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診断、治療計画について

初級編のページへようこそ

「ここでは当医院に通院される患者様に、当医院で行われている治療は実際どうなっているの?」
「また自分に今起こっていることは一体何なの?」
「治療中不安になることについてどうすればよいの?」

といった疑問に関して、通院初心者から、上級者にかけてわかりやすく説明してゆきます。
ここでは、まず通院を初めて間もない方の疑問、不安にお答えいたします。
①診断、治療計画編
1、初診の時、顎や首、肩などをもんだり、刺激したりしているのは何のためですか?
2、初診の際に、診断でかみ合わせを取ったり、耳に装置を入れられたり、ものを噛まされたりしていますが一体何をしているのでしょうか?
3、治療計画にステップで分けられているのは何故ですか?
4、治療計画をすべて行うと、治療後にどのようになるのでしょうか?

回答
1、噛み合わせに問題がある人の場合、顎だけでなく、首や肩、場合によっては体全体に歪が広がってしまっていることがあります。

体の歪と歯のかみ合わせとは非常に相関関係が強く、診断時に正しいかみ合わせをつかむためにも、顎や首、肩の筋肉の緊張を取り除いておかねばなりません。

そのために、初診の時は体中の筋肉のコリやゆがみの状態をチェックするのです。
また初診の時に、今のつらさを取るためにも、歪みの原因となっているコリを取り除くためでもあります。

当医院では、初診のこの診断とコリを取ることで、治療がうまくいくかの判定も兼ねております。
次のアポイント時に初診の後で、体が楽になったと感じない患者さんの場合は、治療をしても効果が出る可能性がきわめて低いので、治療は敢えておすすめしておりません。

顎関節症を訴える患者さんの中には、自ら体調が悪いと主張し、周りから注目してもらいたいという願望で不調を訴えたり、精神的な問題が原因のほとんどで、歯の治療をしてもで治る見込みのない方も少なくないからです。

2、当医院では、噛み合わせの診断をするには半調節性咬合器というものを用います。

当医院に訪れる殆どの患者さんが、かみ合わせに左右的な狂いがあったり、奥歯の高さが低かったりするので、正しいかみ合わせを診断するために、顎関節と上の顎の位置関係を正確に記録し、咬合器で再現する必要があります。それができるのは半調節咬合器(上下の顎と顎関節の位置関係や、顎の運動を通常の咬合器より正確に再現できる咬合器)以上の咬合器が必要となります。

その際顔弓(フェイスボウ)と言って、顎関節と、上の歯の位置関係を記録する装置を使います。
その装置で記録を行うので一般的な矯正歯科医院とは違うかみ合わせの採得方法と診断方法を行っているからです。(フェイスボウを用いたかみ合わせの採得は、咬合治療や全顎的な治療を行う医院ではごく標準的な方法です)
下写真参照(写真はフェイスボウト使って模型を半調節性咬合器でマウントしたものです)

この咬合器を使うことで一体何がわかるのでしょうか?
この咬合器を用いると、普通ではわからない、顎の水平的な傾きや、上下の歯の高さの異常などがわかります。


3、治療計画には意味がありますし、治療する順番も決まりがあります。
通常は、お口の中を4つのブロックに分けて治療計画を立てます。
これは一回の麻酔でおおむね片顎の半分の部分に麻酔をかけることが可能だからです。
しかし、虫歯の本数が多い場合は、さらにブロックを分け、前歯は別に治療を行うことがあります。

また親知らずは別にご予約をおとり頂き、埋まり方がひどい場合は一本ずつ抜歯をさせて頂いております。

4、治療後に歯だけではなく、全身の健康状態の改善が得られます。

当医院では、歯のみならず、全身の健康状態の改善も目的の一つと位置付けております。
かみ合わせを治療することによって、頸椎の形状や脳脊髄液の循環の改善等が得られるため、体調が改善します。
ご本人が最も強く改善の感覚を感じられることと思います。
歯の状態があまり良くない方が多いですので、虫歯や根の治療を行うだけでもかなり体調がよくなったことを実感して頂けます。
しかし、歯の治療で改善される体調の改善は私がゴールとしている状態のおおむね20%~30%程度です。
それから矯正治療を行うとさらに70%k~80%の体調改善が得られますので、矯正や、かみ合わせの治療は是非うけて頂くべきだと思います。

虫歯の治療について

②虫歯の治療編
1、虫歯の治療は、普通に歯医者さんで治療をすれば必ず治るのものではないのではないのしょうか?
2、以前、虫歯を治療してから痛くなって、結局神経を取ってしまう治療を受けたことがありましたが、そうはなりませんか?
3、虫歯の治療をしながらかみ合わせを同時に直すといわれましたが、一体どういうことでしょうか?
4、虫歯の治療で同じ歯に別々の材料や別々に充填していることがありますがなぜでしょうか?


回答
1、虫歯をきちんと取り除くことも歯科医師の重要な技術の一つです。

歯科医師であればだれでも虫歯がきちんと取り除けるかといえば、それは「No」です。
歯科医師にとって虫歯を取り除くことは最も基本的で、当たり前の技術なのですが、実際にきちんと虫歯を取り除けている先生は実際はは少ないといえます。

虫歯をきちんと取り除き、そこを材料で完全に修復するためには、「術野の確保」、「徹底的な感染資質の除去」、「適切な形態の回復」が必要です。


「術野の確保」・・ラバーダム防湿が治療の欠かせません。また歯科用のライトの明るさは十分に強くなければなりませんし、術者もルーペなどの拡大鏡を使う必要があります。

「「徹底的な感染資質の除去」・・感染資質とは、細菌感染を起こした象牙質や酸で脱灰してしまったエナメル質のことで、これを完全に取り除くには何度もカリエスディテクター(齲蝕検知液)を使って虫歯を染め出し、完全に歯が染まらなくなるまで虫歯を削り取ってゆかなければなりません。意外にこの作業をきちんと行う歯科医が少ないように思います。これは日本の場合、多くの患者さんを診療するので、虫歯の除去に、十分な時間が取れなかったり、診療に必要な集中力がなくなってしまうなどの原因で引き起こされるのです。

「「適切な形態の回復」・・これがなかなか難しく、歯の形はしていてもかみ合わせがきちんとできていないことが意外に多くあります。
アマルガムや、レジン、グラスアイオノマーなどの直接歯に材料を詰める場合は、噛み合わせの高さと、噛む合う位置をきちんと再現できなければ、場合によっては体調までおかしくなることがあります。

多くの詰め物で、高さが足りなかったり、強度が足りなかったりして、低い詰め物になっていることをしばしば見かけます。

当医院でかみ合わせがおかしく体調不良になってから通院にいらっしゃるかたのほとんどがこのような適切な形態を付与したり、十分な強度のある材料で形態を回復しなかったために起こっています。また使用する材料によってもちが違います。天然の歯でも壊れてゆくのですから、人工的に入れられたものが永遠の耐久性があると考えるのは間違いです。
過酷な使い方をすればそれだけ材料の寿命も短くなるのです。

これが、私が安易な審美歯科は治療としてはお勧めできない理由です。

2、神経を取ってしまわなければならなくなる原因には「神経を十分に保護していない」、「虫歯が十分に取り切れていない、あるいは治療中の感染対策が不十分」、「使ってい材料が歯に刺激がある」などがあります。

「神経を十分に保護していない」・・虫歯は深い場合神経に相当近づいていることがあります。神経に近いと金属材料の場合は冷温の刺激で神経が死んでしまいますし、レジンなどの材料やセラミック材料を接着する接着剤でも、深い虫歯の場合は神経がいたくなって結局最後は失活してしまいます。グラスアイオノマー材料は歯科材料の中でも生体親和性が高く、ほとんどの場合神経が失活するようなことはありません。

金属材料やレジンなどを深い虫歯に充填する場合は、必ずMTAのような生体親和性の高い神経覆罩材を使用することが必要です。

「虫歯が十分に取り切れていない、あるいは治療中の感染対策が不十分」・・虫歯が十分に取り切れていないことは当然痛みが出る原因となります。また一方で意外に忘れれがちであるのが、十分な感染対策が取られているかです。

当ホームページに書いてあるように、歯を削るタービンやエンジンから大量の細菌を含んだ水が出ることがあります(日本はまだこの感染管理に関しては世界的に遅れています)。これによって虫歯を取り除いても感染物質をまきながら治療していることになるので、敏感な人では痛みが出ることも少なくありません。ラバーダム防湿はもちろんのことタービンなどの使う水にも感染対策をしていることが重要です。

「使ってい材料が歯に刺激がある」・・歯に詰める材料もメーカーによって様々な配合がされており、その中に入っている物質によっては痛みが出やすいものも多くあります。メーカーの開発力と価格設定はまちまちで、物性の良いものはやや高めになる傾向があります。歯に充填する材料は十分な吟味が必要です。

3、普通、虫歯を治療するときにかみ合わせを変えることがしないですが、私どもはかみ合わせも治す前提で治療を行っております。

当医院のホームページでも書かれているように、日本人のかみ合わせはほとんどの場合低位(かみ合わせが低い状態)にあります。また大臼歯部などに最近では審美治療と称してレジン充填が多くされていることでかみ合わせが低くなっていたり、かみしめで歯が欠けたり削れたりして、かみ合わせが低くなっている人が多くいらっしゃいます。

このようなことから、特に奥歯のかみ合わせは高くするようにしながら虫歯の治療を行ってゆくので、虫歯の治療をしているときでもかみ合わせが変化してきて体調がよくなってくることを実感される方が多いようです。

特に第二大臼歯を虫歯治療と同時にかみ合わせを高くする治療は積極的に行っております。
しかし、その高さを上げる量もわずか数十ミクロンから数百ミクロンであることが多く、実際に目で見てわかるほどの量ではありません。しかし、体調は格段に変化するのですから、いかに噛み合せが大切かがわかります。

4、歯は一度削ってしまうと必ず弱くなります。また、削る体積は少ない程歯は長持ちします。

虫歯は歯の最も弱い部分や、磨きにくい部分にできます。すべての部分がダメになることはなく、基本的には虫歯になった場所だけをきちんと詰めてあげれば、十分長持ちします。
昔は、十分な技術や器具が無かったり、保険制度上の問題から大きく歯を削ることがしばしばありました。しかし一本の歯でも虫歯のある部分だけ何か所にも分けて治療を行えば歯に与えられるダメージははるかに少なくなるのです。

根の治療について

③根の治療編
1、根の病気とは一体どういったものなのでしょうか?
2、治療後に痛みが残ったりするのは何故でしょうか?
3、治療後の歯の寿命はどのくらいですか?
4、体調を崩したときうずくことがありますが治療が必要ですか?

回答
1、根の病気とは、神経が死んでしまったり、中に感染が起きて細菌が繁殖し、場合によっては根の周りの骨まで溶けてしまった状態をいいます?

根が死んでしまうと、死んだ組織が変性し異物反応を起こしたり、ヒビから感染を起こしたりして炎症が引き起こされます。

根の周りは象牙質といって細かいチューブ状の構造物となっており、その中にまで細菌が入り込むと厄介で、感染を除去するのに、時間がかかることがあります。また根の穴も複雑な形態をしているために薬液で時間をかけて洗浄したり、顕微鏡で薬液が届きやすい形状に根を削ってあげる必要があるのです。

実際の根の形状をCT撮影で見ると下の様になっており、川に支流のような複雑形態をしているのです。

根の形状.jpg

2、根の痛みや違和感の感覚は治癒の過程でしばらく残ることがあります

根の病気は、根の周りまでの骨まで溶けてしまうかなり大きな病気です。完全に違和感が消えるまでに2ヶ月から半年程度かかる場合があります。特に痛みが出てから治療までに時間が開いてしまった歯の場合は経過が長い傾向があります。痛みが続く場合は、CT等で確認させていただく場合もあります。


3、根の治療をすると歯の寿命は神経のある歯の半分程度に短くなります。

神経は歯に栄養を与え、生え終わった後でも歯の新陳代謝や、刺激や虫歯からの防御を行っています。神経を取ってしまった歯はちょうど枯れ木と同じで、もろく弱くなってしまうので、硬いものを直接かんだり、強い力をかけるのは極力さけ、神経のある歯である程度やわらかくしてから噛みましょう。

4、体の状態と歯の状態は強い相関関係があります

体の調子が悪くなったり、高熱が出たりすると、昔治療をしたことがある歯に痛みが出ることがあります。これはその部分が体の中でも最も弱いところだからです。

熱が下がったり、体調が戻ることでほとんどの場合痛みは消えます。ですから痛みが出たからといって一概に治療が必要というわけではありません。人によっては強いストレス状態で痛みが出ることもあります。いずれにしても、古傷が痛むように、自分の身体のなかで最も弱い部分に痛みが出てくるといえます。

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