トップへ » 治療を支える6つの取り組み » 根管治療(もっとも繊細で緻密な治療の難しさとは?) » 根の治療の感染対策

根の治療で感染に配慮するということ?

歯の治療の感染予防について、ISO9001のサーベランスの審査の時によく言われたのが、
「滅菌状態をきちんと維持しているか?」
ということでした。
私どもの医院では何年かかけ、滅菌の状態を維持するまで行き着いていますが、脳外科の治療のような感染対策は私たちの歯の治療では必要ありません。

これはどういうことかというと、空気中の落下細菌や、通常の外からの換気から入ってくるような外気にある、ごく一般的な空気中のバクテリアやウイルスにたいして、脳外科の手術のような無菌室のような設備を備えることは歯科では必要ありません。

これはどんなにきれいに歯を磨いている人の口の中でも、ある程度細菌が存在しており、その量は、通常の空気中に存在する細菌などと比較してもと比べ物にならないくらい多量だからです。

つまり通常の滅菌で、前の患者さんのお口の中に触れた器具が一度完全に滅菌された状態であれば、それを使えば大丈夫といえます。

お口の中の細菌をゼロにすることができないので、歯の手術では、顎を切ったり、癌を取り除いたり、のようなよほどの手術でない限り、無菌室を使うようなことはないのです。

しかし、一方で、根管治療のように根の中にアクセスするような治療の場合は、落下細菌は無視するとしても、細菌を根管内に押し込んでしまうのは問題です。

その為にラバーダムという方法があり、これによってお口と歯とを完全に分け、根管内に細菌が入らない状態で治療を行うわけです。

しかし、根の治療をする際は、根管の入り口部分の歯質や、かぶせものを削り取るために、タービンと言う高速で水を出しながら回転して歯を削る道具を使います。

この水が細菌だらけだったとしたらどうでしょうか?

実際今の日本のユニットは殆どユニット内の水を消毒するシステムが付いていないため、歯を削る際のタービンから出る水に大量の細菌が含まれています。水を採取する間の途中にフィルターを付けるタイプのものもありますが、ほとんどはタービンに入る直前のチューブの中に水カビが生えてしまうので全く意味がありません。

根管治療を行う際、特に抜髄と言って神経を抜くような治療では、このような水を使っての治療は好ましくありません。むろん感染根管治療においてもこのような水を使って治療をするのはより感染を増やすようなもので好ましくありません。

残念なことに日本では、このシステムに対応したユニットがあまりないため、根の治療の専門医でも、このような大切なシステムを導入していない先生が殆どのようです。

もちろんどうやっているかわかりませんが、ユニットの水をかけないよう歯を削っていつと思いますが、アメリカでは既に20年以上も前からスタンダードとなっているこのようなシステムは、専門家として、できるだけ早く取り入れるべきだと思います。

ちなみに当医院では2000年に導入いたしました。

酸性水還流システム

アメリカのADA(American Dental Association)は1980年代中ごろ、巷でうわさされていた「トイレの水より汚い歯医者の水」という問題を解決するよう、歯科業界に要請し、現在では、歯科用ユニットには洗浄システムが取り付けられ、歯科で使用する水はクリーンなものになっています。

しかし、感染予防のページで載せているように、日本で歯科用に使用されている水は、ほとんどが水道から直接取られた水です。

この水は塩素で消毒されているのですが、歯科用ユニット内の導水チューブは、非常に細く、常に水がたまっている状態であるために、3日も休診して放置すると水カビが付着してしまいます。

この水カビが、歯科治療における感染の最も危険な因子と言われており、いくら器具をきれいに滅菌しても、歯科で必ず使用する水がきちんと感染のコントロールがされていなければ、治療の経過は決してよくありません。

しかしながら、日本の歯科用ユニットで、このような問題に対応できるユニットは非常に少なく、実際は、非常に汚い環境での治療を余儀なくされている結果、患者さんの治療の予後が悪くなっているのです。

当医院では、根管治療や、抜歯などの外科治療で使用する水にもこだわり、酸性水を用いて、感染を防いでいます。

カテゴリー一覧

当院で治療をご希望の方、一度、ご相談ください


トップへ » 治療を支える6つの取り組み » 根管治療(もっとも繊細で緻密な治療の難しさとは?) » 根の治療の感染対策


コールバック予約

PAGE TOP