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2009年12月18日
感染予防対策
当医院では、アメリカの基準と同じ感染予防対策を行っております。これらの作業は非常に手間と、コストがかかるため、2,100円を毎治療ごとにいただいております。また特殊な感染症の患者さま、特殊な手術等の場合は、5,250円いただいております。1.歯科用ユニット周りの感染予防対策(下の写真は通常の感染予防)
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2.器具、装置の感染予防
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3.ドクターの手袋は患者さまごとに必ず交換しています。
またそれとは別に30分程度を目安に交換しています。(手袋内に細菌が繁殖するため)
4.ユニットの水の管理
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歯科用ユニットで使われる水は通常水道水を用いています。
しかしながらユニットをめぐるうちに、ユニット内の水道管に水カビが生えてしまうことが大きな問題となっていました。実際歯の治療の治りが悪い原因となっていることも事実です(通常の水道水の6倍から20倍の細菌がユニットを通した水から検出される)
その対策として、ユニット内の水に強酸性水を使い、安全な環境で治療を行っています。強酸性水を流した場合、細菌は全く検出されません(ゼロです)。
5.患者さまの印象(型)の管理
当医院では、患者さまの型に石膏を注ぐ際に殺菌機能をもった液体で石膏を練ることで交差感染を防いでいます。
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機器ユニット周りの感染予防
衛生管理器機、ユニット周りの感染予防
当院は患者さまの感染予防がきちんとなされていることを大前提として治療を行います。 感染予防をきちんとしないということは、来院される患者さまに今はもっていないさまざまな感染症を与えてしまう可能性があるからです。 それはどんなに優れた治療をしても、病気を病院でうつしてしまっては、結果的に治療の質は著しく低いものとなってしまうからです。
感染予防に最も優れたユニット
エーデント社(アメリカ、エーディック社のユニット)
A-dic社はアメリカの軍事施設の歯科医療部門でのユニットの90%以上のシェアーを持つユニットです。感染予防対策に優れ、アメリカの他社歯科ユニットメーカーはすべてこのメーカーの真似をしてユニットを販売しています。当院では5年以上強酸性水をユニットに流し続けましたが、ほとんど故障なく使えております。またビニールがけなど感染予防に必要な作業が大変行いやすい構造となっております。
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歯科用顕微鏡(カールツァイス) |
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| 専用のシリコンカバーを取り除き、すべてを患者ごとに交換しています。 | ||
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器具の滅菌消毒
器具の消毒、滅菌
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当医院では器具の消毒滅菌に対してもきめ細やかな対応を取らせていただいております。 基本的な器具の滅菌 基本的な器具は滅菌袋に入れられ滅菌されています。これによって何日間か滅菌の状態を維持することができます。また治療の時初めて開封されますので安心です |
根管治療器具の滅菌
根管治療は、細菌の侵入によって最も治療結果が完全に変わってしまう治療です。治療器具にたいしても細心の注意が必要です。
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左の写真のように、すべて滅菌状態を保持できる缶に入れて、一人一人交換しています。 |
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左の写真の様に、使用する器具の術者が触れる部分には、必ずディスポーザブルのテープが巻かれています。 |
下の写真のように電気メスや歯石除去用の道具も一つ一つ感染予防の処置が施されています。
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審美治療にご注意を
白い歯に隠されたリスク
白い歯の色とおなじ材料は非常に心を惹かれます。しかし、ちょっと待って下さい、もし白い材料が噛み合わせや、歯にとって最も良いのであれば、なぜ今でも奥歯に金属材料が使われているのでしょうか?
また矯正のブラケットに審美性の高いブラケットを売りにしているところがあります。しかしではなぜ金属でできたブラケットがあるのでしょうか?
審美性の高いブラケットや、裏側の矯正が金属を使ったり、表側から治療することより同等もしくは優れているのであれば、金属のブラケットなど、この世に存在しないはずです。つまり金属製のブラケットの方が優れているからにほかなりません。
ホームページで執拗に白い歯の良さを宣伝し、金属がまるで、体に悪いかの様に恐怖をあおることを書き連ねる、良識を疑う歯科医がいます。
金属に対して、アレルギーがある人がいることは認めますし、そのような人に金属を使うことは勧められません。また金属イオンが体に一体どのような作用をするのかは現代でも完全に解明されたわけではありませんし、そもそも体に絶対必要な金属もあるのですから、歯に金属が入っていることを問題視することは極めて非科学的と言えるでしょう。
また、金属はセラミックやレジンのような樹脂と言った審美性の高い材料と比較すると比べ物にならないほどの、口の中の安定性、適合性が高い、歯を削る量が少ない場合があるなどの、見た目の良さをはるかにしのぐ利点があります。
またもし金属に代わってレジンやセラミックを入れるとなると、どちらも樹脂(レジン)を使うことになります(セラミックは樹脂の接着剤で着けるため)。しかしレジンにはビスフェノールAなど環境ホルモンと呼ばれる材料もごく微量に含まれています。もちろん問題があるレベルではありませんが、これらがどう作用するかは、現代でも完全に解明されたわけではありません。
ただ、現実問題として、失った歯を治療するためにはこのような人工物を入れるしかなく、そこに最小限のリスクで行う必要が出てくるのです。つまり、失った以上全く体に影響がないもを入れることは不可能であるということです。(将来そのような材料が出てくる可能性はないとは言えませんが・・)
審美性と機能とは合い入れるものではありません。審美性は機能を犠牲にしてしまう部分もあるということを理解して治療を受けないと20年いや30年後に深い後悔をすることになります。
歯科医は患者さまの20年~30年後を考えた治療をプロとして提供する必要があるのです。もちろん、サービスの徹し、患者さま求めるものを提供するといった誤ったサービス精神を持つ先生もいることは確かです。
しかしこれは医師として、また人間としても問題外の倫理観を持ち合わせた先生と言えるでしょう。 私は患者さまの奥歯に被せものをする際は、まず必ず金属をお勧めします。これは長期間の経過を見て、金属材料(特に金合金)が最も良好な結果を得られているからにほかなりません。
最近、臼歯部にアレルギーでもない患者さまにやたらとセラミック材料を入れようとする傾向があります。セラミックは次のような欠点があるので、臼歯部に使うのはアレルギーの人以外はできるだけ避けた方が無難です。
1、高さの調整が難しい・・咬合紙という高さを色で判断する材料を使っても色がつかず、高いまま、あるいは低いまま詰め物あるいは被せものを入れられてしまう可能性が金属より高い。
2、歯より固いため、相手側の歯が削れてしまう。また咬み心地が悪いため、顎関節に障害を引き起こす可能性が金属とくらべると高い。
3、適合が金属より悪く、虫歯になるリスクが金属よりも高い、また強い衝撃、硬いものを噛むなどで、割れることがある、近年接着性のセメントで接着しているため、割れていることに気がつかないため、瀬戸物のヒビからひどい虫歯になってしまっていることがある。
しかし、以上の点をよく理解した上で、審美性の材料を使用することは問題ないでしょう。またレジンやセラミックの材料も進歩を遂げ、以前より強度や、虫歯に対する耐性は強くなってきています。
また非常に小さい虫歯や、かみ合わせの圧力のかからないところ、審美性がどうしても要求される前歯などはこの限りではありません。その代り定期的なチェックが必要になると考えられます。特にレジンは金属のようにかなり長期間もつ材料ではないことは知っておくべきでしょう。
金属アレルギーの治療
金属アレルギーの患者さまには、金属を使った治療はできません。また矯正治療においてもニッケルなどにアレルギーがある患者さまは注意が必要です。
金属アレルギーが多いのは、おもにパラジュウム、ニッケル、水銀などです。最近増えているのはゴールドやプラチナなど貴金属にも反応してしまう患者さまです。
基本的に銀に反応する患者さまはほとんどいません。
患者さま自身で「銀にはかぶれる」とおっしゃる患者さまが多くいますが、実際は銀色をした材料の中に含まれる、ニッケル、金などに反応しているようです。
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実際の治療は、金属を外し、代わりにポーセレンやジルコニアといった、金属を含まない材料を用いてかぶせものや詰め物を作ります。
またニッケルにアレルギーがある場合、矯正に使うワイヤーやブラケットの選択が難しく、治療期間だけアレルギー反応を我慢してもらうか、金属を含まないものやチタンでできた器具を使って矯正を行います。しかしニッケルを含む材料と比較すると、歯の動きも遅くなります。
写真の様に、金属アレルギーの患者さまは瀬戸物のように歯に色が合わせられる材料を使うので、見た目はきれいです。
金属アレルギーに用いられる材料には次のようなものがあります。
(1)レジン(樹脂を用いた材料)
(2)ポーセレン(写真のような瀬戸物を使った材料、原料にジルコニアなどがある)
(3)グラスアイオノマー(セメント材)
(1)のレジンは水を吸う性質があることと、摩耗性が金属や瀬戸物などと比較して劣るため、長期間お口の中で安定した状態を維持するのは難しく、特に奥歯のかみ合わせの面に使用するのはあまり好ましいとは言えません。また詰める際重合収縮といって体積が小さくなる性質があるため、歯との間にギャップが生じることがあり、また十分な抗菌性を持たないため、虫歯になると虫歯が巨大化します。
(2)のポーセレンは、強度が十分で長持ちします。しかし硬い反面脆い性質もあり、歯と接着する際レジン(樹脂)を用いた材料で接着しなればなりません。この接着用レジンは1と同じ性質を持ちます。この接着剤は歯と完全に接着してしまうため、とることが非常に困難で、再治療も難しくなります。またポーセレンの材料自体が天然の歯よりも硬いので歯をすり減らしてしまいます。
(3)のグラスアイオノマーは歯とうまくつきますし、虫歯にもなりにくい良い材料ですが、強度が不足しており、強度が必要な場合や、大きく歯が欠損してしまった場合には使えません。
金属アレルギーの患者さまはそう多くありません。どう考えてもお口の中で長期間長持ちし、虫歯にならないように治療を行うのは金属材料が最も優れた材料です。金属材料は、歯を削る量を減らし、虫歯になる機会を減らし、かみ合わせの状態を長期間維持するのに最も優れています。
最近のアレルギー患者さま事情
最近多くのアレルギー患者さまを治療してきて感じることは、アレルギー自体に問題があるというわけではないということと、アレルギー反応は絶えず変化する可能性があるということです。
スギ花粉など、今迄アレルギーがなかったものに対しても突然アレルギー反応が起きるようになることがあります。これは体自体が敏感になってしまっていることが原因だと考えられます。
私が多く遭遇してきたアレルギーでは金やパラジューム、アマルガムなどが初めのうち多かったのですが、実際は、レジンや、根管治療に使うポリプレングリコールなど、多種多様な薬剤にも反応があらわれることが分かってきました。実際治癒が難しい患者さまの多くは、このアレルギー反応と、噛み合わせが大幅に狂ってしまったことに起因して起きていることが多いと考えられます。
原因となる物質を取り除くことも重要ですが、実際金属アレルギーなどは、代わりに耐久性に問題のあるレジンや、ポーセレンなどを使用しなければならなくなるので、あまり良い方法とは言えません。逆に反応性の高まった体を改善してゆくことも一つの方法です。
アレルギー反応が激しい患者さまほど、肝臓の機能が落ちています(実際の肝機能検査で調べる数値は肝機能のほんの一部でしかなく全く当てにならない)。このような患者さまの肝機能を治してやると、アレルギー反応もやわらいできます。
肝機能が落ちている人は、働いていてもすぐに疲れてしまったり、皮膚に発疹や吹き出物などができやすい傾向にあります。皮膚科でクリームなどをもらって塗っていてもだいたい無駄に終わることがほとんどですし、ステロイドなどは、一見治ったように見えてもかえって状況を悪くしてしまいます。
かみ合わせの悪さと、筋肉の硬直、そして肝機能の低下は、かなり関係があることがわかってきました。実際かみ合わせが体全体の硬直を生み、肝臓が圧迫されたり、血流が抑制され、機能が落ちていることも多いのです。この場合も矯正を含めた歯の治療は大きな効果が期待できるのです。
リンク
顎関節症
当医院のもう一つのホームページ
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東京都武蔵野市で総入れ歯治療専門でやっている澤田歯科医院のサイトです。
金属アレルギーの症状
最近非常に多くなってきているのが、金属によるアレルギーです。当医院を訪れる患者さまのうち数パーセントの方が金属アレルギーを持っております(数パーセントは一般的な歯科医院より多い数字だと思います)。金属アレルギーのある方の場合、アレルギーの出る金属の種類にもよりますが、金属を用いた虫歯の治療はもちろん、インプラントなどを行うことも難しくなります。
当医院では、希望する方や、金属アレルギーが疑われる方にはパッチテストを行い、その結果から判断して治療方針を決定してゆきます。
下はパッチテストに使用される薬剤と、パッチテスト用のシールです。
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パッチテストで現れる症状はまちまちです。体がだるかったり、貼った部分でもアレルギーがある物質では赤くはれ上がったり、かゆみが出たりすることがあります。
下の写真は金とプラチナにアレルギーがあった患者さまパッチテストの結果の写真です。
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下の写真はレンジという樹脂にアレルギー反応がある患者さまの写真です。皮膚がただれたようになってしまいました。
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金属アレルギーの原因金属がお口の中にあるとどうなるの?
パッチテストでかゆい程度の反応であれば特に問題はありません、しかし腫れたりひどいだるさなどが出たばあい、金属アレルギーがある可能性が高く、お口の中に入っている金属によっては、皮膚や頭など弱い部分にかゆみなどの反応が出たり、集中力がなくなるなどの弊害が出ます。
また手の先や、指の間などの皮膚の弱い部分にぷつぷつした皮剥けが起きたりします。
本当にひどい場合はアトピーの症状が出ることもあります。
フッ素
虫歯の治療が終わりましたら自宅でフッ素を使用することによって、虫歯になるのを予防しましょう。当医院では以下のような予防器具を用意しております。(一般の商店、ドラッグストアーではでに入りにくいか、まったく手に入れることができないものです)
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ミラノール 一日一回洗口することによって、齲蝕の予防をすることができます。ブクブク、ペッ、ができるようになった3歳ごろからのお子様に使える、虫歯予防グッズです。 |
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フルオラデイ |
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スタンガード おもに大人にお勧めなのがフッ素入りのゲルです。このゲルにはフッ化スズが入っており、夜の歯磨きの後にこれで磨いて寝ます。 このゲルを付けた後は、口をゆすいだり、水を飲んだり、食べ物を食べてはいけません。 |
院長の日記
のたび、日々歯科診療をしていく中で、気づいたことをブログに書き記してゆこうと思い立ちました。
私がホームページを立ち上げてからもう5年近く経ちました。初めは手作りのホームページを試行錯誤で作り、当時はSEOなどという言葉も全く知らなかったので、検索に引っかかることもなく、ホームページを見ていらっしゃる方は本当に困りはてた人が多かった気がします。
最近はホームページの知名度も上がり、比較的多くの患者さまからお問い合わせが来るようになりました。
私のホームページがかなり治療内容を詳しく載せているためか、ほとんどの方が、他の医院で治療をされ、治らなくて困り果てている方です。
ブログを始めた経緯も、このような不幸な患者さまが一人でも減ってくれればと思い作りました。何分このホームページもページランクが高いわけではないので、どれだけの患者さまを救えるかわかりませんが、何もしないよりはましとやることにしました。
プロフェッショナルクリーニング
当医院では、歯にダメージを与えることなくクリーニングができるプロフィージェットにて歯のお掃除をおすすめしております。
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治療前の歯の状態・・下の歯に黒い汚れが付いています。 |
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唇や粘膜の粉があたっていたいので、表面麻酔を塗っています。 |
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大きな歯石は、専用の器具で取り除きます大きな歯石は、専用の器具で取り除きます。 |
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やになどで、汚れている部分は専用のクリーニングの機械で取り除きます。こちらの機械はプロフィージェットと言って粉で汚れを取り除くものです。粉で吹き飛ばすので、ブラシで行うのと違って、ほとんど歯にダメージがありません。 |
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汚れている部分もきれいの取り除けました。 |
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歯石とりも細かいところはルーペを用います。 写真は歯科衛生士が、細かい歯石部分をルーペで確認しながら歯石を取っているところです。 |
顕微鏡を使った根の治療
顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて根の治療を行うと、治療の確実性が格段に上がります。根管内の観察例
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上の写真は顕微鏡を用いて根管治療を行った時に撮影した写真です。
根の中に出血があるのが見られます。このような根の先端付近の状態は顕微鏡でしか見ることができません。
根管内の異物除去
次は顕微鏡を用いた、根管内異物の除去の例です。
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左の写真は、根の治療の際にファイルという金属製の根の治療器具が折れているのが写っているレントゲンです。
特に痛みがなければ除去するのは危険ですし、問題を起こさない場合もあります。しかしこの患者さまの場合痛みが出てきましたので顕微鏡下ではずすことにしました。なんとかうまく外すことは出来ましたが、少し根の穴の太さが大きくなってしまいました。(右写真矢印)折れていた器具の長さは実施8ミリ近くありました。
このように顕微鏡下で根管内の異物を取り除くことはできるのですが、一歩間違うとさらにことを悪化しかねないリスクもあります。根に痛みがあったり、病巣ができてしまっている場合は積極的に取り除いてゆきますが、特に問題がない場合は、ある程度トライし、どうしても難しい場合は無理に取らないようにしています。
いずれにしても顕微鏡なしではこのような治療は困難です。
根の治療についてもっと知りたい方はこのページへ⇒根の治療(なぜ治らない)
根の治療は治りにくいと多くの患者さまが困るのが現状です。しかし、実は根の治療は実は非常に単純な次の3つの作業を行っているに過ぎません。1、根の中にある異物を除去する。(感染の原因を取り除くため)
2、根の中の細菌を殺し、根の中を無菌の状態にする。
3、開けた根の穴に隙間なく材料をつめてゆく。
といった3つの作業です。しかしながら1、を実際に確実に行うには、顕微鏡の力を借りなければ不可能です。また2、を確実に行うためにはラバーダム防湿と、隔壁(歯が大部分なくなっってしまった場合に作る壁)が確実に行わなければ無理です。
また3、も現在ではロータリーファイルと言って、超弾性(形状記憶合金)でできた歯を削る器具を用いて行うを確実に根の穴の形を材料を詰めやすい形にできるのです。
超弾性ロータリーファイルなどは、いずれも非常に高価でしかもロータリーファイルは、折れることもあるので、絶えず交換していかねばならず、非常にコストがかかるのです。
また、顕微鏡で治療を行う際は、非常に細かい作業で、治療は目も体も疲れますから、一日に何人も治療できません。よりよい根の治療を求めるのであれば、保険診療では難しいと言えるでしょう。
私個人の意見ですが、顕微鏡も使わない根管治療は、うまくいくかどうかわからない(根の中を確認できないので)極めて確実性の低い治療ではないかと思います。
ホームページの見方
ホームページの見方(3)(2009/10/5)ホームページはあくまでも宣伝です。
本当の内容は分かりようもないし、実際行ってみないと何もわかりません。
自分の医院の中身はスタッフしか知る由がありません。
一方で、絶えず一生懸命患者さんのために努力している先生もいます。 しかし実際は、そんなことはスタッフ以外は分からないでしょう。
私も何人もの素晴らしい先生に出会いましたが、いずれも患者さんのためを思うと、頑張らざるを得なくなるらしいというのは分かりました。
ドクターといえどつらい苦しいことなど、進んでしたくはありません。
そういう先生こそネットで調べられると有難いのですが、そういう先生に限ってネットは苦手だったり、仕事が忙しくて、ネットをしている場合ではないことのほうが多いと思います。
私もそういった意味ではネットを活用していますから、真実の姿は・・・。? といったところです。
しかしドクターも人間ですから、可能なことと不可能なことがあります。 現時点での医療の限界と、自分の実力の限界と両方の限界があります。
で不可能なことはできません。努力はしますが、医療とはまだまだ分からないことがたくさんあるということです。
しかしなかなか自分の限界をホームページなどでさらけ出すことができないのがまた問題なのでしょう。
先生によって得意不得意があるので、それを出せればよいのですが、日本のように専門医の仕組みが必ずしも確立していないので、それもまだ難しいでしょう。
要はホームページを見る人の勘によるところがまだ大きいのでしょう。
ラバーダム防湿
ラバーダム防湿はすでに100年以上も昔に、歯の治療を衛生的に行うにはどうすればよいかという観点から、歯科治療で使われてきました。ラバーダムに以下の利点があります。- 治療中、が感染することを防ぐ。
- 治療中、器具などで患者さまの粘膜、舌などを傷つけてしまうことを防ぐ
- 治療部位を見やすくし、治療の精度を上げる
- 患者さまが治療中に安心して治療を受けることができる(恐怖感からの開放)
A修復治療などを行うとき
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B根管治療を行うとき
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C漂白治療を行うとき
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また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、ほとんどの場合虫歯になってしまうので危険です。
D接着性のセメント材で歯を合着(つけること)際(もちろん、金属材料、直接修復材をつける際にもラバーダムは使用します)
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以上のようにラバーダムは治療を行いやすくするには欠かせない器具です。
また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、虫歯なる可能性が非常に高く危険です。
ちなみに当医院での治療で基本的にラバーダムがかけらない歯はありません、最後臼歯の深い虫歯のクラウンなどほんの一部の歯のセット物ではかけられないことがありますが、それ以外は必ずラバーダムをかけた治療を行います。
ちなみに日本に流通しているラバーダムクランプは種類が少なく、すべての歯にラバーダムがかけれるわけではありません。日本に流通しているクランプだけでは不十分なので、私自身は多くのクランプを個人輸入に頼っています。日本は世界的に見ても治療に使用する器具、材料がまれにみるほど不足している国で、世界の常識が通用しない非常識な国です。ですから治療にあたっても道具をそろえるだけでも非常に苦労しています。 そのため患者さまに不利益が生じています。
歯科について思うこと
2009年10月10日患者さんのための治療をしている歯科医は目立たない
インターネットは、歯科界も変えるかに思えたが、残念ながら、本当に患者さんのための治療をしている先生は目立たないのです。多くが金儲けに走り、インプラントや審美治療を勧めているのは悲しい現状です。
いずれも患者さんの長い将来を考えると考え込んでしまう治療ばかりです。
インプラントは手入れが大変で、人生の終末期に一体誰が手入れすると思っているのでしょうか?
そんなことは全く考えないから、気にしないで何本も打つことができるのでしょう。
私は介護施設に診療に行ったことがありましたが、インプラントをされている歯をどう清掃したらよいのか看護婦さんは頭を抱えていました。体の手入れだけでも大変なのに口腔衛生となると歯石を取ってもらえるのは1年に1回あれば良いほうです。実際介護の場に来て、きちんとやってくれる歯科医師は少ない。
わたしは歯石を取る作業がほとんどでしたが、私が誰なのかわからなくても、歯科治療は嫌なのか、抵抗されて非常に大変でした。しかも保険では一回にとって良い本数も限られており、請求できる金額も限られ、本当に矛盾を感じました。インプラントをどんどん打つ先生はそんなこと将来のことをきちんと考えたことあるのでしょうか?
審美治療では、体の調子までおかしくした人を何人も見ました。まるで芸術家のように歯のきれいな写真を出している先生は、ただの自己満足です。歯、ひいては体には全く意味がないものを見せて喜んでいるとしか思えません。かみ合わせを考えて行うなら別ですが、そうでないと大変なことになってしまいます。
漂白を大々的に勧めたり、目立たない入れ歯、目立たない矯正を勧めるのも首をかしげるばかりです。
漂白は余りやると歯を傷めますし、目立たない入れ歯は顎の骨が急速に溶けてゆきます。
私たちはプロなので、治療をした後の長い経過をよく知っています。患者さんには10年先や20年先はどうなるかなどわかりません。
白い歯は奥歯でも患者さんなら一度は望むでしょう、しかし、わからない人が望んでいる治療をリスクも説明しないで提供する?これって医療?って思います。
いずれにしても、良く考えている先生はそれらの選択の中で悩みながら治療していると思いますが・・。
2009年10月9日
顎関節症、人によってなぜ反応が違うか?
顎関節症の患者さんを治療していて思うのは、人によって反応性がかなり違うということです。ある人にとっては、かみ合わせのほんの少しの違いが、大問題になるのに、ある人は、どんなかみ合わせのストレスを与えられてもなんともない。という人もいるのです。
人はおおむね厄年のころになると、何らかの体調の不調を訴えだします。顎関節症になる人はこのころ多く発症します。
しかしなんともない人は、難なく厄年を超えてしまうこともあり、この差は一体何なのか不思議に思うことが多いです。
それだけ個人差が多いのでしょうか?
しかし、もともとなんともなかった人でも、敏感になってしまって、おかしくなる人も多く見てきました。
私の医院に勤めていた人は、おおむね治療を見ているうちに、自分も調子が悪いと言い出していました。
これを考えると、おそらくもともと体は敏感にできているのに気付いていない人が多いのではないかと思うようになりました。
だったら初めからきちんとやるべきではないのかと考え、どんな患者さんがいらしても、おかしくならないように治療しようと思うようになりました。
それが今の治療体系に至った経緯です。
2009年10月6日
顎関節症が増えてきた理由
以前にはあまりなかった顎関節症が現在なぜ増えてきたのでしょうか?一つ考えられるのは人間の生活環境が変化してきたことです。今失業問題や、ニートの問題など今の社会が扱っている内容は昔の生死をかけた内容と比べるとかなり切迫感の低い事象となってきています。つまり、昔は死と隣り合わせの生活や、今ではそのようなストレスは事故以外にほとんどなくなったといえます。その中でより弱いストレスに対しても敏感になっている気がします
また生活環境も大幅に変わってきています。
アトピーやぜんそくなどの疾患も昔からなかったわけではないでしょうが、これらは食生活や生活環境の変化でより容易に起こるものになってきたと考えられます。
診断のところで書いているように、現代人はストレートネックと言って、首の骨がまっすぐもしくは反対側に反ってしまっている患者さんが多く見受けられます。
これらの原因には、パソコンなどの体を使わない仕事が増加することによって、脳に対するストレスが異常に増えたことが考えられます。
このようなストレートネックが発端で体たさまざまな問題を体に引き起こしてしまうことがわかっています。しかし正確な因果関係はまだ完全には解明できていません
どんな症状がどうすれば治るかはある程度分かってきています。
2009年10月1日
顎関節症治療について
多くの先生方が顎関節症治療に力を傾けていますが、実際に顎関節症治療をしてみて思うのは、この治療は非常に難しいということです。
顎関節症自体は様々な症状があり、一見歯と関係がなさそうに見えることも治療の効果をみるうえで困難さを生みだしている原因の一つだと思います。
顎関節症を治療してゆくうちに、ある一定の傾向があることに気がつきました。
ほとんどの人は顎の位置が必ずずれている。ということです。これはどんな人でもかみ合わせの位置は理想的な位置と比較して、右か左、あるいは奥にくるっています、この狂っている方向によって、全身に出てくる症状は一定の関連性があるようです。
ずれ自体も治療の初期ではなかなか分かりにくいことがあり、首やあごなどをほぐしてゆくうちにわかるようになってきます。またこのほぐれ方も人それぞれです。
おおむね、左にずれている場合は胃腸の障害や、お腹の膨満感、また精神障害(無気力など)が起こりやすく、右にずれている場合は、皮膚のできもの、疲労感、などがあります。奥にずれている場合は、めまい、耳鳴り、などがあります。かみ合わせを正しく誘導するとこれらの症状は治ってゆきます。
しかし、顎の位置自体が、微妙なバランスのものに調和しており、顎の位置を変化させると、体が変わり、正しい顎の位置自体が変わってくるのです。
このことからも顎関節症に治療の難しさがうかがえます。
2009年9月30日
顕微鏡歯科について
昨日顕微鏡歯科について特集されていたようです。顕微鏡歯科は実はアメリカではすでに1980年代今から20年以上も前、顕微鏡が歯科治療に使われるようになったことからはじまりました。
顕微鏡を使う利点は、見る部分を照らす光源が、見る部分と同じ所にあるため、奥深いところまで光が届くので、とくに根管治療で威力を発揮します。
私の医院では顕微鏡は根管治療以外ではあまり使いません。というのは顕微鏡は虫歯の治療では機動性が悪くやはりルーペのほうが良いようです。
最近は虫歯の治療のときに使うだけでなく、かみ合わせの調整にルーペを使うと非常に良いようです。敏感な患者さんは、わずか数ミクロンの狂いでおかしくなってしまうので、誤った場所を削らないためにもルーペは必需品となってきています。
顕微鏡はどうしても目に対する負担が大きく、一日中使っていると、えも言われぬ体力の消耗を感じます、私はできるだけ使い分けるようにしています。実際顕微鏡を長時間使っていて体調を崩している先生も少なくありません。
2009年9月19日
医療がサービスに徹するなんてちょっと変?(昨日のたけしのテレビを見て)
昨日テレビで「医療は完全にサービス業ですから、レストランの様に、自分でメニューを選択するし、雰囲気も重視」なんてことをテレビで放映されていましたが、私はちょっと疑問の思う点もありました。
もちろん、患者さんが便利なように医院として様々な配慮をするのは当然ですが、治療を患者が選ぶなんてことはおかしな話ですし、そんなことありえないと思います。患者さんのための一番良い治療法は先生しか判断できないはずだからです。
こんな方法もある、あんな方法もあるといった選択肢があるとは到底思えません。食べ物や服なら好みもあるでしょうが、治療はベストな方法はそういくつもあるものではありません。その中でいくつかの選択肢はあるとしても、レストランのメニューのようにはいかないでしょう。
たとえば歯科では、審美優先の治療か、機能を回復する治療が優先かといった選択肢はあるかもしれません。
しかし、「将来のどのような問題が起きるのか?」といったことをきちんと聞かされて全くの審美優先の治療を選ぶ人はほとんどいないでしょう。
将来問題がおこる可能性がある治療を、同列の治療法の選択肢として提供する医師がいるとしたらそれは倫理上かなり問題でしょう。
医師は自分の経験から最も治療経過が良いと考える治療法を診断して情報を提供し、それを患者が納得してうけるしかない、というのが医療の本来の姿ではないかと思います。
しかし、医師も人間ですから、一人の診断だけで治療を受けてしまうということは、まるで「近所の八百屋だけで野菜を買っている」ようなもので、野菜なら鮮度が低かったとか、まずかったで済むでしょうが、治療となるとその損害は大きいですから、その診断が本当に現在ベストな診断、ベストな治療法なのかを、セカンドオピニオン、サードオピニオンに頼って確認する必要があるでしょう。そうすれば技術が最も良いと考えられ、費用も最もリ-ズナブルなところが選択されるとになるでしょう
そういう意味でのテレビでのセカンドオピニオンに対する説明は納得できましたが・・・。
たけしが言っていたように、今後、医療も保険診療が少なくなり、自費診療とそれに見合う技術を持った医師が診療を行うようになってくると思います。
そうなるとお金のない人は良い診療は受けれなくなるでしょう。しかし日本は資本主義国家です。すでにお金のない人は、住居や、教育、食生活でお金を持っている人と比べて不利になっていることは当たり前のことです。
それが医療ではなかったのが不思議なぐらいです。
しかしアメリカの様に、治療を受けると破産してしまうほどの高額な医療費になってしまうのも問題でしょう。
アメリカと日本の保険制度の中間を行くような制度になることが理想でしょう。 2009年9月18日
歯科医の視界
歯科医師は非常に細かい仕事をする人なので、治療や物事の細かい部分にこだわる人が多いのですが、それが却ってデメリットになる場合があります。
たとえば、専門性からいっても、歯に詰め物をする先生は、詰め物はうまいのですが、わずか2~3ミリの世界で満足しています。しかし、そのわずか2ミリ~3ミリの作業が、患者さんのかみ合わせや、下手をすると、全身のバランスまで狂わせてしまうことなど考えもしていません。
これでは、良い診療とは言えません。
つまりいつも弁当の具の豆だけいつも煮ているような人になってしまいます。弁当はおかずとご飯の全体のハーモニーが整って初めて価値が出るのですから、そのハーモニーを考えたことが無いということは非常にもったいないのとおもいます。
「これがからだの事となると、全体の調和が悪くなってしまえば、治療に何の意味もなくなります。全体的なバランスのとれた治療が必要な理由がここにあるのです
2009年5月9日
歯医者の評判
良い歯医者さんがないか調べるとき、歯医者さんの評判を調べる人がよくいます。また、自分で見つけた歯科医院があると、何か評判がないか調べる人がいます。
しかし、ほとんどの場合無駄に終わります。なぜなら評判が悪い歯医者さんはそのような悪い評価を必死に消しにかかるし、よい評判も患者さんがわざわざ書かないからです。私もよく経験したことですが、何かものを買うとき、(本など)それを書いた人の評価を調べようとして、悪い評判やよい評判でもないかと検索してみると、ページに検索単語は載ってはいるが、求めている情報がない場合がほとんどです。
特に歯科医院などの場合、自分がかかった歯医者さんをよいと思っているのにわざわざ良い評価をネット上で公表する人などいませんし。自分が良い医院にかかっていた場合は医院が混んでしまうのが困るので、家族や親しい友人以外に教えたりしません。悪かったからと言って中傷する人も少ないでしょう。
ネット社会になり、今迄出会うことすらできなかった人にすら考え方さえ通じれば出会いが持てる時代が来ましたが、自分でその人物を確実に評価できる選択眼がないと、結局はそのよいツールも生かすことができないわけです。つまり世の中が変わっても最後に重要になってくるのは人間の感性と言えるかもしれません。
2009年5月6日
メディアの凋落・・・最近のメディアの集落は著しいものがあります。テレビといった膨大な広告費を集めているメディアだけでなく、新聞や、インターネットですら倫理観のないお金のためだけの仕事をしているメディアが多く存在しているのは悲しむべきことです。一昔前までは新聞などの宣伝は少なくとも信用がある程度おけるものしかなかったのが、今ではかなり怪しい宣伝まで載せています、日経新聞ですら、眼を疑いたくなるような怪しい商品の広告を一面で載せたりするようになってきています。
最近本離れが叫ばれるようになりましたが、出版社や新聞会社もこれからは自分たちのしてきたことをよく考える必要があります。近年話題になる本や人物の多くがお祭り騒ぎだけの中身のない本や人であることがしばしばで、信用が置けないと個人的には思っています。
一人の人が何冊もノウハウ本を出したり、価値観が変わったかのような本を出し、それに乗っかって出版社が稼ごうとする姿勢は見ていて非常に不愉快です。
本当の名書をもっと宣伝するとか、もう少し国民の知識レベル、意識レベルを上げるような努力をすべきなので、その場の金を稼ごうとすることで品位を落としているように見えます。
インターネットでも広告する側の仕事の品位の低下はさらにひどいものがあります。私は歯科についてしかよくわかりませんが、実際にやってもいないことをまるでやっているかのように書いた宣伝を載せたり、自分たちの作ったランキングをあたかも一般の人の評価であるかのようにねつ造したり、見ていて呆れるほかありません。
また、あまりきちんと考えずに、その医院に通ってしまった患者さんはまさしく悲劇です。私の医院にセカンドオピニオンでいらした患者さんも、必要もない顎の手術をされそうになっていました。本人が手術が嫌で断ったので問題は起きませんでしたが、もし手術を受けていれば大変な悲劇になっていました。
この世の中が良くならないのは、このような悪質な宣伝主だけでなく、それを引き受けてしまう悪魔の商人でもあるということを知るべきでしょう。
歯科医師の精密性
歯科医師は世の中に数ある職業の中でも、かなり精密な仕事をしている職業といえます。
私も病院の設計をやってもらいましたが、大工さんが考えるのは、どんなに緻密でもせいぜいミリの単位です。しかし我々は場合によっては(根の治療やかみ合わせの高さなど)数十ミクロンのから数ミクロン単位の仕事をしなければなりません。当然普段の生活もやや細かくなってしまいがちです。
私はもうこのような生活を十数年もしてきているのであまり感じていませんが、新しいスタッフがきていろいろ教えることがあると、改めて感じます。
歯を削る器具などは、削る道具の頭の部分の形状が何百種類もあります。一見裸眼で見たら、素人の人にはいったいどこが違うのか全く分からないようです。
しかし歯を削るとなるのそのほんのわずかの形状の違いで、歯がなくなってしまったり、削りすぎたりしてしまいます。ですからこのように削る道具も、きちんとわかりやすいように分類してもらわないと、使うときに困るのです。ですからスタッフは、もともとあった位置に戻すのが相当大変そうで、一カ月ぐらいは、どこか違う場所に入っていたり、足りなくなっていたりとこちらも結構大変です。
しかし、このようなスタッフの地道な努力がわれわれ歯科医の治療を助けてくれているのですから、感謝には絶えません。
歯医者は高い(値段)といわれることもしばしばですが、これほどまでの細かい作業を一人一人、オーダーメイドでやっているし、スタッフもそれを支えるために膨大な量の細かい作業をしてくれていることを考えると、決して高いとは思えません。また歯は一度失えばもう二度と生えてきません。このような大切な歯にお金を出し惜しむことの方が私にはちょっと理解に苦しむのです(まあ、人の価値観はいろいろですから仕方ないでしょうが・・)
おそらく、歯の治療ほど細かい作業を限られた時間に、生身の体に行っていく作業は他には絶対にないと思います。患者さんがこのようなことを少しでも理解してくれれば、歯科医師としても幸せです。
顎関節症の意外性
顎関節症はかみ合わせを治すと治るのですが、本来かみ合わせのずれがどの程度であるかを触れている先生は少ないと思います。
実は私自身かみ合わせのずれはあっても2ミリから多くても3ミリ程度と考えていました。
しかし、実際に患者さんを治療してゆくうちに、そのような中途半端な量ではないということに気がついたのです。
顎関節症の治療が難しいのはこれが一番の理由です。私の患者さんでも治療を行うのに本当に治るのであろうかと思うくらいかみ合わせがずれている人がほとんどです。
治療後に発症した顎関節症も、もともとかみ合わせがずれていたために、後もう少しかみ合わせをいじられたために発症してしまったケースも多くあります。ですから、はじめはかみ合わせの調整でも治療可能と思っていましたが、現在は矯正治療なしでは不可能と考えるようになりました。
全身と歯科治療
歯科治療と全身との関係は意外にも非常に深いということに最近特に感心させられています。
実は私自身が噛み合わせが非常に悪く、と言っても自分では単に歯並びがガチャガチャしているだけと思っていたのですが、このかみ合わせをぜひ治したいと思って、自分の歯を実験台にして、虫歯の治療から矯正治療まで、やっているところです。
すると非常に面白いことがわかりました。自分のかみ合わせが、自分で思っている位置よりも全然違う位置であったことです。
そして噛み合わせが治ってくるうちに、今迄なかなかとれにくかった首の痛みや、肩の張りが比較的取れやすくなったのです。
また運動能力にも変化があらわれ、私はテニスをするのですが、今迄全くと言ってよいほど苦手であったバックハンドがかなり上達してきたのです。
これは押し込められていた顎の位置が治ったおかげで、体のバランスが良くなったからだと考えられます。
実際に多くの患者さんでかみ合わせの位置を治してゆくと、肩や背中の張りが無くなってきたりします。
また多くの患者さんで経験することは、自分の体(筋肉)のどの部分に負担がかかっているのか、シビアにわかるようになるようです。
大部分の人が、膝やくるぶしが痛くなってから体調の不調を訴えますが、ほとんどの場合、首や腰、背中などに先行して問題が生じているのです。これらの現象にかみ合わせは大きく関与しているのです。
しかしながらかみ合わせを治すだけでは完全に治療は行えません。おかしくなってしまったアンバランスの原因である筋肉の不適切な緊張を取り除きながら治療する必要があるのです。
そのことに気づいた私は今は大変面白く歯の治療をさせてもらっています。患者さんが全て私の教師だと思って感謝していますし、患者さんの一言が非常に重要な意味を持っていることが多いのです。
こう考えると歯医者さんは、患者さんから治療をしながら学び、しかもお金までいただいているという本当にもったいないぐらいの良い仕事ではないかと思います。
しかしなかなか治療が難しい患者さんがいらっしゃると、こちらも悩みますが・・(患者さんも真剣でなおかつ深刻なので・・・)。
歯科医師は器用でなければつとまらない(2008,11,19)
歯科医は、基本的には器用でなければ務まりません。漂白だけをするとか、歯ブラシ指導だけをする、あるいは予防処置(フッ素など)を行うだけの歯科医院であれば例外ですが、ほとんどが、治療をしなければならず、必ず細かい作業が入ってきます。
すなわち、手先が器用でない人は歯科医には向いていないといえます。先日患者さんに、意外なことを言われました「先生の手は器用そうだ。先生のような手の形は器用な人が多いとNHKで言っていた」と、
私も自分が器用がどうかはあまり考えたことがありませんし、本当に器用そうな手をしているか定かではありません。しかし、やはり患者さんにとっては器用な先生に治療してもらいたいようです。患者さんの中にはあからさまに「先生器用ですか?」なんて聞く人もいるから驚きである。
ちなみにその患者さんが私が器用であると判断した理由は、治療を受けたからではなく、指の形を観察したそうです器用な人の手には特徴があり、指先のつめの部分が平べったくなっているそうです。そういえば芸能人などの手が往々にして、丸くてスーとしているのに対して、私たちの職業の先輩たちの手を思い出してみると、器用な先輩はみな平ぺったいのっぺりした爪の形をしていたことを思い出しました。意外なところに、歯医者の見分け方を教えてもらいました。
少なくとも担当の先生が器用かどうかある程度わかるかもしれまいということは実は重要かもしれません。不器用な人が治療が上手とはいえないでしょうから・・。
歯科医師は外科医である(2008,10/22)
歯科医師は実は外科医です。あまりこのことに対する理解がされていないかもしれません。
最近医療の分野では外科的な治療が減りつつあります。あくまでも保存的治療が好まれるようになったためです。華々しく外科手術を行っていた時代が終わり、やがて内視鏡手術や薬物療法、放射線療法などが主流となってくるでしょう。外科的な治療はとにかく患者さんに負担がおおきいのです。
しかし、残念ながら、歯科における外科治療の分野は減っていません。相変わらず削って詰めて治す、とか、切って貼るなどの治療が多いのは、どうしても歯に再生能力が少ないからです。
しかし、将来的には、それでも外科的な処置は減ってくると思いますし、減らすべきだと思います。
外科処置は患者の負担が大きいうえ、危険性も高いです。私自身歯のOPEなどあまり受けたくはありません。
しかし、虫歯や根の治療などは今のところ、虫歯になってしまった以上、どうしてもなくすことができない外科治療です。また外科治療である以上、ドクターの技量は治療成績にダイレクトに影響してきます。
下手なところで詰めたものはすぐに外れてきたり、何年か経ってみると中がボロボロになっていたりしています。しかし、腕のある先生のところでやった治療は、何年たっても壊れたり外れたりしません。
ですから、歯科治療を上手に受けるには腕の良い先生にかかることが最も大切なことです。
そしてその次に自分自身のメンテナンスや医院でのフォローアップが重要です。
どんなにきちんと虫歯を治しても、噛み合わせが変化してきたり、かみしめで歯が割れてきたりして、歯の状態は絶えず変化してゆきます。これは専門家に診てもらわないと、自分では診断できません。
しかし、このようなかみ合わせに対する診断能力がある先生は、残念ながらすくないです。ほとんどの人が、かみ合わせの重要性を知る機会さえ少なかったと思いますが、実際は、噛み合わせが悪いために、虫歯になりやすかったり、歯が折れてしまったり、詰め物が外れやすかったりすることは非常に多いのです。
歯科医師とは?(2008,10/19)
患者さんは歯科医師と言うとどのようなイメージをされるでしょうか?「結構お金持ち」とか、「偉そう」とかいろいろあると思います。
私が歯科医師として診療にあたってきて感じるのは、非常に精神的にも肉体的にもきつい職業であるということです。ただしお医者さんの様に急に夜中に叩き起こされたり、自分の方がどうかなってしまいそうな激務はしなくても、自分のペースで診療ができるという強みもあります。
私自身集中力がそう長く続くほうではないので、夜遅くまで診療をしたり、休みを削って診療をしようとは思ったことはありません。
結局そのようなことをしてしまうと診療の内容が悪くなってしまったり、体調を崩したりしてしまうからです。
また、私自身が前の日夜10時まで診療して翌朝5時からゴルフに行ける程の強靭な体力はないので、夜は早めに休み、朝早くから活動する早寝早起きの日課をもう10年近くもやっています。
皆さんはご存じないかもしれませんが、歯医者さんが診療室で治療をしているのがすべてだと思っているかもしれませんが、実際は患者さんの治療の計画を立てたり、治療途中の写真や模型を観察して今後どのように治療を進めてゆくのか考えたり、場合によっては技工操作と言って、患者さんのお口の中に入れるものを作成したり、仮の歯を作成する準備などをしなければなりません。
私の場合、患者さんが自由診療だけなので、ここの治療計画作成や、技工操作、写真の整理など一部他の人にも任せてはいますが、莫大な量があり、毎朝始発電車で病院に行っていますが、なかなかすっきり仕事がこなせたという実感がわく日の方が少ないです。
また最初に書きましたように、非常に繊細で細かい仕事をしていますし、ちょっと失敗してももうやり直しがききませんから、肉体的にも精神的にも非常に疲れるのです。
また、噛み合わせなど未だに100%理論的に分かっていない疾患にも対応してゆかねばならないので、非常に精神的プレッシャーを感じていることは事実です。
ただ、医科のように人が死ぬということはめったに経験しなくて済むのでそれだけは幸せです。
しかし、それでも事故は起こりかねないので、ISOなどを利用して、少しでも問題があれば対応するようにしてきたおかげで、大きなトラブルには巻き込まれないでいます。
患者さんにおねがいしたいことは、先生はかなりの重労働と精神的に過酷な状態で診療にあたっていることだけは理解して診療を受けてほしいのです。だからと言って自分の苦痛を我慢して言わないでおく必要はないですが・・。また先生だからと言ってすべての疾患を治せるわけではありません。原因が分からないものは直しようがありません。今でも原因不明の疾患は数多くあります。将来は治せるかもしれませんが、今は無理という疾患もたくさんあるのです。
スタッフ募集
現在の募集状態
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見学にいつでもいらしてください。
当医院の特徴
患者さんが治ってゆくのが実感できる医院です。
1.清潔な医院・・働く人にとって、医院の衛生状態は最大の関心事です。特に歯科医院ではお口の中に使った道具を洗ったり、触ったりしなければなりません、ホームページをご覧になっていただければわかるように、感染予防をきちんとしていますので、スタッフも感染に対して安全に安心して働くことができます。
2.ISO9001取得で常に継続的改善を目指す
年度ごとに目標の設定と、それに対する評価を行っております。ですから給与も単に年功序列ではなく、やる気と実績を院長自ら客観的に評価し、昇給してゆくシステムとなっており、昇給表、評価項目も開示されており、非常にフェアーで働きがいのある職場です。好き嫌いで判断することはスタッフのやる気を削ぎます。何故だめなのか、そしてどこが良かったのかを客観的に評価するシステムをとっています。
注意点
1、神経質な患者さんが多いので、衛生面、患者さんの痛みに対するケアーには気を使う必要があります
2、勤務中は非常に忙しいので、体調管理がきちんとできる人でなければなりません。
3、覚えなければならないことが膨大で、勤務中に教えている時間はわずかです。勤務時間以外にも自宅でマニュアルを読むなどの積極的姿勢がないと、他のスタッフに迷惑をかけてしまいます。
医院全体の目標
当医院では、効率と質(医療サービスの質)を両立することを目標としています。そのために、より効率的なユニットや消毒設備の設計を行ってきました。できるだけ短い時間で、高い質の治療を行えるように日々努力しています。スタッフの提案はできるだけ吸い上げ、ミスや非効率な業務を取り除くように常に改善を行っております(ISOの基本理念)。この効率と質の両立こそが、経済的効果と時間的なゆとりを生み出す効果があると考えるからです。また患者さんのためにならない治療や、費用対効果に患者さんが納得できない治療を行わない方針です。
当院が求める人材に必要な資質
1、物事を自分で考え、工夫してくれる人
2、職場の改善に意欲的である人
3、余暇の使い方をうまくコントロールできる人
4、不正や嘘を行わず、常にフェアーな態度でいられる人
1、衛生士のスペシャリストとして、患者さんの治療後の管理、指導を徹底的に行う意欲のある方
2、器具の受け渡し、治療のアシスタントをドクターの治療効率を上げる努力を常に考える意欲のある方
歯科技工士に求めるもの
1、歯科技工を極めたい方
2、矯正治療と咬合治療をオーバーリンクした考えを持てる方
3、常に工夫を凝らし、効率と、精度を追い求める意欲のある方
PRO root MTA
PRO root MTA セメント
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当医院では、神経が露出した場合や虫歯が深く、将来痛みが生じる可能性がある歯に対しては、PRO root MTAセメントを使用しています。 この材料は、今まで使われてきたダイカルと比べるとはるかに神経の保存確率が高いと言えます。昨年の5月に認可が下りたばかりです |
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このように完全に神経が露出した場合でも、良く洗浄して、PROroot MTAを入れることによって神経を保存できます。ダイカルを使った場合は確実に歯髄炎をおこします。(すぐ起こさなくても、3年から4年後に起こすことが多いようです。このような症例に3mixを私も使ったことがありますが、治ることはありませんでした。MTAのほうがはるかに効果があります)ただ残念ながら、治療中にじわじわとした出血が認められる場合は歯髄の保存は不可能な場合が多いです。 |
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レジンインレーを取り除くと、中から虫歯が認められます。この虫歯の場合相当深くなっていることが予想されます。 |
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虫歯を感染に取り除くとほとんど神経が露出しそうな状態です。 |
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最も神経に近い部分に慎重にPROroot MTAを入れてゆきます。これがうまくいくと、患者さんもほとんど痛みが出ることがありません。 |
本当に虫歯を取り除くということ
虫歯を完全に取り除けているとは言えない治療が多くみられることは非常に問題です。わかりずらいと思いますが、本当に虫歯を取り除くこと自体が技術であり、それが出来なければ、虫歯の再発が起こり、治療の意味がなくなります。
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治療前・・ところどころに茶色い部分が残っている。 |
治療後・・歯と同じ白い色だけしか認められない |
このような症例にいくら顕微鏡を使っても虫歯を取り残して治療が終わってしまっては、結果はよくありません。
また当医院では強酸性水をユニットに流しているために、虫歯を削った部分を洗浄すると、非常に殺菌効果が高いため、確実な消毒ができ、また治療中に万が一神経が出てしまっても、神経を救える確率が高いのです。(水道水をユニットに流している場合は治療中に感染する可能性があり、ここまで経過はよくない)
また、レジンは吸水性あるため、MTAの上に詰める材料としてはあまり適当ではありません(グラスアイオノマーの方が経過が良い気がします)。ちなみに虫歯を残したままMTAを詰めたり、レジンを詰めたりすると数年後に虫歯が大爆発していることがあります。しかも厄介なことに痛みはほとんどありません。
3mixは日本では深い虫歯の治療に一部の先生に非常に好んで使われていますが、虫歯はある特定の細菌感染ではないという事と、虫歯を残して抗生剤使うことが菌交代現象を引き起こす可能性もあり、原因細菌を取り除かないで治療を行っていること自体、科学的根拠に欠ける治療ではないかと私は思います。
いわばゴミだらけの所に抗生剤を撒いているようなものです。抗生剤であるので効果はあるのは当然といえますが。実際このような治療は諸外国で行われている報告はほとんどなく、日本の歯科独特の方法とえいます。
ゴールドを用いた修復治療
ゴールドは、口の中で最も長持ちし、歯科も噛み心地、材料の安定性では他に追従するものはありません。瀬戸物はすぐに割れる、レジンは擦り減ったり虫歯になり易いいという点では、遠く金に及びません。1.当医院で使用している金属(インレー用)・・・JRVT
(金含有量80%以上パラジュームは含まれていません)
この金属は、卓越した細部の流動性をもちます。つまり削った歯の細部まで再現できることを意味します。機械で削るセラミックにはこのような細部の再現性がないため、セメント(レジン)で埋めることになり、これが厚いと虫歯になり可能性は高まります。
金属の伸びがよく、すり合わせを行いやすかったり、適度な金属の柔軟性があります。
卓越した細部の再現性と、伸展性を持っています。また金属アレルギーに対応してパラジュウムを含まない合金になっています。(パラジュームは保険の詰め物、かぶせものなどに含まれており、金属アレルギーを比較的起こしやすい)。右上の写真はタッカー先生の実際の治療の写真です。(私の症例ではありません)技術の粋がここに見られます。日本の先生でここまでの技術を持っている人は皆無です。
2.当医院で使用している金属(ブリッジ、コアー用)
当医院で使用しているコアー、ブリッジ用のゴールドはデグサ(ドイツの会社)のデグノームを使用しています。この金属はもともとゴールデンゲートシステムといって、お口の中を同一の金属で治してあげようという考え方から開発されたものです。金属アレルギーにも対応しており、アレルギーを起こしやすい物質(パラジューム)などは排除しています。
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拡大部分を見ても金属と歯との境界に隙間は確認できないほど完全に合っています。
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が長いので、適合は難しくなります。
ゴールドは技工士さんですら自分に使ってほしいと思っている最高の材料です。歯に対して適度にすり減ってくれるので、自分の歯に対して悪い作用がほとんどありません、セラミックは見た目がきれいですが、歯より固いので長い間の使っていると自分の歯を削ってしまいます。また歯に対する適合性は、ゴールドに遠く及びません。
ただし、最近多くいらっしゃる金属アレルギーの患者さんに対しては使用することができません。
アクセサリーなどでかぶれる方は一度調べてから修復する金属を選ぶ必要があります。
これらお口の中できちんと機能する金属を選択するには確実な選択眼がないと不可能です。私は18年近く技工を自分でやってきて現在の金属の選定に至りました。歯科医院によっては、金と言いながら14カラット(カラットとは24カラットの金を純金としてそれに対する金の含有量を数字で示したもの)程度しかない金を入れたりする先生も中にはいらっしゃいます。14カラットぐらいしかないと金としての十分な特性は示しません。
金の含有量は80%(おおむね20カラット)以上はないと金としての良さが得られません。当然よい金属を使えばそれなりにコストも高くなります。治療費を安くして(と言っても14kでも金を入れれば自費治療になる場合があるので決して安くない)効果が少ない治療は避けるべきです。
最近ファイバーコアーと言ってレジンで土台を作ること先生も多くいらっしゃいますが、レジンはしょせん樹脂です、その強度は金属とは比べ物になりません。
また同じ樹脂でも選ぶ材料によって硬さは違います。ハイブリットではまだしも、充填用のふつうのレジンでは強度は十分とは言えません。ましてすべての歯の土台(とくに奥歯)に使えるほどの材料ではありません。
アマルガムを使った虫歯の治療
アマルガム充填
虫歯の治療の際、さまざまな問題が起きたり、虫歯の状況によっていろいろな充填方法や修復方法を選択しなければなりません、いくら審美的に良いからと言って、全部白い歯で詰めることが、歯にとってベストの治療とは決して言えません。歯の治療は何十年も歯をもたせるための技術が集約されていなければなりません。このためには歯に加わる力や、材料の性質を完全に理解し、その材料が十分に機能するように材料を使っていかなければなりません。
日本でアマルガムを行う先生が少ないわけ
日本でアマルガム充填を行う先生が少ないわけは、実はその教育が現在ではあまり行われなくなったということに尽きます。
しかし、奥歯で虫歯が大きい場合の最良の材料はいまだにアマルガムに勝るものはあまりありません。
しかし日本で販売されているアマルガムは強度、操作性ともに質の良いものが少ないのです。
またアマルガムは固まるスピードがとても速く、このスピードから技術的にも治療が難しいといわれています。アマルガムは詰まるまでの形態つくりに細心の注意が必要であることと、固まるまでの3分ぐらいで、かみ合わせの形を完全に作り上げなければならず、また外れないような形態を作るために虫歯治療に必要な技術のすべてが集約されているのです。
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上の写真は適切に充てんされたアマルガム充填の例です。アマルガムが他の材料と比較して優れている理由には次の3つがあります。
まず、虫歯は必ず下掘れになっているため、インレーなどの修復材料では歯を多く削りすぎてしまうからです。歯を削りすぎると、かみ合わせの面を人工的に作らなければならず、かみ合わせを狂わせてしまう可能性が大きくなるからです。アマルガムはかみ合わせの面の歯の切削量を最小限にしてくれます。
次に、臼歯部には強い咬合力(噛む力)が加わるため、十分な強度が必要になります。最近よくつかわれるレジン(樹脂)は、見た目は白くてよいのですが、強度が咬合力に対して不十分であったり、吸水性(水を吸う性質)があったり、材料自体に抗菌性がありません。一方アマルガムには、金属としての十分の強度と、強い抗菌性があるため、虫歯が拡大しにくいのです。
このような理由から、私の知っている限りアメリカでもイギリスでも今でもアマルガムが初期の虫歯の治療として使われています。確かに一部の国で廃絶の運動が出ていることは事実ですが、アマルガムよりレジンの方が長持ちするとはあまり考えられません。
しかし、ゴールドインレーやゴールドフォイルのような長期間のもつのは難しく長くても20年前後と言われています。
最後にアマルガムには歯に詰めた後に膨張する性質があるため、歯に完全に適合し、歯と材料との間に空間(死腔と呼ばれる)を作ることがなく、虫歯の再発が極めて少ないです。ただ水銀が含まれている(無機水銀ですので人体には安全です)環境への問題から使用しない人もいますが、歯を長持ちさせるためには今でも欠かせない材料です。
(ちなみに当院でアマルガムをたくさん充填した患者さんが、体内の水銀量を髪の毛で測定しましたが、一般的日本人のレベルと何ら変わることなく、魚介類に含まれる水銀よりも口の中から溶け出す水銀の濃度のほうがはるかに少ないことが分かっています。)
アマルガムは自由に形を変えることができる金属であることから、さまざまな柔軟性のある治療法に使用することができます。
例えば、虫歯がひどく単に充填するだけでは歯の強度を元に戻すのが難しい歯の場合ピンを使います。
下の写真のようにピンを打って支えを作った歯にアマルガムを充填し、そのアマルガムを残したまま、ゴールド修復を行い、歯を被せることによって、強度を取り戻した歯にすることができます。
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これらの治療は神経を刺激しない位置にチタン製でできたピンを打ち込まねばならず非常に神経を使う仕事です。
アマルガムの健康被害について・・・
アマルガムについて特に日本では極端な意見が多く、アマルガムを取り除くべきといった極端な意見がを持つ人もいます。
残念ながらアマルガムには水銀が含まれており、あまり良いイメージを持たない方が多いと思ます。
しかしアマルガムは、今でもアメリカ、イギリスその他多くの国々でアマルガムは初期虫歯の最も有効な材料として使用されています。(歯を削る量が最も少なく、二次カリエスになりにくいからです)科学的な根拠なしにアマルガムを否定するのは極端なことと言えます。アメリカの一部の州、スウェーデンなどで使用禁止になっていることは事実ですが、これらはむしろ環境に対する配慮と言えるでしょう。
しかし、もちろんアマルガムが安全と言っているわけではなく、さまざまなリスクの中で選択されるべき材料の一つであると思います。ちなみにアメリカでは臼歯部の大きな虫歯はアマルガム、浅い虫歯はインレー、審美を要求される場合(前歯)はレジンとなっており、アマルガムは10年、インレーは20~30年年程度、レジンは3年~5年程度でやり直しになる可能性があると説明するようです。アマルガムは大きな虫歯でも、虫歯を取り除いたのちアマルガムを中に残したまま表面をインレーで覆ってしまえば、歯の切削量を最小限にしたまま長持ちする歯によみがえらせることができるのです。
ラバーダム防湿
ラバーダム防湿はすでに100年以上も昔に、歯の治療を衛生的に行うにはどうすればよいかという観点から、歯科治療で使われてきました。ラバーダムに以下の利点があります。- 治療中、歯が感染することを防ぐ。
- 治療中、器具などで患者さんの粘膜、舌などを傷つけてしまうことを防ぐ
- 治療部位を見やすくし、治療の精度を上げる
- 患者さんが安心して治療を受けることができる(恐怖感からの開放)
A修復治療などを行うとき
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ラバーダム防湿には多種多様のクランプが用意され、これを使い分けることによって適切な防湿と、適切な治療が行えるようになります。クランプの使い方を知らない人は、ウェッジのようなゴムを使いますが、これは治療の作業が行いにくくあまり良い方法とは言えません。
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B根管治療を行うとき
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C漂白治療を行うとき
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また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、ほとんどの場合虫歯になってしまうので危険です。
D接着性のセメント材で歯を合着(つけること)際(もちろん、金属材料、直接修復材をつける際にもラバーダムは使用します)
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また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、虫歯なる可能性が非常に高く危険です。
虫歯の原因と治療
虫歯の原因は、お口の中の細菌によって産生される酸です。ですから基本的にお口の中を清潔に保ち、細菌数を減らしておけばできにくくなります。しかし私の経験では治療を受けた患者さんのほとんどが虫歯の除去が不十分で虫歯の再発を起こしています。これらは齲蝕検知液を必ず使うことやラバーダムを使うことで防ぐことができます。しかし虫歯をきちんと取り除くことができるがどうかも歯科医師としての大きな素質といえ、それができない先生が少なくない思います。歯科医師免許は国が与えるものですが、治療を行える素質があるかどうかは現在の筆記だけの国家試験では調べようがありません。虫歯の取り残し以外でも顎関節症のところで書きましたように、不適切な力がかかることで歯にひびが入ったり、割れたりして、そこから細菌が入りやすくなり、虫歯になってしまうことがあります。こうならないように、毎晩ナイトガード(顎関節症の治療参照)してお休みになることをお勧めいたします。
また詰め物が取れていることに気づかないで長い間放置していたりすると、痛みが無くても虫歯になっています。虫歯は必ず痛くなるとは限りません。痛くなったときはすでに手遅れと思ったほうが良いです。違和感があるぐらいでも歯医者さんに見てもらうことをお勧めいたします。
様々な虫歯の例
虫歯の取り残しによる虫歯
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痛みが全くなかった歯ですが、詰め物を外してみるとひどい虫歯になっていました。このような虫歯はレントゲンでもわかりにくく、レントゲンの写り方で経験から虫歯があると判断しなければならない場合もあります。これは明らかに虫歯の取り残しです (左:詰め物の状態、右詰めもの除去後) |
外れてしまったことに気がつかないで虫歯が大きくなってしまった例
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詰め物が取れてしまっているのに気がつかないと、徐々に虫歯が広がり、痛くもないのに中で虫歯になってしまいます。強い咬みしめや、歯軋りで詰め物が取れてしまうことがしばしばあります。 |
また、歯は非常に過酷な条件下で酷使されています。材料にはものによって耐久性の限界があります。特にレジン(樹脂)は見た目が良いのですが、強度が弱い欠点もあります。長期間(10年以上)の耐久性は金属ほど期待できません。またレジンは吸水性(水分を吸ってしまう性質)があり、抗菌性はグラスアイオノマー、アマルガムなどの充填剤ほど期待できません。しかし最近では抗菌性の成分を含んだボンディング剤も開発されてきており、期待されます(しかし吸水性があるのは改善できません)。昔詰められたレジンは吸水性も高く、レジン自体の強度も弱く、一度虫歯になってしまうと大変なことになってしまいます。また歯と着けるために接着剤を使用するため、充填する際に水分(水蒸気など)がある条件だと、部分的に歯と接着している部分とそうでない部分ができてしまいます。また重合収縮という性質から、固まるときに縮むことになります。このような性質を熟知して使用する必要があります。レジン充填にはラバーダム防湿を使用した方が結果が良いと言えるでしょう。
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レジンが詰められていた歯ですが、中が完全に虫歯になっていました(虫歯の取り残し)。レジンは吸水性があるため、金属と比べると、比較的虫歯が広がりやすい材料です。 |
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虫歯を完全に取り除くと、きれいな歯が出てきました。虫歯の絶対に取り残してはいけませんが、削りすぎてもいけません。 |
すべての写真は顕微鏡を使って撮影したものです。顕微鏡はかなり細かいところまで確認できるのです。虫歯の治療時のポイントは、
- 虫歯を絶対にとり残さないこと。(齲蝕検知液もしくはカリエスチェッカーを必ず使用すること)
- 必ずラバーダム防湿下で治療を行うことが望ましい。
- ルーペもしくは顕微鏡で削った形態、虫歯を確認すること。
残念ながら、材料の問題や取れたことに気がつかないで虫歯になっている人よりも、以前治療した歯の奥に虫歯があることのほうが多く、治療が終了しているからといって安心できるわけではありません。これらは虫歯を完全に取り除く治療を十分習得しているドクターが少ないことに起因します。アメリカでは虫歯を取り除くことは当然の技術として教え込まれますが、日本の先生で本当に確実に虫歯を取りきれている先生はあまり多くないと言えます。それを知らずに治療を受けるといわゆる歯医者のリピーターとなって、一生歯の治療に通わなければならなくなります。これらの事実は私もアメリカで実際に行われている治療を見学してはじめて認識しました。それまでは私自身もラバーダムはしないし検知液も使用しておらず、完全に虫歯を取り除いているとは言い切れませんでした。完全に虫歯を取り除くと(診療設備参照、あるいは虫歯の治療なぜ治らない)の実際の映像の写真の歯の状態のように、見た目にもある程度きれいになるはずです(着色してしまった部分は必ずしも虫歯ではない)。
矯正治療の未来
矯正治療は日々進歩しているため、将来の像をきちんと見据えなければなりません。
私が思うに次の3つの変化が矯正治療の起こると考えられます。
1、矯正専門医の95%がいなくなる。
2、矯正治療費が安くなってくる。
3、矯正治療において、治療のテクニックが向上し、健康により深くかかわる部分の治療を行えるようになる。
といったものです。
まず1ですが、矯正治療は歴史の部分で書きましたように、もうすでに職人芸的な治療は時代遅れとも言えます。これを行っている先生はいずれ淘汰されることでしょう。
しかし、残念ながら、矯正専門医でなければできないような複雑な診療も残っていることは確かでしょう、それが5%として残るわけです。(実際はそのような症例も一般歯科の先生でも対応できるようになる可能性が高い、というか一般歯科の先生の中には治療全般を勉強しているので専門の先生よりはるかにうまい先生がいる可能性が高い。)
残念ながら、アメリカではすでに、今後10年間で消滅する職業の予想で矯正専門医はトップテンに入っています。
アメリカ人の大部分が考えていることは日本でもあと30年もすれば必ず起こるでしょう。(アメリカに対して、日本は30年は遅れているので、相当先のことになりますが・・・。)
続いて2ですが、ストレートワイヤーテクニックとインダイレクトによる矯正治療が普及すると、必然的に治療のテクニックのハードルは低くなり、誰でも一定レベルの矯正治療を行えるようになります。また毎回ワイヤーを曲げて治療を仕上げるような、再現性の低い勘に頼った治療は淘汰されてゆくことは間違いありません。
またワイヤーなどのテクノロジーの変化で、治療のアポイントメントも現在の20回から30回の回数から数回のアポイントメントで済むようになるので、総治療時間がへり、効率化され、価格が安くなってくることでしょう。
実際、アメリカの高い技術を持った矯正医では、6回から8回のアポイントメントで、矯正治療を仕上げています(デーモン先生のことなので話半分で理解した方が良いかもしれませんが)。
また3では、よりすぐれたテクノロジーをもったブラケットのおかげで、抜歯症例はほとんどなくなり、代わりに今まで原因不明と思われていた、噛み合わせが原因で起こっているような、自律神経失調症、肩こり、睡眠時無呼吸症候群、などが治療可能になると考えられます。
実際当医院でも多くの患者さんで成果が見られており、将来が楽しみです。
矯正治療の目的とは?
矯正治療をしようとしている方の大部分が見た目を治そうと考えています。もちろんそれも重要な目的の一つですが、それだけでは本当の意味の矯正治療の
目的を達成したとは言えません。
矯正すると見た目がよくすることや、虫歯や歯周病になりにくくなったりしますが、それ以外に噛み合わせをよくするというメリットがあるのです。
1.かみ合わせを治す
皆さんは矯正治療をすれば、当前かみ合わせは良くなっているだろうと思うでしょうが
残念ながら必ずしもそうではありません。
矯正治療をして歯並びは一見良くなったように見えるのに、首が痛くなったり、肩が凝っるようになったといった問題を抱えた方も少なくありません。これはかみ合わせと全身の筋肉が大きくかかわっているからにほかなりません。どうせ矯正をするのであれば、このような問題も取り除いてもらったほうがよいでしょう。
2. 噛み締めを弱める
噛み締めは噛み合わせが悪いと引き起こしやすくなります。かみ合わせの悪い人はより食い縛ったりする癖が多いのです。これは矯正を行うことで正しいかみ合わせに治してゆくと自然に少なくなり、それに伴って肩コリや首の痛みがなくなってゆくのです。現代人はストレスが多く、かみしめがひどい人がたくさんいます。これを治すのも矯正の役目です。
3.顔の輪郭が美しくなる(矯正による顔の輪郭を矯正できる)
骨を削ったり、たるんだ頬を引っ張ったりしなくても、矯正をすることによって、顎の筋肉が正常になり、えらが張っている人や、頬骨が出ている人も、変化が起こってきます。ほとんどすべての患者さんが、顔の輪郭が良い方に変化します
4.歯のひび、歯周病の増悪を防ぐ(咬み絞めが原因のもの)
咬み絞めがひどいと、歯にヒビが入り、虫歯になりやすくなったり、奥歯に過大な力がかかって、歯周病を早めます。これらも噛み合わせを考えた矯正治療で予防することができるのです。このように矯正治療はただ単に見た目を治すだけではなく、かみ合わせを治すことによって、さまざまな効果が期待できるのです。
矯正の精度を高める工夫
矯正の精度を高める工夫矯正治療はすべての歯の治療の集大成です。つまり虫歯や根の治療、かぶせものの治療、顎関節症の治療のすべてが行える先生が治療を行わなければ矯正治療で顎関節症になったり、矯正治療の後で虫歯や根の病気で抜歯になったりしてしまいます。つまり矯正を担当する歯科医師には歯科治療で最高の能力を必要とされるわけです。
虫歯の治療がきちんとされていなかったり、根の治療が不十分ですと、必ず顎の周りの筋肉に緊張が出てきます。これではきちんとした噛み合わせの位置で患者さんも咬むことができないため、矯正が終わっても正しいかみ合わせの位置で噛んでいないという問題が起こります。
当医院での矯正治療の精度を高めるための努力
矯正用のブラケットは、どの位置にブラケットをつけるかで仕上がりがかなり違ってきます。
下の写真は、ブラケットを適切な位置につけるために特別に開発されたポジショニングゲージ(ドクター白須賀が開発)です。これによって歯のてっぺんからのどのくらいの位置にブラケットをつけるのか0.25mm単位で非常に正確に位置づけできるようになりました。これを利用してインダイレクト法を用いてブラケットを装着すると、非常に精度の高い矯正治療が行えるのです。また治療時間も短縮でき、患者さんの負担を少なくします。
ちなみにこのゲージは白須賀ゲージと言われています。現在はこれを用いた、より仕上がりが予測できるストレートワイヤーとインダイレクト法による治療がお勧めです。
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上の写真は矯正のブラケットの位置づけをインダイレクトテクニックで行っているところです。ブラケットをつける位置を0.25mm単位で正確に位置づけしてゆきます。
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これは白須賀法と呼ばれる、インダイレクトトレーの写真です。非常に扱いやすく、正確にブラケットを位置ずけできます。このブラケットボンディング法は素晴らしく位置づけが正確におこなえます。
矯正治療例
当医院での矯正治療患者さんの実例最新の矯正治療はできるだけ歯を抜かないで治療を行うようになってきています。
例1
この患者さんは呼吸も楽になり、体の重心も非常によくなりました。
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また、今まででは困難と思われていた大人における歯の移動も可能になってきています。
デーモンブラケット
当医院では基本的にデーモンブラケットのみ扱っております。このブラケットは、今までのブラケットと比較して次のような特徴があります。- 矯正の際痛みが少ない。
- 歯が動くスピードが他のブラケットより速い(仕上がりが早いというわけではない)
- 今まで不可能と思われていた歯の動きを可能にした(特に側方の拡大)。
- 歯にあまり強い力がかからないため歯根吸収以などを引き起こしにくい
また使用するにあたり以下の注意が必要です。
- 今までの矯正装置とは全く違うブラケットであることを十分理解して治療をしなければならない
- 歯が痛くないので力がかけやすかったり、ワイヤーの力が歯列全体のブラケットにかかるために、予想しないブラケットが取れることがある、ブラケットが取れやすい
- ブラケットポジショニングが難しく、ポジショニングを誤ると、とんでもない失敗症例となってしまう。
セルフライゲーションブラケットと言って、デーモンの同じようなワイヤーで縛らないタイプのブラケットは他社でもいろいろ出していますが、デーモンブラケットは全く違います。同じセルフライゲーションブラケットでも、デーモンブラケットはワイアーとブラケットに摩擦がないために、矯正の仕方自身が全く変わってしまうのです。私はこのブラケットのおかげで、ほとんどの症例を非抜歯で行うことがでいるようになったうえ、鼻づまりの改善や、睡眠時無呼吸症候群の治療など、歯科では今まで治療の対象でなかったことが治療が可能になりました。)もちろん今までのブラケットで無理だったというわけではありません)。
また実際に自分でも気づいていなかった首、肩のコリ、頭痛などの症状が取れてゆくので、歯が並ぶだけではない喜びを患者さんに与えることができるのです。下の写真は比較的難しい矯正治療がデーモンブラケットで行われた例です。
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また歯を抜かないで下のような患者さんの治療な不可能と思われていました。 下の歯を後ろに送ることでうまく治療が進んでいます。(実際はデーモン先生が講習会で話している治療法では後ろには動かない)
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歯槽骨自体を広げることができるため、骨格がどう考えれも歯が並ばないと考えられた症例も、抜歯なしで治療可能にしました。しかし、非抜歯で治療を行うということは、患者さんが求める審美性である口元の飛び出しをなくすという点においてはやや不利です。歯を抜かない分突出感を劇的に変化させることは難しくなります。しかし口の中の広さを確保するのは非常に適しています。ですから絶対に非抜歯でできるというわけではありません。また従来の診断方法では抜歯が不可欠な症例があることも事実です。
デーモンブラケットは、なぜ矯正治療に適しているか?
- ブラケットを締め付けないので、歯が自由に移動できるため、骨を一緒に移動させることができる。
- 弱い力でも十分動くので、痛みが少なくなった
- 強く締め付けないために、かみ合わせに無理があれば、強く当たっている歯は勝手に動いてくる。(正しいかみ合わせの位置がどこであるのか、治療中にわかってくる)
などの理由が挙げられます。
またデーモンブラケットは、どんなに歯が込み合っている状況でも、ほとんど前歯を突出させることなく歯列事態を拡大して治療を行うことができるのです。これは歯列全体を後ろに送ったり、歯列自体を横に拡大したりする力が優れているためです。しかし、デーモンブラケットを使ったからと言って一律に簡単に治療がうまくいくわけではありません。
それを理解していれば、安易に抜歯を行う必要はなくなるでしょう。
ところで、今はやりのマウスピース矯正や内側の矯正は理想的な噛み合わせを作ることができるテクニックではありません。また治療中に見た目が良いことを希望するのは、相反することであることを御理解下さい。そのような理由から当院では内側の矯正、マウスピース矯正は一切行っておりません。
このような治療を求めるのは、機能を犠牲にして見た目の良い包帯や、ギブス、などを求めているのと同じで、あまり良いことではないと気づくべきでしょう。近年、歯が原因で、睡眠時無呼吸症候群が誘発されたり、ひどい場合はうつ症状、自律神経失調症などになることがわかってきました。これらの多くの原因が歯にあることがわかってきました。デーモンブラケットは写真のように、歯のアーチを拡大し、これらの症状を実際にとってゆくことが報告されています。(実際当医院でも経過は良好です)、今までの矯正とは違ったアプローチを可能にした素晴らしいブラケットなのです。
デーモンブラケットについて注意点を挙げると
1、デーモンブラケットは素晴らしい機構を持っています。しかしだからと言って、治療が必ず早く終わるかというとそういうわけではないと思います。一言でいえばより体の良い影響の出るかみ合わせをつくる矯正治療が可能になったということです。この点に関して、デーモンブラケットを積極的に宣伝するオームコ社とデーモン先生の講習はあたかもそれが可能のように伝えていること自体、かなり問題といえます。
デーモン先生はいかにも治療が早期に終わり、調整の回数が少なくなるような誤解を与えかねない講習会を行っており、これが様々な問題を引き起こしています(実際治療がうまくいかず、悩んでいらっしゃる先生も多いと思います。当医院を訪れた患者さんの中にもデーモンでの失敗症例がかなりあることは事実です。必要なのはきちんとして知識でしょう)。先生も患者さんも困っている方は多いと思います。
デーモンブラケットで注意すべき点をいくつかあげましょう。
1.仕上がったように見えても実際は、治療半ばである。
(大部分のデーモンを売りにしている先生が、スピードの速さをうたっているが、一見仕上がった様に見える状況で終了にしている・・実際は治療は完了していない・・。これはデーモン先生の講習会で早さを売りにしていることも問題であるが、実際はデーモンブラケットの良さは、この後の仕上げに持ってゆく治療過程ににあるのです。1年で終わることはまずあり得ないと思った方がよいでしょう)
2.適切な場所にスペースが現れる。
(治療途中に適切なスペースができることがデーモンブラケットの最大の特徴であり、これをきちんと利用すべきである。またスペースができてきたら、問題はないか考える必要がある)
3.ポジショニングが非常に難しい
(ブラケットの形態および構造上、歯のどの位置にブラケットつけるかが非常に難しい。下顎の小臼歯、大臼歯を浅めにつけてしまう傾向があり、小臼歯部が噛まない不安定なかみ合わせになってしまうことがある。また人によってはブラケットが取れやすいので、大臼歯部を深くつけすぎてしまい、舌側に歯が傾いてきたりする)
このようなデーモンブラケットの特徴を知らずして、ブラケットの良さに飛びついた先生が、失敗症例の山を積み上げ、悩んでいるのではないかと私は考えます。実際私自身もデーモンブラケットの真髄を理解するのに非常に長い年月を試行錯誤を繰り返した事実があります。デーモンブラケットは治療に対してより良い効果をあげること出来る素晴らしいブラケットですが、使い方を理解しなければその真価を発揮することはできないでしょう。
矯正の診断
どのような治療を行うにしてもそうですが、治療において診断はもっとも重要なプロセスです。歯やレントゲンに現われているどのようなサインも見逃してはいけません。また原因を理解して診断しなければ、きちんとした治療計画は立てられません。本人の癖や不適切な噛み合わせが、歯並びを悪くする原因だったりするのです。このような大切な診断プロセスを誤ると治療結果はまったく違ったものになってしまうのです。矯正はよく航海にたとえられます。航海をするのに、自分がどこにいて、一体これからどこに向かうのか、まったくわからないで航海を始める人はいないのと同じ気持ちで矯正治療を行わなければなりません。
今患者さんのかみ合わせた本来のかみ合わせの位置からどれだけずれているか、きちんとわからないで治療をする人は、まるで今どこにいるかわからないで航海に出かけようとしている人に似ています。
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て真っすぐ進む道でなければなりません
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セファロ分析(下の写真)から、さまざまなことを見て取ることができます。この写真で重要なのは気道(白矢印部分)がずいぶん閉塞しているという点です。これは歯並びが内側に入っているために、舌の収まる位置がないために、舌が喉の下のほうに落ち込んでしまったために起きた現象です(舌根沈下と呼ばれる)。この患者さんの場合さらに、かみ合わせもずれているために、首、肩の緊張がひどく、頚椎が歪んできています。このゆがみは全身におよび、腰の痛みや、背中の痛みとなっていきます。下の左の写真も同じように頚椎が逆S字型に湾曲した患者さんの写真です。 頭痛と首の痛みに悩まされていました。右の写真は骨格がねじれて左右が非対称になってしまった患者さんです。このままでいると、自律神経や、内臓にまで影響が出てきます。
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顔は左上がり、顎は右上がりになっている
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下の写真が実際の口の中ですが、歯並びのアーチが狭く、舌を置く十分なスペースもありません。このような歯並びのタイプの人は睡眠時無呼吸症候群をおこしやすく、疲れが取れにくい体質になります。また頸椎(黒の矢印)にも正常なS字状のカーブがなく頭を上手に支えることができていません。この患者さんは実際絶えず首のこりや痛みに悩まされていました。
このような状態は矯正治療で改善が期待できます。実際に治療した結果の写真はこちら
ところでこのような症例では歯を抜いて矯正をしてしまうと歯列の幅が狭くなり、舌根沈下は改善されません。ですからこの症例では歯を抜くことはできるだけ避けるべきという診断になります。(このような症例は日本人には非常に多い)
模型による診断
模型には様々な情報が満載されています。歯型を見ればその人の性格、癖、そして習慣がわかるほどです。
模型分析
模型分析では、歯の大きさや噛み合わせの関係のみならず、さまざまなことを知ることができます。
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左の写真は歯ぎしりを分析するものです。赤く染めた薄い膜状の板を歯の形に成型し、夜寝るときにしてもらうと、どこで歯ぎしりをしているかわかるものです。(ブラキシチェッカーと呼ばれる)これをみると歯ぎしりがどの歯で行われているのかわかります。この写真で見ると、前歯にも右にも左にも抜けているスポットがあります。しかしとくに右上の4番が強く当たっており、この歯が顎を右に動かすことを妨害していることがわかります。 |
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左の模型の写真を見ればわかるように、この患者さんはかみ合わせの面が右に傾斜して下がっています。このような場合、かみ合わせが、左にずれるため、左全身が緊張気味になり、左肩や、左首が痛くなります。これも矯正治療によって治すことが可能になります。左にずれている患者さんは胃や腸が悪くなりやすく、右にずれている人は、肝臓(疲れやすい、アトピーなど)などが影響をうけたり、耳鳴り、めまいなどが起こります。また通常かみ合わせのずれは3次元的に起きているので、これらの症状が単独で起こるのではなく、複合して起こることが知られています。このように模型をきちんと診断することで、患者さんの今の症状がかみ合わせのどんな問題と関連しているのかわかるので、治療方針が立てやすくなります。 |
最近の矯正の診断のトレンド
セファロ分析は、つい最近までは矯正治療の王道といわれてきていました。それは矯正治療を行ってきた先人たちの知恵が集積された方法であり、数値によってわかりやすく診断ができるためです。
しかしながらここで難しいのは、この数値は角度分析なのですが、1度から3度の誤差は簡単におこるものであり(実際撮影のわずかな条件の差でも変わることがある)その数値をもって抜歯、非抜歯などを決めるのは余りにも短絡すぎると考えられるようになってきました。(考え方としては単純明快なのですが)
そこで、このレントゲンを使い、機能的な面で、患者さんに一体どのような問題が出ているのかを判定するほうがより臨床に即していると考えられるようになりました。したがって、機能優先を考えた治療においては、セファロ分析の数値は、単に審美性を示す参考程度のデータとして見られるようにもなってきました。
機能を考えた治療においては以下の点がセファロで診断されるようになってきています。
1、舌骨の位置(呼吸が正常に行えているかがよくわかります)
2、頚椎の反り(かみ合わせに伴う姿勢が正常であるかわかります)
3、顔の左右的歪み(左右のゆがみは、体の左右のバランスがおかしくなっているかわかります)
実際はほとんどの矯正医がこのような診断をしていないために、誤った矯正治療をしていることが多くあります。矯正に伴う顎関節症は通常このような治療時の診断が間違っていることから生じます。
矯正の必要性
矯正治療はなぜ必要か?矯正のブラケットはアメリカでは一種のステイタスシンボルと考えられています。彼らは子供が生まれたら矯正治療のための貯金を始めるほど、矯正治療には熱心です。それほど良い歯並び、良いスマイルは彼らにとって重要な宝物と考えられているからでしょう。
日本は、歯を見せて笑うことが許されない文化がありましたから、まだそこまでの発想にはなっていませんが、将来的にはアメリカと同じように、きれいな歯並びと美しい笑顔は宝になってくるのは間違いありません。子供の将来を考えれば矯正は絶対にやって損は無いといえるでしょう。
矯正治療が、単なる見た目の改善にとどまると考えられることは、歯科医としては非常に残念です。
もちろん、美しい笑顔、そして歯並びの悪いことからくるコンプレックスから脱出できることは素晴らしいことです。しかし、それ以上の副産物として、健康な体を手に入れることができるとしたら、皆さんはどう思うでしょうか?
もちろん、これは過剰な表現でもなんでもありません。かみ合わせが治ることによって、体のバランスが良くなり、肩こりが治ったり、首の痛みが消えたり、腰の痛みがなくなったりすることはよくあることです。
しかし実際は矯正治療との因果関係ははっきりしていません。しかし、私どもは10年以上も前から顎関節症とかみ合わせとの関係を、さまざまな患者さんの症状も含めて研究してきました。
その結果から、適切なかみ合わせの状態に導きけば、必ず体の状態は改善するという自信を持つまでに至りました。実際体の改善があまり認められないのは、かみ合わせのつくりからが間違っていることがほとんどです。このようなことを考えると、これからは健康(未病を予防するためにも)のためにも矯正治療が大きな意味を持ってくると考えるのです。
矯正治療の賛否両論
矯正治療を受けて歯並びを治すべきかどうかに関しては、日本ではまだ賛否両論で、矯正は絶対すべきでないという人がいるということも耳にします。確かに矯正の必要がない人もいるとは思いますが、矯正を絶対にすべきではないというのは極端な発想です。
噛み合わせが悪いことが、身体のバランスや、首、肩の筋肉などにとても悪い影響を及ぼしていることが良く知られるようになってきました。これらの多くが矯正治療によって改善されることから、矯正治療は審美的な理由だけでなく、健康の質を左右するものと理解されるようになって来ました。明らかに噛み合わせが悪い方はむしろ矯正治療を受けたほうが身体の調子も良くなるのです。
なぜ矯正治療をして調子が悪くなる人がいるのか?
残念ながら、矯正治療をして、かえって調子が悪くなってしまう人がいるのも事実です。実際はきちんとした噛み合わせの理論どおりに矯正治療を行ってゆけば、矯正前より調子が良くなることはあっても悪くなることは絶対ありません。
単に噛み合わせがよいといっても、上の歯と下の歯が咬み合いさえすればよいというわけではありません。正しいかみ合わせの位置を採得できる技術なしにきちんとした矯正ができるわけがありません。理論なしに矯正治療を行ってしまうと、矯正後に顎が痛くなったり、肩や首が異常に凝るなどの恐ろしい症状が出てきます、ひどい場合は背中が痛くなったり、頭痛がおさまらなくなったりすることさえあります。
そのようなことから、矯正治療は、全身にも影響を与えているほど改善することがある反面、うまくいかなかった場合も大変なことが起こる可能性があるため、矯正をすべきではないという発想もでてくるわけです。
しかし実際は、歯の矯正治療を行うことで身体の調子が良くなることは良く知られていることですが、当医院では、確実にどうすればよいかみ合わせにできるのか理解し、治療法も解明することができました。しかし、全身におこることは歯から派生していていても、全身ゆがみと混じってしまっている場合があり、すべてを完全に解明したわけではありません。しかし、歯が原因である肩こり、首の痛み等、そしてそれによって引き起こされる舌根沈下、呼吸障害を治すことが可能であることは事実です。(下写真参考)
実際の治療によるレントゲン像の変化
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治療前
左のレントゲン写真は、治療前のある患者さんのものです。頸椎が後ろ向きに反り、気道(空気のとおり穴)が狭くなっています。このときは首の痛みや、型のコリに悩まされていました。 |
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治療後 左のレントゲン写真は、治療が終盤に差し掛かっているところです(上下前歯の出っ歯は最終段階で治します)。あごの位置が完全に変化し、首の反りが完全に変わっています。また気道(空気のとうり道)が治療前と比較するとかなり大きくなってきています。実際、首や、肩の凝りがかなり良くなったようです。 |
矯正治療の歴史
1、バンドを使った矯正治療(矯正治療のはじまり)
矯正治療は、最初、歯並びの悪い人が、実際に自分の歯を動かした方向に
押しつけ続けたらどうなるかをやってみたところ、毎日やっていると、実際に歯が動いたことから始まったようです。
そののち、もっと効率的に歯を動かすために、直接ブラケットを歯につけ、
ワイヤーで矯正を行う方法が開発されました。
初めのころは歯にブラケットを直接接着する接着剤がなかったため、
歯にバンドセメントでつけ、そのバンドにブラケットをろう着してから、ブラケットにワイヤーを
とおして歯を矯正していました。(上図)[ストレートワイヤーシステム(石川・古賀)から引用]
2、ダイレクトボンディング法(スタンダードエッジワイズ)
やがてダイレクトボンディングと呼ばれる、歯に直接ブラケットを接着させる
方法で矯正治療が行われるようになりました。
これらのワイヤーを使った初期の矯正治療のテクニックにはエッジワイズ法
やベッグ法などがあり、最もスタンダードな矯正の方法として長い間行われてきました。
このテクニックに使用されるブラケットは個々の歯に対して、まったくプログラム
がなされていないもので、ブラケットをつける面に対して垂直にワイヤーの入るスロットが
形成されていました。(左図参照)、従って、一本一本の歯に合わせてワイヤーをまげて
個々の歯を動かす必要があり、治療結果に一定のきまりがなく、患者さんごと、先生ごとに治療結果が異なってしまうという欠点がありました。また患者さんの状態を見て頻繁にワイヤーを曲げていかなければならないために、非常に効率も悪い方法でした。
3、ストレートワイヤー法(プレアジャステッドテクニック)
それに対して、アンドリューズらが開発したストレートワイヤーテクニック
(現在の矯正治療はほとんどこの方法になっている)ではブラケットにトルク、インアンドアウト、
アンギュレーション、(その他全部で6つあるかみ合わせを理想的にする鍵)、を前もって
とりいれられたブラケットを使用します。これによって矯正治療の先生による治療結果の
ばらつきが格段に少なくなりました。 (下の図がスタンダードエッジワイズ法とストレート
ワイヤー法との違いを示したもの)
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4、超弾性ワイヤーの出現
さら近年は、超弾性といって、どんなに曲げられても元の形に戻る性質を
もったワイヤーや、形状記憶合金の様に、患者さんのお口の中の温度に反応してワイヤーが締
まる仕組みになっているものなどが開発されてきました(オームコ社のカッパーナイタイワイヤー)。
5、セルフライゲーションブラケットの出現
また、今まではメインのワイヤーをブラケットに細めのワイヤーで縛り付ける方法で矯正
治療を行っていました。しかし、徐々にセルフライゲーションというブラケットにワイヤーを縛り
つけないタイプのブラケットが開発されてきました(スピードブラケットやタイムなど)。これらのブラケットは当初、リガチャーワイヤーでブラケットを結紮しないため、治療時間を少なくすることができるというのが売りでした。
これらのブラケットはいずれも画期的なものでしたが、最近話題になっているデーモ
ンブラケットはこれらの中でも最高傑作といえます。デーモンブラケットは、
セルフラーげーションブラケットの中でも特に、ブラケットとワイヤーとの間に摩擦が少ない
ことが知られています。そのため歯の動きが制約されず、今までは抜歯するしかないと
思われていた症例でも、抜歯しないで治療を行うことができるようになったのです。
デーモンブラケットは、ほとんどの部分が金属でできているので、審美性は期待でき
ませんが、矯正治療中は審美性よりも治療の結果が求められるので、デーモンブラケットが
最もお勧めです。
6、より弱い力による矯正治療
矯正治療は、ワイヤーであまり過大な力を加えると、根の周りの骨を吸収してしまっ
たり、組織に良い影響を及ぼさないことが分かってきており、短期間の力の強い矯正(たとえ
ば急速拡大装置など)は良くないといわれています。たとえば急速拡大装置では、急激な
力で歯は動いているのですが、あまりに急激な変化に骨はついて行けず、実は歯の根は
顎の骨の外に飛び出して動いているだけだったという恐ろしい事実が最近のCTスキャン
などで分かってきたからです。 また矯正に使用するワイヤーも0.012~0.013インチ(約0.3ミリ)と
細くなっており、矯正中の痛みもかなり弱くなってきています。
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7、インダイレクト法による正確で確実な矯正治療
矯正治療をさらに確実に、そして正確に行う方法がDr.白須賀によって開発された、白須
賀法インダイレクトボンディング法です。当医院ではすべての症例で白須賀法を
用いています。
今までほとんどの先生がダイレクトボンディング法といって、直接目で見ながらブラケット
をつけたり、不正確な器具でブラケットの高さを決めていました。
しかし、白須賀ポジショニングゲージの発明により、ブラケットの位置決めを0.25mm単
位で決めることができるようになり、ブラケットの位置をかなり正確につけることができるよう
になったのです。これによって矯正治療の精度は格段に向上しました。
私も月に3~4症例の白須賀法を用いたブラケットポジションの技工を実際行っております。
技工にかかる時間はかなりの手間ですが、これを行うことによって患者さんの負担と治療期
間の短縮そして、治療精度が大幅に向上されます。
なぜインダイレクトなのか?・・・ブラケットを付ける位置は矯正治療の
成否を決めてしまうほど非常に重要なポイントです。これを正確に行わなければ、どんなに
技術があっても治療がうまくいくとは言えません。ブラケットの位置決めが矯正治療の成否
の半分以上を占めるといっても過言ではないでしょう。この位置決めをどれだけ正確に行って
いるかで、その医院の治療レベルもわかるのです。
8、矯正治療は新たなステージへ
白須賀法で矯正治療を行ううちに、どんなに正確にブラケットを位置付しても仕上がら
ない患者さんがいることに気づきました。これはかみ合わせの3次元的位置がもともと狂って
いる患者さんがほとんどであるという事実を示しています。現在(進行中)そのかみ合わせ
のズレを治すことによって、体のバランスがよくなったり、首や肩のコリが全くなくなって
しまうなどの問題を矯正治療が解決する
という新たなステージが見えてきました。 矯正治療をきちんと行えば体調は改善するなどといった夢のようなことも、可能になりましたこのように、矯正学の歴史を知ると、矯正歯科をきちんとやってゆこうとしている歯科医
の先生方の努力の結果が現在の治療法に行きつかせたのです。歯をきちんと治療を
しようという本質からやや外れた、マウスピース矯正や、舌側矯正(見えない矯正、裏側矯正)、
(この治療が必要な人もいるかもしれませんが)が、本当の意味でのきちんとした矯正
治療とは一線を画しているものではないかと私は考えます。私も矯正治療の最後の仕上げに
自信がなかったころは、マウスピース矯正で仕上げていた時期もありましたが、きちんと
したブラケットポジショニングをマスターすれば、その必要もなくなりました。
診療設備
当医院で製作したオリジナル在庫ソフトです。歯科治療に関する、在庫の管理、使用期限の管理が行えます。 【在庫管理ソフト】
当院では診療中の在庫が急に無くなることが、治療に大きな影響を与えることを考え、オリジナルの在庫管理ソフトを導入し、在庫数、使用期限、在庫切れまでの日数を管理しています。<このプログラムの特徴> 1. 一週間に一回程度、使用器具の入力を行い、在庫数をへらします。 2. 在庫の確認が容易・・一目で在庫の量、棚卸の額が確認できます。 3. 在庫切れまでの予想日数を自動計算・・在庫切れまで何日かかるかを自動的に計算、在庫切れ日数として表示します。 4. 輸入材料にも対応・・個人輸入している先生にも輸入レイトも自動計算しています。 ちなみに当院では、500以上の在庫の種類があるため、このソフトなしでの仕事は不可能です。 当医院は2009年4月の移転オープンに際して、大幅な診療システムの変更を
行いました。現在アメリカでは歯科治療はフォーハンドシステム(4つの手を用いた診療)が
一般的となっており、スピットン(口をゆすぐところ)は感染の温床としてなくなっております。
フォーハンドシステムは、顕微鏡や拡大鏡を用いるさい、ドクターの負担を和らげ、
治療の精度を向上させることが可能になるシステムです。このシステムによって
ドクターは、治療部位から目をそらすことなく治療に集中することができます。
エーデント社(アメリカ、エーディック社のユニット)
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ユニットにはスピットンは付いていません。 |
アシスタントが使用するラウンドテーブル |
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診療台は全部で3台で、うち2台は顕微鏡の画像を見ることができるモニターを天吊にしてあります。残りの1台はおもに矯正の調整とクリーニング等に使用します。 |
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歯科用顕微鏡(カールツァイス OPMI pico)
カールツァイスの顕微鏡はレンズが明るく、使いやすいです。
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| 顕微鏡 | 実際の映像 |
技工設備
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本医院の技工設備は、診療に用いられるほとんどの技工内容をカバーできるレベルにあります。院長は診療以外は早朝から技工操作に追われます。技工は治療技術の向上には絶対欠かせない作業です。 |
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医科用にも使用されるエルマン社の電気メスです。通常の電気メスより高周波帯を利用することで、歯肉を切っても出血が少なく、電気メスでよくある、焦げることも殆どありません。しかも痛みが少なく、安心して使える機械です。(通常の電気メスの倍以上の価格がします) |







