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噛み合わせのズレは意外に大きい

酷い場合は1センチ以上のズレも!
自分の噛み合せがずれているといわれてもいま一つピンと来ない人がほとんどだと思います。しかし、よっぽどかみ合わせがよい人でない限り、噛み合わせの位置理想的な顎の位置からはずれていることが多いのです。そして、そのズレが歯の治療や、ストレスなどによってさらに大きくなることで、顎の違和感から始まって体全体にさまざまな症状が起こる顎関節症が発症することになるのです。

顎の関節は体の中でももっとも自由度の高い関節で、顎の位置は前後左右上下に自由に移動させることが可能で、その移動できる量は最大で1センチを超えることもあります。

私が長年顎関節症や、噛み合わせの研究をして気がついたことは、顎にトラブルがある患者さん噛み合わせのズレは1ミリとか2ミリといったわずかな量(もちろん歯科医学的に考えるとこの量でも非常に大きなズレなのですが)ではなく、「人によっては1センチ以上もずれている」ことも珍しくないということです。

この顎の位置のズレを3次元的に分けて考えると前後的ズレと、左右的ズレそして奥が低いといった3種類がありますが、ほとんどの場合、それらが複合して変位しています。私の経験では、中でも中枢神経や体調不良ともっとも重篤度の高い顎関節症症状と関係しているのは、奥歯が低い噛み合わせのズレです。

奥歯が低いことによって、顎の後ろの筋肉(咬筋、顎二腹筋、小後頭挙筋など)が緊張し、まず第一頚椎と第二頚椎が後ろに引っ張られ、その椎間も筋肉の緊張によって詰まり、さらにその部分の首が硬くなってくるため、脊髄液の流れが阻害されたり、自律神経が圧迫されて正常な恒常性コントロールが果たせなくなるからです。

顎は非常にフレキシブルな構造をしているので、まるで「海に浮かんだ船」のように下顎の3次元的な位置は歯の高さによって変化してゆきます。

このような顎に位置の三次元的な変化は、成長発育とともに乳歯列が完成する前から起こっており、少しづつ起こってきた変化は体中のバランスを変化させてしまいます。

噛み合わせのズレが大きく、症状が重篤な型の場合は、体の緊張を引き起こしやすい体質でもあるので、全身の硬直があちこちで起きています。
したがって、単に噛み合わせを治すだけで全て解決するものではなく、徐々に正しい噛み合わせの位置に修正しながら、身体の硬直も取り除いてゆくという治療を平行して治療法が行う必要があります。つまり治療は単純ではなく、体が硬くなったり緊張しやすいといった様々な要因を治療と同時に取り除いてゆく必要があるのです。

噛み合わせで苦労する人の場合、歯の治療でも苦労していることが多いです。その理由は、体質が敏感で、歯にダメージを受けやすいからです。日々の生活でどうやってダメージを受けなくするか?そしてダメージを受けても回復させることができる様になるのか?が私達が本当の意味での歯科治療の最終ゴールと考えております。単に治療をするだけでなく、どう予防するかもお伝えするのが私たちの治療の醍醐味でもあるのです。

このゴールにまで到達することができれば本当の意味で救われるのです。

噛みあわせが不調の原因?

「出っ歯」、「受け口」だけが悪い噛み合わせではありません。

歯がガタガタ、歯が重なっているが歯並びが悪いこと、出っ歯、受け口が噛み合わせが悪いこと、ほとんどの方がそう思っていらっしゃるでしょう。

しかし、本当の噛み合わせはもっと複雑で、見た目だけでは判断できないものなのです。

矯正治療を受け、歯並びもよくなり、出っ歯でも受け口でもなくなったのに、「顎の不具合や体調不良(顎関節症)」を訴えることが少なくないのは、実は見ためからはわからない噛み合わせの悪さがのこっているからなのです。

「歯並びも良くて、出っ歯でも、受け口でもないのに噛み合わせが悪いとは一体どういうこと?」と疑問に思うかもしれません。

実は上顎は頭の骨と一体化しているので、噛み合わせの位置が狂ってしまうのは下顎です。
奥歯の高さが低いと、見た目はそこまで悪くなくても下顎が後ろに下がり、横から見た顎の角度が急になります。
下のレントゲンを参照riverse.jpg

左のように顎の角度が急な人は顎が奥に入りやすく、頚椎の形態まで変化してしまいます。つまり奥歯が低い噛み合わせといえます。

片方の奥歯だけ低くなると、顎が左右的に曲がります。こうなると単純ではない様々な体調不良が出てきます。(詳しくはこちら
kamiawase.JPG

左は奥歯も前歯も低い噛み合わせ、右は左右で高さが違う噛み合わせです。

噛み合せが悪いと、顎が歪んで見えたり、顔が左右で非対称になったり、えらが張ってきたりします。

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