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本当の歯科治療を見たとき

私が、歯科医として大学院で3年ほど研究をしていたとき、たまたま、アメリカから臨床技術を習得した先生に出会う機会がありました。

当時、私は大学院で基礎の研究をしていたため、マウスから骨芽細胞を培養する実験にいそしんでいました。

毎日研究づけで、臨床経験が積めるのは一般開業医で週2回アルバイト勤務していた歯科医院での治療でしたが、実際には治療技術を教えてもらえる時間などなく、朝から晩まで患者さんをこなすのが精一杯の毎日でした。

そして、アルバイトをするうちに、実際の歯科医院では大学で習ったような診療をすることが出来ないのではないかと理解するようになりました。

一日で20人から30人のたくさんの数の患者さんを診療をするストレスは大変なもので、休む間のなく自分の体を酷使し、体中に発疹ができたり、首の周りにアレルギーが出来たり、診療の翌日には、朝起き上がれないほどへとへとに疲れきっているいました。そのときは自分の丈夫でない体を嘆きました。

自分が一生をかけてしようと思っていた仕事がこんな苦しいとは思いもしなかったし、診療をすればするほど身体がボロボロになってゆくのがとてもつらく、もう保険診療で生計を立ててゆくのは無理な身体だとはっきりわかるようになりました。

そんな時にアメリカの技術を教えてくださる先生に出会えたのは本当にラッキーでした。初めてその治療を見学したときのショックは鮮烈なものでした。

虫歯を取り除くときの取り組み方が、保険診療に慣れている日本の先生で見てきたものとは全く異なるのです。当然時間もかかるし、一日に診療できる人数も限られます。

まさしく全身全霊で歯科治療を行うのですから、患者さんの調子がよくなるのは当たり前といえます。

また、アマルガムを詰めて修復治療(虫歯などの詰め物をする治療)は終了するのですが、歯を元の形にに戻すテクニックは非常に素晴らしいものでした。
その日のうちに虫歯を完全に取り除き、二度と虫歯にならない状態にしたのち、治療後すぐに正常に機能するように治療を完了するという技術は日本の先生でほとんど見たことがありませんでした。

その頃大学院生であった私は、あちこちの先生が治療をするのを見てはいましたが、どうも「治療自体がぴんと来ない」というか「治っているように見えない」といった違和感があったのです。

その感覚は全く正しかったと認識したのです。日本のように中途半端な治療技術に目が慣れ、きっちり治すものがいったいどんなものなのか、考えることすらしなくなっているのが日本の歯科医療の現状だと思います。
そういった意味でも、本当の正しい歯科治療を一人でも多くの先生に伝えたいと思っています。

今はアメリカでも日本でも審美的な要求からレジンが多用されるようになってきていますが、レジンは所詮樹脂です。水を吸収する性質があり、長期間口腔内に入っていると、吸水し、削るとなんともいえない臭いがしてきます。また歯の組織に深く浸透させて接着性を出すため、除去が必要なとき、どこまでがレジンで、どこからが歯なのか見分けがつかないため、歯を余分に削ってしまうという欠点があります。

歯に充填した材料は必ず劣化してきす。そして、劣化した場合は交換が必要になりますが、そのとき必要のない歯を削ってしまう可能性がある材料はあまり好ましくありません。

毎日何十キロもの圧力に耐え、水分や酸、アルカリに耐えうる材料かといわれれば、ハッキリ言ってはレジンは不向きといえるのです。これは中学生ぐらいの教育を受けていれば容易に理解できることですが、大人の場合、さまざまな情報に惑わされ、正常な判断が出来なくなっているといえます。

情報は取捨選択が必要です。今のインターネットは、誤った情報や、利益のために誘導された情報が多すぎて、真実の答えを見出すことがかなり難しくなっているといえます。

レジン修復がこれだけ浸透した理由の裏にあるのは効率化と、省力化、そして徹底したコストカットであり、技術を必要としないお手軽な治療へと歯科医療が進んでいるのが現実だと私は思っています。

ワンランク上の治療を知っていますか?

私が初めてアメリカの最先端歯科医療の治療技術を学んだとき、時々発せられる師の言葉に戸惑いを感じることがありました。

「技術のある術者にメインテナンスを受けると患者さんはわかるし、二度と別の場所で受けない」、「レベルの高い術者、アシスタントが治療をすると風が吹く」
「正しい歯の治療をすれば患者の身体も心も変わる」、「アメリカ根の治療専門の科では、朝当番の人がバケツ一杯の洗浄液(ネオクリーナー)を作る」

いずれも、最初はずいぶんとおかしな発言だな?と思ったものでした。

そして、それから20年以上の歳月が経った今、この言葉の意味が分かる様な気がします。

つまりこれらは全て物理的なものではない、歯科疾患や体の病気の根本原因であるエネルギーについても触れているということです。

普段私たちはタブー視しており、特に医療業界ではこのような見えないエネルギーにつていては触れません。しかし、実際にはまだ解明されていないこのような内容が疾患とは大きく関係することは、経験のある医師であれば気がついているはずです。そしてアメリカでも、一部の医師たちにとってはこのようなことに対する理解も進んでいるうえ、うまく活用することも考えているのです。

つまり、治療に当たり単に物理的な疾患部位を取り除くだけでなく、そこにたまったエネルギーを取り除くことが一定の効果があることを知ったうえで治療に生かすことを教えているのです。

鍼灸師の治療を受けるとき、このような力を持つ人と、そうでない人とでは、効果が違うといわれます。これは「つぼ」と言う本来はとても小さくて、確実に当てることが難しいのですが、、エネルギーを持っている人が行えば、確実にそのポント状のツボに当たらなくても高い効果をあげることができるれるといわれます。

日本の医療の場合、いまだ解明されていないものに関する許容は狭く、また排除する感覚が強いと思います。したがってマイナスのエネルギー(一般的には邪気などと呼ばれる)に関しては何かオカルト的なものを感じ、認めようとしない傾向にあります。もちろん、証明されているものではないのでそれが治療のメインとなるのは難しいのですが、その性質を理論的に理解して治療の効果をあげることは決してオカルト的なものではありません。

アメリカではたとえ現在の科学では完全に解明できないとしても、存在することは認め、それを治療に役立てるという柔軟な発想があるようです。

「技術のある術者にメインテナンスを受けると患者さんはわかるし、二度と別の場所で受けない」

とは、このような悪いエネルギーを取り除く力のある術者がメインテナンスを行うのと、その能力がない人が行うのとでは、治療を受けた患者さんの感覚が全く違うことを意味します。つまりこのような能力を持った歯科衛生士も存在しています。また素質のある衛生士はそのような力を持っています。そのような人の治療を一度受けると、患者さんは他の人の触ってもらおうとはあまり考えないということです。

分かる患者さんにはそれが分かるようです。仕事に向き、不向きというのは素質と大いに関係あると私は考えます。医療人を目指す人はある程度そのような素質を持った人が多いと思います。ただ、その素質は生かすも殺すもその人の生き方や、良い師に出会えるかで変わってきます。良い師に出会えばその力は増大してゆくと思いますし、誤った方向に行ってしまう先生も私自身何人も見てきました。

「レベルの高い術者、アシスタントが治療をすると風が吹く」

とは、私達の医院では診療中常に窓を開けて換気をするようにしています。その理由は、歯を治療していると口の中から臭いや切削物でなく、マイナスのエネルギーも大量に噴き出すと考えられますす。このエネルギーが噴き出すと、口の周りの空間との間にエネルギー差が生じ、空気の流れに変化が起きるのだと思います。

そしてこのようなマイナスエネルギーを患者さんから引き出すことも、治療をする人と、アシスタントをする人によって変わることをこの言葉は意味します。

「正しい歯の治療をすれば患者の身体も心も変わる」

とは、このようなマイナスエネルギーを取り除く治療が出来れば、歯だけでなく、体全体に変化が現れるわけですから、当然身体も心も変化するのです。繊細な人であればあるほど、さまざまな外界からの影響で精神にダメージを受けていることが少なく有りません。それが取り除かれることによって考え方も変わってくることがあるのです。

「根の治療では、アメリカでは朝当番がバケツ一杯の洗浄液が作る」
これは根の治療では非常に洗浄が重要であることを意味しています。根の中は非常に複雑で、細い管状になっているため、洗浄を執拗なまで行わなければ中にたまったエネルギーを完全に除去できないからです。上手くエネルギーごと洗浄してもらうと、何か抜けてゆくような不思議な感覚を感じることがあります。アメリカの根の専門の科では、当番がバケツ一杯の洗浄液をみんなのために毎日作るほど洗浄が重要視されているということです。

わたしの場合も、洗浄は非常に重要視していますが、十分に洗浄し切れるまでは根を顕微鏡で観察するだけでまだ不十分だと感覚的に分かることがほとんどです。
色や、臭いだけでは説明のつかない何かです。

ほとんどの先生はこのようなことを無意識のうちに生かして治療をしています。ですから本当に名医には会っただけで何かすでに癒された気持ちになることがしばしばあります。恐らく物理的にははっきり見えない何か(エネルギー)を取り出してくれ、それが実際の治療にもなっているのだと私は考えるわけです。

実際、苦痛で苦しんでいるときに、先生に脈を取ってもらうだけで、また看護婦さんにさすってもらうだけで何か気分が楽になってくる感覚を覚たことが私も何度も有りました。これも一種のエネルギーなんだと思っています。

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