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2017年4月26日

矯正力と歯の根との関係

矯正治療は、根をならべている。

「本当なの?」そう思う方がほとんどでしょう。
しかし、治療という観点からして、矯正治療は実は歯並びを治すのではなく「根をならべるのが本来の目的とする治療」なのです。

矯正が上手くいくということは、かむ力がかかったときに効率よく咀嚼できるように、根が噛み合わせの面に対してほぼ垂直に並んでいなければなりません。

極端に言えば、歯冠(歯の頭の部分)がどうであろうと、「力学的に根がかむ力に耐える位置に並んでいれば機能回復という意味では矯正治療は成功」といえます。

一方、一見歯並びがきれいにみえても、根の方向がばらばらになっていることもしばしば見受けられます。

これこそが矯正治療を行う先生の矯正治療に対する考え方がダイレクトに反映されるところなのです。

そう考えると審美を目的として矯正を行うのは本筋でないことが分かります。

2017年4月20日

歯の治療と心の関係

歯の治療をしていると、患者さんの雰囲気が徐々に変わってくることに気がつきます。

歯科医であれば気づいている先生も多いと思いますが、「歯は心に大きな影響を及ぼしている」といえます。

また歯科医はよく「歯を見ればその人の人生が分かる」といいます。つまり「歯は心と身体、そして人生を映す鏡」でもあるのです。

私が矯正治療を勉強しようと、さまざまな講習会に出ているとき、症例の治療前と治療後をスライドで見る機会が何度もありました。

そして先生は触れることがありませでしたが、ほとんどの患者さんの顔写真で「髪型が全く変わってしまったり、着ている服の趣味が全く変わってしまったり」することに気がついていました。

「矯正していると何でこんなに思考が変化するのか?」当時不思議に思ったものです。

しかし、自分が矯正治療をしながら、頚椎や頭蓋骨の変形などを触診し、自分の体調変化を研究してゆくうちに、やっとその理由が分かるようになって来ました。

矯正治療は口の中を広くしたり、かみ合わせを変化させて、大幅に顎の周囲や首周囲の筋肉緊張を変化させます。

それによって、頚椎の形状が変わったり、頭蓋骨の形状が変化するのは臨床のかなでは日常茶飯事です。10年ほど前、矯正学会で見た症例報告では、良い状態だっ矯正治療前の首の形状が矯正治療後リバースネックに変化した症例が掲示され、それをみた私は「歯は診ているけど、首は見ていないだろうな?」唖然としたものです。

このような激しい変化によって、「患者さんの気分は一変します」これが上手くいけば今まで暗く、陰気だった人が一変して「明るく快活な性格」になったりすることも稀ではありませんでした。

このような変化が最も良く示すのが髪形と洋服の選択です。今まで黒を基調とした服しか着なかった患者さんが、突然明るい色味の服を着るようになったり、ロングヘアーを絶対にカットすることのなかった女性が、突然髪をばっさりショートヘアーにカットしたりするのです。(具合が良くなると邪魔になるみたいです)

このように明るい変化ばかり起こってくれるのであれば矯正は万々歳だと思います。

しかし、場合によっては逆に
「すっかり落ち込んで外に出なくなった」とか
「死にたいほど暗く辛い気分になった」という人も少なくありません。

これは、かみ合わせを誤った方向に治療されることで起こることがあります。
歯の治療とはそれほど注意が必要な治療なのです。

ですから、アメリカ人は自分の歯に非常に気を使いますし、歯がガタガタな会社社長も、政治かもほとんど見たことがありません。

怪しいと思われるかもませんが、患者さんを診療していると、「歯が良くなると運気が向いてきた」といわれることも結構あります。

私自身、歯を矯正してから噛み合せが変わり、それと同時に人生の風向きが大きく変わった気がします。

おそらく身体の軸が整うようになったり、歯にたまっていた汚れや悪いものが取れることによって、自分に良いエネルギーがたまりやすくなるのだと思っています。

理論的に全てを説明することが難しいのですが、歯を良い状態にすることは何か目に見えない強い影響が人生にまで出ると今は考えています。

2017年4月17日

思考と噛み合せとの密接な関係

「気のせいか?歯の治療した後気分がよくなってきた?」

患者さんから時々耳にする言葉です。
矯正治療で噛み合せの位置を修正し、また首や顎周囲の筋肉を触診しながら緩める治療法を5年以上行ってきて、手ごたえを感じる瞬間です。

私の医院に勤め始めたばかりの歯科衛生士は「何で歯医者なのに、首ばかり触って?失敗をごまかしているのか?」

と疑っていたようです。今はその疑いも晴れましたが、噛み合せの位置を治す時は同時に首の骨の位置関係を治すことは、噛み合せの治療を成功に導くために非常に重要です。

首は「歯と噛み合せを治すと体調が変わる」に書いてあるように非常に重要な脊髄という神経の束が通っています。

この束は実は脊髄液という液体に囲まれたチューブ状の脊柱管の中で仙骨の先までつながっています。

この脊柱管の太さは個人差が多く、「脊髄の周りにゆとりがある人」と、「あまりゆとりがない人」とがいます。

ゆとりがない人は、わずかな頚椎や胸椎、腰椎の歪で神経の束の一部が圧迫され、全身の調子(胃腸障害や不整脈などの心臓の機能)が悪くなったり、脊髄液の流れが悪くなって、思考力などが後退し、活力が失われてしまうなどが起こります。

また、首の周りについている筋肉は頭蓋骨を強く引っ張り、脳脊髄液の循環の量が不均衡させることとあいまって、「頭蓋骨の変形」を生じさせます。

実は何人もの患者さんの頭の形を触っているうちに、歯の矯正をしながら筋肉を緩めてゆくと「頭蓋骨の変形が治ってくる」ことを発見したのです。

脳梗塞になる人はこのような変形具合も強いのではないかと考えています。

現代病だけでなく、多くの疾患がこのような理論で考えると納得できるわけで、こういった治療技術が広がる必要があると思うのです。

多くの医師が、患者さんのCTやMRIの撮影をしても、何も問題がないと診断していますが、そこにはきちんとした問題があり、「医師の診断と私の診断とが異なる」理由でもあるのです。


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