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全身と噛み合わせとの密接な関係

「歯の治療したらなんだかとても調子がいいみたい」

患者さんからしばしば耳にする言葉です。

虫歯を治し、首や顎周囲の筋肉の状態を確認しながら噛み合せの位置を治す治療で約10年、手ごたえを感じる瞬間です。

私の医院に勤務をしたて歯科衛生士は「歯医者なのに、首ばかり触って一体何をしているの?」

と疑っていたようです。しかし彼女も歯の治療と、噛みあわせを理想的にする矯正治療をうけてもらい、身をもってその治療効果を体験してくれました。
虫歯の治療と、かみ合わせの治療を適切に行うことで、全身の体調が改善することも、今は理解してくれています。

21世紀に入り、人間がより病気ではない、未病を改善して健康な体を手に入れるため人間が本来持っている潜在能力を引き出す治療を見出す必要があるのです。
そのひとつに歯科治療が挙げられます。適切な歯の治療と噛み合わせの治療は健康の改善に大きく関係するです。

脊髄神経とかみ合わせとの関係
首は重要な脊髄神経が通っています。

この束は実は脊髄液という液体に囲まれたチューブ状の脊柱管の中で仙骨の先までつながっています。

この脊柱管の太さは個人差が多く、「脊髄の周りにゆとりがある人」と、「あまりゆとりがない人」とがいます。

ゆとりがない人は、わずかな頚椎や胸椎、腰椎の歪で神経の束の一部が圧迫され、全身の調子(胃腸障害や不整脈などの心臓の機能)が悪くなったり、脊髄液の流れが悪くなって、思考力などが後退し、活力が失われてしまったりします。

さらに、頚椎、胸椎、腰椎の横からは脊髄神経の枝である各臓器、筋肉などを制御する神経がたくさん出ており、各椎骨のズレによってその神経が圧迫されることにより身体の機能が低下すると考えられます。
「椎骨間の筋肉や靭帯がバランスよく緩まることで神経系の圧迫も無くなり身体の機能が最大限に発揮されるようになる」はずです。

一般的に言われる老化とは単なる細胞や筋肉、臓器の老化というより筋肉や靭帯が固まり、椎骨がズレることによって、体の機能が低下を起こしている状態ともいえます。
実際適切な矯正治療を受けて噛み合わせを治し、骨格のバランスが良くなり、筋肉や靭帯の硬直が取れた患者さん(自分を含めて)のほとんどが、「明らかに見た目が若返ってきます」

中枢神経とかみ合わせとの関係

顎関節症の患者さんは、首の周りについている筋肉が硬く、頭蓋骨を強く引っ張り、「頭蓋骨の変形」を生じさせます。「頚椎の変異による脊柱間内の脳脊髄液の循環の不均衡」「脳頭蓋の変形」によって特定の機能を持った脳領域(ブロードマンの脳野)がむくみ脳の機能が不均衡になると考えられます。すると、体全体にもその影響が出たり、感情が不安定になったり、やる気が出なくなったりします。
このような症状を薬で治そうとすること自体ほとんど不可能に近いことは明らかです。もちろん、対症療法的に神経の活性を強制的にあげたり、落としたりすることはできますが・・。

実は何人もの患者さんの頭の形を触っているうちに、歯の矯正をしながら筋肉を緩めてゆくと「頭蓋骨の変形が治ってくる」ことを発見したのです。
そして治療中にさまざまな特定の脳や延髄の機能が亢進したような症状を見ることがあり、そのような症状が一通り終わると、患者さんは今までの自分とは異なる本来の自分の能力に目覚めるわけです。
矯正治療とはそれほど非常に奥が深く、注意深く行われる必要があるという考えにいたったのです。(通常の治療技術ではここまで行うことは難しいのですが・・。)

現代病だけでなく、多くの疾患がこのような理論で考えると納得できるわけで、こういった治療技術が広がる必要があると思うのです。

以前、具合が悪いので脳のCTスキャンを撮影してもらい、何も異常がないと医師に言われた患者さんが、その画像を持って当院にいらっしゃいました。医師が何も問題がないと診断していましたが、私が診たところ、脳にはきちんとした問題がありました。上記のような考え方で読映をした場合「医師の診断と私の診断とが異なる」部分がいくつもあったわけです。



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