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2015年12月29日

医療の質から考えた、かかるべき歯科医院の見分け方

「治療を受けるにあたり、家の近所で決めず、ネットで少なくとも数件候補を挙げ、最後に一件に絞り込む」慎重さが必要です。

私が歯科医として自分がお金をかけてでも、かかる医院を選ぶとしたら次のような手順を踏むでしょう。
1、まず、ホームページで医院の設備、技術、治療方針を確かめる!
そもそもホームページを作っていなかったり、ありきたりのホームページしかない医院はその時点で、選択肢から外れます。
ここで4割程度の歯科医院が選択肢から外れます。残念ながら腕があってもホームページが「ただの看板」と化している医院はたくさんあります。職人肌の先生ほど、自分の宣伝が下手ですから、やむを得ません。

しかし、今の時代、情報がない以上は選ばれようがないので、ある程度自分の情報を提供する必要があるのです。
その中で、患者さんが「自分の考えと一致しているか?本当に腕がある先生か?」を判断することになります。

どんな設備を導入しているのか?(CTやマイクロスコープ、感染予防機器)、先生がどのような考えを持っているのかなどをチェックします。

2、スタッフが多すぎる、手広く経営している歯科医院は経営本位になっていないか?医院の経営体系を判断する!
歯科治療の結果は個人技能で左右されます。「何をやるか!」ではなく「誰がやるか!」のほうが実は重要なポイントなのです。

これは歯科医にとっては常識で、患者さんを大切に思えば「自分の患者さんをほかの先生に絶対任せない!」のが腕のある歯科医のスタンスです。これが代診をたくさん雇い、分院展開の多い医院で、自費治療を受ける価値があるか疑問視してしまう理由です。

多くても全員で院長と副院長2名ぐらいまでが、目の届く限界でしょう。できれば院長一人で診療している医院のほうが安心です。

この時点で7割程度の歯科医院が選択肢から外れます。

3、メインとしている治療をみる!
「根の治療」や「かみ合わせの治療」、「感染予防」などに力を入れている医院は、有望です。審美メインの医院は、「美容外科と同じ考え方」という理由から、インプラントを押す医院は「患者さんの20年先を考えていない」という「治療を受ける」という立場から考え選択肢から外したほうがよいでしょう。

注意が必要なのは、「見た目を直すことをメインとしている医院」、「直す」と「治す」は違います!「医療人として、本来の患者さんの身体のことを考えて治療している」可能性は低いでしょう。自分の身体が大切であれば行く前にもう一度ご自分の目的を再確認するべきでしょう。このような医院に行ってしまった患者さんのケースを見ると自分自身のよくない欲望に駆られて選んでしまったことに後悔している例が多いようです。

患者さんをお客さんと捕らえ、「保険も自費も何でもすぐ対応」は一見良心的に見えて、「実は100円均一とブランド品を同時に売っている店のようなもの」、きちんと治療をするには「治療計画」など自由診療を行うそれなりの治療のスタイルが必要です。

この時点で9割程度の歯科医院が選択肢から消えてゆきます。

4、感染予防にどれだけ力を入れているかをみる!
皆さんはあまり実感がわかないかもしれませんが、「治療のほとんどが外科手術なのです」歯科医院では感染対策は一般の医科の開業医よりもシビアです。感染予防の管理の良し悪しは歯科医院の治療技術を計る上でわかりやすいものなのです。日本の歯科の感染予防レベルは決して高くありません。「アメリカで実際に行われている感染予防」が実は先進国では当たり前なのです。

この時点で9.5割程度の歯科医院が選択肢からはずれ5%(全国7万件としておよそ350件程度)に絞ることができます。

ここからはさらに難しくなります。十分注意してお読みください。

4、本質を見抜く!

患者さんがよく勘違いし、誤った歯科選びをしてしまった例にとって、本質を見抜くための参考としてください。
詳しい内容は、通院中の方専用ページでどうぞ!

1、患者さまの初めの歯科医院選びに真剣度が足りなかった。(実力のある歯科医はほんの一握りであり、ホームページや実際に会って先生と話した時の洞察力が足りなかった。ホームページの内容は本当にその歯科医師自身が書き、また事実を書いたものかよく見極める必要があります。)技術のある先生は言葉の端々にその中身が滲み出します。

口だけうまい先生もいますが、ちょっと込み入った質問をするとたちまちしどろもどろになるものです。

最近では技術のありそうな歯科医のホームページをまねて、あたかも自分で書いているかのように文章を作成してくれるライターもいると聞きます。よく読めば本質はわかります。

2、業界での名声や専門医であること、有名な学会の学会員であること、認定医の免許を持っているなどといった、一見信用がおけそうな資格等を信じてしまった。

治療の技術に肩書きは必要ありません。学会に属していたり、認定を受けていたりといった一つの基準にはなりますが、それだけでは完全には判断できません。自分にあった先生を見つけましょう。

3、最新の治療技術のトレンドが首をかしげたくなることもしばしばである。これらを選択してしまうのはむしろ患者さん自身にも問題があるのです。

人間の欲求が高度になり、機能を回復する本来の治療より審美を求める患者さんが増え、入れ歯を強固に嫌がって、インプラントを求めたり、金属による治療を嫌がって、奥歯にまで審美治療を求める傾向となっていますが、本来の健康を回復するという目的からはかけ離れています。

奥歯は人に見せるためにあるのではなく、物を噛むためにです。そこに強度や機能に問題を起こさないよう、配慮することが最も重要なのです。


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