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噛み合わせ治す、考え方とその効果

噛み合わせでからだまで変わる、噛み合わせを治す矯正の理論とは?
今まで、矯正治療は、生理的な下顎の位置を考えて行われてきたわけではありませんでした。

実際一部の先生で噛み合わせの位置について考察してはいたものの、実際に歯全体が移動してしまう矯正治療では噛み合わせの位置をコントロールする方法論そのものがなかったといえます。

従来の矯正は「上の歯列と下の歯列をアーチワイヤーにあわせ理想的に並べ」「理想的に並んだ上下の歯列が噛みあう位置に下顎が移動する」治療であったことに私は気がついたのです。

顎関節は体の中でも特殊な関節で、下顎の自由度は高く、歯列の位置に合わせどんな位置でも移動できる構造になっており、下顎は生理的に無理な位置でも移動し、噛みあうことができるのです。

つまり、たとえ歯の並びがきれいで、上下の歯列がきれいにかみ合っていても、下顎が生理的に無理な位置であれば顎関節症(体調不良)が引き起こされる可能性が高いのです。

当院だけの噛み合わせを治す矯正、3つの治療法

1、上顎に対して生理的な下顎の3次元的位置を決め、そこで噛みあうように歯を移動させてゆきます。(下顎の位置重視の治療)

2、虫歯や根の治療、かみ合わせの治療で顎や全身の筋肉の緊張を取り除き、下顎が生理的位置に移動しやすい環境をつくります。

3、デーモンブラケット(弱い力)正確なブラケットの位置決め(歯の均等な接触)ユーティリティーワイヤー(適切な歯の移動)で、顎や全身の筋肉の負担を減らし、下顎を生理学的な位置に導きます。

私は「どうして矯正治療をしているのに、顎関節症(体調不良)になる人がいるのだろう?」何年も悩んだすえ、「下顎の生理的な位置から大幅にずれたから」という結論と「下顎が収まる位置に歯を移動する治療」をすべきという発想がえられたのです。

下顎の位置が生理的な位置におさまると、顎周囲や首周りの筋肉の緊張がとれ、頭蓋骨や首、場合によっては、からだ全体のひずみがなくなり、歯を治療しただけとは思えないような効果が得られることがあるのです。

頚椎の配列のひずみが除かれると、頚椎の中の脊椎管の圧迫が取り除かれ脳脊髄液の流れが正常になったり不適切な神経束の圧迫が無くなることで体調がよくなると考えられます。

下のイラスト参考

brain001.jpg

頭骸骨のひずみが取り除かれると脳内の循環が良くなり中枢神経の機能が活発になります。人によっては頭の回転や、決断が早くなったり、積極的な性格になったりします。

下の写真は奥歯を挙げる前と後のCT写真です。(右が頸椎の並びが良くなっています)
neck1.jpg
下の写真は顎の位置を動かした例です。(頸椎と顎の位置が改善したCT写真です)
ortho31.jpg


このような変化がおこる歯の移動テクニックを完成させるまで、15年以上の試行錯誤が必要でした。

ほとんどの日本人はかみ合わせが生理的な高さより低い傾向があります。低い噛み合わせは顎だけでなく首や後頭部の筋肉まで緊張させます。噛み合わせを高くする矯正治療が必要ですが、その方法は今まで一般的でなかったうえ、難しく、行われることがほとんどありませんでした。

特に、抜歯矯正ではかみ合わせはより低く下顎が後ろに入る、傾向があります。歯列のアーチも狭くなり、口の中が狭くなって、呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群など)を引き起こしたり、顎周囲の筋肉が緊張して頚椎の配列が変化して、顎関節症(体調不良)を発症しやすいのです。

また、顎が生理的な位置でないことに気がつかないまま矯正治療を終了してしまうと、バランスが悪いことで、顎やその周囲の筋肉が緊張し、顎関節症(体調不良)を発症してしまうことがあるのです。

矯正治療を受けて顎関節症(体調不良)になるのは、こんなメカニズムがあったからです。噛み合せを高くすることを含めた生理的な下顎の位置で噛み合わせをつくる矯正治療こそが顎関節症(体調不良)を起こさないために必要なのです。

Ⅱ級(出っ歯)の患者さんの当医院での治療法は?

当医院では出っ歯の患者さんを治療を行う際、次の3つの点に細心の注意を払って治療を行っております。
当医院で説明用に作成したイラストもご参考にされながら治療法の理解を深めてください。

1、顎を前に移動させることによって、呼吸路を確保する。
2、臼歯(奥歯)のかみ合わせを高くすることによって咀嚼筋(噛むために使う筋肉)のみならず口腔に関係する全ての筋肉の機能が正常になるような噛み合せを作る
3、臼歯(奥歯)のかみ合わせを高くすることによって、顎関節症によって潰れてしまった関節軟骨が戻るスペースを確保し、顎運動(顎の運動)がスムーズになるように生理学的なかみ合わせの位置へ誘導してゆく。

下のイラストは当医院で出っ歯の患者さんを治療する際の噛み合わせの変化を示したものです。

classⅡ.jpg

出っ歯の患者さんの場合、単に見た目で前歯が出ているだけでなく、さまざまな問題が起きています。
下のイラスト参照
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全体のバランスを考えた治療で、さまざまな問題が解決します。
下のイラスト参照
class2after.jpg

デーモンブラケット

当医院では基本的にデーモンブラケットのみ扱っております。このブラケットは、今までのブラケットと比較して次のような特徴があります。
  1. 矯正の際痛みが少ない。
  2. 歯が動くスピードが他のブラケットより速い(仕上がりが早いというわけではない)
  3. 今まで不可能と思われていた歯の動きを可能にした(特に側方の拡大)。
  4. 歯にあまり強い力がかからないため歯根吸収以などを引き起こしにくい

また使用するにあたり以下の注意が必要です。

  1. 今までの矯正装置とは全く違うブラケットであることを十分理解して治療をしなければならない
  2. 歯が痛くないので力がかけやすかったり、ワイヤーの力が歯列全体のブラケットにかかるために、予想しないブラケットが取れることがある、ブラケットが取れやすい
  3. ブラケットポジショニングが難しく、ポジショニングを誤ると、とんでもない失敗症例となってしまう。


セルフライゲーションブラケットと言って、デーモンの同じようなワイヤーで縛らないタイプのブラケットは他社でもいろいろ出していますが、デーモンブラケットは全く違います。同じセルフライゲーションブラケットでも、デーモンブラケットはワイアーとブラケットに摩擦がないために、矯正の仕方自身が全く変わってしまうのです。私はこのブラケットのおかげで、ほとんどの症例を非抜歯で行うことがでいるようになったうえ、鼻づまりの改善や、睡眠時無呼吸症候群の治療など、歯科では今まで治療の対象でなかったことが治療が可能になりました。)もちろん今までのブラケットで無理だったというわけではありません)。

また実際に自分でも気づいていなかった首、肩のコリ、頭痛などの症状が取れてゆくので、歯が並ぶだけではない喜びを患者さまに与えることができるのです。
また歯を抜かないで下のような患者さまの治療な不可能と思われていました。 下の歯を後ろに送ることでうまく治療が進んでいます。(実際はデーモン先生が講習会で話している治療法では後ろには動かない)

歯槽骨自体を広げることができるため、骨格がどう考えれも歯が並ばないと考えられた症例も、抜歯なしで治療可能にしました。しかし、非抜歯で治療を行うということは、患者さまが求める審美性である口元の飛び出しをなくすという点においてはやや不利です。歯を抜かない分突出感を劇的に変化させることは難しくなります。しかし口の中の広さを確保するのは非常に適しています。ですから絶対に非抜歯でできるというわけではありません。また従来の診断方法では抜歯が不可欠な症例があることも事実です。 

デーモンブラケットは、なぜ矯正治療に適しているか?

  1. ブラケットを締め付けないので、歯が自由に移動できるため、骨を一緒に移動させることができる。
  2. 弱い力でも十分動くので、痛みが少なくなった
  3. 強く締め付けないために、かみ合わせに無理があれば、強く当たっている歯は勝手に動いてくる。(正しいかみ合わせの位置がどこであるのか、治療中にわかってくる)

などの理由が挙げられます。
またデーモンブラケットは、どんなに歯が込み合っている状況でも、ほとんど前歯を突出させることなく歯列事態を拡大して治療を行うことができるのです。これは歯列全体を後ろに送ったり、歯列自体を横に拡大したりする力が優れているためです。しかし、デーモンブラケットを使ったからと言って一律に簡単に治療がうまくいくわけではありません。
それを理解していれば、安易に抜歯を行う必要はなくなるでしょう。
ところで、今はやりのマウスピース矯正や内側の矯正は理想的なかみ合わせを作ることができるテクニックではありません。また治療中に見た目が良いことを希望するのは、相反することであることを御理解下さい。そのような理由から当院では内側の矯正、マウスピース矯正は一切行っておりません。
このような治療を求めるのは、機能を犠牲にして見た目の良い包帯や、ギブス、などを求めているのと同じで、あまり良いことではないと気づくべきでしょう。近年、歯が原因で、睡眠時無呼吸症候群が誘発されたり、ひどい場合はうつ症状自律神経失調症などになることがわかってきました。これらの多くの原因が歯にあることがわかってきました。デーモンブラケットは写真のように、歯のアーチを拡大し、これらの症状を実際にとってゆくことが報告されています。(実際当医院でも経過は良好です)、今までの矯正とは違ったアプローチを可能にした素晴らしいブラケットなのです。


デーモンブラケットについて注意点を挙げると
1、デーモンブラケットは素晴らしい機構を持っています。しかしだからと言って、治療が必ず早く終わるかというとそういうわけではないと思います。一言でいえばより体の良い影響の出るかみ合わせをつくる矯正治療が可能になったということです。この点に関して、デーモンブラケットを積極的に宣伝するオームコ社とデーモン先生の講習はあたかもそれが可能のように伝えていること自体、かなり問題といえます。
デーモン先生はいかにも治療が早期に終わり、調整の回数が少なくなるような誤解を与えかねない講習会を行っており、これが様々な問題を引き起こしています(実際治療がうまくいかず、悩んでいらっしゃる先生も多いと思います。当医院を訪れた患者さまの中にもデーモンでの失敗症例がかなりあることは事実です。必要なのはきちんとして知識でしょう)。先生も患者さまも困っている方は多いと思います。
デーモンブラケットで注意すべき点をいくつかあげましょう。
1.仕上がったように見えても実際は、治療半ばである
(大部分のデーモンを売りにしている先生が、スピードの速さをうたっているが、一見仕上がった様に見える状況で終了にしている・・実際は治療は完了していない・・。これはデーモン先生の講習会で早さを売りにしていることも問題であるが、実際はデーモンブラケットの良さは、この後の仕上げに持ってゆく治療過程ににあるのです。1年で終わることはまずあり得ないと思った方がよいでしょう)
2.適切な場所にスペースが現れる。
(治療途中に適切なスペースができることがデーモンブラケットの最大の特徴であり、これをきちんと利用すべきである。またスペースができてきたら、問題はないか考える必要がある)
3.ポジショニングが非常に難しい
(ブラケットの形態および構造上、歯のどの位置にブラケットつけるかが非常に難しい。下顎の小臼歯、大臼歯を浅めにつけてしまう傾向があり、小臼歯部が噛まない不安定なかみ合わせになってしまうことがある。また人によってはブラケットが取れやすいので、大臼歯部を深くつけすぎてしまい、舌側に歯が傾いてきたりする)

このようなデーモンブラケットの特徴を知らずして、ブラケットの良さに飛びついた先生が、失敗症例の山を積み上げ、悩んでいるのではないかと私は考えます。実際私自身もデーモンブラケットの真髄を理解するのに非常に長い年月を試行錯誤を繰り返した事実があります。デーモンブラケットは治療に対してより良い効果をあげること出来る素晴らしいブラケットですが、使い方を理解しなければその真価を発揮することはできないでしょう。

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