります。

この悪循環が引き起こされると、顎関節症(体調不良)が発症して、不定愁訴を訴えるようになる方がいらっしゃいます。

2、奥歯のブリッジを入れてから、噛みあわせと体の調子が悪くなった
奥歯のブリッジは実は噛みあわせを作るのが非常に難しいのです。
ブリッジの型を正確に取った後、正確な噛みあわせの記録と、正確な高さの仮歯を入れる必要があります。

ブリッジの型を正確に取るにはシリコンという精度の高い材料で個人トレー(患者さんの歯列に合わせてオーダーメードで作った型を取るためのトレー)を使って型を取る必要があります。

またブリッジを作成する相手側の歯列も正確に型取りしなければなりません。ブリッジのような精密なかぶせ物を作る場合は個々の型の精度だけでなく、技工士さんの技術もとても大切な要素なのです。

ブリッジの型を取った後で正確な仮歯が入っていないとブリッジを入れるとき噛みあわせの調整(ブリッジの噛みあわせの面を削ること)が必要になることがあります。

大きく調整されたブリッジを入れた場合、噛みあわせに違和感が出たり、場合によっては顎関節症体調不良を含む)を起こすことがあります。

多くの先生も理解していないことが多いのですが、低い仮歯を入れられると、次のアポイントまでに患者さんの顎の位置はその低い高さに適応してしまい、たとえ正確な高さのブリッジを入れられていたとしても違和感を感じます。

違和感に対してブリッジを削って調整をしてしまうと、かみ合わせは完全に狂ってしまうのです。

3、出っ張っていた上の前歯をかぶせ物で治療をしてから噛みあわせと体の調子が悪くなった
上の前歯が出っ歯ているときはそれほど強く当たっていなかったのに、治療をした後で下の歯が強く当たるようになることがあります。
下の前歯が上の前歯に強く当たると、下顎全体を強く後ろに引いてしまうようになります。

顎を後ろに引くと、顎関節症(体調不良を含む)を発症する可能性が高くなります。

このようなかぶせ物や詰め物の治療で顎関節症から不定愁訴と呼ばれる症状を起こすことがあるのです。

顎関節症の原因はいろいろ

顎関節症と聞くと、ほとんどの方は、噛み合わせが悪いことが原因とお感じになるでしょう。

確かにそれは正しいのですが、もっとも大切なことは、なぜ噛み合わせが悪くなってしまったのかを考える必要があります。


顎関節症の原因を大きく分けると下のようになります。

1、虫歯や、かぶせもの、入れ歯などの歯の治療で、噛み合わせを狂わされたことが原因で発症
2、矯正治療を行ったことが原因で発症
3、子供のころからの習癖や大人になってからの習慣やなどが原因で噛み合わせが乱れ発症
4、生まれつき敏感で、筋肉や骨格が歪みやすく、特に顎に影響が出てしまって発症。

などの原因が考えられます。
1番目の原因では、保険制度も含めた日本の歯科医療の現状に大きな原因があるといえます。

たとえば、根の治療をする際、日本の歯科医は保険診療では、ラバーダムも使わずかぶせものを外して、かみ合わせがないままの状態で何週間もかけて治療を行う場合がほとんどですが、たとえば、一番奥の歯のかぶせものを外して、何週間も経ってしまうと、顎の奥に筋肉がついている関係で、かみ合わせは必ず狂ってしまいます。それがかみ合わせを変化させるもっとも大きな原因で、これによって噛み合わせの崩壊が始まります。

アメリカでは、ある一定レベルの患者さん(日本でいえば、いわゆる社会保険などの福利厚生がしっかりしている会社の健康保険に加入している一定の収入がある人のことを言う)では根の治療は通常専門医が行います。アメリカの根管治療専門医はほぼ100%ラバーダムと顕微鏡を用いた治療を行うのです。

またかぶせ物を全て外してしまうような治療は絶対にしません。わずかなかぶせものの変化でかみ合わせが大幅にくるってしまうことを熟知しているからです。

また虫歯の治療も昨今の審美治療ブームで、臼歯部に樹脂をつめられることも少なくありません。しかし、樹脂は磨耗のスピードが速いため、噛み合せの部分につめると、どんどんかみ合わせが変化してきます。これも顎関節症になる原因です。

また入れ歯も金属の無い、目立たない入れ歯が流行っていますが、これも入れ歯のかみ合わせがどんどん沈み、かみ合わせを変化させてしまう危険な治療です。

つまり、日本では歯の治療そのものが顎関節症の原因となっている可能性は非常に高いのです。

残念ながら、現在の日本の保険制度では、顕微鏡を用いたり、かぶせものを外さないで根の治療を行うだけのコストと時間をかけられないのが現状です。

2番目の原因ですが、日本では今自由診療を積極的に取り入れるため、インビザラインやクリアライナーのようなきちんとしたかみ合わせを確立できるかいまひとつ確証のない治療が歯科医院で多く行われるようになりました。

患者さんも費用が安くて、お手軽に歯並びが治せる治療として、多く受け入れられましたが、実際はこの治療によって顎関節症になり、本格的な矯正をしなければリカバリーが不能になってしまう人も多くいらっしゃります。

また、抜歯をする矯正も、実は顎関節症の原因となったりします。これは抜歯によって口の中が狭くなり、それによって舌や顎の後ろの筋肉が緊張したり、顎の位置自体が後ろに行ってしまうことによって発症すると考えられます。

そしてもっとも重要なのものが3番目の習癖等が原因の顎関節症です。

これを解決することが最も難しい課題でした。
これは矯正で歯を動かしてゆく際、激しくかみしめたり、かみ合わせの位置をもとの位置にも戻そうとしたりするので、歯の動くスピードが遅くなったり、かみ合わせの後戻り、治療時のブラケットや材料が取れるなどの治療の障害と大きくかかわるために、非常に重大な問題です。

つまり、矯正治療を早く、しかも確実に、そして、顎関節症などを発症しないように行うためには、患者さん自身の生活習慣、生活環境そして精神面の安定がなければ難しいといえるのです。

すなわち、無理な生活習慣や、非常に悪い職場環境、極端に精神的に抑圧された幼少自体の経験(これは子供のころからあったとしても、長く大人になってまで刻みつづけられることがある)などの心に残った問題を本人が認識し、取り除かなければ、かみ合わせの治療をきちんと完成させることは難しいともいえるのです。

そのままの状態で行きますので、結局大人になっても奥に引いた噛み合わせになるのです。

ですから現代人は非常に顎関節症にかかる確率は高くなっているのです。

このことから、当医院では初診の方にシステムとして、健康管理をして頂くことを条件に入れております。なぜなら、健康管理をしていただかないと歯の治療が完結しないことに気付いたからです。

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