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2015年7月 1日

矯正治療について

①矯正治療編
1、矯正治療で顔の輪郭が変わりましたが、なぜでしょうか?
2、歯を抜かないで治療をするのはなぜでしょうか?
3、矯正を始めたら呼吸が楽になりましたが、どうしてでしょうか?
4、デーモンブラケットは矯正にかかる力が弱いと聞きましたが、それでも歯は動くのでしょうか?

1、かみ合わせの治療をしてもそうですが、矯正治療を行ってゆくと、別人ではないかと思うほど顔の輪郭が変化してくることがしばしばあります。
これは、かみ合わせ(顎の三次元的な位置)が筋肉と骨格とに大きな影響を与えるからなのです。
かみ合わせの位置が適切になれば顎周囲の筋肉の緊張のアンバランスは解消されます

特にかみ合わせが低い場合、咀嚼筋(特に咬筋)が十分に伸びていない状態で咬合力をかけなければならないため、必要以上の筋力が必要とされ、常に緊張状態を強いられます。そのため、筋肉の質は硬くなり、肥厚してきます。

噛み合せが低く、さらに後ろに下がっていると、頬骨についている筋肉が肥厚する上に、頬骨が発達するため、両頬が出っ張った顔つきになります。

顎の位置が改善され、疲労が取り除かれ、筋肉が緩んだ状態でいられるようになると、筋肉が萎むだけでなく、、筋肉によって引っ張られ、肥厚したり歪んだりしていた骨の形が徐々に治り、顔の輪郭が大幅に変化してくるのです。

2、日本人は骨格の関係から出っ歯のような歯並びの人が多い傾向にあります。しかし、安易に歯を抜いてしまうと、お口の中が狭くなり、呼吸に影響が出ることがあります。

矯正治療を希望する患者さんの多くが、「出っ歯を治したい」、「ハリウッドスターのような歯並びになりたい」といって、口元の形を気にした矯正治療を求めます。しかし、欧米人と異なる骨格をしている日本人が、同じ口元を求めようとすると、歯を抜き、前歯を下げる治療を行うことが多くなります。

このような治療は、口もとの改善は得られるものの、口の中が狭くなり、舌を置くスペースがなくなったり、噛み合せが奥に入ってしまったりし、呼吸が苦しくなったり、鼻が詰まりやすくなったりと、思っても見なかった結果が出ることがしばしばあります。

審美にこだわることによって機能が阻害されることがあるため、抜歯は行わないで治療するようにしているのです。
3、噛み合わせの位置を変化させると、単に顎の位置が変わるだけ無く、さまざまなお口の周りの筋肉に変化が起こります。

顎の下には、舌骨という、顎の下の筋肉が付着している宙に浮いた骨があります、この骨の位置は、顎の下の筋肉の緊張のバランスによって前後上下に移動します。噛み合わせの位置を変えることで筋肉の緊張を制御し、この舌骨の位置を前上方に移動させることによって呼吸のスペースは大きく開くことになります。

また、頚椎に付着している筋肉の緊張が取り除かれると、脊髄の圧迫が取れることによって肋間筋を支配する神経が開放され、肋間筋の緊張が取り除かれ、呼吸が楽になることもあります。

4、デーモンブラケットは今までのブラケットにかかる力の1/20といわれていますが、実は弱い力でも持続的にかかれば歯は動きます。

矯正治療を行ってゆくと、どうしても動かない歯があると強い力で引っ張りたくなります。
しかし、実際の研究では、歯を移動させるためにはある程度の力をかければよいだけで、それ以上の強すぎる力をかけて歯が移動するのは、単に歯の根が溶けただけという場合も少なくないのです。

逆にデーモンブラケットのような弱い力のほうが、歯の周りの骨代謝を阻害しないために有利であるという研究もあります。

矯正治療の全般的な流れでは、デーモンブラケットのようなブラケットでなくても、ワイヤーサイズを細くし、より弱い力で矯正治療を行う傾向となっています。


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