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2009年12月18日

感染予防対策

当医院では、アメリカの基準と同じ感染予防対策を行っております。これらの作業は非常に手間と、コストがかかるため、2,100円を毎治療ごとにいただいております。また特殊な感染症の患者さま、特殊な手術等の場合は、5,250円いただいております。

1.歯科用ユニット周りの感染予防対策(下の写真は通常の感染予防)
写真にありますように、ユニット周りでドクターが汚染した手で触れる可能性のある部分はすべて、使い捨てのビニールで覆っています。

2.器具、装置の感染予防
器具の滅菌、機械の感染予防対策を完全に行っております。

3.ドクターの手袋は患者さまごとに必ず交換しています。
またそれとは別に30分程度を目安に交換しています。(手袋内に細菌が繁殖するため)

4.ユニットの水の管理

歯科用ユニットで使われる水は通常水道水を用いています。
しかしながらユニットをめぐるうちに、ユニット内の水道管に水カビが生えてしまうことが大きな問題となっていました。実際歯の治療の治りが悪い原因となっていることも事実です(通常の水道水の6倍から20倍の細菌がユニットを通した水から検出される)
その対策として、ユニット内の水に強酸性水を使い、安全な環境で治療を行っています。強酸性水を流した場合、細菌は全く検出されません(ゼロです)。

5.患者さまの印象(型)の管理
当医院では、患者さまの型に石膏を注ぐ際に殺菌機能をもった液体で石膏を練ることで交差感染を防いでいます。

機器ユニット周り患者様の印象の感染予防

当医院の器機、ユニット周りの感染予防について
当院では、患者さまへの感染予防対策は治療の質の根本と考えております。しかし、ここまで確実な感染予防は日本では非常に少ないです。当院では質を維持するため、確実な感染予防のため費用を頂いております。
1.歯科用ユニット周りの感染予防対策
感染予防に最も優れたユニット(アメリカ、A-dec社) A-dec社はアメリカの軍事施設の歯科医療部門で、ユニットの90%以上のシェアーを持つユニットです。 このユニットの特徴は、感染対策に優れていること。感染対策用のビニールなどをかけやすい構造になっております。また、滅菌のために用いる「強酸性水」に触れても、故障なく起動します。 実際、アメリカのほとんどの他の歯科ユニットメーカーが、このユニットを参考にしているほどです。
写真にありますように、ユニットは強酸性水手清拭され、ユニット周りでドクターが手を触れる可能性のある部分はすべて、使い捨てのビニールで覆っています。
また、右下の写真のように、器具は滅菌された水を通さない特殊な不織布を下に敷き、外科処置と全く同じ方法で治療を行っております。
2,顕微鏡周りの感染予防

歯科用顕微鏡に対する感染予防

千代田区 顎関節症 機器画像
千代田区 顎関節症 機器画像
千代田区 顎関節症 機器画像
ハンドルにもシリコン製のキャップをします。 キャップもシリコン製
手で触る部分はすべて滅菌できるカバーを交換しています。
3.患者さまの印象(型)の管理
当医院では、患者さまの型に石膏を注ぐ際に殺菌機能をもった液体で石膏を練ることで交差感染を防いでいます。
当医院では、アメリカの基準と同じ感染予防対策を行っております。これらの作業は非常に手間と、コストがかかるため、2,000円(税抜)を毎治療ごとにいただいております。また特殊な感染症の患者さまの場合は、5,000円(税抜)いただいております。

審美治療にご注意を

白い歯に隠されたリスク

白い歯の色とおなじ材料は非常に心を惹かれます。しかし、ちょっと待って下さい、もし白い材料がかみ合わせや、歯にとって最も良いのであれば、なぜ今でも奥歯に金属材料が使われているのでしょうか?

また矯正のブラケットに審美性の高いブラケットを売りにしているところがあります。しかしではなぜ金属でできたブラケットがあるのでしょうか?

審美性の高いブラケットや、裏側の矯正が金属を使ったり、表側から治療することより同等もしくは優れているのであれば、金属のブラケットなど、この世に存在しないはずです。つまり金属製のブラケットの方が優れているからにほかなりません。

ホームページで執拗に白い歯の良さを宣伝し、金属がまるで、体に悪いかの様に恐怖をあおることを書き連ねる、良識を疑う歯科医がいます。

金属に対して、アレルギーがある人がいることは認めますし、そのような人に金属を使うことは勧められないかもしれません。しかし金属イオンが体に一体どのような作用をするのかは現代でも完全に解明されたわけではありませんし、そもそも体に絶対必要な金属もあるのですから、歯に金属が入っていることを問題であるのは、口に入れるべきでない金属だけであり、今はそのような金属は歯科用金属としては排除されています。

また、金属はセラミックやレジンのような樹脂と言った審美性の高い材料と比較すると比べ物にならないほどの、口の中の安定性、適合性が高い、歯を削る量が少ない場合があるなどの、見た目の良さをはるかにしのぐ利点があります。

またもし金属に代わってレジンやセラミックを入れるとなると、どちらも樹脂(レジン)を使うことになります(セラミックは樹脂の接着剤で着けるため)。しかしレジンにはビスフェノールAなど環境ホルモンと呼ばれる材料もごく微量に含まれています。もちろん問題があるレベルではありませんが、これらがどう作用するかは、現代でも完全に解明されたわけではありません。

ただ、現実問題として、失った歯を治療するためにはこのような人工物を入れるしかなく、そこに最小限のリスクで行う必要が出てくるのです。つまり、失った以上全く体に影響がないもを入れることは不可能であるということです。(将来そのような材料が出てくる可能性はないとは言えませんが・・)

審美性と機能とは合い入れるものではありません。審美性は機能を犠牲にしてしまう部分もあるということを理解して治療を受けないと20年いや30年後に深い後悔をすることになります。

歯科医は患者さまの20年~30年後を考えた治療をプロとして提供する必要があるのです。

私は患者さまの奥歯に被せものや詰め物をする際は、必ず金属をお勧めします。これは長期間の経過を見て、金属材料(特に金合金)が最も良好な結果を得られているからにほかなりません。

奥歯に白い歯を私が勧めしないわけ。(ここでいう金属とはアマルガム、もしくは金合金のことです、保険の金パラも金属ですが、保険診療といった制限の中での治療なので良好な治療は難しいといえます。もちろん先生によっては赤字でも良心的な治療をされている場合があります。)

1、高さの調整が難しい(セラミック)、あるいは高さの維持ができない(レジン)・・咬合紙という高さを色で判断する材料を使っても色がつかず、かみ合わせの高さを判断しにくく、どこを削ってよいかわかりにくい。
またレジンはすり減りが速いため、かみ合わせの高さを維持できないことによってかみ合わせが変わりやすい。

2、セラミックの場合歯より固いため、相手側の歯が削れてしまう。また咬み心地が滑るため、顎関節に障害を引き起こす頻度が金属とくらべ高い。・・・金属は高い部分は徐々にすり減ってきたり、形がなじんでくることがあるが、セラミックはむしろ相手の歯を削ってしまうことがあり、結果的には自分歯をだめにしてしまうことが多い。

3、接着材料で歯の痛みや違和感が出ることがある・・・
セラミックを歯に着ける際にレジン合着材を用いるために、敏感な患者さんの場合材料の刺激で歯に違和感が出たり、しみたり、場合によっては神経が死んでしまうことがある
実際に多くの審美治療を受けた患者さんの歯が刺激に敏感になっていて、麻酔が効きにくかったり、歯の中の神経の退縮が著しい場合があります。

4、再治療や根管治療を後で行いにくい・・ファイバーコアーなど根の中に審美材料を使われていると、根の位置が分かりにくく、治療が非常に難しくなることがあります。

金属アレルギーの治療

金属アレルギーの患者さまには、金属を使った治療はできません。また矯正治療においてもニッケルなどにアレルギーがある患者さまは注意が必要です。
金属アレルギーが多いのは、おもにパラジュウム、ニッケル、水銀などです。最近増えているのはゴールドやプラチナなど貴金属にも反応してしまう患者さまです。


基本的に銀に反応する患者さまはほとんどいません。
患者さま自身で「銀にはかぶれる」とおっしゃる患者さまが多くいますが、実際は銀色をした材料の中に含まれる、ニッケル、金などに反応しているようです。
驥大ア槭い繝ャ繝ォ繧ョ繝シ
金属アレルギー
金属アレルギー
治療前
アレルギーの原因の金属が入っている
治療中
金属を除去し、虫歯を取ったところ
治療後
瀬戸物で詰め物をしたところ

実際の治療は、金属を外し、代わりにポーセレンやジルコニアといった、金属を含まない材料を用いてかぶせものや詰め物を作ります。
またニッケルにアレルギーがある場合、矯正に使うワイヤーやブラケットの選択が難しく、治療期間だけアレルギー反応を我慢してもらうか、金属を含まないものやチタンでできた器具を使って矯正を行います。しかしニッケルを含む材料と比較すると、歯の動きも遅くなります。
写真の様に、金属アレルギーの患者さまは瀬戸物のように歯に色が合わせられる材料を使うので、見た目はきれいです。

金属アレルギーに用いられる材料には次のようなものがあります。
(1)レジン(樹脂を用いた材料)
(2)ポーセレン(写真のような瀬戸物を使った材料、原料にジルコニアなどがある)
(3)グラスアイオノマー(セメント材)

(1)のレジンは水を吸う性質があることと、摩耗性が金属や瀬戸物などと比較して劣るため、長期間お口の中で安定した状態を維持するのは難しく、特に奥歯のかみ合わせの面に使用するのはあまり好ましいとは言えません。また詰める際重合収縮といって体積が小さくなる性質があるため、歯との間にギャップが生じることがあり、また十分な抗菌性を持たないため、虫歯になると虫歯が巨大化します。

(2)のポーセレンは、強度が十分で長持ちします。しかし硬い反面脆い性質もあり、歯と接着する際レジン(樹脂)を用いた材料で接着しなればなりません。この接着用レジンは1と同じ性質を持ちます。この接着剤は歯と完全に接着してしまうため、とることが非常に困難で、再治療も難しくなります。またポーセレンの材料自体が天然の歯よりも硬いので歯をすり減らしてしまいます。

(3)のグラスアイオノマーは歯とうまくつきますし、虫歯にもなりにくい良い材料ですが、強度が不足しており、強度が必要な場合や、大きく歯が欠損してしまった場合には使えません。

金属アレルギーの患者さまはそう多くありません。どう考えてもお口の中で長期間長持ちし、虫歯にならないように治療を行うのは金属材料が最も優れた材料です。金属材料は、歯を削る量を減らし、虫歯になる機会を減らし、かみ合わせの状態を長期間維持するのに最も優れています。
 
最近のアレルギー患者さま事情

最近多くのアレルギー患者さまを治療してきて感じることは、アレルギー自体に問題があるというわけではないということと、アレルギー反応は絶えず変化する可能性があるということです。

スギ花粉など、今迄アレルギーがなかったものに対しても突然アレルギー反応が起きるようになることがあります。これは体自体が敏感になってしまっていることが原因だと考えられます。

私が多く遭遇してきたアレルギーでは金やパラジューム、アマルガムなどが初めのうち多かったのですが、実際は、レジンや、根管治療に使うポリプレングリコールなど、多種多様な薬剤にも反応があらわれることが分かってきました。実際治癒が難しい患者さまの多くは、このアレルギー反応と、かみ合わせが大幅に狂ってしまったことに起因して起きていることが多いと考えられます。

原因となる物質を取り除くことも重要ですが、実際金属アレルギーなどは、代わりに耐久性に問題のあるレジンや、ポーセレンなどを使用しなければならなくなるので、あまり良い方法とは言えません。逆に反応性の高まった体を改善してゆくことも一つの方法です。

アレルギー反応が激しい患者さまほど、肝臓の機能が落ちています(実際の肝機能検査で調べる数値は肝機能のほんの一部でしかなく全く当てにならない)。このような患者さまの肝機能を治してやると、アレルギー反応もやわらいできます。

肝機能が落ちている人は、働いていてもすぐに疲れてしまったり、皮膚に発疹や吹き出物などができやすい傾向にあります。皮膚科でクリームなどをもらって塗っていてもだいたい無駄に終わることがほとんどですし、ステロイドなどは、一見治ったように見えてもかえって状況を悪くしてしまいます。

かみ合わせの悪さと、筋肉の硬直、そして肝機能の低下は、かなり関係があることがわかってきました。実際かみ合わせが体全体の硬直を生み、肝臓が圧迫されたり、血流が抑制され、機能が落ちていることも多いのです。この場合も矯正を含めた歯の治療は大きな効果が期待できるのです。

金属アレルギーの症状

最近非常に多くなってきているのが、金属によるアレルギーです。
当医院を訪れる患者さまのうち数パーセントの方が金属アレルギーを持っております(数パーセントは一般的な歯科医院より多い数字だと思います)。金属アレルギーのある方の場合、アレルギーの出る金属の種類にもよりますが、金属を用いた虫歯の治療はもちろん、インプラントなどを行うことも難しくなります。

当医院では、希望する方や、金属アレルギーが疑われる方にはパッチテストを行い、その結果から判断して治療方針を決定してゆきます。
下はパッチテストに使用される薬剤と、パッチテスト用のシールです。

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パッチテストで現れる症状はまちまちです。体がだるかったり、貼った部分でもアレルギーがある物質では赤くはれ上がったり、かゆみが出たりすることがあります。
下の写真は金とプラチナにアレルギーがあった患者さまパッチテストの結果の写真です。
金属アレルギー

下の写真はレンジという樹脂にアレルギー反応がある患者さまの写真です。皮膚がただれたようになってしまいました。
金属アレルギー

金属アレルギーの原因金属がお口の中にあるとどうなるの?

パッチテストでかゆい程度の反応であれば特に問題はありません、しかし腫れたりひどいだるさなどが出たばあい、金属アレルギーがある可能性が高く、お口の中に入っている金属によっては、皮膚や頭など弱い部分にかゆみなどの反応が出たり、集中力がなくなるなどの弊害が出ます。

また手の先や、指の間などの皮膚の弱い部分にぷつぷつした皮剥けが起きたりします。
本当にひどい場合はアトピーの症状が出ることもあります。

院長の日記

のたび、日々歯科診療をしていく中で、気づいたことをブログに書き記してゆこうと思い立ちました。
私がホームページを立ち上げてからもう5年近く経ちました。初めは手作りのホームページを試行錯誤で作り、当時はSEOなどという言葉も全く知らなかったので、検索に引っかかることもなく、ホームページを見ていらっしゃる方は本当に困りはてた人が多かった気がします。
最近はホームページの知名度も上がり、比較的多くの患者さまからお問い合わせが来るようになりました。
私のホームページがかなり治療内容を詳しく載せているためか、ほとんどの方が、他の医院で治療をされ、治らなくて困り果てている方です。

ブログを始めた経緯も、このような不幸な患者さまが一人でも減ってくれればと思い作りました。何分このホームページもページランクが高いわけではないので、どれだけの患者さまを救えるかわかりませんが、何もしないよりはましとやることにしました。

プロフェッショナルクリーニング

当医院では、歯にダメージを与えることなくクリーニングができるプロフィージェットにて歯のお掃除をおすすめしております。
治療前の歯の状態・・下の歯に黒い汚れが付いています。
唇や粘膜の粉があたっていたいので、表面麻酔を塗っています。
大きな歯石は、専用の器具で取り除きます大きな歯石は、専用の器具で取り除きます。
やになどで、汚れている部分は専用のクリーニングの機械で取り除きます。こちらの機械はプロフィージェットと言って粉で汚れを取り除くものです。粉で吹き飛ばすので、ブラシで行うのと違って、ほとんど歯にダメージがありません。
汚れている部分もきれいの取り除けました。


歯石とりも細かいところはルーペを用います。

写真は歯科衛生士が、細かい歯石部分をルーペで確認しながら歯石を取っているところです。

ホームページの見方

ホームページの見方(3)(2009/10/5)
ホームページはあくまでも宣伝です。
本当の内容は分かりようもないし、実際行ってみないと何もわかりません。
自分の医院の中身はスタッフしか知る由がありません。
一方で、絶えず一生懸命患者さまのために努力している先生もいます。 しかし実際は、そんなことはスタッフ以外は分からないでしょう。
私も何人もの素晴らしい先生に出会いましたが、いずれも患者さまのためを思うと、頑張らざるを得なくなるらしいというのは分かりました。
ドクターといえどつらい苦しいことなど、進んでしたくはありません。

そういう先生こそネットで調べられると有難いのですが、そういう先生に限ってネットは苦手だったり、仕事が忙しくて、ネットをしている場合ではないことのほうが多いと思います。
私もそういった意味ではネットを活用していますから、真実の姿は・・・。? といったところです。
しかしドクターも人間ですから、可能なことと不可能なことがあります。 現時点での医療の限界と、自分の実力の限界と両方の限界があります。

で不可能なことはできません。努力はしますが、医療とはまだまだ分からないことがたくさんあるということです。
しかしなかなか自分の限界をホームページなどでさらけ出すことができないのがまた問題なのでしょう。
先生によって得意不得意があるので、それを出せればよいのですが、日本のように専門医の仕組みが必ずしも確立していないので、それもまだ難しいでしょう。
要はホームページを見る人の勘によるところがまだ大きいのでしょう。

歯科について思うこと

2009年10月10日
患者さまのための治療をしている歯科医は目立たない
インターネットは、歯科界も変えるかに思えたが、残念ながら、本当に患者さまのための治療をしている先生は目立たないのです。多くが金儲けに走り、インプラントや審美治療を勧めているのは悲しい現状です。
いずれも患者さまの長い将来を考えると考え込んでしまう治療ばかりです。
インプラントは手入れが大変で、人生の終末期に一体誰が手入れすると思っているのでしょうか?
そんなことは全く考えないから、気にしないで何本も打つことができるのでしょう。
私は介護施設に診療に行ったことがありましたが、インプラントをされている歯をどう清掃したらよいのか看護婦さんは頭を抱えていました。体の手入れだけでも大変なのに口腔衛生となると歯石を取ってもらえるのは1年に1回あれば良いほうです。実際介護の場に来て、きちんとやってくれる歯科医師は少ない。
わたしは歯石を取る作業がほとんどでしたが、私が誰なのかわからなくても、歯科治療は嫌なのか、抵抗されて非常に大変でした。しかも保険では一回にとって良い本数も限られており、請求できる金額も限られ、本当に矛盾を感じました。インプラントをどんどん打つ先生はそんなこと将来のことをきちんと考えたことあるのでしょうか?
審美治療では、体の調子までおかしくした人を何人も見ました。まるで芸術家のように歯のきれいな写真を出している先生は、ただの自己満足です。歯、ひいては体には全く意味がないものを見せて喜んでいるとしか思えません。かみ合わせを考えて行うなら別ですが、そうでないと大変なことになってしまいます。
漂白を大々的に勧めたり、目立たない入れ歯、目立たない矯正を勧めるのも首をかしげるばかりです。
漂白は余りやると歯を傷めますし、目立たない入れ歯は顎の骨が急速に溶けてゆきます。
私たちはプロなので、治療をした後の長い経過をよく知っています。患者さまには10年先や20年先はどうなるかなどわかりません。
白い歯は奥歯でも患者さまなら一度は望むでしょう、しかし、わからない人が望んでいる治療をリスクも説明しないで提供する?これって医療?って思います。
いずれにしても、良く考えている先生はそれらの選択の中で悩みながら治療していると思いますが・・。
2009年10月9日
顎関節症、人によってなぜ反応が違うか?
顎関節症の患者さまを治療していて思うのは、人によって反応性がかなり違うということです。ある人にとっては、かみ合わせのほんの少しの違いが、大問題になるのに、ある人は、どんなかみ合わせのストレスを与えられてもなんともない。という人もいるのです。
人はおおむね厄年のころになると、何らかの体調の不調を訴えだします。顎関節症になる人はこのころ多く発症します。
しかしなんともない人は、難なく厄年を超えてしまうこともあり、この差は一体何なのか不思議に思うことが多いです。
それだけ個人差が多いのでしょうか?
しかし、もともとなんともなかった人でも、敏感になってしまって、おかしくなる人も多く見てきました。
私の医院に勤めていた人は、おおむね治療を見ているうちに、自分も調子が悪いと言い出していました。
これを考えると、おそらくもともと体は敏感にできているのに気付いていない人が多いのではないかと思うようになりました。
だったら初めからきちんとやるべきではないのかと考え、どんな患者さまがいらしても、おかしくならないように治療しようと思うようになりました。
それが今の治療体系に至った経緯です。
2009年10月6日
顎関節症が増えてきた理由
以前にはあまりなかった顎関節症が現在なぜ増えてきたのでしょうか?一つ考えられるのは人間の生活環境が変化してきたことです。今失業問題や、ニートの問題など今の社会が扱っている内容は昔の生死をかけた内容と比べるとかなり切迫感の低い事象となってきています。つまり、昔は死と隣り合わせの生活や、今ではそのようなストレスは事故以外にほとんどなくなったといえます。その中でより弱いストレスに対しても敏感になっている気がします
また生活環境も大幅に変わってきています。
アトピーやぜんそくなどの疾患も昔からなかったわけではないでしょうが、これらは食生活や生活環境の変化でより容易に起こるものになってきたと考えられます。
診断のところで書いているように、現代人はストレートネックと言って、首の骨がまっすぐもしくは反対側に反ってしまっている患者さまが多く見受けられます。
これらの原因には、パソコンなどの体を使わない仕事が増加することによって、脳に対するストレスが異常に増えたことが考えられます。
このようなストレートネックが発端で体たさまざまな問題を体に引き起こしてしまうことがわかっています。しかし正確な因果関係はまだ完全には解明できていません
どんな症状がどうすれば治るかはある程度分かってきています。
2009年10月1日
顎関節症治療について
多くの先生方が顎関節症治療に力を傾けていますが、実際に顎関節症治療をしてみて思うのは、この治療は非常に難しいということです。
顎関節症自体は様々な症状があり、一見歯と関係がなさそうに見えることも治療の効果をみるうえで困難さを生みだしている原因の一つだと思います。
顎関節症を治療してゆくうちに、ある一定の傾向があることに気がつきました。
ほとんどの人は顎の位置が必ずずれている。ということです。これはどんな人でもかみ合わせの位置は理想的な位置と比較して、右か左、あるいは奥にくるっています、この狂っている方向によって、全身に出てくる症状は一定の関連性があるようです。
ずれ自体も治療の初期ではなかなか分かりにくいことがあり、首やあごなどをほぐしてゆくうちにわかるようになってきます。またこのほぐれ方も人それぞれです。
おおむね、左にずれている場合は胃腸の障害や、お腹の膨満感、また精神障害(無気力など)が起こりやすく、右にずれている場合は、皮膚のできもの、疲労感、などがあります。奥にずれている場合は、めまい、耳鳴り、などがあります。かみ合わせを正しく誘導するとこれらの症状は治ってゆきます。
しかし、顎の位置自体が、微妙なバランスのものに調和しており、顎の位置を変化させると、体が変わり、正しい顎の位置自体が変わってくるのです。
このことからも顎関節症に治療の難しさがうかがえます。
2009年9月30日
顕微鏡歯科について
昨日顕微鏡歯科について特集されていたようです。顕微鏡歯科は実はアメリカではすでに1980年代今から20年以上も前、顕微鏡が歯科治療に使われるようになったことからはじまりました。
顕微鏡を使う利点は、見る部分を照らす光源が、見る部分と同じ所にあるため、奥深いところまで光が届くので、とくに根管治療で威力を発揮します。
私の医院では顕微鏡は根管治療以外ではあまり使いません。というのは顕微鏡は虫歯の治療では機動性が悪くやはりルーペのほうが良いようです。
最近は虫歯の治療のときに使うだけでなく、かみ合わせの調整にルーペを使うと非常に良いようです。敏感な患者さまは、わずか数ミクロンの狂いでおかしくなってしまうので、誤った場所を削らないためにもルーペは必需品となってきています。
顕微鏡はどうしても目に対する負担が大きく、一日中使っていると、えも言われぬ体力の消耗を感じます、私はできるだけ使い分けるようにしています。実際顕微鏡を長時間使っていて体調を崩している先生も少なくありません。
2009年9月19日
医療がサービスに徹するなんてちょっと変?(昨日のたけしのテレビを見て
昨日テレビで「医療は完全にサービス業ですから、レストランの様に、自分でメニューを選択するし、雰囲気も重視」なんてことをテレビで放映されていましたが、私はちょっと疑問の思う点もありました。
もちろん、患者さまが便利なように医院として様々な配慮をするのは当然ですが、治療を患者が選ぶなんてことはおかしな話ですし、そんなことありえないと思います。患者さまのための一番良い治療法は先生しか判断できないはずだからです。
こんな方法もある、あんな方法もあるといった選択肢があるとは到底思えません。食べ物や服なら好みもあるでしょうが、治療はベストな方法はそういくつもあるものではありません。その中でいくつかの選択肢はあるとしても、レストランのメニューのようにはいかないでしょう。
たとえば歯科では、審美優先の治療か、機能を回復する治療が優先かといった選択肢はあるかもしれません。
しかし、「将来のどのような問題が起きるのか?」といったことをきちんと聞かされて全くの審美優先の治療を選ぶ人はほとんどいないでしょう。
将来問題がおこる可能性がある治療を、同列の治療法の選択肢として提供する医師がいるとしたらそれは倫理上かなり問題でしょう。
医師は自分の経験から最も治療経過が良いと考える治療法を診断して情報を提供し、それを患者が納得してうけるしかない、というのが医療の本来の姿ではないかと思います。
しかし、医師も人間ですから、一人の診断だけで治療を受けてしまうということは、まるで「近所の八百屋だけで野菜を買っている」ようなもので、野菜なら鮮度が低かったとか、まずかったで済むでしょうが、治療となるとその損害は大きいですから、その診断が本当に現在ベストな診断、ベストな治療法なのかを、セカンドオピニオン、サードオピニオンに頼って確認する必要があるでしょう。そうすれば技術が最も良いと考えられ、費用も最もリ-ズナブルなところが選択されるとになるでしょう
そういう意味でのテレビでのセカンドオピニオンに対する説明は納得できましたが・・・。
たけしが言っていたように、今後、医療も保険診療が少なくなり、自費診療とそれに見合う技術を持った医師が診療を行うようになってくると思います。
そうなるとお金のない人は良い診療は受けれなくなるでしょう。しかし日本は資本主義国家です。すでにお金のない人は、住居や、教育、食生活でお金を持っている人と比べて不利になっていることは当たり前のことです。
それが医療ではなかったのが不思議なぐらいです。
しかしアメリカの様に、治療を受けると破産してしまうほどの高額な医療費になってしまうのも問題でしょう。
アメリカと日本の保険制度の中間を行くような制度になることが理想でしょう。 2009年9月18日
歯科医の視界
歯科医師は非常に細かい仕事をする人なので、治療や物事の細かい部分にこだわる人が多いのですが、それが却ってデメリットになる場合があります。
たとえば、専門性からいっても、歯に詰め物をする先生は、詰め物はうまいのですが、わずか2~3ミリの世界で満足しています。しかし、そのわずか2ミリ~3ミリの作業が、患者さまのかみ合わせや、下手をすると、全身のバランスまで狂わせてしまうことなど考えもしていません。
これでは、良い診療とは言えません。
つまりいつも弁当の具の豆だけいつも煮ているような人になってしまいます。弁当はおかずとご飯の全体のハーモニーが整って初めて価値が出るのですから、そのハーモニーを考えたことが無いということは非常にもったいないのとおもいます。
「これがからだの事となると、全体の調和が悪くなってしまえば、治療に何の意味もなくなります。全体的なバランスのとれた治療が必要な理由がここにあるのです
2009年5月9日
歯医者の評判
良い歯医者さんがないか調べるとき、歯医者さんの評判を調べる人がよくいます。また、自分で見つけた歯科医院があると、何か評判がないか調べる人がいます。
しかし、ほとんどの場合無駄に終わります。なぜなら評判が悪い歯医者さんはそのような悪い評価を必死に消しにかかるし、よい評判も患者さまがわざわざ書かないからです。私もよく経験したことですが、何かものを買うとき、(本など)それを書いた人の評価を調べようとして、悪い評判やよい評判でもないかと検索してみると、ページに検索単語は載ってはいるが、求めている情報がない場合がほとんどです。
特に歯科医院などの場合、自分がかかった歯医者さんをよいと思っているのにわざわざ良い評価をネット上で公表する人などいませんし。自分が良い医院にかかっていた場合は医院が混んでしまうのが困るので、家族や親しい友人以外に教えたりしません。悪かったからと言って中傷する人も少ないでしょう。
ネット社会になり、今迄出会うことすらできなかった人にすら考え方さえ通じれば出会いが持てる時代が来ましたが、自分でその人物を確実に評価できる選択眼がないと、結局はそのよいツールも生かすことができないわけです。つまり世の中が変わっても最後に重要になってくるのは人間の感性と言えるかもしれません。
2009年5月6日
メディアの凋落・・・最近のメディアの集落は著しいものがあります。テレビといった膨大な広告費を集めているメディアだけでなく、新聞や、インターネットですら倫理観のないお金のためだけの仕事をしているメディアが多く存在しているのは悲しむべきことです。一昔前までは新聞などの宣伝は少なくとも信用がある程度おけるものしかなかったのが、今ではかなり怪しい宣伝まで載せています、日経新聞ですら、眼を疑いたくなるような怪しい商品の広告を一面で載せたりするようになってきています。
最近本離れが叫ばれるようになりましたが、出版社や新聞会社もこれからは自分たちのしてきたことをよく考える必要があります。近年話題になる本や人物の多くがお祭り騒ぎだけの中身のない本や人であることがしばしばで、信用が置けないと個人的には思っています。
一人の人が何冊もノウハウ本を出したり、価値観が変わったかのような本を出し、それに乗っかって出版社が稼ごうとする姿勢は見ていて非常に不愉快です。
本当の名書をもっと宣伝するとか、もう少し国民の知識レベル、意識レベルを上げるような努力をすべきなので、その場の金を稼ごうとすることで品位を落としているように見えます。
インターネットでも広告する側の仕事の品位の低下はさらにひどいものがあります。私は歯科についてしかよくわかりませんが、実際にやってもいないことをまるでやっているかのように書いた宣伝を載せたり、自分たちの作ったランキングをあたかも一般の人の評価であるかのようにねつ造したり、見ていて呆れるほかありません。
また、あまりきちんと考えずに、その医院に通ってしまった患者さまはまさしく悲劇です。私の医院にセカンドオピニオンでいらした患者さまも、必要もない顎の手術をされそうになっていました。本人が手術が嫌で断ったので問題は起きませんでしたが、もし手術を受けていれば大変な悲劇になっていました。
この世の中が良くならないのは、このような悪質な宣伝主だけでなく、それを引き受けてしまう悪魔の商人でもあるということを知るべきでしょう。
歯科医師の精密性
歯科医師は世の中に数ある職業の中でも、かなり精密な仕事をしている職業といえます。
私も病院の設計をやってもらいましたが、大工さんが考えるのは、どんなに緻密でもせいぜいミリの単位です。しかし我々は場合によっては(根の治療やかみ合わせの高さなど)数十ミクロンのから数ミクロン単位の仕事をしなければなりません。当然普段の生活もやや細かくなってしまいがちです。
私はもうこのような生活を十数年もしてきているのであまり感じていませんが、新しいスタッフがきていろいろ教えることがあると、改めて感じます。
歯を削る器具などは、削る道具の頭の部分の形状が何百種類もあります。一見裸眼で見たら、素人の人にはいったいどこが違うのか全く分からないようです。
しかし歯を削るとなるのそのほんのわずかの形状の違いで、歯がなくなってしまったり、削りすぎたりしてしまいます。ですからこのように削る道具も、きちんとわかりやすいように分類してもらわないと、使うときに困るのです。ですからスタッフは、もともとあった位置に戻すのが相当大変そうで、一ヶ月ぐらいは、どこか違う場所に入っていたり、足りなくなっていたりとこちらも結構大変です。
しかし、このようなスタッフの地道な努力がわれわれ歯科医の治療を助けてくれているのですから、感謝には絶えません。
歯医者は高い(値段)といわれることもしばしばですが、これほどまでの細かい作業を一人一人、オーダーメイドでやっているし、スタッフもそれを支えるために膨大な量の細かい作業をしてくれていることを考えると、決して高いとは思えません。また歯は一度失えばもう二度と生えてきません。このような大切な歯にお金を出し惜しむことの方が私にはちょっと理解に苦しむのです(まあ、人の価値観はいろいろですから仕方ないでしょうが・・)
おそらく、歯の治療ほど細かい作業を限られた時間に、生身の体に行っていく作業は他には絶対にないと思います。患者さまがこのようなことを少しでも理解してくれれば、歯科医師としても幸せです。
顎関節症の意外性
顎関節症はかみ合わせを治すと治るのですが、本来かみ合わせのずれがどの程度であるかを触れている先生は少ないと思います。
実は私自身かみ合わせのずれはあっても2ミリから多くても3ミリ程度と考えていました。
しかし、実際に患者さまを治療してゆくうちに、そのような中途半端な量ではないということに気がついたのです。
顎関節症の治療が難しいのはこれが一番の理由です。私の患者さまでも治療を行うのに本当に治るのであろうかと思うくらいかみ合わせがずれている人がほとんどです。
治療後に発症した顎関節症も、もともとかみ合わせがずれていたために、後もう少しかみ合わせをいじられたために発症してしまったケースも多くあります。ですから、はじめはかみ合わせの調整でも治療可能と思っていましたが、現在は矯正治療なしでは不可能と考えるようになりました。
全身と歯科治療
歯科治療と全身との関係は意外にも非常に深いということに最近特に感心させられています。
実は私自身がかみ合わせが非常に悪く、と言っても自分では単に歯並びがガチャガチャしているだけと思っていたのですが、このかみ合わせをぜひ治したいと思って、自分の歯を実験台にして、虫歯の治療から矯正治療まで、やっているところです。
すると非常に面白いことがわかりました。自分のかみ合わせが、自分で思っている位置よりも全然違う位置であったことです。
そしてかみ合わせが治ってくるうちに、今迄なかなかとれにくかった首の痛みや、肩の張りが比較的取れやすくなったのです。
また運動能力にも変化があらわれ、私はテニスをするのですが、今迄全くと言ってよいほど苦手であったバックハンドがかなり上達してきたのです。
これは押し込められていた顎の位置が治ったおかげで、体のバランスが良くなったからだと考えられます。
実際に多くの患者さまでかみ合わせの位置を治してゆくと、肩や背中の張りが無くなってきたりします。
また多くの患者さまで経験することは、自分の体(筋肉)のどの部分に負担がかかっているのか、シビアにわかるようになるようです。
大部分の人が、膝やくるぶしが痛くなってから体調の不調を訴えますが、ほとんどの場合、首や腰、背中などに先行して問題が生じているのです。これらの現象にかみ合わせは大きく関与しているのです。
しかしながらかみ合わせを治すだけでは完全に治療は行えません。おかしくなってしまったアンバランスの原因である筋肉の不適切な緊張を取り除きながら治療する必要があるのです。
そのことに気づいた私は今は大変面白く歯の治療をさせてもらっています。患者さまが全て私の教師だと思って感謝していますし、患者さまの一言が非常に重要な意味を持っていることが多いのです。
こう考えると歯医者さんは、患者さまから治療をしながら学び、しかもお金までいただいているという本当にもったいないぐらいの良い仕事ではないかと思います。
しかしなかなか治療が難しい患者さまがいらっしゃると、こちらも悩みますが・・(患者さまも真剣でなおかつ深刻なので・・・)。
歯科医師は器用でなければつとまらない(2008,11,19)
歯科医は、基本的には器用でなければ務まりません。漂白だけをするとか、歯ブラシ指導だけをする、あるいは予防処置(フッ素など)を行うだけの歯科医院であれば例外ですが、ほとんどが、治療をしなければならず、必ず細かい作業が入ってきます。
すなわち、手先が器用でない人は歯科医には向いていないといえます。先日患者さまに、意外なことを言われました「先生の手は器用そうだ。先生のような手の形は器用な人が多いとNHKで言っていた」と、
私も自分が器用がどうかはあまり考えたことがありませんし、本当に器用そうな手をしているか定かではありません。しかし、やはり患者さまにとっては器用な先生に治療してもらいたいようです。患者さまの中にはあからさまに「先生器用ですか?」なんて聞く人もいるから驚きである。
ちなみにその患者さまが私が器用であると判断した理由は、治療を受けたからではなく、指の形を観察したそうです器用な人の手には特徴があり、指先のつめの部分が平べったくなっているそうです。そういえば芸能人などの手が往々にして、丸くてスーとしているのに対して、私たちの職業の先輩たちの手を思い出してみると、器用な先輩はみな平ぺったいのっぺりした爪の形をしていたことを思い出しました。意外なところに、歯医者の見分け方を教えてもらいました。
少なくとも担当の先生が器用かどうかある程度わかるかもしれまいということは実は重要かもしれません。不器用な人が治療が上手とはいえないでしょうから・・。

歯科医師は外科医である(2008,10/22)
歯科医師は実は外科医です。あまりこのことに対する理解がされていないかもしれません。
最近医療の分野では外科的な治療が減りつつあります。あくまでも保存的治療が好まれるようになったためです。華々しく外科手術を行っていた時代が終わり、やがて内視鏡手術や薬物療法、放射線療法などが主流となってくるでしょう。外科的な治療はとにかく患者さまに負担がおおきいのです。
しかし、残念ながら、歯科における外科治療の分野は減っていません。相変わらず削って詰めて治す、とか、切って貼るなどの治療が多いのは、どうしても歯に再生能力が少ないからです。
しかし、将来的には、それでも外科的な処置は減ってくると思いますし、減らすべきだと思います。
外科処置は患者の負担が大きいうえ、危険性も高いです。私自身歯のOPEなどあまり受けたくはありません。
しかし、虫歯や根の治療などは今のところ、虫歯になってしまった以上、どうしてもなくすことができない外科治療です。また外科治療である以上、ドクターの技量は治療成績にダイレクトに影響してきます。
下手なところで詰めたものはすぐに外れてきたり、何年か経ってみると中がボロボロになっていたりしています。しかし、腕のある先生のところでやった治療は、何年たっても壊れたり外れたりしません。
ですから、歯科治療を上手に受けるには腕の良い先生にかかることが最も大切なことです。
そしてその次に自分自身のメンテナンスや医院でのフォローアップが重要です。
どんなにきちんと虫歯を治しても、かみ合わせが変化してきたり、かみしめで歯が割れてきたりして、歯の状態は絶えず変化してゆきます。これは専門家に診てもらわないと、自分では診断できません。
しかし、このようなかみ合わせに対する診断能力がある先生は、残念ながらすくないです。ほとんどの人が、かみ合わせの重要性を知る機会さえ少なかったと思いますが、実際は、かみ合わせが悪いために、虫歯になりやすかったり、歯が折れてしまったり、詰め物が外れやすかったりすることは非常に多いのです。

歯科医師とは?(2008,10/19)
患者さまは歯科医師と言うとどのようなイメージをされるでしょうか?「結構お金持ち」とか、「偉そう」とかいろいろあると思います。
私が歯科医師として診療にあたってきて感じるのは、非常に精神的にも肉体的にもきつい職業であるということです。ただしお医者さんの様に急に夜中に叩き起こされたり、自分の方がどうかなってしまいそうな激務はしなくても、自分のペースで診療ができるという強みもあります。
私自身集中力がそう長く続くほうではないので、夜遅くまで診療をしたり、休みを削って診療をしようとは思ったことはありません。
結局そのようなことをしてしまうと診療の内容が悪くなってしまったり、体調を崩したりしてしまうからです。
また、私自身が前の日夜10時まで診療して翌朝5時からゴルフに行ける程の強靭な体力はないので、夜は早めに休み、朝早くから活動する早寝早起きの日課をもう10年近くもやっています。
皆さんはご存じないかもしれませんが、歯医者さんが診療室で治療をしているのがすべてだと思っているかもしれませんが、実際は患者さまの治療の計画を立てたり、治療途中の写真や模型を観察して今後どのように治療を進めてゆくのか考えたり、場合によっては技工操作と言って、患者さまのお口の中に入れるものを作成したり、仮の歯を作成する準備などをしなければなりません。
私の場合、患者さまが自由診療だけなので、ここの治療計画作成や、技工操作、写真の整理など一部他の人にも任せてはいますが、莫大な量があり、毎朝始発電車で病院に行っていますが、なかなかすっきり仕事がこなせたという実感がわく日の方が少ないです。
また最初に書きましたように、非常に繊細で細かい仕事をしていますし、ちょっと失敗してももうやり直しがききませんから、肉体的にも精神的にも非常に疲れるのです。
また、かみ合わせなど未だに100%理論的に分かっていない疾患にも対応してゆかねばならないので、非常に精神的プレッシャーを感じていることは事実です。
ただ、医科のように人が死ぬということはめったに経験しなくて済むのでそれだけは幸せです。
しかし、それでも事故は起こりかねないので、ISOなどを利用して、少しでも問題があれば対応するようにしてきたおかげで、大きなトラブルには巻き込まれないでいます。
患者さまにおねがいしたいことは、先生はかなりの重労働と精神的に過酷な状態で診療にあたっていることだけは理解して診療を受けてほしいのです。だからと言って自分の苦痛を我慢して言わないでおく必要はないですが・・。また先生だからと言ってすべての疾患を治せるわけではありません。原因が分からないものは直しようがありません。今でも原因不明の疾患は数多くあります。将来は治せるかもしれませんが、今は無理という疾患もたくさんあるのです。

スタッフ募集

現在の募集状態
募集人員
必要経験
勤務形態
給与体系
備考
歯科衛生士 新卒、経験者

現在募集はございません

月額23万~(新卒は22万~)試用期間経験者2ヶ月、新卒3ヶ月(社会保険、厚生年金、労災、雇用保険加入)、アルバイトは勤務時間に応じて法令に従う

勤務と休みのリズムを大切にしています。
2009年3月アメリカのハワイの歯科医院の見学の実績あり 2014年2月ミッドウィンターミィーティング、ヒューフレディー工場見学

歯科助手1 経験不問

現在募集はありません

月額18万円~(経験は問いません)

受付業務、アシスタント、器具の準備、在庫管理

お掃除、食事の準備スタッフ 経験不問

現在募集中

アルバイト時給1,200円~(火曜日から土曜日 朝7時半時~12時半まで)

医院のお掃除とスタッフの昼食の準備、買出し、クリーニング取りに行くなど

当医院の特徴
1.清潔な医院・・滅菌消毒はもちろんのこと、白を基調とした医院に生花が置かれ、明るく落ち着いた雰囲気の医院です。

2.ISO9001取得で常に継続的改善を目指す
医院としても、患者さまのための医療機関として、ISOを2004年に取得、患者さまから信頼される医院として15年目を迎え、さらなる向上をスタッフ一同で盛り上げています。
ISO9001に関しても昨年10年目の審査を終え、さらなる進化を遂げるため医療法人エチカマネジメントシステムとして、独自の規格の作成を目指すため、審査を今年から返上しております。 新しいシステムをスタッフとともに構築しております。
残業は基本的にほとんどありません。どうしても必要な場合、30分単位(15分以下は切り捨て、15分以上は繰り上げ)でつけてゆきます。
診療が終われば、必要なかたずけ、掃除を行って、速やかに帰れます。

主な仕事と、患者さまの特徴
1、口腔衛生の関心が高い患者さまが多く、衛生士には口腔の衛生管理を積極的に手伝っていただきたいです。
2、自由診療のみの医院ですので、急患を見ることはありません。また、決まった時間で予定を立てた診療のみを行っていますので、忙しい時間帯や暇な時間帯は特になく、ゆとりを持って、まんべんなく患者さまのアポイントが埋まっております。落ち着いて治療の準備、片付けがおこなえます。ただ適切な感染予防や、効率の良い治療を行うために膨大な業務を効率よくこなしていただく必要があります
3、治療の方法が保険診療とは全く違っています(ラバーダム防湿や、使用器具、感染予防、アシスタントテクニックなど)ので、覚えなければならないことが多いです。勤務中に十分に教えきれません。必要なことは当医院独自のマニュアルに書かれておりますので学習に積極的に活用して下さい。

医院全体の目標
当医院では、効率と質(医療サービスの質)を両立することを目標としています。そのために、より効率的なユニットと消毒設備の設計、内装、家具等のシステムの構築を行ってきました。できるだけ効率化し、集約された時間内で、高い質の治療を行えるように日々努力しています。
10年以上もの努力の結果、落ち着いてじっくり自由診療のみの治療を効率よく行えるスタイルが完成しております。
また、スタッフの提案はできるだけ吸い上げ、ミスや非効率な業務を可能な限り取り去り、常に継続的な改善を行っております(ISOの基本理念)。これによって、時間のゆとり、心のゆとり、を生み出し、患者さまにより優しく、そしてより確実に治っていただける医院として業務を行っております。

歯科衛生士に求めているもの
1、衛生士として、患者さまの治療後の口腔管理をしてくれる方、特にメインテナンス業務をやっていただきたいので、ハンドおよび超音波スケーリング、プロフィー、フッ素塗布、口腔衛生指導を丁寧にやっていただける方。

歯科衛生士としてのスキルをお持ちの方はもちろん、これからレベルアップを求めている方も是非見学および面接にいらしてください。

歯科助手1の方の募集
歯科助手1の方に求めているもの
1、4ハンドシステムの器具の受け渡し、治療のアシスタントを習得してくれる方
2、患者さんの痛みのわかる心の優しい方。
3、きれい好きな方。

歯科助手1の方の業務

1、治療のアシスタント(4ハンドシステムを習得して頂きます)
2、器具の片付け、準備、滅菌の準備、ユニットの片付けと準備
3、在庫、器具機械の管理
4、衛生士が手が離せないときの受付業務、電話対応

お掃除スタッフ方の募集

歯科助手2の方の業務

1、お掃除(診療室、他医院全体のお掃除)・・診療室と滅菌コーナーは掃除がどうしても治療前か治療後の時間帯になりますので、勤務時間が、他のスタッフより早めもしくは遅めの時間に行っていただきます。
2、医院外回りの掃き掃除等

歯科助手2の方に求めているもの
1、医院のお掃除を隅々までしてくださる方お掃除が好きな方
2、お料理が得な方 3、明るく、元気で積極的な方。

PRO root MTA

PRO root MTA セメント
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当医院では、神経が露出した場合や虫歯が深く、将来痛みが生じる可能性がある歯に対しては、PRO root MTAセメントを使用しています。

この材料は、今まで使われてきたダイカルと比べるとはるかに神経の保存確率が高いと言えます。根のパーフォレーションなどにも使用します
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このように完全に神経が露出した場合でも、良く洗浄して、PROroot MTAを入れることによって神経を保存できます。PRO root MTAの歯髄保存効果はかなり高いといえます。ただ残念ながら、治療中にじわじわとした出血が認められる場合は歯髄の保存は不可能な場合が多いです。

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別の症例ですが、 レジンインレーを取り除くと、中に茶色みがかった色の虫歯が認められます。この虫歯の場合相当深くなっていることが予想されます。


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虫歯を感染に取り除くと、は本来の色になりましたが、神経が露出しそうな状態です。


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最も神経に近い部分に慎重にPROroot MTAを入れてゆきます。これがうまくいくと、患者さまもほとんど痛みが出ることがありません。


本当に虫歯を取り除くということ
虫歯を完全に取り除けているとは言えない治療が多くみられることは非常に問題です。わかりずらいと思いますが、本当に虫歯を取り除くこと自体が技術であり、それが出来なければ、虫歯の再発が起こり、治療の意味がなくなります

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治療前・・茶色い部分がところどころ残っている。
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治療後・・歯と同じ白い色だけしか認められない。
このような症例にいくら顕微鏡を使っても虫歯を取り残して治療が終わってしまっては、結果はよくありません。

また当医院では強酸性水をユニットに流しているために、虫歯を削った部分を洗浄すると、非常に殺菌効果が高いため、確実な消毒ができ、また治療中に万が一神経が出てしまっても、神経を救える確率が高いのです。(水道水をユニットに流している場合は治療中に感染する可能性があり、ここまで経過はよくない)

また、レジンは吸水性あるため、MTAの上に詰める材料としてはあまり適当ではありません(グラスアイオノマーの方が経過が良い気がします)。ちなみに虫歯を残したままMTAを詰めたり、レジンを詰めたりすると数年後に虫歯が大爆発していることがあります。しかも厄介なことに痛みはほとんどありません。

レジン充填を審美治療として好んで充填する先生がいらっしゃいます。しかしながら、残念なことに、どんなに良い治療を行っても、歯の再治療は必ず発生します。 どんなにきちんと点検し、作り上げた車でも必ず故障を起こすように、歯も24時間酷使されているのです。当然再治療のことは考えておかねばならないのです。

レジン充填は、コアー(土台)や歯に直接充填されたものでも、歯との境界が非常にわかりずらく、自分の歯を誤って削ってしまうことがしばしばあります。しかし再治療の場合はレジン材料の劣化等を考えて、必ずすべて除去しなければならないのです。ですからこの治療法はあとで治療を行う先生にとって非常に厄介です。

このような除去が困難な材料を使う治療は、もはや後で治療をやり直す先生のこと考えない、極めで独善的な治療となってしまうのです。私もこのような治療の患者さんを再治療するのにずいぶん泣かされてきました。もう少し人間の体というものを考えた治療をしていただきたいものです。

アマルガムを使った虫歯の治療

アマルガム充填とは?
歯科用アマルガムは歯科治療の歴史の中で100年以上使用されていた、歯科材料の中で最も信用と歴史のある材料です。

一口に虫歯といっても治療の際にはさまざまな虫歯の部位や、原因、そして虫歯の状況によっていろいろな充填方法や修復方法を選択しなければなりません。

いくら審美的に良いからと言って、全部白い歯で詰めることは、歯にとってベストの治療とは言えないだけでなく、かえってかみ合わせを狂わすせ、顎関節症の発症など、様々な問題を引き起こすことがわかってきました。

歯の治療は何十年も歯をもたせるための技術全てが完全に集約されていなければなりません。このためには歯に加わる力や、材料の性質を完全に理解し、その材料が十分に機能するように材料を使っていかなければならないのです。

日本でアマルガムを行う先生が少ないわけ
日本でアマルガム充填を行う先生が少ないわけは、アマルガム充填の教育が現在ではあまり行われなくなったということに尽きます。

しかし、過去においても現在においても、奥歯では虫歯大小にかかわらず、いまだにアマルガムに勝るものはあまりありません。

しかし日本で販売されているアマルガムは強度、操作性ともに質の良いものが少ないのです。

アメリカ製のアマルガムは固まるスピードがとても速く、このスピードに慣れていないと、技術的にも治療が困難です。

アマルガムは詰まるまでの形態つくりに細心の注意が必要であることと、固まるまでの3分ぐらいで、かみ合わせの面の高さ、形態を完全に再現しなければならず、また外れないような維持形態を付けるため、歯を削る際、細心の注意が必要です。したがって、虫歯治療に必要な技術のすべてが集約されており、アマルガム充填ができない先生は歯科医ではないとアメリカではいわれるほど重要な治療です。

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上の写真は適切に充てんされたアマルガム充填の例です。アマルガムが他の材料と比較して優れている理由には次の3つがあります。


まず、虫歯は必ず下掘れになっているため、インレーなどの修復材料では歯を多く削りすぎてしまうからです。歯を削りすぎると、かみ合わせの面を人工的に作らなければならず、かみ合わせを狂わせてしまう可能性が大きくなるからです。アマルガムはかみ合わせの面の歯の切削量を最小限にしてくれます。

次に、臼歯部には強い咬合力(噛む力)が加わるため、十分な強度が必要になります。最近よくつかわれるレジン(樹脂)は、見た目は白くてよいのですが、強度が咬合力に対して不十分であったり、吸水性(水を吸う性質)があったり、材料自体に抗菌性がありません。一方アマルガムには、金属としての十分の強度と、強い抗菌性があるため、虫歯が拡大しにくいのです。
このような理由から、私の知っている限りアメリカでもイギリスでも今でもアマルガムが初期の虫歯の治療として使われています。確かに一部の国で廃絶の運動が出ていることは事実ですが、アマルガムよりレジンの方が長持ちするとはあまり考えられません。
しかし、ゴールドインレーやゴールドフォイルのような長期間のもつのは難しく長くても20年前後と言われています。

最後にアマルガムには歯に詰めた後に膨張する性質があるため、歯に完全に適合し、歯と材料との間に空間(死腔と呼ばれる)を作ることがなく、虫歯の再発が極めて少ないです。ただ水銀が含まれている(無機水銀ですので人体には安全です)環境への問題から使用しない人もいますが、歯を長持ちさせるためには今でも欠かせない材料です。


アマルガムは自由に形を変えることができる金属であることから、さまざまな柔軟性のある治療法に使用することができます。
例えば、虫歯がひどく単に充填するだけでは歯の強度を元に戻すのが難しい歯の場合ピンを使います。
下の写真のようにピンを打って支えを作った歯にアマルガムを充填し、そのアマルガムを残したまま、ゴールド修復を行い、歯を被せることによって、強度を取り戻した歯にすることができます。

アマルガム アマルガム

これらの治療は神経を刺激しない位置にチタン製でできたピンを打ち込まねばならず非常に神経を使う仕事です。

虫歯の原因と治療

虫歯の原因は、お口の中の細菌によって産生される酸です。ですから基本的にお口の中を清潔に保ち、細菌数を減らしておけばできにくくなります。

しかし私の経験では、治療を受けていながら、虫歯の除去が不十分で虫歯の再発を起こしていることが比較的頻繁にみられます。

これらは齲蝕検知液を必ず使うことやラバーダムを使うことで防ぐことができます。しかし虫歯をきちんと取り除くことができるかどうかも歯科医師としての大切な素質といえ、その素質や、努力が足りない先生がどうしてもいらっしゃることが、日本の歯科医療の問題でもあると思います。これは日本に歯科大学の教育システムと歯科医師の国家試験の仕組みがアメリカなどと比較して十分でないことも原因の一つといえます。

また、日本の保険制度という、現状の歯科医療にそぐわない支払い制度があることが最大の問題でで、きちんとした治療を行うためには自由診療でなければ難しいということを患者さんの理解がまだ十分に浸透しておらず、正しい治療を正当な対価で行える環境が十分に整備できていないため、これからも虫歯が正しく治療されるようになるまでには時間がかかりそうです。

国が与える歯科医師免許も、現在の筆記だけの国家試験では知識があっても、治療を行える素質があるかどうかは調べようがありません。歯科医になるための試験も、少しずつ、治療の実習や患者さんに対する精神面、倫理面を審査が取り入れられるようになってきましたことは朗報です。

また、虫歯の取り残し以外でも、歯に不適切な力がかかることでひびが入ったり、割れたりすることで、そこから細菌が入りやすくなり、虫歯になってしまうことがあります。

こうならないように、毎晩ナイトガード(顎関節症の治療参照)することも大切ですし、かみしめの原因となっているかみ合わせを治すことも、そして普段の生活でののストレスや不摂生などをしないといったことも、予防という意味で虫歯の治療の一つといえます。
また詰め物が取れていることに気づかないで長い間放置していたりすると、痛みが無くても虫歯になっています。虫歯は必ず痛くなるとは限りません。痛くなったときはすでに手遅れと思ったほうが良いです。違和感があるぐらいでも歯医者さんに見てもらうことをお勧めいたします。

様々な虫歯の例
虫歯の取り残しによる虫歯
千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 痛みが全くなかった歯ですが、詰め物を外してみるとひどい虫歯になっていました。このような虫歯はレントゲンでもわかりにくく、レントゲンの写り方で経験から虫歯があると判断しなければならない場合もあります。虫歯が多くある方の場合、痛みの感覚は麻痺していきます。
(左:詰め物の状態、右詰めもの除去後)

外れてしまったことに気がつかないで虫歯が大きくなってしまった例
千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 詰め物が取れてしまっているのに気がつかないと、徐々に虫歯が広がり、痛くもないのに中で虫歯になってしまいます。強い咬みしめや、歯軋りで詰め物が取れてしまうことがしばしばありますが、歯の状態を気にしないでいると外れたままどんどん細菌が侵入して虫歯がひどくなってしまいます。

また、歯は非常に過酷な条件下で酷使されています。材料にはものによって耐久性の限界があります。 レジンは吸水性(水分を吸ってしまう性質)があり、抗菌性はグラスアイオノマー、アマルガムなどの充填剤ほど期待できません。
また、最近ではだいぶ改善されてきましたが、ボンディングの作業時に神経に近い虫歯の場合、化学的な刺激で歯に痛みが出る患者さんもいらっしゃいます。 レジン自体の強度はだいぶ改善されてきましたが、口腔内の状況を見ると、レジンを多く使われているお口の中は、レジン自体が水分を吸収する性質があるため、「粘つき感」が強い傾向があり、当医院ではレジンの使用は推奨しておりません。 審美的な治療を要求される場所においても、グラスアイオノマーなどの吸水性の少ない材料を使用しております。 これは、前歯などの治療で、虫歯が深く神経に近い際、レジンでは覆罩(神経が出た場合の神経の保護作業)もしくは裏装(神経に近い虫歯に対する神経の保護作業)と言って神経の痛みを起こさないための材料を虫歯が最も深い部分に詰める必要があります。 しかし、現在のところ神経にもっとも痛みを起こしにくい材料はMTAしかなく、このMTAは時間の経過とともに黒く変色してしまいます。 この変色が歯の表面から透けて見えるため審美治療には向きません。 そのため、たとえ深い虫歯でもMTAを使わないで治療を行える必要があります。グラスアイオノマーは生体親和性が高く低刺激であるために、そのような治療に向いています。 ただし、レジンほどの強度がないのが難点です。 また、レジンは、一度虫歯になってしまうと虫歯が大きく拡大していることがあり、歯科の材料としてはまだまだ課題がありそうです。しかし、歯に充填することは比較的容易なので、多くの先生が審美治療と同時に気軽くできるため、日本やアメリカなどで多く使用されています。 しかし、虫歯の治療で最適な材料かと言われれば否定的な要素しかありません。
レジンは歯と着けるために接着剤を使用するため、充填する際にラバーダム防湿などを行わないで治療すると口腔内の水蒸気などが歯にかかるため、部分的に歯と接着している部分とそうでない部分ができてしまいます。

また重合収縮という性質から、固まるときに縮むことになります。この重合収縮によって、歯と接着している部分とそうでない部分(ギャップと呼ばれる)とができます。 このような性質により、接着力が強い部分のおかげで材料は取れにくいのですが、接着していない部分(ギャップ)も必ず少なからずあるのです。 もともとレジンに吸水性があるために、その接着していない部分に唾液や細菌などが侵入しますと、レジン自体の抗菌性が弱いために、そのギャップ部分から徐々に虫歯が進行してしまいます。 ために、を熟知して使用する必要があります。レジン充填にはラバーダム防湿を使用しないで行う治療はやめた方が良いと言えるでしょう。

千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 レジンが詰められていた歯ですが、中が完全に虫歯になっていました(虫歯の取り残し)。レジンは吸水性があるため、金属と比べると、比較的虫歯が広がりやすい材料です。
千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 虫歯を完全に取り除くと、きれいな歯が出てきました。虫歯の絶対に取り残してはいけませんが、削りすぎてもいけません。


すべての写真は顕微鏡を使って撮影したものです。顕微鏡はかなり細かいところまで確認できるのです。虫歯の治療時のポイントは、

虫歯を絶対にとり残さないこと。(齲蝕検知液もしくはカリエスチェッカーを必ず使用すること)
必ずラバーダム防湿下で治療を行うこと。
ルーペもしくは顕微鏡で削った形態、虫歯を確認すること。

の3つです。
残念ながら、材料の問題や取れたことに気がつかないで虫歯になっている人よりも、以前治療した歯の奥に虫歯があることのほうが多く、治療が終了しているからといって安心できるわけではありません。
この原因は虫歯を完全に取り除く治療を十分習得しているドクターが少ないことに起因します。
アメリカでは虫歯を取り除くことは当然の技術として教え込まれますが、日本の先生で本当に確実に虫歯を取りきれている先生はあまり多くないと言えます。

それを知らずに治療を受けるといわゆる歯医者のリピーターとなって、一生歯の治療に通わなければならなくなります。
これらの事実は私もアメリカで実際に行われている治療を見学してはじめて認識しました。それまでは私自身もラバーダムはしないし検知液も使用しておらず、完全に虫歯を取り除いているとは言い切れませんでした。
完全に虫歯を取り除くとこの写真の歯の状態のように、見た目にもある程度きれいになるはずです(着色してしまった部分は必ずしも虫歯ではない)。

これから矯正治療はこうなるかも?

矯正治療は日々進歩しているため、将来の像をきちんと見据えなければなりません。

私が思うに次の3つの変化が今後の矯正治療の起こると考えらています。


1、装置と治療のテクニックが向上、矯正治療がより身近になります。

2、健康により深くかかわる治療テクニック(噛みあわせを考えた矯正)が必要となる。

3、医院の持っている技術差、患者さんのニーズによる治療格差が生まれてる。料金に二極化する?
といったものです。

1、デーモンブラケットなどのセルフライゲーションブラケットとインダイレクトテクニックが普及し、矯正治療がより正確に、そして快適に受けることができます。治療自体もますます普及し、治療をを受ける患者さんは増えるでしょう。

2、矯正治療が健康に深く変わる治療であるという知識が普及し、より高い治療技術が必要となる患者さんも増えるでしょう。

3、治療技術による差、患者さんの求めているものによる治療テクニックか多極化して、治療技術の二極化し、治療料金も二極化するでしょう。

矯正治療の目的とは?

矯正治療をしようとしている方の大部分が見た目を治そうと考えています。
もちろんそれも重要な目的の一つですが、それだけでは本当の意味の矯正治療の
目的を達成したとは言えません。
矯正すると見た目がよくすることや、虫歯や歯周病になりにくくなったりしますが、それ以外にかみ合わせをよくするというメリットがあるのです。

1.かみ合わせを治す
皆さんは矯正治療をすれば、当前かみ合わせは良くなっているだろうと思うでしょうが
残念ながら必ずしもそうではありません。
矯正治療をして歯並びは一見良くなったように見えるのに、首が痛くなったり、肩が凝っるようになったといった問題を抱えた方も少なくありません。これはかみ合わせと全身の筋肉が大きくかかわっているからにほかなりません。どうせ矯正をするのであれば、このような問題も取り除いてもらったほうがよいでしょう。

2. 噛み締めを弱める
噛み締めはかみ合わせが悪いと引き起こしやすくなります。かみ合わせの悪い人はより食い縛ったりする癖が多いのです。これは矯正を行うことで正しいかみ合わせに治してゆくと自然に少なくなり、それに伴って肩コリや首の痛みがなくなってゆくのです。現代人はストレスが多く、かみしめがひどい人がたくさんいます。これを治すのも矯正の役目です。

3.顔の輪郭が美しくなる(矯正による顔の輪郭を矯正できる)
骨を削ったり、たるんだ頬を引っ張ったりしなくても、矯正をすることによって、顎の筋肉が正常になり、えらが張っている人や、頬骨が出ている人も、変化が起こってきます。ほとんどすべての患者さまが、顔の輪郭が良い方に変化します 

4.歯のひび、歯周病の増悪を防ぐ(咬み絞めが原因のもの)
咬み絞めがひどいと、歯にヒビが入り、虫歯になりやすくなったり、奥歯に過大な力がかかって、歯周病を早めます。これらもかみ合わせを考えた矯正治療で予防することができるのです。このように矯正治療はただ単に見た目を治すだけではなく、かみ合わせを治すことによって、さまざまな効果が期待できるのです。

デーモンブラケット

当医院では基本的にデーモンブラケットのみ扱っております。このブラケットは、今までのブラケットと比較して次のような特徴があります。
  1. 矯正の際痛みが少ない。
  2. 歯が動くスピードが他のブラケットより速い(仕上がりが早いというわけではない)
  3. 今まで不可能と思われていた歯の動きを可能にした(特に側方の拡大)。
  4. 歯にあまり強い力がかからないため歯根吸収以などを引き起こしにくい

また使用するにあたり以下の注意が必要です。

  1. 今までの矯正装置とは全く違うブラケットであることを十分理解して治療をしなければならない
  2. 歯が痛くないので力がかけやすかったり、ワイヤーの力が歯列全体のブラケットにかかるために、予想しないブラケットが取れることがある、ブラケットが取れやすい
  3. ブラケットポジショニングが難しく、ポジショニングを誤ると、とんでもない失敗症例となってしまう。


セルフライゲーションブラケットと言って、デーモンの同じようなワイヤーで縛らないタイプのブラケットは他社でもいろいろ出していますが、デーモンブラケットは全く違います。同じセルフライゲーションブラケットでも、デーモンブラケットはワイアーとブラケットに摩擦がないために、矯正の仕方自身が全く変わってしまうのです。私はこのブラケットのおかげで、ほとんどの症例を非抜歯で行うことがでいるようになったうえ、鼻づまりの改善や、睡眠時無呼吸症候群の治療など、歯科では今まで治療の対象でなかったことが治療が可能になりました。)もちろん今までのブラケットで無理だったというわけではありません)。

また実際に自分でも気づいていなかった首、肩のコリ、頭痛などの症状が取れてゆくので、歯が並ぶだけではない喜びを患者さまに与えることができるのです。
また歯を抜かないで下のような患者さまの治療な不可能と思われていました。 下の歯を後ろに送ることでうまく治療が進んでいます。(実際はデーモン先生が講習会で話している治療法では後ろには動かない)

歯槽骨自体を広げることができるため、骨格がどう考えれも歯が並ばないと考えられた症例も、抜歯なしで治療可能にしました。しかし、非抜歯で治療を行うということは、患者さまが求める審美性である口元の飛び出しをなくすという点においてはやや不利です。歯を抜かない分突出感を劇的に変化させることは難しくなります。しかし口の中の広さを確保するのは非常に適しています。ですから絶対に非抜歯でできるというわけではありません。また従来の診断方法では抜歯が不可欠な症例があることも事実です。 

デーモンブラケットは、なぜ矯正治療に適しているか?

  1. ブラケットを締め付けないので、歯が自由に移動できるため、骨を一緒に移動させることができる。
  2. 弱い力でも十分動くので、痛みが少なくなった
  3. 強く締め付けないために、かみ合わせに無理があれば、強く当たっている歯は勝手に動いてくる。(正しいかみ合わせの位置がどこであるのか、治療中にわかってくる)

などの理由が挙げられます。
またデーモンブラケットは、どんなに歯が込み合っている状況でも、ほとんど前歯を突出させることなく歯列事態を拡大して治療を行うことができるのです。これは歯列全体を後ろに送ったり、歯列自体を横に拡大したりする力が優れているためです。しかし、デーモンブラケットを使ったからと言って一律に簡単に治療がうまくいくわけではありません。
それを理解していれば、安易に抜歯を行う必要はなくなるでしょう。
ところで、今はやりのマウスピース矯正や内側の矯正は理想的なかみ合わせを作ることができるテクニックではありません。また治療中に見た目が良いことを希望するのは、相反することであることを御理解下さい。そのような理由から当院では内側の矯正、マウスピース矯正は一切行っておりません。
このような治療を求めるのは、機能を犠牲にして見た目の良い包帯や、ギブス、などを求めているのと同じで、あまり良いことではないと気づくべきでしょう。近年、歯が原因で、睡眠時無呼吸症候群が誘発されたり、ひどい場合はうつ症状自律神経失調症などになることがわかってきました。これらの多くの原因が歯にあることがわかってきました。デーモンブラケットは写真のように、歯のアーチを拡大し、これらの症状を実際にとってゆくことが報告されています。(実際当医院でも経過は良好です)、今までの矯正とは違ったアプローチを可能にした素晴らしいブラケットなのです。


デーモンブラケットについて注意点を挙げると
1、デーモンブラケットは素晴らしい機構を持っています。しかしだからと言って、治療が必ず早く終わるかというとそういうわけではないと思います。一言でいえばより体の良い影響の出るかみ合わせをつくる矯正治療が可能になったということです。この点に関して、デーモンブラケットを積極的に宣伝するオームコ社とデーモン先生の講習はあたかもそれが可能のように伝えていること自体、かなり問題といえます。
デーモン先生はいかにも治療が早期に終わり、調整の回数が少なくなるような誤解を与えかねない講習会を行っており、これが様々な問題を引き起こしています(実際治療がうまくいかず、悩んでいらっしゃる先生も多いと思います。当医院を訪れた患者さまの中にもデーモンでの失敗症例がかなりあることは事実です。必要なのはきちんとして知識でしょう)。先生も患者さまも困っている方は多いと思います。
デーモンブラケットで注意すべき点をいくつかあげましょう。
1.仕上がったように見えても実際は、治療半ばである
(大部分のデーモンを売りにしている先生が、スピードの速さをうたっているが、一見仕上がった様に見える状況で終了にしている・・実際は治療は完了していない・・。これはデーモン先生の講習会で早さを売りにしていることも問題であるが、実際はデーモンブラケットの良さは、この後の仕上げに持ってゆく治療過程ににあるのです。1年で終わることはまずあり得ないと思った方がよいでしょう)
2.適切な場所にスペースが現れる。
(治療途中に適切なスペースができることがデーモンブラケットの最大の特徴であり、これをきちんと利用すべきである。またスペースができてきたら、問題はないか考える必要がある)
3.ポジショニングが非常に難しい
(ブラケットの形態および構造上、歯のどの位置にブラケットつけるかが非常に難しい。下顎の小臼歯、大臼歯を浅めにつけてしまう傾向があり、小臼歯部が噛まない不安定なかみ合わせになってしまうことがある。また人によってはブラケットが取れやすいので、大臼歯部を深くつけすぎてしまい、舌側に歯が傾いてきたりする)

このようなデーモンブラケットの特徴を知らずして、ブラケットの良さに飛びついた先生が、失敗症例の山を積み上げ、悩んでいるのではないかと私は考えます。実際私自身もデーモンブラケットの真髄を理解するのに非常に長い年月を試行錯誤を繰り返した事実があります。デーモンブラケットは治療に対してより良い効果をあげること出来る素晴らしいブラケットですが、使い方を理解しなければその真価を発揮することはできないでしょう。

治療の明暗を分ける噛み合わせの診断!

どのような治療を行うにしてもそうですが、治療において診断はもっとも重要なプロセスです。

歯の治療ははよく航海にたとえられます。

矯正治療では、「今の噛み合わせ」が「生理的に正しい噛み合わせ」からどれだけずれていて、どう正しい噛み合わせにするのか? それを分からずに治療をはじめることは、今どこにいて、行き先がどのなのかも知らずに航海に出かるようなものなです。 セファロレントゲン分析からわかること
セファロ分析(下の写真)からは、首の骨がリバースカーブ(逆ぞり)になっていること、気道が狭くなっていることがわかります。


下の写真が実際の口の中ですが、歯並びのアーチが狭く、舌を置く十分なスペースもありません。このような歯並びのタイプの人は睡眠時無呼吸症候群をおこしやすく、疲れが取れにくい体質になります。

また頸椎(黒の矢印)にも正常なS字状のカーブがなく頭を上手に支えることができていません。この患者さまは実際絶えず首のこりや痛みに悩まされていました。
このような状態は矯正治療で改善が期待できます。


このような症例では抜歯矯正をすると歯列の幅が狭くなり、ますます体調が悪くなる可能性があります。

この症例では歯を抜くことはできるだけ避けるべきという診断になります。(このような症例は実は日本人には非常に多いのです。それは日本人の骨格と関係しています)
顔は左上がり、顎は右上がりになっている


模型分析
模型には様々な情報が満載されています。歯型を見ればその人の性格、癖、そして習慣がわかるほどです。
左の写真は歯ぎしりを分析するブラキシチェッカーと呼ばれるフィルムです。

これをみると歯ぎしりがどの歯で行われているのかわかります。

この写真ではしとくに右上の4番が強く当たっており、顎が右に動かそうとしていることがわかります。このことから、噛み合せが左にずれていることが予想されます。
左の模型の写真から上のかみ合わせの面が右に傾斜して下がっていることがわかります。

このような場合、かみ合わせが、左にずれることが多く、そのズレがいろいろな不定愁訴の原因になることがあります。

最近の矯正の診断のトレンド
セファロ分析は、つい最近までは矯正治療の王道といわれ、数値によってわかりやすく診断ができました。
しかし、CTスキャンの普及とともに、2次元的な分析では噛み合わせや顎のゆがみの診断は不十分であることがわかってきたのです。。
CTでは次のようなことがわかるようになって来ました。。
1、舌や位置や気道の大きさ(呼吸が正常に行えているかがよくわかります)
2、頚椎の3次元的歪み
3、顎の位置の歪み
これらを考慮して矯正と噛み合わせの関係を理解し、診断に生かす必要が今後ますます必要になって来るでしょう。
当院での噛み合わせについての考え方はこちら

歴史を知って理解を深める

1、バンドを使った矯正治療(矯正治療のはじまり) 

矯正治療は、最初、歯並びの悪い人が、実際に自分の歯を動かした方向に押しつけ続けたらどうなるかをやってみたところ、毎日やっていると、実際に歯が動いたことから始まったようです。

そののち、もっと効率的に歯を動かすために、直接ブラケットを歯につけ、ワイヤーで矯正を行う方法が開発されました。
初めのころは歯にブラケットを直接接着する接着剤がなかったため、歯にバンドをセメントでつけ、そのバンドにブラケットをろう着してから、ブラケットにワイヤーをとおして歯を矯正していました。

2、ダイレクトボンディング法(スタンダードエッジワイズ)

やがてダイレクトボンディングと呼ばれる、歯に直接ブラケットを接着させる方法で矯正治療が行われるようになりました。

これらのワイヤーを使った初期の矯正治療のテクニックにはエッジワイズ法やベッグ法などがあり、最もスタンダードな矯正の方法として長い間行われてきました。
このテクニックに使用されるブラケットは個々の歯に対して、まったくプログラムがなされていないもので、ブラケットをつける面に対して垂直にワイヤーの入るスロットが形成されていました。従って、一本一本の歯に合わせてワイヤーをまげて個々の歯を動かす必要があり、治療結果に一定のきまりがなく、患者さまごと、先生ごとに治療結果が異なってしまうという欠点がありました。また患者さんの歯の状態に合わせて頻繁にワイヤーを曲げていかなければならないために、非常に効率も悪い方法でした。

3、ストレートワイヤー法(プレアジャステッドテクニック)

それに対して、アンドリューズらが開発したストレートワイヤーテクニック(現在の矯正治療はほとんどこの方法になっている)ではブラケットにトルク、インアンドアウト、アンギュレーション、(その他全部で6つあるかみ合わせを理想的にする鍵)、を前もってとりいれられたブラケットを使用します。これによって矯正治療を行う先生による治療結果のばらつきが、以前の方法と比べ、格段に少なくなりました。


 4、超弾性ワイヤーの出現

さらに近年は、超弾性といって、どんなに曲げられても元の形に戻る性質をもったワイヤーや、温度反応性形状記憶合金といって、患者さまのお口の中の温度に反応してワイヤーにかかる力が変化する特殊なワイヤーが開発されてきました(オームコ社のカッパーナイタイワイヤー)。

5、セルフライゲーションブラケットの出現
また、今まではメインのワイヤーをブラケットに細めのワイヤーで縛り付ける方法で矯正治療を行っていました。しかし、徐々にセルフライゲーションというブラケットにワイヤーを縛りつけないタイプのブラケットが開発されてきました(スピードブラケットタイムなど)。これらのブラケットは当初、リガチャーワイヤーでブラケットを結紮しないため、治療時間を少なくすることができるというのが売りでした。

しかし、それ以外にも、歯列を無理なく拡大できるなどのメリットがあることが徐々にわかってきました。
いずれのセルフライゲーションブラケットも画期的なものでしたが、デーモンブラケットはこれらの中でも最高傑作といえます。デーモンブラケットは、セルフライゲーションブラケットの中でも特に、ブラケットとワイヤーとの間に摩擦が少ないことが知られています。
そのため歯の動きが制約されず、今までは抜歯するしかないと思われていた症例でも、抜歯しないで治療を行うことができるようになったのです。
デーモンブラケットは、ほとんどの部分が金属でできているので、審美性は期待できませんが、矯正治療中は審美性よりも治療の結果が求められるので、デーモンブラケットが最もお勧めです。

6、より弱い力による矯正治療

今は、矯正治療中にあまりにも過大な力を加えると、根の周りの骨を吸収してしまったり、組織に良い影響を及ぼさないことが分かってきており、できるだけ弱い力で、効率的に歯を動かすことがベストであるという考えが現在の矯正治療の潮流です。短期間の強い矯正力のかかる治療はあまり好ましくないと考えられています。
また矯正の初期に使用されるワイヤーも0.012~0.013インチ(約0.3ミリ)と細いものが選ばれるようにになり、セルフライゲーションブラケットと組み合わされると矯正中の痛みは格段に少なくなってきています。(代わりに固いものが食べれるため、ブラケットが取れてしまうという良い意味のトラブルが出てきてしまうくらいです) このような治療により、矯正治療後のトラブルが非常に少なくなってきています。

brace21.jpg
デーモンブラケットの例、ブラケットに摩擦がないので、スムーズな歯の移動と、矯正中の歯の痛みが少ないです。

7、インダイレクト法による正確で確実な矯正治療
矯正治療をさらに確実に、そして正確に行う方法がDr.白須賀によって開発された、白須賀法インダイレクトボンディング法です。当医院ではすべての症例で白須賀法を採用しています。

今までブラケットの装着は、ダイレクトボンディング法といって、測定することなくブラケット直接歯に装着していました。

しかし、白須賀ポジショニングゲージの発明により、ブラケットの位置づけを0.25mm単位で正確に行うことができるようになったのです。
これによって矯正治療の精度は格段に向上しました。
私も月に何症例か、白須賀法を用いたブラケットポジションの技工を行っております。技工にかかる時間がかなり必要ですが、これを行うことによって患者さまの負担と治療期間の短縮され、治療精度が大幅に向上しました。

なぜインダイレクトなのか?・・・ブラケットを付ける位置は矯正治療の成否を決まるほど重要なポイントです。 ブラケットの位置決めが矯正治療の成否の半分以上を決めるといっても過言ではないでしょう。この位置決めをどれだけ正確に行なわれているかが、矯正治療の質を決めるといえます
噛み合わせの面を凹凸なく作るためには全ての歯のブラケットの位置が正確でなければなりません。たった一本の歯の高さが狂うだけで、噛みあわなくなるからです。しかもたった250μmの狂いも許されないのです。

8、矯正治療は新たなステージへ
白須賀法で矯正治療を行ううちに、どんなに正確にブラケットを位置付しても仕上がらない患者さまがいることに気づきました。
この原因は、人間にはそれぞれかみ癖があり、その癖によって、顎の3次元的位置関係がずれてしまっていることにあることが原因です。

どんなに歯列を完璧に上下完成させても、顎の3次元的な顎の位置のずれていると、体調が悪くなってしまうことにも気づいたのです。

現在当院では、左右のどちらかをより挺出させることによって左右のバランスの狂いを治したり、左右どちらの奥歯も挺出させることによってハイアングル(顎が後ろに向かってせりあがったかみ合わせ・・睡眠時無呼吸症候群などを起こしやすい)などの難易度の高い患者さんを治療しております。 この方法は今までの矯正治療の方法と考え方が違っており、体のバランスがよくなったり、首や肩のコリが全くなくなってしまうなどの全身的な問題を矯正治療が解決するという治療なのです。

矯正治療をきちんと行えば必ず体調は改善するということも、今後は夢ではありません。

診療設備

診療台(ユニット)
当医院は2009年4月の移転オープンに際して、大幅な診療システムの変更を行いました。現在アメリカでは歯科治療はフォーハンドシステム(4つの手を用いた診療)が
一般的となっており、スピットン(口をゆすぐところ)は感染の温床としてなくなっております。
フォーハンドシステムは、顕微鏡や拡大鏡を用いるさい、ドクターの負担を和らげ、
治療の精度を向上させることが可能になるシステムです。このシステムによって
ドクターは、治療部位から目をそらすことなく治療に集中することができます。

エーデント社(アメリカ、エーディック社のユニット)

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ユニットにはスピットンは付いていません。

4-hand.jpg

アシスタントが使用するラウンドテーブル

診療台は全部で3台で、うち2台は顕微鏡の画像を見ることができるモニターを天吊にしてあります。残りの1台はおもに矯正の調整とクリーニング等に使用します。



当医院で製作したオリジナル在庫ソフトです。歯科治療に関する、在庫の管理、使用期限の管理が行えます。
在庫管理ソフト
在庫管理ソフト 当院では診療中の在庫が急に無くなることが、治療に大きな影響を与えることを考え、オリジナルの在庫管理ソフトを導入し、在庫数、使用期限、在庫切れまでの日数を管理しています。
<このプログラムの特徴>
1. 一週間に一回程度、使用器具の入力を行い、在庫数をへらします。
2. 在庫の確認が容易・・一目で在庫の量、棚卸の額が確認できます。
3. 在庫切れまでの予想日数を自動計算・・在庫切れまで何日かかるかを自動的に計算、在庫切れ予想日数として表示します。また購入間隔で、そろそろ注文が必要な頃に警告を出します。 また、実際に設定した在庫量を下回ると警告がでます。
4. 輸入材料にも対応・・個人輸入している先生にも輸入ドルレートも自動計算しています。

ちなみに当院では、500以上の在庫の種類があるため、このソフトなしでの仕事は不可能です。
技工設備
R0012192S.jpg 本医院の技工設備は、診療に用いられるほとんどの技工内容をカバーできるレベルにあります。院長は診療以外は早朝から技工操作に追われます。技工は治療技術の向上には絶対欠かせない作業です。
電気メス
setubi04.jpg 医科用にも使用されるエルマン社の電気メスです。通常の電気メスより高周波帯を利用することで、歯肉を切っても出血が少なく、電気メスでよくある、焦げることも殆どありません。しかも痛みが少なく、安心して使える機械です。(通常の電気メスの倍以上の価格がします)

2009年12月17日 « トップへ » 2010年1月14日


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