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2017年3月24日

世界基準からかけ離れた日本の歯科!

世界の多くの人にとって、歯科治療は健康維持にとって非常に重要であると考えられています。

日本では、保険制度が日本人の健康を支えてきたことは間違いありません。

しかし、必要最低限と呼ばれる今の日本の保険制度による歯科医療は、何を最低限と呼ぶのかにもよりますが、歯を治すための世界の標準的な歯科治療と比較するには、おこがましいレベルであるといえます。

しかし、残念ながら、日本では国民皆保険制度があるために、歯の治療は保険診療で十分であると思っている患者さんが少なくありません。

しかし、他の先進国の歯科治療レベルと比較すると、保険制度の治療では、金額的にはリーズナブルではあるが、中身に関してはクエッションマークがつく状態であることは否定できない事実でしょう。

国民皆保険制度が、患者さんの歯科の価格やその内容に対する正しい理解を阻んでいることも事実で、その結果日本の歯科のスタンダードは世界のそれと比較してかなりズレているといえます。

近年保険制度での治療では採算が合わなくなったことで、自由診療を取り入れる歯科医院が多くありますが、それが、審美であったり、必ずしも適切とは思えないインプラントなどの偏った治療で自由診療に移行しているのが、日本の歯科の特徴です。


歯科治療自体は本来は地味で緻密な作業で、その地味な作業の積み重ねによって、人間の生命にとって根本的な噛むという機能を維持されるのです。

審美的な目的や、人工の材料を骨に埋め込む手術(入れ歯でもきちんと作れば十分ものは普通に食べれることができる)などは本来の口腔機能を治療する作業と異なるものです。

このような地道な作業は歯科医学的に基本に忠実な治療を確実に行えば本来達成されるものなのです。

ですから、保険の適応があるなしにかかわらず、基本的な歯の治療はきちんと行うことが必要です。

ところが、保険の費用は正しい治療が出来る金額ではない、という事実が知れ渡っていなかったり、基本に忠実で保険適応である治療(虫歯治療や根の治療、入れ歯の治療など)でも、コストのかかる治療を受ける意味を理解していなかったりしています。

そんなことから、基本的な治療では保険を適応し、国のルール上、保険が効かない審美やインプラント、矯正治療だけを活発に自由診療化するという、基礎工事では出血サービス、儲かりそうなところで取り戻すという、日本独特の歯科の自由診療へのシフトの構造へと変遷してきました。

何故このような問題が起こるかといえば、国民会保険制度の中で、歯科医はかならず保険医登録をしますが、開業医となって健康保険適応の医院となると、保険診療を希望された場合、絶対に断れないというルールがあるため、保険適応医院では必ず保険診療と自由診療を同時に行わなければならなくなります。

つまり、レストランで言えば赤字覚悟の定食屋と高級なフランス料理屋を同時に開いているようなものです。
定食屋とフランス料理やでは仕入れる食材も、食事を出す食器も、そしてサービスも全く異なりますから、こんなことは実現不可能です。

しかし、日本の歯科医院は99.9%が健康保険適応医院なので、このような開業形態の歯科医院がほとんどであるといえます。これでは世界レベルの質を保つことが難しいのは当たり前と思います。

つまり皆保険制度が、日本の歯科医療の質を押し下げている現状があり、健康保険が適応でない歯科医院が増えてこなければ、日本全体の歯科のレベルはなかなかあがりそうにありません。


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