2009年12月18日
感染予防対策
当医院では、アメリカの基準と同じ感染予防対策を行っております。これらの作業は非常に手間と、コストがかかるため、2,100円を毎治療ごとにいただいております。また特殊な感染症の患者さま、特殊な手術等の場合は、5,250円いただいております。1.歯科用ユニット周りの感染予防対策(下の写真は通常の感染予防)
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2.器具、装置の感染予防
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3.ドクターの手袋は患者さまごとに必ず交換しています。
またそれとは別に30分程度を目安に交換しています。(手袋内に細菌が繁殖するため)
4.ユニットの水の管理
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歯科用ユニットで使われる水は通常水道水を用いています。
しかしながらユニットをめぐるうちに、ユニット内の水道管に水カビが生えてしまうことが大きな問題となっていました。実際歯の治療の治りが悪い原因となっていることも事実です(通常の水道水の6倍から20倍の細菌がユニットを通した水から検出される)
その対策として、ユニット内の水に強酸性水を使い、安全な環境で治療を行っています。強酸性水を流した場合、細菌は全く検出されません(ゼロです)。
5.患者さまの印象(型)の管理
当医院では、患者さまの型に石膏を注ぐ際に殺菌機能をもった液体で石膏を練ることで交差感染を防いでいます。
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機器ユニット周りの感染予防
衛生管理器機、ユニット周りの感染予防
当院は患者さまの感染予防がきちんとなされていることを大前提として治療を行います。 感染予防をきちんとしないということは、来院される患者さまに今はもっていないさまざまな感染症を与えてしまう可能性があるからです。 それはどんなに優れた治療をしても、病気を病院でうつしてしまっては、結果的に治療の質は著しく低いものとなってしまうからです。
感染予防に最も優れたユニット
エーデント社(アメリカ、エーディック社のユニット)
A-dic社はアメリカの軍事施設の歯科医療部門でのユニットの90%以上のシェアーを持つユニットです。感染予防対策に優れ、アメリカの他社歯科ユニットメーカーはすべてこのメーカーの真似をしてユニットを販売しています。当院では5年以上強酸性水をユニットに流し続けましたが、ほとんど故障なく使えております。またビニールがけなど感染予防に必要な作業が大変行いやすい構造となっております。
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歯科用顕微鏡(カールツァイス) |
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| 専用のシリコンカバーを取り除き、すべてを患者ごとに交換しています。 | ||
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器具の滅菌消毒
器具の消毒、滅菌
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当医院では器具の消毒滅菌に対してもきめ細やかな対応を取らせていただいております。 基本的な器具の滅菌 基本的な器具は滅菌袋に入れられ滅菌されています。これによって何日間か滅菌の状態を維持することができます。また治療の時初めて開封されますので安心です |
根管治療器具の滅菌
根管治療は、細菌の侵入によって最も治療結果が完全に変わってしまう治療です。治療器具にたいしても細心の注意が必要です。
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左の写真のように、すべて滅菌状態を保持できる缶に入れて、一人一人交換しています。 |
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左の写真の様に、使用する器具の術者が触れる部分には、必ずディスポーザブルのテープが巻かれています。 |
下の写真のように電気メスや歯石除去用の道具も一つ一つ感染予防の処置が施されています。
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審美治療にご注意を
白い歯に隠されたリスク
白い歯の色とおなじ材料は非常に心を惹かれます。しかし、ちょっと待って下さい、もし白い材料が噛み合わせや、歯にとって最も良いのであれば、なぜ今でも奥歯に金属材料が使われているのでしょうか?
また矯正のブラケットに審美性の高いブラケットを売りにしているところがあります。しかしではなぜ金属でできたブラケットがあるのでしょうか?
審美性の高いブラケットや、裏側の矯正が金属を使ったり、表側から治療することより同等もしくは優れているのであれば、金属のブラケットなど、この世に存在しないはずです。つまり金属製のブラケットの方が優れているからにほかなりません。
ホームページで執拗に白い歯の良さを宣伝し、金属がまるで、体に悪いかの様に恐怖をあおることを書き連ねる、良識を疑う歯科医がいます。
金属に対して、アレルギーがある人がいることは認めますし、そのような人に金属を使うことは勧められません。また金属イオンが体に一体どのような作用をするのかは現代でも完全に解明されたわけではありませんし、そもそも体に絶対必要な金属もあるのですから、歯に金属が入っていることを問題視することは極めて非科学的と言えるでしょう。
また、金属はセラミックやレジンのような樹脂と言った審美性の高い材料と比較すると比べ物にならないほどの、口の中の安定性、適合性が高い、歯を削る量が少ない場合があるなどの、見た目の良さをはるかにしのぐ利点があります。
またもし金属に代わってレジンやセラミックを入れるとなると、どちらも樹脂(レジン)を使うことになります(セラミックは樹脂の接着剤で着けるため)。しかしレジンにはビスフェノールAなど環境ホルモンと呼ばれる材料もごく微量に含まれています。もちろん問題があるレベルではありませんが、これらがどう作用するかは、現代でも完全に解明されたわけではありません。
ただ、現実問題として、失った歯を治療するためにはこのような人工物を入れるしかなく、そこに最小限のリスクで行う必要が出てくるのです。つまり、失った以上全く体に影響がないもを入れることは不可能であるということです。(将来そのような材料が出てくる可能性はないとは言えませんが・・)
審美性と機能とは合い入れるものではありません。審美性は機能を犠牲にしてしまう部分もあるということを理解して治療を受けないと20年いや30年後に深い後悔をすることになります。
歯科医は患者さまの20年~30年後を考えた治療をプロとして提供する必要があるのです。もちろん、サービスの徹し、患者さま求めるものを提供するといった誤ったサービス精神を持つ先生もいることは確かです。
しかしこれは医師として、また人間としても問題外の倫理観を持ち合わせた先生と言えるでしょう。 私は患者さまの奥歯に被せものをする際は、まず必ず金属をお勧めします。これは長期間の経過を見て、金属材料(特に金合金)が最も良好な結果を得られているからにほかなりません。
最近、臼歯部にアレルギーでもない患者さまにやたらとセラミック材料を入れようとする傾向があります。セラミックは次のような欠点があるので、臼歯部に使うのはアレルギーの人以外はできるだけ避けた方が無難です。
1、高さの調整が難しい・・咬合紙という高さを色で判断する材料を使っても色がつかず、高いまま、あるいは低いまま詰め物あるいは被せものを入れられてしまう可能性が金属より高い。
2、歯より固いため、相手側の歯が削れてしまう。また咬み心地が悪いため、顎関節に障害を引き起こす可能性が金属とくらべると高い。
3、適合が金属より悪く、虫歯になるリスクが金属よりも高い、また強い衝撃、硬いものを噛むなどで、割れることがある、近年接着性のセメントで接着しているため、割れていることに気がつかないため、瀬戸物のヒビからひどい虫歯になってしまっていることがある。
しかし、以上の点をよく理解した上で、審美性の材料を使用することは問題ないでしょう。またレジンやセラミックの材料も進歩を遂げ、以前より強度や、虫歯に対する耐性は強くなってきています。
また非常に小さい虫歯や、かみ合わせの圧力のかからないところ、審美性がどうしても要求される前歯などはこの限りではありません。その代り定期的なチェックが必要になると考えられます。特にレジンは金属のようにかなり長期間もつ材料ではないことは知っておくべきでしょう。
金属アレルギーの治療
金属アレルギーの患者さまには、金属を使った治療はできません。また矯正治療においてもニッケルなどにアレルギーがある患者さまは注意が必要です。
金属アレルギーが多いのは、おもにパラジュウム、ニッケル、水銀などです。最近増えているのはゴールドやプラチナなど貴金属にも反応してしまう患者さまです。
基本的に銀に反応する患者さまはほとんどいません。
患者さま自身で「銀にはかぶれる」とおっしゃる患者さまが多くいますが、実際は銀色をした材料の中に含まれる、ニッケル、金などに反応しているようです。
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実際の治療は、金属を外し、代わりにポーセレンやジルコニアといった、金属を含まない材料を用いてかぶせものや詰め物を作ります。
またニッケルにアレルギーがある場合、矯正に使うワイヤーやブラケットの選択が難しく、治療期間だけアレルギー反応を我慢してもらうか、金属を含まないものやチタンでできた器具を使って矯正を行います。しかしニッケルを含む材料と比較すると、歯の動きも遅くなります。
写真の様に、金属アレルギーの患者さまは瀬戸物のように歯に色が合わせられる材料を使うので、見た目はきれいです。
金属アレルギーに用いられる材料には次のようなものがあります。
(1)レジン(樹脂を用いた材料)
(2)ポーセレン(写真のような瀬戸物を使った材料、原料にジルコニアなどがある)
(3)グラスアイオノマー(セメント材)
(1)のレジンは水を吸う性質があることと、摩耗性が金属や瀬戸物などと比較して劣るため、長期間お口の中で安定した状態を維持するのは難しく、特に奥歯のかみ合わせの面に使用するのはあまり好ましいとは言えません。また詰める際重合収縮といって体積が小さくなる性質があるため、歯との間にギャップが生じることがあり、また十分な抗菌性を持たないため、虫歯になると虫歯が巨大化します。
(2)のポーセレンは、強度が十分で長持ちします。しかし硬い反面脆い性質もあり、歯と接着する際レジン(樹脂)を用いた材料で接着しなればなりません。この接着用レジンは1と同じ性質を持ちます。この接着剤は歯と完全に接着してしまうため、とることが非常に困難で、再治療も難しくなります。またポーセレンの材料自体が天然の歯よりも硬いので歯をすり減らしてしまいます。
(3)のグラスアイオノマーは歯とうまくつきますし、虫歯にもなりにくい良い材料ですが、強度が不足しており、強度が必要な場合や、大きく歯が欠損してしまった場合には使えません。
金属アレルギーの患者さまはそう多くありません。どう考えてもお口の中で長期間長持ちし、虫歯にならないように治療を行うのは金属材料が最も優れた材料です。金属材料は、歯を削る量を減らし、虫歯になる機会を減らし、かみ合わせの状態を長期間維持するのに最も優れています。
最近のアレルギー患者さま事情
最近多くのアレルギー患者さまを治療してきて感じることは、アレルギー自体に問題があるというわけではないということと、アレルギー反応は絶えず変化する可能性があるということです。
スギ花粉など、今迄アレルギーがなかったものに対しても突然アレルギー反応が起きるようになることがあります。これは体自体が敏感になってしまっていることが原因だと考えられます。
私が多く遭遇してきたアレルギーでは金やパラジューム、アマルガムなどが初めのうち多かったのですが、実際は、レジンや、根管治療に使うポリプレングリコールなど、多種多様な薬剤にも反応があらわれることが分かってきました。実際治癒が難しい患者さまの多くは、このアレルギー反応と、噛み合わせが大幅に狂ってしまったことに起因して起きていることが多いと考えられます。
原因となる物質を取り除くことも重要ですが、実際金属アレルギーなどは、代わりに耐久性に問題のあるレジンや、ポーセレンなどを使用しなければならなくなるので、あまり良い方法とは言えません。逆に反応性の高まった体を改善してゆくことも一つの方法です。
アレルギー反応が激しい患者さまほど、肝臓の機能が落ちています(実際の肝機能検査で調べる数値は肝機能のほんの一部でしかなく全く当てにならない)。このような患者さまの肝機能を治してやると、アレルギー反応もやわらいできます。
肝機能が落ちている人は、働いていてもすぐに疲れてしまったり、皮膚に発疹や吹き出物などができやすい傾向にあります。皮膚科でクリームなどをもらって塗っていてもだいたい無駄に終わることがほとんどですし、ステロイドなどは、一見治ったように見えてもかえって状況を悪くしてしまいます。
かみ合わせの悪さと、筋肉の硬直、そして肝機能の低下は、かなり関係があることがわかってきました。実際かみ合わせが体全体の硬直を生み、肝臓が圧迫されたり、血流が抑制され、機能が落ちていることも多いのです。この場合も矯正を含めた歯の治療は大きな効果が期待できるのです。
リンク
顎関節症
当医院のもう一つのホームページ
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東京都武蔵野市で総入れ歯治療専門でやっている澤田歯科医院のサイトです。
金属アレルギーの症状
最近非常に多くなってきているのが、金属によるアレルギーです。当医院を訪れる患者さまのうち数パーセントの方が金属アレルギーを持っております(数パーセントは一般的な歯科医院より多い数字だと思います)。金属アレルギーのある方の場合、アレルギーの出る金属の種類にもよりますが、金属を用いた虫歯の治療はもちろん、インプラントなどを行うことも難しくなります。
当医院では、希望する方や、金属アレルギーが疑われる方にはパッチテストを行い、その結果から判断して治療方針を決定してゆきます。
下はパッチテストに使用される薬剤と、パッチテスト用のシールです。
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パッチテストで現れる症状はまちまちです。体がだるかったり、貼った部分でもアレルギーがある物質では赤くはれ上がったり、かゆみが出たりすることがあります。
下の写真は金とプラチナにアレルギーがあった患者さまパッチテストの結果の写真です。
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下の写真はレンジという樹脂にアレルギー反応がある患者さまの写真です。皮膚がただれたようになってしまいました。
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金属アレルギーの原因金属がお口の中にあるとどうなるの?
パッチテストでかゆい程度の反応であれば特に問題はありません、しかし腫れたりひどいだるさなどが出たばあい、金属アレルギーがある可能性が高く、お口の中に入っている金属によっては、皮膚や頭など弱い部分にかゆみなどの反応が出たり、集中力がなくなるなどの弊害が出ます。
また手の先や、指の間などの皮膚の弱い部分にぷつぷつした皮剥けが起きたりします。
本当にひどい場合はアトピーの症状が出ることもあります。
フッ素
虫歯の治療が終わりましたら自宅でフッ素を使用することによって、虫歯になるのを予防しましょう。当医院では以下のような予防器具を用意しております。(一般の商店、ドラッグストアーではでに入りにくいか、まったく手に入れることができないものです)
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ミラノール 一日一回洗口することによって、齲蝕の予防をすることができます。ブクブク、ペッ、ができるようになった3歳ごろからのお子様に使える、虫歯予防グッズです。 |
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フルオラデイ |
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スタンガード おもに大人にお勧めなのがフッ素入りのゲルです。このゲルにはフッ化スズが入っており、夜の歯磨きの後にこれで磨いて寝ます。 このゲルを付けた後は、口をゆすいだり、水を飲んだり、食べ物を食べてはいけません。 |
院長の日記
のたび、日々歯科診療をしていく中で、気づいたことをブログに書き記してゆこうと思い立ちました。
私がホームページを立ち上げてからもう5年近く経ちました。初めは手作りのホームページを試行錯誤で作り、当時はSEOなどという言葉も全く知らなかったので、検索に引っかかることもなく、ホームページを見ていらっしゃる方は本当に困りはてた人が多かった気がします。
最近はホームページの知名度も上がり、比較的多くの患者さまからお問い合わせが来るようになりました。
私のホームページがかなり治療内容を詳しく載せているためか、ほとんどの方が、他の医院で治療をされ、治らなくて困り果てている方です。
ブログを始めた経緯も、このような不幸な患者さまが一人でも減ってくれればと思い作りました。何分このホームページもページランクが高いわけではないので、どれだけの患者さまを救えるかわかりませんが、何もしないよりはましとやることにしました。
プロフェッショナルクリーニング
当医院では、歯にダメージを与えることなくクリーニングができるプロフィージェットにて歯のお掃除をおすすめしております。
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治療前の歯の状態・・下の歯に黒い汚れが付いています。 |
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唇や粘膜の粉があたっていたいので、表面麻酔を塗っています。 |
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大きな歯石は、専用の器具で取り除きます大きな歯石は、専用の器具で取り除きます。 |
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やになどで、汚れている部分は専用のクリーニングの機械で取り除きます。こちらの機械はプロフィージェットと言って粉で汚れを取り除くものです。粉で吹き飛ばすので、ブラシで行うのと違って、ほとんど歯にダメージがありません。 |
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汚れている部分もきれいの取り除けました。 |
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歯石とりも細かいところはルーペを用います。 写真は歯科衛生士が、細かい歯石部分をルーペで確認しながら歯石を取っているところです。 |
顕微鏡を使った根の治療
顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて根の治療を行うと、治療の確実性が格段に上がります。根管内の観察例
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上の写真は顕微鏡を用いて根管治療を行った時に撮影した写真です。
根の中に出血があるのが見られます。このような根の先端付近の状態は顕微鏡でしか見ることができません。
根管内の異物除去
次は顕微鏡を用いた、根管内異物の除去の例です。
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左の写真は、根の治療の際にファイルという金属製の根の治療器具が折れているのが写っているレントゲンです。
特に痛みがなければ除去するのは危険ですし、問題を起こさない場合もあります。しかしこの患者さまの場合痛みが出てきましたので顕微鏡下ではずすことにしました。なんとかうまく外すことは出来ましたが、少し根の穴の太さが大きくなってしまいました。(右写真矢印)折れていた器具の長さは実施8ミリ近くありました。
このように顕微鏡下で根管内の異物を取り除くことはできるのですが、一歩間違うとさらにことを悪化しかねないリスクもあります。根に痛みがあったり、病巣ができてしまっている場合は積極的に取り除いてゆきますが、特に問題がない場合は、ある程度トライし、どうしても難しい場合は無理に取らないようにしています。
いずれにしても顕微鏡なしではこのような治療は困難です。
根の治療についてもっと知りたい方はこのページへ⇒根の治療(なぜ治らない)
根の治療は治りにくいと多くの患者さまが困るのが現状です。しかし、実は根の治療は実は非常に単純な次の3つの作業を行っているに過ぎません。1、根の中にある異物を除去する。(感染の原因を取り除くため)
2、根の中の細菌を殺し、根の中を無菌の状態にする。
3、開けた根の穴に隙間なく材料をつめてゆく。
といった3つの作業です。しかしながら1、を実際に確実に行うには、顕微鏡の力を借りなければ不可能です。また2、を確実に行うためにはラバーダム防湿と、隔壁(歯が大部分なくなっってしまった場合に作る壁)が確実に行わなければ無理です。
また3、も現在ではロータリーファイルと言って、超弾性(形状記憶合金)でできた歯を削る器具を用いて行うを確実に根の穴の形を材料を詰めやすい形にできるのです。
超弾性ロータリーファイルなどは、いずれも非常に高価でしかもロータリーファイルは、折れることもあるので、絶えず交換していかねばならず、非常にコストがかかるのです。
また、顕微鏡で治療を行う際は、非常に細かい作業で、治療は目も体も疲れますから、一日に何人も治療できません。よりよい根の治療を求めるのであれば、保険診療では難しいと言えるでしょう。
私個人の意見ですが、顕微鏡も使わない根管治療は、うまくいくかどうかわからない(根の中を確認できないので)極めて確実性の低い治療ではないかと思います。
ホームページの見方
ホームページの見方(3)(2009/10/5)ホームページはあくまでも宣伝です。
本当の内容は分かりようもないし、実際行ってみないと何もわかりません。
自分の医院の中身はスタッフしか知る由がありません。
一方で、絶えず一生懸命患者さんのために努力している先生もいます。 しかし実際は、そんなことはスタッフ以外は分からないでしょう。
私も何人もの素晴らしい先生に出会いましたが、いずれも患者さんのためを思うと、頑張らざるを得なくなるらしいというのは分かりました。
ドクターといえどつらい苦しいことなど、進んでしたくはありません。
そういう先生こそネットで調べられると有難いのですが、そういう先生に限ってネットは苦手だったり、仕事が忙しくて、ネットをしている場合ではないことのほうが多いと思います。
私もそういった意味ではネットを活用していますから、真実の姿は・・・。? といったところです。
しかしドクターも人間ですから、可能なことと不可能なことがあります。 現時点での医療の限界と、自分の実力の限界と両方の限界があります。
で不可能なことはできません。努力はしますが、医療とはまだまだ分からないことがたくさんあるということです。
しかしなかなか自分の限界をホームページなどでさらけ出すことができないのがまた問題なのでしょう。
先生によって得意不得意があるので、それを出せればよいのですが、日本のように専門医の仕組みが必ずしも確立していないので、それもまだ難しいでしょう。
要はホームページを見る人の勘によるところがまだ大きいのでしょう。
ラバーダム防湿
ラバーダム防湿はすでに100年以上も昔に、歯の治療を衛生的に行うにはどうすればよいかという観点から、歯科治療で使われてきました。ラバーダムに以下の利点があります。- 治療中、が感染することを防ぐ。
- 治療中、器具などで患者さまの粘膜、舌などを傷つけてしまうことを防ぐ
- 治療部位を見やすくし、治療の精度を上げる
- 患者さまが治療中に安心して治療を受けることができる(恐怖感からの開放)
A修復治療などを行うとき
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B根管治療を行うとき
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C漂白治療を行うとき
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また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、ほとんどの場合虫歯になってしまうので危険です。
D接着性のセメント材で歯を合着(つけること)際(もちろん、金属材料、直接修復材をつける際にもラバーダムは使用します)
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以上のようにラバーダムは治療を行いやすくするには欠かせない器具です。
また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、虫歯なる可能性が非常に高く危険です。
ちなみに当医院での治療で基本的にラバーダムがかけらない歯はありません、最後臼歯の深い虫歯のクラウンなどほんの一部の歯のセット物ではかけられないことがありますが、それ以外は必ずラバーダムをかけた治療を行います。
ちなみに日本に流通しているラバーダムクランプは種類が少なく、すべての歯にラバーダムがかけれるわけではありません。日本に流通しているクランプだけでは不十分なので、私自身は多くのクランプを個人輸入に頼っています。日本は世界的に見ても治療に使用する器具、材料がまれにみるほど不足している国で、世界の常識が通用しない非常識な国です。ですから治療にあたっても道具をそろえるだけでも非常に苦労しています。 そのため患者さまに不利益が生じています。
歯科について思うこと
2009年10月10日患者さんのための治療をしている歯科医は目立たない
インターネットは、歯科界も変えるかに思えたが、残念ながら、本当に患者さんのための治療をしている先生は目立たないのです。多くが金儲けに走り、インプラントや審美治療を勧めているのは悲しい現状です。
いずれも患者さんの長い将来を考えると考え込んでしまう治療ばかりです。
インプラントは手入れが大変で、人生の終末期に一体誰が手入れすると思っているのでしょうか?
そんなことは全く考えないから、気にしないで何本も打つことができるのでしょう。
私は介護施設に診療に行ったことがありましたが、インプラントをされている歯をどう清掃したらよいのか看護婦さんは頭を抱えていました。体の手入れだけでも大変なのに口腔衛生となると歯石を取ってもらえるのは1年に1回あれば良いほうです。実際介護の場に来て、きちんとやってくれる歯科医師は少ない。
わたしは歯石を取る作業がほとんどでしたが、私が誰なのかわからなくても、歯科治療は嫌なのか、抵抗されて非常に大変でした。しかも保険では一回にとって良い本数も限られており、請求できる金額も限られ、本当に矛盾を感じました。インプラントをどんどん打つ先生はそんなこと将来のことをきちんと考えたことあるのでしょうか?
審美治療では、体の調子までおかしくした人を何人も見ました。まるで芸術家のように歯のきれいな写真を出している先生は、ただの自己満足です。歯、ひいては体には全く意味がないものを見せて喜んでいるとしか思えません。かみ合わせを考えて行うなら別ですが、そうでないと大変なことになってしまいます。
漂白を大々的に勧めたり、目立たない入れ歯、目立たない矯正を勧めるのも首をかしげるばかりです。
漂白は余りやると歯を傷めますし、目立たない入れ歯は顎の骨が急速に溶けてゆきます。
私たちはプロなので、治療をした後の長い経過をよく知っています。患者さんには10年先や20年先はどうなるかなどわかりません。
白い歯は奥歯でも患者さんなら一度は望むでしょう、しかし、わからない人が望んでいる治療をリスクも説明しないで提供する?これって医療?って思います。
いずれにしても、良く考えている先生はそれらの選択の中で悩みながら治療していると思いますが・・。
2009年10月9日
顎関節症、人によってなぜ反応が違うか?
顎関節症の患者さんを治療していて思うのは、人によって反応性がかなり違うということです。ある人にとっては、かみ合わせのほんの少しの違いが、大問題になるのに、ある人は、どんなかみ合わせのストレスを与えられてもなんともない。という人もいるのです。
人はおおむね厄年のころになると、何らかの体調の不調を訴えだします。顎関節症になる人はこのころ多く発症します。
しかしなんともない人は、難なく厄年を超えてしまうこともあり、この差は一体何なのか不思議に思うことが多いです。
それだけ個人差が多いのでしょうか?
しかし、もともとなんともなかった人でも、敏感になってしまって、おかしくなる人も多く見てきました。
私の医院に勤めていた人は、おおむね治療を見ているうちに、自分も調子が悪いと言い出していました。
これを考えると、おそらくもともと体は敏感にできているのに気付いていない人が多いのではないかと思うようになりました。
だったら初めからきちんとやるべきではないのかと考え、どんな患者さんがいらしても、おかしくならないように治療しようと思うようになりました。
それが今の治療体系に至った経緯です。
2009年10月6日
顎関節症が増えてきた理由
以前にはあまりなかった顎関節症が現在なぜ増えてきたのでしょうか?一つ考えられるのは人間の生活環境が変化してきたことです。今失業問題や、ニートの問題など今の社会が扱っている内容は昔の生死をかけた内容と比べるとかなり切迫感の低い事象となってきています。つまり、昔は死と隣り合わせの生活や、今ではそのようなストレスは事故以外にほとんどなくなったといえます。その中でより弱いストレスに対しても敏感になっている気がします
また生活環境も大幅に変わってきています。
アトピーやぜんそくなどの疾患も昔からなかったわけではないでしょうが、これらは食生活や生活環境の変化でより容易に起こるものになってきたと考えられます。
診断のところで書いているように、現代人はストレートネックと言って、首の骨がまっすぐもしくは反対側に反ってしまっている患者さんが多く見受けられます。
これらの原因には、パソコンなどの体を使わない仕事が増加することによって、脳に対するストレスが異常に増えたことが考えられます。
このようなストレートネックが発端で体たさまざまな問題を体に引き起こしてしまうことがわかっています。しかし正確な因果関係はまだ完全には解明できていません
どんな症状がどうすれば治るかはある程度分かってきています。
2009年10月1日
顎関節症治療について
多くの先生方が顎関節症治療に力を傾けていますが、実際に顎関節症治療をしてみて思うのは、この治療は非常に難しいということです。
顎関節症自体は様々な症状があり、一見歯と関係がなさそうに見えることも治療の効果をみるうえで困難さを生みだしている原因の一つだと思います。
顎関節症を治療してゆくうちに、ある一定の傾向があることに気がつきました。
ほとんどの人は顎の位置が必ずずれている。ということです。これはどんな人でもかみ合わせの位置は理想的な位置と比較して、右か左、あるいは奥にくるっています、この狂っている方向によって、全身に出てくる症状は一定の関連性があるようです。
ずれ自体も治療の初期ではなかなか分かりにくいことがあり、首やあごなどをほぐしてゆくうちにわかるようになってきます。またこのほぐれ方も人それぞれです。
おおむね、左にずれている場合は胃腸の障害や、お腹の膨満感、また精神障害(無気力など)が起こりやすく、右にずれている場合は、皮膚のできもの、疲労感、などがあります。奥にずれている場合は、めまい、耳鳴り、などがあります。かみ合わせを正しく誘導するとこれらの症状は治ってゆきます。
しかし、顎の位置自体が、微妙なバランスのものに調和しており、顎の位置を変化させると、体が変わり、正しい顎の位置自体が変わってくるのです。
このことからも顎関節症に治療の難しさがうかがえます。
2009年9月30日
顕微鏡歯科について
昨日顕微鏡歯科について特集されていたようです。顕微鏡歯科は実はアメリカではすでに1980年代今から20年以上も前、顕微鏡が歯科治療に使われるようになったことからはじまりました。
顕微鏡を使う利点は、見る部分を照らす光源が、見る部分と同じ所にあるため、奥深いところまで光が届くので、とくに根管治療で威力を発揮します。
私の医院では顕微鏡は根管治療以外ではあまり使いません。というのは顕微鏡は虫歯の治療では機動性が悪くやはりルーペのほうが良いようです。
最近は虫歯の治療のときに使うだけでなく、かみ合わせの調整にルーペを使うと非常に良いようです。敏感な患者さんは、わずか数ミクロンの狂いでおかしくなってしまうので、誤った場所を削らないためにもルーペは必需品となってきています。
顕微鏡はどうしても目に対する負担が大きく、一日中使っていると、えも言われぬ体力の消耗を感じます、私はできるだけ使い分けるようにしています。実際顕微鏡を長時間使っていて体調を崩している先生も少なくありません。
2009年9月19日
医療がサービスに徹するなんてちょっと変?(昨日のたけしのテレビを見て)
昨日テレビで「医療は完全にサービス業ですから、レストランの様に、自分でメニューを選択するし、雰囲気も重視」なんてことをテレビで放映されていましたが、私はちょっと疑問の思う点もありました。
もちろん、患者さんが便利なように医院として様々な配慮をするのは当然ですが、治療を患者が選ぶなんてことはおかしな話ですし、そんなことありえないと思います。患者さんのための一番良い治療法は先生しか判断できないはずだからです。
こんな方法もある、あんな方法もあるといった選択肢があるとは到底思えません。食べ物や服なら好みもあるでしょうが、治療はベストな方法はそういくつもあるものではありません。その中でいくつかの選択肢はあるとしても、レストランのメニューのようにはいかないでしょう。
たとえば歯科では、審美優先の治療か、機能を回復する治療が優先かといった選択肢はあるかもしれません。
しかし、「将来のどのような問題が起きるのか?」といったことをきちんと聞かされて全くの審美優先の治療を選ぶ人はほとんどいないでしょう。
将来問題がおこる可能性がある治療を、同列の治療法の選択肢として提供する医師がいるとしたらそれは倫理上かなり問題でしょう。
医師は自分の経験から最も治療経過が良いと考える治療法を診断して情報を提供し、それを患者が納得してうけるしかない、というのが医療の本来の姿ではないかと思います。
しかし、医師も人間ですから、一人の診断だけで治療を受けてしまうということは、まるで「近所の八百屋だけで野菜を買っている」ようなもので、野菜なら鮮度が低かったとか、まずかったで済むでしょうが、治療となるとその損害は大きいですから、その診断が本当に現在ベストな診断、ベストな治療法なのかを、セカンドオピニオン、サードオピニオンに頼って確認する必要があるでしょう。そうすれば技術が最も良いと考えられ、費用も最もリ-ズナブルなところが選択されるとになるでしょう
そういう意味でのテレビでのセカンドオピニオンに対する説明は納得できましたが・・・。
たけしが言っていたように、今後、医療も保険診療が少なくなり、自費診療とそれに見合う技術を持った医師が診療を行うようになってくると思います。
そうなるとお金のない人は良い診療は受けれなくなるでしょう。しかし日本は資本主義国家です。すでにお金のない人は、住居や、教育、食生活でお金を持っている人と比べて不利になっていることは当たり前のことです。
それが医療ではなかったのが不思議なぐらいです。
しかしアメリカの様に、治療を受けると破産してしまうほどの高額な医療費になってしまうのも問題でしょう。
アメリカと日本の保険制度の中間を行くような制度になることが理想でしょう。 2009年9月18日
歯科医の視界
歯科医師は非常に細かい仕事をする人なので、治療や物事の細かい部分にこだわる人が多いのですが、それが却ってデメリットになる場合があります。
たとえば、専門性からいっても、歯に詰め物をする先生は、詰め物はうまいのですが、わずか2~3ミリの世界で満足しています。しかし、そのわずか2ミリ~3ミリの作業が、患者さんのかみ合わせや、下手をすると、全身のバランスまで狂わせてしまうことなど考えもしていません。
これでは、良い診療とは言えません。
つまりいつも弁当の具の豆だけいつも煮ているような人になってしまいます。弁当はおかずとご飯の全体のハーモニーが整って初めて価値が出るのですから、そのハーモニーを考えたことが無いということは非常にもったいないのとおもいます。
「これがからだの事となると、全体の調和が悪くなってしまえば、治療に何の意味もなくなります。全体的なバランスのとれた治療が必要な理由がここにあるのです
2009年5月9日
歯医者の評判
良い歯医者さんがないか調べるとき、歯医者さんの評判を調べる人がよくいます。また、自分で見つけた歯科医院があると、何か評判がないか調べる人がいます。
しかし、ほとんどの場合無駄に終わります。なぜなら評判が悪い歯医者さんはそのような悪い評価を必死に消しにかかるし、よい評判も患者さんがわざわざ書かないからです。私もよく経験したことですが、何かものを買うとき、(本など)それを書いた人の評価を調べようとして、悪い評判やよい評判でもないかと検索してみると、ページに検索単語は載ってはいるが、求めている情報がない場合がほとんどです。
特に歯科医院などの場合、自分がかかった歯医者さんをよいと思っているのにわざわざ良い評価をネット上で公表する人などいませんし。自分が良い医院にかかっていた場合は医院が混んでしまうのが困るので、家族や親しい友人以外に教えたりしません。悪かったからと言って中傷する人も少ないでしょう。
ネット社会になり、今迄出会うことすらできなかった人にすら考え方さえ通じれば出会いが持てる時代が来ましたが、自分でその人物を確実に評価できる選択眼がないと、結局はそのよいツールも生かすことができないわけです。つまり世の中が変わっても最後に重要になってくるのは人間の感性と言えるかもしれません。
2009年5月6日
メディアの凋落・・・最近のメディアの集落は著しいものがあります。テレビといった膨大な広告費を集めているメディアだけでなく、新聞や、インターネットですら倫理観のないお金のためだけの仕事をしているメディアが多く存在しているのは悲しむべきことです。一昔前までは新聞などの宣伝は少なくとも信用がある程度おけるものしかなかったのが、今ではかなり怪しい宣伝まで載せています、日経新聞ですら、眼を疑いたくなるような怪しい商品の広告を一面で載せたりするようになってきています。
最近本離れが叫ばれるようになりましたが、出版社や新聞会社もこれからは自分たちのしてきたことをよく考える必要があります。近年話題になる本や人物の多くがお祭り騒ぎだけの中身のない本や人であることがしばしばで、信用が置けないと個人的には思っています。
一人の人が何冊もノウハウ本を出したり、価値観が変わったかのような本を出し、それに乗っかって出版社が稼ごうとする姿勢は見ていて非常に不愉快です。
本当の名書をもっと宣伝するとか、もう少し国民の知識レベル、意識レベルを上げるような努力をすべきなので、その場の金を稼ごうとすることで品位を落としているように見えます。
インターネットでも広告する側の仕事の品位の低下はさらにひどいものがあります。私は歯科についてしかよくわかりませんが、実際にやってもいないことをまるでやっているかのように書いた宣伝を載せたり、自分たちの作ったランキングをあたかも一般の人の評価であるかのようにねつ造したり、見ていて呆れるほかありません。
また、あまりきちんと考えずに、その医院に通ってしまった患者さんはまさしく悲劇です。私の医院にセカンドオピニオンでいらした患者さんも、必要もない顎の手術をされそうになっていました。本人が手術が嫌で断ったので問題は起きませんでしたが、もし手術を受けていれば大変な悲劇になっていました。
この世の中が良くならないのは、このような悪質な宣伝主だけでなく、それを引き受けてしまう悪魔の商人でもあるということを知るべきでしょう。
歯科医師の精密性
歯科医師は世の中に数ある職業の中でも、かなり精密な仕事をしている職業といえます。
私も病院の設計をやってもらいましたが、大工さんが考えるのは、どんなに緻密でもせいぜいミリの単位です。しかし我々は場合によっては(根の治療やかみ合わせの高さなど)数十ミクロンのから数ミクロン単位の仕事をしなければなりません。当然普段の生活もやや細かくなってしまいがちです。
私はもうこのような生活を十数年もしてきているのであまり感じていませんが、新しいスタッフがきていろいろ教えることがあると、改めて感じます。
歯を削る器具などは、削る道具の頭の部分の形状が何百種類もあります。一見裸眼で見たら、素人の人にはいったいどこが違うのか全く分からないようです。
しかし歯を削るとなるのそのほんのわずかの形状の違いで、歯がなくなってしまったり、削りすぎたりしてしまいます。ですからこのように削る道具も、きちんとわかりやすいように分類してもらわないと、使うときに困るのです。ですからスタッフは、もともとあった位置に戻すのが相当大変そうで、一カ月ぐらいは、どこか違う場所に入っていたり、足りなくなっていたりとこちらも結構大変です。
しかし、このようなスタッフの地道な努力がわれわれ歯科医の治療を助けてくれているのですから、感謝には絶えません。
歯医者は高い(値段)といわれることもしばしばですが、これほどまでの細かい作業を一人一人、オーダーメイドでやっているし、スタッフもそれを支えるために膨大な量の細かい作業をしてくれていることを考えると、決して高いとは思えません。また歯は一度失えばもう二度と生えてきません。このような大切な歯にお金を出し惜しむことの方が私にはちょっと理解に苦しむのです(まあ、人の価値観はいろいろですから仕方ないでしょうが・・)
おそらく、歯の治療ほど細かい作業を限られた時間に、生身の体に行っていく作業は他には絶対にないと思います。患者さんがこのようなことを少しでも理解してくれれば、歯科医師としても幸せです。
顎関節症の意外性
顎関節症はかみ合わせを治すと治るのですが、本来かみ合わせのずれがどの程度であるかを触れている先生は少ないと思います。
実は私自身かみ合わせのずれはあっても2ミリから多くても3ミリ程度と考えていました。
しかし、実際に患者さんを治療してゆくうちに、そのような中途半端な量ではないということに気がついたのです。
顎関節症の治療が難しいのはこれが一番の理由です。私の患者さんでも治療を行うのに本当に治るのであろうかと思うくらいかみ合わせがずれている人がほとんどです。
治療後に発症した顎関節症も、もともとかみ合わせがずれていたために、後もう少しかみ合わせをいじられたために発症してしまったケースも多くあります。ですから、はじめはかみ合わせの調整でも治療可能と思っていましたが、現在は矯正治療なしでは不可能と考えるようになりました。
全身と歯科治療
歯科治療と全身との関係は意外にも非常に深いということに最近特に感心させられています。
実は私自身が噛み合わせが非常に悪く、と言っても自分では単に歯並びがガチャガチャしているだけと思っていたのですが、このかみ合わせをぜひ治したいと思って、自分の歯を実験台にして、虫歯の治療から矯正治療まで、やっているところです。
すると非常に面白いことがわかりました。自分のかみ合わせが、自分で思っている位置よりも全然違う位置であったことです。
そして噛み合わせが治ってくるうちに、今迄なかなかとれにくかった首の痛みや、肩の張りが比較的取れやすくなったのです。
また運動能力にも変化があらわれ、私はテニスをするのですが、今迄全くと言ってよいほど苦手であったバックハンドがかなり上達してきたのです。
これは押し込められていた顎の位置が治ったおかげで、体のバランスが良くなったからだと考えられます。
実際に多くの患者さんでかみ合わせの位置を治してゆくと、肩や背中の張りが無くなってきたりします。
また多くの患者さんで経験することは、自分の体(筋肉)のどの部分に負担がかかっているのか、シビアにわかるようになるようです。
大部分の人が、膝やくるぶしが痛くなってから体調の不調を訴えますが、ほとんどの場合、首や腰、背中などに先行して問題が生じているのです。これらの現象にかみ合わせは大きく関与しているのです。
しかしながらかみ合わせを治すだけでは完全に治療は行えません。おかしくなってしまったアンバランスの原因である筋肉の不適切な緊張を取り除きながら治療する必要があるのです。
そのことに気づいた私は今は大変面白く歯の治療をさせてもらっています。患者さんが全て私の教師だと思って感謝していますし、患者さんの一言が非常に重要な意味を持っていることが多いのです。
こう考えると歯医者さんは、患者さんから治療をしながら学び、しかもお金までいただいているという本当にもったいないぐらいの良い仕事ではないかと思います。
しかしなかなか治療が難しい患者さんがいらっしゃると、こちらも悩みますが・・(患者さんも真剣でなおかつ深刻なので・・・)。
歯科医師は器用でなければつとまらない(2008,11,19)
歯科医は、基本的には器用でなければ務まりません。漂白だけをするとか、歯ブラシ指導だけをする、あるいは予防処置(フッ素など)を行うだけの歯科医院であれば例外ですが、ほとんどが、治療をしなければならず、必ず細かい作業が入ってきます。
すなわち、手先が器用でない人は歯科医には向いていないといえます。先日患者さんに、意外なことを言われました「先生の手は器用そうだ。先生のような手の形は器用な人が多いとNHKで言っていた」と、
私も自分が器用がどうかはあまり考えたことがありませんし、本当に器用そうな手をしているか定かではありません。しかし、やはり患者さんにとっては器用な先生に治療してもらいたいようです。患者さんの中にはあからさまに「先生器用ですか?」なんて聞く人もいるから驚きである。
ちなみにその患者さんが私が器用であると判断した理由は、治療を受けたからではなく、指の形を観察したそうです器用な人の手には特徴があり、指先のつめの部分が平べったくなっているそうです。そういえば芸能人などの手が往々にして、丸くてスーとしているのに対して、私たちの職業の先輩たちの手を思い出してみると、器用な先輩はみな平ぺったいのっぺりした爪の形をしていたことを思い出しました。意外なところに、歯医者の見分け方を教えてもらいました。
少なくとも担当の先生が器用かどうかある程度わかるかもしれまいということは実は重要かもしれません。不器用な人が治療が上手とはいえないでしょうから・・。
歯科医師は外科医である(2008,10/22)
歯科医師は実は外科医です。あまりこのことに対する理解がされていないかもしれません。
最近医療の分野では外科的な治療が減りつつあります。あくまでも保存的治療が好まれるようになったためです。華々しく外科手術を行っていた時代が終わり、やがて内視鏡手術や薬物療法、放射線療法などが主流となってくるでしょう。外科的な治療はとにかく患者さんに負担がおおきいのです。
しかし、残念ながら、歯科における外科治療の分野は減っていません。相変わらず削って詰めて治す、とか、切って貼るなどの治療が多いのは、どうしても歯に再生能力が少ないからです。
しかし、将来的には、それでも外科的な処置は減ってくると思いますし、減らすべきだと思います。
外科処置は患者の負担が大きいうえ、危険性も高いです。私自身歯のOPEなどあまり受けたくはありません。
しかし、虫歯や根の治療などは今のところ、虫歯になってしまった以上、どうしてもなくすことができない外科治療です。また外科治療である以上、ドクターの技量は治療成績にダイレクトに影響してきます。
下手なところで詰めたものはすぐに外れてきたり、何年か経ってみると中がボロボロになっていたりしています。しかし、腕のある先生のところでやった治療は、何年たっても壊れたり外れたりしません。
ですから、歯科治療を上手に受けるには腕の良い先生にかかることが最も大切なことです。
そしてその次に自分自身のメンテナンスや医院でのフォローアップが重要です。
どんなにきちんと虫歯を治しても、噛み合わせが変化してきたり、かみしめで歯が割れてきたりして、歯の状態は絶えず変化してゆきます。これは専門家に診てもらわないと、自分では診断できません。
しかし、このようなかみ合わせに対する診断能力がある先生は、残念ながらすくないです。ほとんどの人が、かみ合わせの重要性を知る機会さえ少なかったと思いますが、実際は、噛み合わせが悪いために、虫歯になりやすかったり、歯が折れてしまったり、詰め物が外れやすかったりすることは非常に多いのです。
歯科医師とは?(2008,10/19)
患者さんは歯科医師と言うとどのようなイメージをされるでしょうか?「結構お金持ち」とか、「偉そう」とかいろいろあると思います。
私が歯科医師として診療にあたってきて感じるのは、非常に精神的にも肉体的にもきつい職業であるということです。ただしお医者さんの様に急に夜中に叩き起こされたり、自分の方がどうかなってしまいそうな激務はしなくても、自分のペースで診療ができるという強みもあります。
私自身集中力がそう長く続くほうではないので、夜遅くまで診療をしたり、休みを削って診療をしようとは思ったことはありません。
結局そのようなことをしてしまうと診療の内容が悪くなってしまったり、体調を崩したりしてしまうからです。
また、私自身が前の日夜10時まで診療して翌朝5時からゴルフに行ける程の強靭な体力はないので、夜は早めに休み、朝早くから活動する早寝早起きの日課をもう10年近くもやっています。
皆さんはご存じないかもしれませんが、歯医者さんが診療室で治療をしているのがすべてだと思っているかもしれませんが、実際は患者さんの治療の計画を立てたり、治療途中の写真や模型を観察して今後どのように治療を進めてゆくのか考えたり、場合によっては技工操作と言って、患者さんのお口の中に入れるものを作成したり、仮の歯を作成する準備などをしなければなりません。
私の場合、患者さんが自由診療だけなので、ここの治療計画作成や、技工操作、写真の整理など一部他の人にも任せてはいますが、莫大な量があり、毎朝始発電車で病院に行っていますが、なかなかすっきり仕事がこなせたという実感がわく日の方が少ないです。
また最初に書きましたように、非常に繊細で細かい仕事をしていますし、ちょっと失敗してももうやり直しがききませんから、肉体的にも精神的にも非常に疲れるのです。
また、噛み合わせなど未だに100%理論的に分かっていない疾患にも対応してゆかねばならないので、非常に精神的プレッシャーを感じていることは事実です。
ただ、医科のように人が死ぬということはめったに経験しなくて済むのでそれだけは幸せです。
しかし、それでも事故は起こりかねないので、ISOなどを利用して、少しでも問題があれば対応するようにしてきたおかげで、大きなトラブルには巻き込まれないでいます。
患者さんにおねがいしたいことは、先生はかなりの重労働と精神的に過酷な状態で診療にあたっていることだけは理解して診療を受けてほしいのです。だからと言って自分の苦痛を我慢して言わないでおく必要はないですが・・。また先生だからと言ってすべての疾患を治せるわけではありません。原因が分からないものは直しようがありません。今でも原因不明の疾患は数多くあります。将来は治せるかもしれませんが、今は無理という疾患もたくさんあるのです。
スタッフ募集
現在の募集状態
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見学にいつでもいらしてください。
当医院の特徴
患者さんが治ってゆくのが実感できる医院です。
1.清潔な医院・・働く人にとって、医院の衛生状態は最大の関心事です。特に歯科医院ではお口の中に使った道具を洗ったり、触ったりしなければなりません、ホームページをご覧になっていただければわかるように、感染予防をきちんとしていますので、スタッフも感染に対して安全に安心して働くことができます。
2.ISO9001取得で常に継続的改善を目指す
年度ごとに目標の設定と、それに対する評価を行っております。ですから給与も単に年功序列ではなく、やる気と実績を院長自ら客観的に評価し、昇給してゆくシステムとなっており、昇給表、評価項目も開示されており、非常にフェアーで働きがいのある職場です。好き嫌いで判断することはスタッフのやる気を削ぎます。何故だめなのか、そしてどこが良かったのかを客観的に評価するシステムをとっています。
注意点
1、神経質な患者さんが多いので、衛生面、患者さんの痛みに対するケアーには気を使う必要があります
2、勤務中は非常に忙しいので、体調管理がきちんとできる人でなければなりません。
3、覚えなければならないことが膨大で、勤務中に教えている時間はわずかです。勤務時間以外にも自宅でマニュアルを読むなどの積極的姿勢がないと、他のスタッフに迷惑をかけてしまいます。
医院全体の目標
当医院では、効率と質(医療サービスの質)を両立することを目標としています。そのために、より効率的なユニットや消毒設備の設計を行ってきました。できるだけ短い時間で、高い質の治療を行えるように日々努力しています。スタッフの提案はできるだけ吸い上げ、ミスや非効率な業務を取り除くように常に改善を行っております(ISOの基本理念)。この効率と質の両立こそが、経済的効果と時間的なゆとりを生み出す効果があると考えるからです。また患者さんのためにならない治療や、費用対効果に患者さんが納得できない治療を行わない方針です。
当院が求める人材に必要な資質
1、物事を自分で考え、工夫してくれる人
2、職場の改善に意欲的である人
3、余暇の使い方をうまくコントロールできる人
4、不正や嘘を行わず、常にフェアーな態度でいられる人
1、衛生士のスペシャリストとして、患者さんの治療後の管理、指導を徹底的に行う意欲のある方
2、器具の受け渡し、治療のアシスタントをドクターの治療効率を上げる努力を常に考える意欲のある方
歯科技工士に求めるもの
1、歯科技工を極めたい方
2、矯正治療と咬合治療をオーバーリンクした考えを持てる方
3、常に工夫を凝らし、効率と、精度を追い求める意欲のある方
PRO root MTA
PRO root MTA セメント
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当医院では、神経が露出した場合や虫歯が深く、将来痛みが生じる可能性がある歯に対しては、PRO root MTAセメントを使用しています。 この材料は、今まで使われてきたダイカルと比べるとはるかに神経の保存確率が高いと言えます。昨年の5月に認可が下りたばかりです |
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このように完全に神経が露出した場合でも、良く洗浄して、PROroot MTAを入れることによって神経を保存できます。ダイカルを使った場合は確実に歯髄炎をおこします。(すぐ起こさなくても、3年から4年後に起こすことが多いようです。このような症例に3mixを私も使ったことがありますが、治ることはありませんでした。MTAのほうがはるかに効果があります)ただ残念ながら、治療中にじわじわとした出血が認められる場合は歯髄の保存は不可能な場合が多いです。 |
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レジンインレーを取り除くと、中から虫歯が認められます。この虫歯の場合相当深くなっていることが予想されます。 |
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虫歯を感染に取り除くとほとんど神経が露出しそうな状態です。 |
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最も神経に近い部分に慎重にPROroot MTAを入れてゆきます。これがうまくいくと、患者さんもほとんど痛みが出ることがありません。 |
本当に虫歯を取り除くということ
虫歯を完全に取り除けているとは言えない治療が多くみられることは非常に問題です。わかりずらいと思いますが、本当に虫歯を取り除くこと自体が技術であり、それが出来なければ、虫歯の再発が起こり、治療の意味がなくなります。
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治療前・・ところどころに茶色い部分が残っている。 |
治療後・・歯と同じ白い色だけしか認められない |
このような症例にいくら顕微鏡を使っても虫歯を取り残して治療が終わってしまっては、結果はよくありません。
また当医院では強酸性水をユニットに流しているために、虫歯を削った部分を洗浄すると、非常に殺菌効果が高いため、確実な消毒ができ、また治療中に万が一神経が出てしまっても、神経を救える確率が高いのです。(水道水をユニットに流している場合は治療中に感染する可能性があり、ここまで経過はよくない)
また、レジンは吸水性あるため、MTAの上に詰める材料としてはあまり適当ではありません(グラスアイオノマーの方が経過が良い気がします)。ちなみに虫歯を残したままMTAを詰めたり、レジンを詰めたりすると数年後に虫歯が大爆発していることがあります。しかも厄介なことに痛みはほとんどありません。
3mixは日本では深い虫歯の治療に一部の先生に非常に好んで使われていますが、虫歯はある特定の細菌感染ではないという事と、虫歯を残して抗生剤使うことが菌交代現象を引き起こす可能性もあり、原因細菌を取り除かないで治療を行っていること自体、科学的根拠に欠ける治療ではないかと私は思います。
いわばゴミだらけの所に抗生剤を撒いているようなものです。抗生剤であるので効果はあるのは当然といえますが。実際このような治療は諸外国で行われている報告はほとんどなく、日本の歯科独特の方法とえいます。
ゴールドを用いた修復治療
ゴールドは、口の中で最も長持ちし、歯科も噛み心地、材料の安定性では他に追従するものはありません。瀬戸物はすぐに割れる、レジンは擦り減ったり虫歯になり易いいという点では、遠く金に及びません。1.当医院で使用している金属(インレー用)・・・JRVT
(金含有量80%以上パラジュームは含まれていません)
この金属は、卓越した細部の流動性をもちます。つまり削った歯の細部まで再現できることを意味します。機械で削るセラミックにはこのような細部の再現性がないため、セメント(レジン)で埋めることになり、これが厚いと虫歯になり可能性は高まります。
金属の伸びがよく、すり合わせを行いやすかったり、適度な金属の柔軟性があります。
卓越した細部の再現性と、伸展性を持っています。また金属アレルギーに対応してパラジュウムを含まない合金になっています。(パラジュームは保険の詰め物、かぶせものなどに含まれており、金属アレルギーを比較的起こしやすい)。右上の写真はタッカー先生の実際の治療の写真です。(私の症例ではありません)技術の粋がここに見られます。日本の先生でここまでの技術を持っている人は皆無です。
2.当医院で使用している金属(ブリッジ、コアー用)
当医院で使用しているコアー、ブリッジ用のゴールドはデグサ(ドイツの会社)のデグノームを使用しています。この金属はもともとゴールデンゲートシステムといって、お口の中を同一の金属で治してあげようという考え方から開発されたものです。金属アレルギーにも対応しており、アレルギーを起こしやすい物質(パラジューム)などは排除しています。
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拡大部分を見ても金属と歯との境界に隙間は確認できないほど完全に合っています。
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が長いので、適合は難しくなります。
ゴールドは技工士さんですら自分に使ってほしいと思っている最高の材料です。歯に対して適度にすり減ってくれるので、自分の歯に対して悪い作用がほとんどありません、セラミックは見た目がきれいですが、歯より固いので長い間の使っていると自分の歯を削ってしまいます。また歯に対する適合性は、ゴールドに遠く及びません。
ただし、最近多くいらっしゃる金属アレルギーの患者さんに対しては使用することができません。
アクセサリーなどでかぶれる方は一度調べてから修復する金属を選ぶ必要があります。
これらお口の中できちんと機能する金属を選択するには確実な選択眼がないと不可能です。私は18年近く技工を自分でやってきて現在の金属の選定に至りました。歯科医院によっては、金と言いながら14カラット(カラットとは24カラットの金を純金としてそれに対する金の含有量を数字で示したもの)程度しかない金を入れたりする先生も中にはいらっしゃいます。14カラットぐらいしかないと金としての十分な特性は示しません。
金の含有量は80%(おおむね20カラット)以上はないと金としての良さが得られません。当然よい金属を使えばそれなりにコストも高くなります。治療費を安くして(と言っても14kでも金を入れれば自費治療になる場合があるので決して安くない)効果が少ない治療は避けるべきです。
最近ファイバーコアーと言ってレジンで土台を作ること先生も多くいらっしゃいますが、レジンはしょせん樹脂です、その強度は金属とは比べ物になりません。
また同じ樹脂でも選ぶ材料によって硬さは違います。ハイブリットではまだしも、充填用のふつうのレジンでは強度は十分とは言えません。ましてすべての歯の土台(とくに奥歯)に使えるほどの材料ではありません。
アマルガムを使った虫歯の治療
アマルガム充填
虫歯の治療の際、さまざまな問題が起きたり、虫歯の状況によっていろいろな充填方法や修復方法を選択しなければなりません、いくら審美的に良いからと言って、全部白い歯で詰めることが、歯にとってベストの治療とは決して言えません。歯の治療は何十年も歯をもたせるための技術が集約されていなければなりません。このためには歯に加わる力や、材料の性質を完全に理解し、その材料が十分に機能するように材料を使っていかなければなりません。
日本でアマルガムを行う先生が少ないわけ
日本でアマルガム充填を行う先生が少ないわけは、実はその教育が現在ではあまり行われなくなったということに尽きます。
しかし、奥歯で虫歯が大きい場合の最良の材料はいまだにアマルガムに勝るものはあまりありません。
しかし日本で販売されているアマルガムは強度、操作性ともに質の良いものが少ないのです。
またアマルガムは固まるスピードがとても速く、このスピードから技術的にも治療が難しいといわれています。アマルガムは詰まるまでの形態つくりに細心の注意が必要であることと、固まるまでの3分ぐらいで、かみ合わせの形を完全に作り上げなければならず、また外れないような形態を作るために虫歯治療に必要な技術のすべてが集約されているのです。
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上の写真は適切に充てんされたアマルガム充填の例です。アマルガムが他の材料と比較して優れている理由には次の3つがあります。
まず、虫歯は必ず下掘れになっているため、インレーなどの修復材料では歯を多く削りすぎてしまうからです。歯を削りすぎると、かみ合わせの面を人工的に作らなければならず、かみ合わせを狂わせてしまう可能性が大きくなるからです。アマルガムはかみ合わせの面の歯の切削量を最小限にしてくれます。
次に、臼歯部には強い咬合力(噛む力)が加わるため、十分な強度が必要になります。最近よくつかわれるレジン(樹脂)は、見た目は白くてよいのですが、強度が咬合力に対して不十分であったり、吸水性(水を吸う性質)があったり、材料自体に抗菌性がありません。一方アマルガムには、金属としての十分の強度と、強い抗菌性があるため、虫歯が拡大しにくいのです。
このような理由から、私の知っている限りアメリカでもイギリスでも今でもアマルガムが初期の虫歯の治療として使われています。確かに一部の国で廃絶の運動が出ていることは事実ですが、アマルガムよりレジンの方が長持ちするとはあまり考えられません。
しかし、ゴールドインレーやゴールドフォイルのような長期間のもつのは難しく長くても20年前後と言われています。
最後にアマルガムには歯に詰めた後に膨張する性質があるため、歯に完全に適合し、歯と材料との間に空間(死腔と呼ばれる)を作ることがなく、虫歯の再発が極めて少ないです。ただ水銀が含まれている(無機水銀ですので人体には安全です)環境への問題から使用しない人もいますが、歯を長持ちさせるためには今でも欠かせない材料です。
(ちなみに当院でアマルガムをたくさん充填した患者さんが、体内の水銀量を髪の毛で測定しましたが、一般的日本人のレベルと何ら変わることなく、魚介類に含まれる水銀よりも口の中から溶け出す水銀の濃度のほうがはるかに少ないことが分かっています。)
アマルガムは自由に形を変えることができる金属であることから、さまざまな柔軟性のある治療法に使用することができます。
例えば、虫歯がひどく単に充填するだけでは歯の強度を元に戻すのが難しい歯の場合ピンを使います。
下の写真のようにピンを打って支えを作った歯にアマルガムを充填し、そのアマルガムを残したまま、ゴールド修復を行い、歯を被せることによって、強度を取り戻した歯にすることができます。
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これらの治療は神経を刺激しない位置にチタン製でできたピンを打ち込まねばならず非常に神経を使う仕事です。
アマルガムの健康被害について・・・
アマルガムについて特に日本では極端な意見が多く、アマルガムを取り除くべきといった極端な意見がを持つ人もいます。
残念ながらアマルガムには水銀が含まれており、あまり良いイメージを持たない方が多いと思ます。
しかしアマルガムは、今でもアメリカ、イギリスその他多くの国々でアマルガムは初期虫歯の最も有効な材料として使用されています。(歯を削る量が最も少なく、二次カリエスになりにくいからです)科学的な根拠なしにアマルガムを否定するのは極端なことと言えます。アメリカの一部の州、スウェーデンなどで使用禁止になっていることは事実ですが、これらはむしろ環境に対する配慮と言えるでしょう。
しかし、もちろんアマルガムが安全と言っているわけではなく、さまざまなリスクの中で選択されるべき材料の一つであると思います。ちなみにアメリカでは臼歯部の大きな虫歯はアマルガム、浅い虫歯はインレー、審美を要求される場合(前歯)はレジンとなっており、アマルガムは10年、インレーは20~30年年程度、レジンは3年~5年程度でやり直しになる可能性があると説明するようです。アマルガムは大きな虫歯でも、虫歯を取り除いたのちアマルガムを中に残したまま表面をインレーで覆ってしまえば、歯の切削量を最小限にしたまま長持ちする歯によみがえらせることができるのです。
ラバーダム防湿
ラバーダム防湿はすでに100年以上も昔に、歯の治療を衛生的に行うにはどうすればよいかという観点から、歯科治療で使われてきました。ラバーダムに以下の利点があります。- 治療中、歯が感染することを防ぐ。
- 治療中、器具などで患者さんの粘膜、舌などを傷つけてしまうことを防ぐ
- 治療部位を見やすくし、治療の精度を上げる
- 患者さんが安心して治療を受けることができる(恐怖感からの開放)
A修復治療などを行うとき
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ラバーダム防湿には多種多様のクランプが用意され、これを使い分けることによって適切な防湿と、適切な治療が行えるようになります。クランプの使い方を知らない人は、ウェッジのようなゴムを使いますが、これは治療の作業が行いにくくあまり良い方法とは言えません。
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B根管治療を行うとき
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C漂白治療を行うとき
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また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、ほとんどの場合虫歯になってしまうので危険です。
D接着性のセメント材で歯を合着(つけること)際(もちろん、金属材料、直接修復材をつける際にもラバーダムは使用します)
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また近年、審美と称して、白い歯を入れることがブームになっているようですが、ラバーダム防湿もしないで治療を行うことは、虫歯なる可能性が非常に高く危険です。
虫歯の原因と治療
虫歯の原因は、お口の中の細菌によって産生される酸です。ですから基本的にお口の中を清潔に保ち、細菌数を減らしておけばできにくくなります。しかし私の経験では治療を受けた患者さんのほとんどが虫歯の除去が不十分で虫歯の再発を起こしています。これらは齲蝕検知液を必ず使うことやラバーダムを使うことで防ぐことができます。しかし虫歯をきちんと取り除くことができるがどうかも歯科医師としての大きな素質といえ、それができない先生が少なくない思います。歯科医師免許は国が与えるものですが、治療を行える素質があるかどうかは現在の筆記だけの国家試験では調べようがありません。虫歯の取り残し以外でも顎関節症のところで書きましたように、不適切な力がかかることで歯にひびが入ったり、割れたりして、そこから細菌が入りやすくなり、虫歯になってしまうことがあります。こうならないように、毎晩ナイトガード(顎関節症の治療参照)してお休みになることをお勧めいたします。
また詰め物が取れていることに気づかないで長い間放置していたりすると、痛みが無くても虫歯になっています。虫歯は必ず痛くなるとは限りません。痛くなったときはすでに手遅れと思ったほうが良いです。違和感があるぐらいでも歯医者さんに見てもらうことをお勧めいたします。
様々な虫歯の例
虫歯の取り残しによる虫歯
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痛みが全くなかった歯ですが、詰め物を外してみるとひどい虫歯になっていました。このような虫歯はレントゲンでもわかりにくく、レントゲンの写り方で経験から虫歯があると判断しなければならない場合もあります。これは明らかに虫歯の取り残しです (左:詰め物の状態、右詰めもの除去後) |
外れてしまったことに気がつかないで虫歯が大きくなってしまった例
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詰め物が取れてしまっているのに気がつかないと、徐々に虫歯が広がり、痛くもないのに中で虫歯になってしまいます。強い咬みしめや、歯軋りで詰め物が取れてしまうことがしばしばあります。 |
また、歯は非常に過酷な条件下で酷使されています。材料にはものによって耐久性の限界があります。特にレジン(樹脂)は見た目が良いのですが、強度が弱い欠点もあります。長期間(10年以上)の耐久性は金属ほど期待できません。またレジンは吸水性(水分を吸ってしまう性質)があり、抗菌性はグラスアイオノマー、アマルガムなどの充填剤ほど期待できません。しかし最近では抗菌性の成分を含んだボンディング剤も開発されてきており、期待されます(しかし吸水性があるのは改善できません)。昔詰められたレジンは吸水性も高く、レジン自体の強度も弱く、一度虫歯になってしまうと大変なことになってしまいます。また歯と着けるために接着剤を使用するため、充填する際に水分(水蒸気など)がある条件だと、部分的に歯と接着している部分とそうでない部分ができてしまいます。また重合収縮という性質から、固まるときに縮むことになります。このような性質を熟知して使用する必要があります。レジン充填にはラバーダム防湿を使用した方が結果が良いと言えるでしょう。
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レジンが詰められていた歯ですが、中が完全に虫歯になっていました(虫歯の取り残し)。レジンは吸水性があるため、金属と比べると、比較的虫歯が広がりやすい材料です。 |
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虫歯を完全に取り除くと、きれいな歯が出てきました。虫歯の絶対に取り残してはいけませんが、削りすぎてもいけません。 |
すべての写真は顕微鏡を使って撮影したものです。顕微鏡はかなり細かいところまで確認できるのです。虫歯の治療時のポイントは、
- 虫歯を絶対にとり残さないこと。(齲蝕検知液もしくはカリエスチェッカーを必ず使用すること)
- 必ずラバーダム防湿下で治療を行うことが望ましい。
- ルーペもしくは顕微鏡で削った形態、虫歯を確認すること。
残念ながら、材料の問題や取れたことに気がつかないで虫歯になっている人よりも、以前治療した歯の奥に虫歯があることのほうが多く、治療が終了しているからといって安心できるわけではありません。これらは虫歯を完全に取り除く治療を十分習得しているドクターが少ないことに起因します。アメリカでは虫歯を取り除くことは当然の技術として教え込まれますが、日本の先生で本当に確実に虫歯を取りきれている先生はあまり多くないと言えます。それを知らずに治療を受けるといわゆる歯医者のリピーターとなって、一生歯の治療に通わなければならなくなります。これらの事実は私もアメリカで実際に行われている治療を見学してはじめて認識しました。それまでは私自身もラバーダムはしないし検知液も使用しておらず、完全に虫歯を取り除いているとは言い切れませんでした。完全に虫歯を取り除くと(診療設備参照、あるいは虫歯の治療なぜ治らない)の実際の映像の写真の歯の状態のように、見た目にもある程度きれいになるはずです(着色してしまった部分は必ずしも虫歯ではない)。
矯正治療の未来
矯正治療は日々進歩しているため、将来の像をきちんと見据えなければなりません。
私が思うに次の3つの変化が矯正治療の起こると考えられます。
1、矯正専門医の95%がいなくなる。
2、矯正治療費が安くなってくる。
3、矯正治療において、治療のテクニックが向上し、健康により深くかかわる部分の治療を行えるようになる。
といったものです。
まず1ですが、矯正治療は歴史の部分で書きましたように、もうすでに職人芸的な治療は時代遅れとも言えます。これを行っている先生はいずれ淘汰されることでしょう。
しかし、残念ながら、矯正専門医でなければできないような複雑な診療も残っていることは確かでしょう、それが5%として残るわけです。(実際はそのような症例も一般歯科の先生でも対応できるようになる可能性が高い、というか一般歯科の先生の中には治療全般を勉強しているので専門の先生よりはるかにうまい先生がいる可能性が高い。)
残念ながら、アメリカではすでに、今後10年間で消滅する職業の予想で矯正専門医はトップテンに入っています。
アメリカ人の大部分が考えていることは日本でもあと30年もすれば必ず起こるでしょう。(アメリカに対して、日本は30年は遅れているので、相当先のことになりますが・・・。)
続いて2ですが、ストレートワイヤーテクニックとインダイレクトによる矯正治療が普及すると、必然的に治療のテクニックのハードルは低くなり、誰でも一定レベルの矯正治療を行えるようになります。また毎回ワイヤーを曲げて治療を仕上げるような、再現性の低い勘に頼った治療は淘汰されてゆくことは間違いありません。
またワイヤーなどのテクノロジーの変化で、治療のアポイントメントも現在の20回から30回の回数から数回のアポイントメントで済むようになるので、総治療時間がへり、効率化され、価格が安くなってくることでしょう。
実際、アメリカの高い技術を持った矯正医では、6回から8回のアポイントメントで、矯正治療を仕上げています(デーモン先生のことなので話半分で理解した方が良いかもしれませんが)。
また3では、よりすぐれたテクノロジーをもったブラケットのおかげで、抜歯症例はほとんどなくなり、代わりに今まで原因不明と思われていた、噛み合わせが原因で起こっているような、自律神経失調症、肩こり、睡眠時無呼吸症候群、などが治療可能になると考えられます。
実際当医院でも多くの患者さんで成果が見られており、将来が楽しみです。
矯正治療の目的とは?
矯正治療をしようとしている方の大部分が見た目を治そうと考えています。もちろんそれも重要な目的の一つですが、それだけでは本当の意味の矯正治療の
目的を達成したとは言えません。
矯正すると見た目がよくすることや、虫歯や歯周病になりにくくなったりしますが、それ以外に噛み合わせをよくするというメリットがあるのです。
1.かみ合わせを治す
皆さんは矯正治療をすれば、当前かみ合わせは良くなっているだろうと思うでしょうが
残念ながら必ずしもそうではありません。
矯正治療をして歯並びは一見良くなったように見えるのに、首が痛くなったり、肩が凝っるようになったといった問題を抱えた方も少なくありません。これはかみ合わせと全身の筋肉が大きくかかわっているからにほかなりません。どうせ矯正をするのであれば、このような問題も取り除いてもらったほうがよいでしょう。
2. 噛み締めを弱める
噛み締めは噛み合わせが悪いと引き起こしやすくなります。かみ合わせの悪い人はより食い縛ったりする癖が多いのです。これは矯正を行うことで正しいかみ合わせに治してゆくと自然に少なくなり、それに伴って肩コリや首の痛みがなくなってゆくのです。現代人はストレスが多く、かみしめがひどい人がたくさんいます。これを治すのも矯正の役目です。
3.顔の輪郭が美しくなる(矯正による顔の輪郭を矯正できる)
骨を削ったり、たるんだ頬を引っ張ったりしなくても、矯正をすることによって、顎の筋肉が正常になり、えらが張っている人や、頬骨が出ている人も、変化が起こってきます。ほとんどすべての患者さんが、顔の輪郭が良い方に変化します
4.歯のひび、歯周病の増悪を防ぐ(咬み絞めが原因のもの)
咬み絞めがひどいと、歯にヒビが入り、虫歯になりやすくなったり、奥歯に過大な力がかかって、歯周病を早めます。これらも噛み合わせを考えた矯正治療で予防することができるのです。このように矯正治療はただ単に見た目を治すだけではなく、かみ合わせを治すことによって、さまざまな効果が期待できるのです。
矯正の精度を高める工夫
矯正の精度を高める工夫矯正治療はすべての歯の治療の集大成です。つまり虫歯や根の治療、かぶせものの治療、顎関節症の治療のすべてが行える先生が治療を行わなければ矯正治療で顎関節症になったり、矯正治療の後で虫歯や根の病気で抜歯になったりしてしまいます。つまり矯正を担当する歯科医師には歯科治療で最高の能力を必要とされるわけです。
虫歯の治療がきちんとされていなかったり、根の治療が不十分ですと、必ず顎の周りの筋肉に緊張が出てきます。これではきちんとした噛み合わせの位置で患者さんも咬むことができないため、矯正が終わっても正しいかみ合わせの位置で噛んでいないという問題が起こります。
当医院での矯正治療の精度を高めるための努力
矯正用のブラケットは、どの位置にブラケットをつけるかで仕上がりがかなり違ってきます。
下の写真は、ブラケットを適切な位置につけるために特別に開発されたポジショニングゲージ(ドクター白須賀が開発)です。これによって歯のてっぺんからのどのくらいの位置にブラケットをつけるのか0.25mm単位で非常に正確に位置づけできるようになりました。これを利用してインダイレクト法を用いてブラケットを装着すると、非常に精度の高い矯正治療が行えるのです。また治療時間も短縮でき、患者さんの負担を少なくします。
ちなみにこのゲージは白須賀ゲージと言われています。現在はこれを用いた、より仕上がりが予測できるストレートワイヤーとインダイレクト法による治療がお勧めです。
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上の写真は矯正のブラケットの位置づけをインダイレクトテクニックで行っているところです。ブラケットをつける位置を0.25mm単位で正確に位置づけしてゆきます。
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これは白須賀法と呼ばれる、インダイレクトトレーの写真です。非常に扱いやすく、正確にブラケットを位置ずけできます。このブラケットボンディング法は素晴らしく位置づけが正確におこなえます。
矯正治療例
当医院での矯正治療患者さんの実例最新の矯正治療はできるだけ歯を抜かないで治療を行うようになってきています。
例1
この患者さんは呼吸も楽になり、体の重心も非常によくなりました。
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また、今まででは困難と思われていた大人における歯の移動も可能になってきています。
デーモンブラケット
当医院では基本的にデーモンブラケットのみ扱っております。このブラケットは、今までのブラケットと比較して次のような特徴があります。- 矯正の際痛みが少ない。
- 歯が動くスピードが他のブラケットより速い(仕上がりが早いというわけではない)
- 今まで不可能と思われていた歯の動きを可能にした(特に側方の拡大)。
- 歯にあまり強い力がかからないため歯根吸収以などを引き起こしにくい
また使用するにあたり以下の注意が必要です。
- 今までの矯正装置とは全く違うブラケットであることを十分理解して治療をしなければならない
- 歯が痛くないので力がかけやすかったり、ワイヤーの力が歯列全体のブラケットにかかるために、予想しないブラケットが取れることがある、ブラケットが取れやすい
- ブラケットポジショニングが難しく、ポジショニングを誤ると、とんでもない失敗症例となってしまう。
セルフライゲーションブラケットと言って、デーモンの同じようなワイヤーで縛らないタイプのブラケットは他社でもいろいろ出していますが、デーモンブラケットは全く違います。同じセルフライゲーションブラケットでも、デーモンブラケットはワイアーとブラケットに摩擦がないために、矯正の仕方自身が全く変わってしまうのです。私はこのブラケットのおかげで、ほとんどの症例を非抜歯で行うことがでいるようになったうえ、鼻づまりの改善や、睡眠時無呼吸症候群の治療など、歯科では今まで治療の対象でなかったことが治療が可能になりました。)もちろん今までのブラケットで無理だったというわけではありません)。
また実際に自分でも気づいていなかった首、肩のコリ、頭痛などの症状が取れてゆくので、歯が並ぶだけではない喜びを患者さんに与えることができるのです。下の写真は比較的難しい矯正治療がデーモンブラケットで行われた例です。
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また歯を抜かないで下のような患者さんの治療な不可能と思われていました。 下の歯を後ろに送ることでうまく治療が進んでいます。(実際はデーモン先生が講習会で話している治療法では後ろには動かない)
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歯槽骨自体を広げることができるため、骨格がどう考えれも歯が並ばないと考えられた症例も、抜歯なしで治療可能にしました。しかし、非抜歯で治療を行うということは、患者さんが求める審美性である口元の飛び出しをなくすという点においてはやや不利です。歯を抜かない分突出感を劇的に変化させることは難しくなります。しかし口の中の広さを確保するのは非常に適しています。ですから絶対に非抜歯でできるというわけではありません。また従来の診断方法では抜歯が不可欠な症例があることも事実です。
デーモンブラケットは、なぜ矯正治療に適しているか?
- ブラケットを締め付けないので、歯が自由に移動できるため、骨を一緒に移動させることができる。
- 弱い力でも十分動くので、痛みが少なくなった
- 強く締め付けないために、かみ合わせに無理があれば、強く当たっている歯は勝手に動いてくる。(正しいかみ合わせの位置がどこであるのか、治療中にわかってくる)
などの理由が挙げられます。
またデーモンブラケットは、どんなに歯が込み合っている状況でも、ほとんど前歯を突出させることなく歯列事態を拡大して治療を行うことができるのです。これは歯列全体を後ろに送ったり、歯列自体を横に拡大したりする力が優れているためです。しかし、デーモンブラケットを使ったからと言って一律に簡単に治療がうまくいくわけではありません。
それを理解していれば、安易に抜歯を行う必要はなくなるでしょう。
ところで、今はやりのマウスピース矯正や内側の矯正は理想的な噛み合わせを作ることができるテクニックではありません。また治療中に見た目が良いことを希望するのは、相反することであることを御理解下さい。そのような理由から当院では内側の矯正、マウスピース矯正は一切行っておりません。
このような治療を求めるのは、機能を犠牲にして見た目の良い包帯や、ギブス、などを求めているのと同じで、あまり良いことではないと気づくべきでしょう。近年、歯が原因で、睡眠時無呼吸症候群が誘発されたり、ひどい場合はうつ症状、自律神経失調症などになることがわかってきました。これらの多くの原因が歯にあることがわかってきました。デーモンブラケットは写真のように、歯のアーチを拡大し、これらの症状を実際にとってゆくことが報告されています。(実際当医院でも経過は良好です)、今までの矯正とは違ったアプローチを可能にした素晴らしいブラケットなのです。
デーモンブラケットについて注意点を挙げると
1、デーモンブラケットは素晴らしい機構を持っています。しかしだからと言って、治療が必ず早く終わるかというとそういうわけではないと思います。一言でいえばより体の良い影響の出るかみ合わせをつくる矯正治療が可能になったということです。この点に関して、デーモンブラケットを積極的に宣伝するオームコ社とデーモン先生の講習はあたかもそれが可能のように伝えていること自体、かなり問題といえます。
デーモン先生はいかにも治療が早期に終わり、調整の回数が少なくなるような誤解を与えかねない講習会を行っており、これが様々な問題を引き起こしています(実際治療がうまくいかず、悩んでいらっしゃる先生も多いと思います。当医院を訪れた患者さんの中にもデーモンでの失敗症例がかなりあることは事実です。必要なのはきちんとして知識でしょう)。先生も患者さんも困っている方は多いと思います。
デーモンブラケットで注意すべき点をいくつかあげましょう。
1.仕上がったように見えても実際は、治療半ばである。
(大部分のデーモンを売りにしている先生が、スピードの速さをうたっているが、一見仕上がった様に見える状況で終了にしている・・実際は治療は完了していない・・。これはデーモン先生の講習会で早さを売りにしていることも問題であるが、実際はデーモンブラケットの良さは、この後の仕上げに持ってゆく治療過程ににあるのです。1年で終わることはまずあり得ないと思った方がよいでしょう)
2.適切な場所にスペースが現れる。
(治療途中に適切なスペースができることがデーモンブラケットの最大の特徴であり、これをきちんと利用すべきである。またスペースができてきたら、問題はないか考える必要がある)
3.ポジショニングが非常に難しい
(ブラケットの形態および構造上、歯のどの位置にブラケットつけるかが非常に難しい。下顎の小臼歯、大臼歯を浅めにつけてしまう傾向があり、小臼歯部が噛まない不安定なかみ合わせになってしまうことがある。また人によってはブラケットが取れやすいので、大臼歯部を深くつけすぎてしまい、舌側に歯が傾いてきたりする)
このようなデーモンブラケットの特徴を知らずして、ブラケットの良さに飛びついた先生が、失敗症例の山を積み上げ、悩んでいるのではないかと私は考えます。実際私自身もデーモンブラケットの真髄を理解するのに非常に長い年月を試行錯誤を繰り返した事実があります。デーモンブラケットは治療に対してより良い効果をあげること出来る素晴らしいブラケットですが、使い方を理解しなければその真価を発揮することはできないでしょう。
矯正の診断
どのような治療を行うにしてもそうですが、治療において診断はもっとも重要なプロセスです。歯やレントゲンに現われているどのようなサインも見逃してはいけません。また原因を理解して診断しなければ、きちんとした治療計画は立てられません。本人の癖や不適切な噛み合わせが、歯並びを悪くする原因だったりするのです。このような大切な診断プロセスを誤ると治療結果はまったく違ったものになってしまうのです。矯正はよく航海にたとえられます。航海をするのに、自分がどこにいて、一体これからどこに向かうのか、まったくわからないで航海を始める人はいないのと同じ気持ちで矯正治療を行わなければなりません。
今患者さんのかみ合わせた本来のかみ合わせの位置からどれだけずれているか、きちんとわからないで治療をする人は、まるで今どこにいるかわからないで航海に出かけようとしている人に似ています。
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て真っすぐ進む道でなければなりません
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セファロ分析(下の写真)から、さまざまなことを見て取ることができます。この写真で重要なのは気道(白矢印部分)がずいぶん閉塞しているという点です。これは歯並びが内側に入っているために、舌の収まる位置がないために、舌が喉の下のほうに落ち込んでしまったために起きた現象です(舌根沈下と呼ばれる)。この患者さんの場合さらに、かみ合わせもずれているために、首、肩の緊張がひどく、頚椎が歪んできています。このゆがみは全身におよび、腰の痛みや、背中の痛みとなっていきます。下の左の写真も同じように頚椎が逆S字型に湾曲した患者さんの写真です。 頭痛と首の痛みに悩まされていました。右の写真は骨格がねじれて左右が非対称になってしまった患者さんです。このままでいると、自律神経や、内臓にまで影響が出てきます。
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顔は左上がり、顎は右上がりになっている
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下の写真が実際の口の中ですが、歯並びのアーチが狭く、舌を置く十分なスペースもありません。このような歯並びのタイプの人は睡眠時無呼吸症候群をおこしやすく、疲れが取れにくい体質になります。また頸椎(黒の矢印)にも正常なS字状のカーブがなく頭を上手に支えることができていません。この患者さんは実際絶えず首のこりや痛みに悩まされていました。
このような状態は矯正治療で改善が期待できます。実際に治療した結果の写真はこちら
ところでこのような症例では歯を抜いて矯正をしてしまうと歯列の幅が狭くなり、舌根沈下は改善されません。ですからこの症例では歯を抜くことはできるだけ避けるべきという診断になります。(このような症例は日本人には非常に多い)
模型による診断
模型には様々な情報が満載されています。歯型を見ればその人の性格、癖、そして習慣がわかるほどです。
模型分析
模型分析では、歯の大きさや噛み合わせの関係のみならず、さまざまなことを知ることができます。
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左の写真は歯ぎしりを分析するものです。赤く染めた薄い膜状の板を歯の形に成型し、夜寝るときにしてもらうと、どこで歯ぎしりをしているかわかるものです。(ブラキシチェッカーと呼ばれる)これをみると歯ぎしりがどの歯で行われているのかわかります。この写真で見ると、前歯にも右にも左にも抜けているスポットがあります。しかしとくに右上の4番が強く当たっており、この歯が顎を右に動かすことを妨害していることがわかります。 |
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左の模型の写真を見ればわかるように、この患者さんはかみ合わせの面が右に傾斜して下がっています。このような場合、かみ合わせが、左にずれるため、左全身が緊張気味になり、左肩や、左首が痛くなります。これも矯正治療によって治すことが可能になります。左にずれている患者さんは胃や腸が悪くなりやすく、右にずれている人は、肝臓(疲れやすい、アトピーなど)などが影響をうけたり、耳鳴り、めまいなどが起こります。また通常かみ合わせのずれは3次元的に起きているので、これらの症状が単独で起こるのではなく、複合して起こることが知られています。このように模型をきちんと診断することで、患者さんの今の症状がかみ合わせのどんな問題と関連しているのかわかるので、治療方針が立てやすくなります。 |
最近の矯正の診断のトレンド
セファロ分析は、つい最近までは矯正治療の王道といわれてきていました。それは矯正治療を行ってきた先人たちの知恵が集積された方法であり、数値によってわかりやすく診断ができるためです。
しかしながらここで難しいのは、この数値は角度分析なのですが、1度から3度の誤差は簡単におこるものであり(実際撮影のわずかな条件の差でも変わることがある)その数値をもって抜歯、非抜歯などを決めるのは余りにも短絡すぎると考えられるようになってきました。(考え方としては単純明快なのですが)
そこで、このレントゲンを使い、機能的な面で、患者さんに一体どのような問題が出ているのかを判定するほうがより臨床に即していると考えられるようになりました。したがって、機能優先を考えた治療においては、セファロ分析の数値は、単に審美性を示す参考程度のデータとして見られるようにもなってきました。
機能を考えた治療においては以下の点がセファロで診断されるようになってきています。
1、舌骨の位置(呼吸が正常に行えているかがよくわかります)
2、頚椎の反り(かみ合わせに伴う姿勢が正常であるかわかります)
3、顔の左右的歪み(左右のゆがみは、体の左右のバランスがおかしくなっているかわかります)
実際はほとんどの矯正医がこのような診断をしていないために、誤った矯正治療をしていることが多くあります。矯正に伴う顎関節症は通常このような治療時の診断が間違っていることから生じます。
矯正の必要性
矯正治療はなぜ必要か?矯正のブラケットはアメリカでは一種のステイタスシンボルと考えられています。彼らは子供が生まれたら矯正治療のための貯金を始めるほど、矯正治療には熱心です。それほど良い歯並び、良いスマイルは彼らにとって重要な宝物と考えられているからでしょう。
日本は、歯を見せて笑うことが許されない文化がありましたから、まだそこまでの発想にはなっていませんが、将来的にはアメリカと同じように、きれいな歯並びと美しい笑顔は宝になってくるのは間違いありません。子供の将来を考えれば矯正は絶対にやって損は無いといえるでしょう。
矯正治療が、単なる見た目の改善にとどまると考えられることは、歯科医としては非常に残念です。
もちろん、美しい笑顔、そして歯並びの悪いことからくるコンプレックスから脱出できることは素晴らしいことです。しかし、それ以上の副産物として、健康な体を手に入れることができるとしたら、皆さんはどう思うでしょうか?
もちろん、これは過剰な表現でもなんでもありません。かみ合わせが治ることによって、体のバランスが良くなり、肩こりが治ったり、首の痛みが消えたり、腰の痛みがなくなったりすることはよくあることです。
しかし実際は矯正治療との因果関係ははっきりしていません。しかし、私どもは10年以上も前から顎関節症とかみ合わせとの関係を、さまざまな患者さんの症状も含めて研究してきました。
その結果から、適切なかみ合わせの状態に導きけば、必ず体の状態は改善するという自信を持つまでに至りました。実際体の改善があまり認められないのは、かみ合わせのつくりからが間違っていることがほとんどです。このようなことを考えると、これからは健康(未病を予防するためにも)のためにも矯正治療が大きな意味を持ってくると考えるのです。
矯正治療の賛否両論
矯正治療を受けて歯並びを治すべきかどうかに関しては、日本ではまだ賛否両論で、矯正は絶対すべきでないという人がいるということも耳にします。確かに矯正の必要がない人もいるとは思いますが、矯正を絶対にすべきではないというのは極端な発想です。
噛み合わせが悪いことが、身体のバランスや、首、肩の筋肉などにとても悪い影響を及ぼしていることが良く知られるようになってきました。これらの多くが矯正治療によって改善されることから、矯正治療は審美的な理由だけでなく、健康の質を左右するものと理解されるようになって来ました。明らかに噛み合わせが悪い方はむしろ矯正治療を受けたほうが身体の調子も良くなるのです。
なぜ矯正治療をして調子が悪くなる人がいるのか?
残念ながら、矯正治療をして、かえって調子が悪くなってしまう人がいるのも事実です。実際はきちんとした噛み合わせの理論どおりに矯正治療を行ってゆけば、矯正前より調子が良くなることはあっても悪くなることは絶対ありません。
単に噛み合わせがよいといっても、上の歯と下の歯が咬み合いさえすればよいというわけではありません。正しいかみ合わせの位置を採得できる技術なしにきちんとした矯正ができるわけがありません。理論なしに矯正治療を行ってしまうと、矯正後に顎が痛くなったり、肩や首が異常に凝るなどの恐ろしい症状が出てきます、ひどい場合は背中が痛くなったり、頭痛がおさまらなくなったりすることさえあります。
そのようなことから、矯正治療は、全身にも影響を与えているほど改善することがある反面、うまくいかなかった場合も大変なことが起こる可能性があるため、矯正をすべきではないという発想もでてくるわけです。
しかし実際は、歯の矯正治療を行うことで身体の調子が良くなることは良く知られていることですが、当医院では、確実にどうすればよいかみ合わせにできるのか理解し、治療法も解明することができました。しかし、全身におこることは歯から派生していていても、全身ゆがみと混じってしまっている場合があり、すべてを完全に解明したわけではありません。しかし、歯が原因である肩こり、首の痛み等、そしてそれによって引き起こされる舌根沈下、呼吸障害を治すことが可能であることは事実です。(下写真参考)
実際の治療によるレントゲン像の変化
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治療前
左のレントゲン写真は、治療前のある患者さんのものです。頸椎が後ろ向きに反り、気道(空気のとおり穴)が狭くなっています。このときは首の痛みや、型のコリに悩まされていました。 |
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治療後 左のレントゲン写真は、治療が終盤に差し掛かっているところです(上下前歯の出っ歯は最終段階で治します)。あごの位置が完全に変化し、首の反りが完全に変わっています。また気道(空気のとうり道)が治療前と比較するとかなり大きくなってきています。実際、首や、肩の凝りがかなり良くなったようです。 |
矯正治療の歴史
1、バンドを使った矯正治療(矯正治療のはじまり)
矯正治療は、最初、歯並びの悪い人が、実際に自分の歯を動かした方向に
押しつけ続けたらどうなるかをやってみたところ、毎日やっていると、実際に歯が動いたことから始まったようです。
そののち、もっと効率的に歯を動かすために、直接ブラケットを歯につけ、
ワイヤーで矯正を行う方法が開発されました。
初めのころは歯にブラケットを直接接着する接着剤がなかったため、
歯にバンドセメントでつけ、そのバンドにブラケットをろう着してから、ブラケットにワイヤーを
とおして歯を矯正していました。(上図)[ストレートワイヤーシステム(石川・古賀)から引用]
2、ダイレクトボンディング法(スタンダードエッジワイズ)
やがてダイレクトボンディングと呼ばれる、歯に直接ブラケットを接着させる
方法で矯正治療が行われるようになりました。
これらのワイヤーを使った初期の矯正治療のテクニックにはエッジワイズ法
やベッグ法などがあり、最もスタンダードな矯正の方法として長い間行われてきました。
このテクニックに使用されるブラケットは個々の歯に対して、まったくプログラム
がなされていないもので、ブラケットをつける面に対して垂直にワイヤーの入るスロットが
形成されていました。(左図参照)、従って、一本一本の歯に合わせてワイヤーをまげて
個々の歯を動かす必要があり、治療結果に一定のきまりがなく、患者さんごと、先生ごとに治療結果が異なってしまうという欠点がありました。また患者さんの状態を見て頻繁にワイヤーを曲げていかなければならないために、非常に効率も悪い方法でした。
3、ストレートワイヤー法(プレアジャステッドテクニック)
それに対して、アンドリューズらが開発したストレートワイヤーテクニック
(現在の矯正治療はほとんどこの方法になっている)ではブラケットにトルク、インアンドアウト、
アンギュレーション、(その他全部で6つあるかみ合わせを理想的にする鍵)、を前もって
とりいれられたブラケットを使用します。これによって矯正治療の先生による治療結果の
ばらつきが格段に少なくなりました。 (下の図がスタンダードエッジワイズ法とストレート
ワイヤー法との違いを示したもの)
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4、超弾性ワイヤーの出現
さら近年は、超弾性といって、どんなに曲げられても元の形に戻る性質を
もったワイヤーや、形状記憶合金の様に、患者さんのお口の中の温度に反応してワイヤーが締
まる仕組みになっているものなどが開発されてきました(オームコ社のカッパーナイタイワイヤー)。
5、セルフライゲーションブラケットの出現
また、今まではメインのワイヤーをブラケットに細めのワイヤーで縛り付ける方法で矯正
治療を行っていました。しかし、徐々にセルフライゲーションというブラケットにワイヤーを縛り
つけないタイプのブラケットが開発されてきました(スピードブラケットやタイムなど)。これらのブラケットは当初、リガチャーワイヤーでブラケットを結紮しないため、治療時間を少なくすることができるというのが売りでした。
これらのブラケットはいずれも画期的なものでしたが、最近話題になっているデーモ
ンブラケットはこれらの中でも最高傑作といえます。デーモンブラケットは、
セルフラーげーションブラケットの中でも特に、ブラケットとワイヤーとの間に摩擦が少ない
ことが知られています。そのため歯の動きが制約されず、今までは抜歯するしかないと
思われていた症例でも、抜歯しないで治療を行うことができるようになったのです。
デーモンブラケットは、ほとんどの部分が金属でできているので、審美性は期待でき
ませんが、矯正治療中は審美性よりも治療の結果が求められるので、デーモンブラケットが
最もお勧めです。
6、より弱い力による矯正治療
矯正治療は、ワイヤーであまり過大な力を加えると、根の周りの骨を吸収してしまっ
たり、組織に良い影響を及ぼさないことが分かってきており、短期間の力の強い矯正(たとえ
ば急速拡大装置など)は良くないといわれています。たとえば急速拡大装置では、急激な
力で歯は動いているのですが、あまりに急激な変化に骨はついて行けず、実は歯の根は
顎の骨の外に飛び出して動いているだけだったという恐ろしい事実が最近のCTスキャン
などで分かってきたからです。 また矯正に使用するワイヤーも0.012~0.013インチ(約0.3ミリ)と
細くなっており、矯正中の痛みもかなり弱くなってきています。
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7、インダイレクト法による正確で確実な矯正治療
矯正治療をさらに確実に、そして正確に行う方法がDr.白須賀によって開発された、白須
賀法インダイレクトボンディング法です。当医院ではすべての症例で白須賀法を
用いています。
今までほとんどの先生がダイレクトボンディング法といって、直接目で見ながらブラケット
をつけたり、不正確な器具でブラケットの高さを決めていました。
しかし、白須賀ポジショニングゲージの発明により、ブラケットの位置決めを0.25mm単
位で決めることができるようになり、ブラケットの位置をかなり正確につけることができるよう
になったのです。これによって矯正治療の精度は格段に向上しました。
私も月に3~4症例の白須賀法を用いたブラケットポジションの技工を実際行っております。
技工にかかる時間はかなりの手間ですが、これを行うことによって患者さんの負担と治療期
間の短縮そして、治療精度が大幅に向上されます。
なぜインダイレクトなのか?・・・ブラケットを付ける位置は矯正治療の
成否を決めてしまうほど非常に重要なポイントです。これを正確に行わなければ、どんなに
技術があっても治療がうまくいくとは言えません。ブラケットの位置決めが矯正治療の成否
の半分以上を占めるといっても過言ではないでしょう。この位置決めをどれだけ正確に行って
いるかで、その医院の治療レベルもわかるのです。
8、矯正治療は新たなステージへ
白須賀法で矯正治療を行ううちに、どんなに正確にブラケットを位置付しても仕上がら
ない患者さんがいることに気づきました。これはかみ合わせの3次元的位置がもともと狂って
いる患者さんがほとんどであるという事実を示しています。現在(進行中)そのかみ合わせ
のズレを治すことによって、体のバランスがよくなったり、首や肩のコリが全くなくなって
しまうなどの問題を矯正治療が解決する
という新たなステージが見えてきました。 矯正治療をきちんと行えば体調は改善するなどといった夢のようなことも、可能になりましたこのように、矯正学の歴史を知ると、矯正歯科をきちんとやってゆこうとしている歯科医
の先生方の努力の結果が現在の治療法に行きつかせたのです。歯をきちんと治療を
しようという本質からやや外れた、マウスピース矯正や、舌側矯正(見えない矯正、裏側矯正)、
(この治療が必要な人もいるかもしれませんが)が、本当の意味でのきちんとした矯正
治療とは一線を画しているものではないかと私は考えます。私も矯正治療の最後の仕上げに
自信がなかったころは、マウスピース矯正で仕上げていた時期もありましたが、きちんと
したブラケットポジショニングをマスターすれば、その必要もなくなりました。
診療設備
当医院で製作したオリジナル在庫ソフトです。歯科治療に関する、在庫の管理、使用期限の管理が行えます。 【在庫管理ソフト】
当院では診療中の在庫が急に無くなることが、治療に大きな影響を与えることを考え、オリジナルの在庫管理ソフトを導入し、在庫数、使用期限、在庫切れまでの日数を管理しています。<このプログラムの特徴> 1. 一週間に一回程度、使用器具の入力を行い、在庫数をへらします。 2. 在庫の確認が容易・・一目で在庫の量、棚卸の額が確認できます。 3. 在庫切れまでの予想日数を自動計算・・在庫切れまで何日かかるかを自動的に計算、在庫切れ日数として表示します。 4. 輸入材料にも対応・・個人輸入している先生にも輸入レイトも自動計算しています。 ちなみに当院では、500以上の在庫の種類があるため、このソフトなしでの仕事は不可能です。 当医院は2009年4月の移転オープンに際して、大幅な診療システムの変更を
行いました。現在アメリカでは歯科治療はフォーハンドシステム(4つの手を用いた診療)が
一般的となっており、スピットン(口をゆすぐところ)は感染の温床としてなくなっております。
フォーハンドシステムは、顕微鏡や拡大鏡を用いるさい、ドクターの負担を和らげ、
治療の精度を向上させることが可能になるシステムです。このシステムによって
ドクターは、治療部位から目をそらすことなく治療に集中することができます。
エーデント社(アメリカ、エーディック社のユニット)
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ユニットにはスピットンは付いていません。 |
アシスタントが使用するラウンドテーブル |
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診療台は全部で3台で、うち2台は顕微鏡の画像を見ることができるモニターを天吊にしてあります。残りの1台はおもに矯正の調整とクリーニング等に使用します。 |
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歯科用顕微鏡(カールツァイス OPMI pico)
カールツァイスの顕微鏡はレンズが明るく、使いやすいです。
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| 顕微鏡 | 実際の映像 |
技工設備
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本医院の技工設備は、診療に用いられるほとんどの技工内容をカバーできるレベルにあります。院長は診療以外は早朝から技工操作に追われます。技工は治療技術の向上には絶対欠かせない作業です。 |
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医科用にも使用されるエルマン社の電気メスです。通常の電気メスより高周波帯を利用することで、歯肉を切っても出血が少なく、電気メスでよくある、焦げることも殆どありません。しかも痛みが少なく、安心して使える機械です。(通常の電気メスの倍以上の価格がします) |
2009年12月17日
顎関節症で起こる症状
噛み合わせ(顎関節症)の問題で起きるよくある症状
1. 顎がポキポキなる
2. 顎の筋肉や、首の筋肉、肩の筋肉が凝る
3. 口が開かなくなる
4. 背中が痛くなる
5. えらが張る、顔がゆがむ(左右非対称になる)
顎関節症になると、下記のような目に見えるような症状が出てきます。
歯の根元がえぐれた状態になる

歯軋りで普通はとがっている犬歯が削れてしまった患者さん。

異常な噛みしめで歯にヒビが入ってしまった例。

歯の根元付近の異常な骨の増殖。

いずれも、典型的な顎関節症の人の持つ歯の状態です。
顎関節症(噛み合わせが悪いことが原因)でおきるさまざまな体の不調
先に書いたものは、比較的軽度な患者さんに現れる症状です。しかし重篤になると、次のような恐ろしい症状が現れます
1. 頭痛がある、耳鳴りがする(大きい音ではないが、静かな場所でわかる音、これは歯だけが原因でない場合もある)。
2. 目の奥が痛む
3. 異常な発汗、ドキドキ感(甲状腺機能亢進に似た症状)
4. 疲れやすい(全身の倦怠感)
5. 平衡感覚の喪失(かみ合わせの左右的ずれが引き起こす場合がある
6. 背中や顔のできもの(かゆい発疹状のもの)
7. 味覚異常、下のざらざら感などの違和感
8. 腰痛(ぎっくり腰など)
これらの症状は、意外にもかみ合わせに原因がある場合が多く非常に恐ろしいです。患者さんによっては矯正治療やナイトガードなどで、1か月もしないうちに症状が改善する場合もあります。しかし実際は完治が難しい場合もあり、完全に解明されたわけではありません。また治療期間や費用がかかるのが難点です。つまり、ある程度効果を出すのに時間とお金が非常にかかるということです。当医院の場合は治療の際現在までの経過と歯科治療、体の状況を慎重に検討させていただき、歯に関する原因の可能性が高い場合、治療について説明いたします。(顎関節症の患者さんは、多くが敏感な人が多く、治療に関して臆病な傾向があります)
これらは、噛み合わせと一見何の関係もないように思われますが、実は大きく関連しています。実際は噛み合わせが悪いことが子供の頃から続いているので、自分はこういう体であると思い込み、自分が歯のせいでそのような体調になっていることに気づいていない人がほとんどです。しかし現実には噛み合わせは、全身の骨格にまで変化を与えてしまっているのです。噛み合わせの治療だけで完治することが難しい症例もありますが、大部分は噛み合わせを治すことによって、体調が改善することが可能であることが当医院の患者さんで証明されています。
噛み合わせの治療や、矯正治療を行うことによって、疲れにくくなったり、肩こりや頭痛が減ることは実際よくあることです。しかし今までは、どうしてそのようなことが起こるか理由が分からず、治療法の確実性にかけていました。
実は私自身が体調を崩し、整体に通うようになってから、なぜ噛み合わせを治すと体調が良くなるのかの理由のほとんどを知ることができたのと、どのように患者さんの筋肉の状態を診てゆけばよいのかもわかりました。
なぜわかったかというと、整体にも通院したおかげで、肩凝りや首の凝りが大幅に減ったのですが、自分で行った噛み合わせの調整はそれにもまして効果が大きく、筋肉の緊張が急激に取れたからです。自分で自分の噛み合わせの調整を行った(実際は友人にも手伝ってもらった)ので「何をしてはいけなくて、何をすればよくなるか」、とか「どのようにして治ってゆくのか」が手に取るようにわかり、患者さんと治癒の過程を共有できるのです。また整体の先生と話をしているうちに、アンバランスな体の使い方が筋肉に負担をかけ、バランスの悪い骨格を作り、それが血流やリンパの流れを阻害し、結果的に大部分の疾患を作り上げてしまうこと知りました。すると歯に関しては本人の体の使いかたとは関係なく、歯並びや、行われた治療によって疾患を作られてしまうので、大変な問題でしょう。もちろん歯の治療だけで完治できるわけではなく、それ以外に食生活、普段の体の使い方、生活習慣などを改善してゆくことも非常に重要です。
歯は体の中でもっとも敏感な器官といわれます。皆さんは口に中に髪の毛が入ってもその存在に気づくはずです。髪の毛はおおむね80ミクロン程度の太さしかありませんが、これを咬めばすぐに感知できるほど、人間の歯の感覚は敏感です。このような敏感な組織ですから、わずかに噛み合わせが狂っただけでも体調がおかしくなる人がいることは想像にかたくありません。このように噛み合わせが狂った場合、多くは激しいかみ締めと緊張が引き起こされます(このような筋肉の緊張は虫歯や根の病気などがある場合でも起こります)。あるいは、狂った噛み合わせを補償するために筋肉を緊張させて顎の位置を調整したりします。これにより、咬むための筋肉にシコリのような凝りができ、それが口や顔全体の筋肉にアンバランスを引き起こしてしまうのです。
つまり噛み合わせが狂ったために、咀嚼に関係する筋肉でも、常に緊張している筋肉とそうでない筋肉とができるのです。こうして緊張が起きている筋肉がついている部分の骨は、常に強い力で引っ張られるため変形してしまいます。骨に変形が生じると、顔の骨格がゆがんできます。このゆがみがひどくなるとそれを補正するために、首や肩の筋肉が緊張し、頚椎にまでゆがみがおきてきます。これらのゆがみがさらにひどくなると胸椎や腰椎にまで影響が及び、最終的には全身の骨格のバランスが崩れ、普通に立ったり歩いたりするだけでも疲れやすくなったり、ひざが痛む、腰が痛むなどの症状が出てきたりするのです。
顎に関して考えると、噛み合わせが狂うことにより、緊張した咀嚼筋によって、顎の骨のみならず、顎の関節を作っている関節軟骨まで変形を起こすことがあります。すると本来の正しいはずの噛み合わせの位置まで正しく再現できなくなってしまうのです。このように考えてゆくと、噛み合わせの治療は非常に慎重に行わねばなりません。つまり安易にかぶせ物で正しい噛み合わせを作っても必ずしもそれが完全に正しい噛み合わせの位置を再現しているとは言い切れないからです。つまり筋肉の緊張を先に取り除いてやらねば、正しい噛み合わせの位置を決めることすらできないのです。
もともとは噛み合わせの不都合が始まりでも最終的には全身に波及してしまい全身のゆがみがひどくなりすぎると、歯を治しただけでは治らない場合もあります。また日常生活の癖(右手だけしか使わない、重い荷物をいつも左手だけで持つなど)で、自分独自の体癖で長い間生活してきたために、骨格が変形してしまった人などは、歯の治療だけでは治りません。歯の治療と共に整体院などによる治療を受けることが、治癒への近道です。
現在は、治療を行ってゆくうちに、かみ合わせのどのようなずれがどのような症状と関連しているかがわかってきました。それは随時、日記等で書いてゆきます。
さまざまな顎関節症治療法の見解
顎関節症には今まで次のような治療法が行われています。
1. 温熱療法、投薬療法、筋肉のストレッチ、開口訓練
2. 補綴治療(歯を削ることによって被せ物で治す方法)
3. プレート療法(口の中に入れる板で治す方法)
4. 筋肉のマッサージ
5. 金属などの修復物の除去
これらの治療法に対する私自身の見解を書きます。
1の温熱療法は一定の効果があると思われますが、一時的な療法で根治療法ではありません。肩こりがある人がマッサージに行って揉んでもらうと2~3日は良くなっていますが、1週間もするとまたもとの状態に戻ってしまいます。結局は噛み合わせを治さなければ根本的に治らないでしょう。
また投薬療法もあくまでも対症療法に過ぎません、薬もテグレトールなど三叉神経痛の薬を処方したりしますが、本当にこれを必要としている患者さんはむしろまれだと思います。本院でも噛み合わせの治療で治った人で、この薬を出されていた患者さんが何人もいらっしゃいました。
筋肉のストレッチは多少意味がありますが、筋肉がつった状態になってしまっているのであまりむりにひっぱるのは良いことではありません。また開口訓練のようにさらに筋肉に負担をかけることはあまり好ましいとはいえません。
むしろ4のようなマッサージ療法の方が、すぐに口を開けることができるようになります。
2の補綴治療は、確かに噛み合わせを治すという観点からすると現実的です。しかしながら顎関節症の患者さんは極度に咬む筋肉が緊張していることがあり、正しい噛み合わせの位置(中心位*と呼ばれている)を確実に採特することが非常に困難な患者さんもおり、そのような場合安易に補綴治療によって被せ物を作ってしまうと噛み合わせががらっと換わってしまうことがあり、非常に危険な治療といえます。
しかも現在の歯を利用する以上治せる噛み合わせの状態には限界があります。また歯を非常に多く削ってしまうので、自分の歯があまりにももったいないと思います。現在推奨されている、歯をできるだけいじらない治療法とはかけ離れているといえるでしょう。(*中心位という概念は昔の考え方のかみ合わせの位置のことで、ここでいう中心位とはあくまでも患者さんにとって理想的なかみ合わせのことを意味します)
またよく調べている人は、咬合治療と呼ばれ、ナソロジー(アメリカのかみ合わせの考え方)やシークエンシャル咬合(ヨーロッパのかみ合わせの考え方)など様々なものが取り入れられていることを理解するでしょう。しかし、私が内部でみてきた人の話を聞くと、永遠に治療が終わらなかったり、結局かみ合わせのゴールが見えないまま治療をし続けることがあることが知られています。
3のプレート療法は、板状のプレートを入れることによって治すものです。これは確かに良い治療法だと思いますが、患者さんによっては違和感がつらくて全くしていられない人もおり、すべての患者さんに適応できるものではありません。このプレート療法は、症例によってその作り方を相当工夫しないと患者さんが効果が実感できるものを作成することは困難です。
当医院では、症例によって3~4タイプのプレートを用意しています。
4の修復物の除去はOリングテストなど非科学的な治療法を取り入れている先生が多く手がけます。残念ながら筋反射テスなるものはまだはっきりとした医学的根拠がありません。全然当てにならないとは言いませんが、参考にすべきものの一つと言ったところでしょう。また、金属アレルギー自体が、その起序もはっきり解明されているわけではありません。また人によっては体調が治ると金属アレルギーが治ってしまうこともあり。金属を取り除くことで顎関節症が治るということは必ずしもないのです。
きちんとした治療の根拠を求めてから治療を受けないと、深く後悔することになります。特に材料学的に金属以外の材料は脆かったり、虫歯になりやすかったりするために、顎関節症は治らない上に、虫歯まで多くできてしまうといった悲惨な状況になっている患者さんを多く見受けます。きちんと背景に間違いのない理論があるか調べるべきでしょう。
また、わたくしが様々な先生方が行っている治療とは異なっている見解である点について説明いたします。
1. 咬合器や、高度な咬合診断装置などを使わない理由
2. 固いプレート式の治療器具を使わない理由
3. 金属を除去し、レジンやセラミックなどで治療を行わない理由
4. かぶせものなどをかみ合わせを決めて全部いっぺんに作成しない理由
1の咬合器については、今まで様々な先生が咬合器を開発したりして、かみ合わせを治療しようと試みてきました。しかし、一部の治療を除いては(義歯など)どんなに正確にかみ合わせを取って分析してみても、その努力はほとんどが水泡に帰すからです。かぶせものの高さや動かした時の当たり具合を見るための咬合器の利用法は意味がありますが、高度な咬合測定装置は時間の無駄です。
顎関節症にかかってしまった人は、よくお分かりだと思いますが、筋肉が硬直している状態が日々違っているのです。
また歯の当たり具合は治療に伴い日々変わってきています。つまり、測定をしたとしてもその刻々と変化しているほんの一瞬の現象をとらえたことに過ぎないからです。大切なことは何が原因でこのような現象が起こってしまったのかを診断できる能力です。
これがない人は一生懸命咬合器と格闘してかみ合わせの不都合を探し出そうとしたり、咬合器の診断から出された数値で、かみ合わせをあげたり、しようとしますが、これは非常に危険な治療と言えます。かみ合わせは良い位置に行き着くまで常に絶えず変化する可能性があると理解して治療を行わなければならないからです。
以上の考察から当院では、まずマッサージを行って顎関節症の原因である筋肉の緊張をとることからはじめ、最終的には矯正治療で治す事がもっとも効率がよく、治療経過も良い方法であると結論し、実際の治療もそのように行い、成果が出ています。
顎関節症の治療としての矯正
顎関節症の治療としての矯正治療
顎関節症の治療に、矯正を用いることは、非常に重要なのです。
顎の位置は歯の当たり具合で決まってきます。歯のあたりが悪いとその歯を避けるように、噛み合わせができてしまい、結局顎の位置がずれてしまい、顎関節症になってしまうのです。
一般的には矯正専門医は歯を動かすことや歯を並べることは得意なのですが、顎の位置(顎位と呼ばれる)に関して得意な先生が少ない傾向にあります。
一方顎の治療の専門家は歯を削って治したり、かみ合わせを治すことは得意ですが、矯正治療となるとまた特殊な技術が必要とされるため、なかなか噛み合わせの治療と矯正による治療の両方の良いところを取って治療をするのは難しく、それができる先生はほとんどいらっしゃいません。これは大学教育及び卒後教育で、顎関節症は補綴学の分野、歯の移動は矯正学の分野、と完全に縦割り教育されていることも原因の一つです。
当医院での矯正による治療例
1.矯正で顎の筋肉が正常に?(小顔効果?)
筋肉が正常に機能するように矯正すると、顎の辺りがすっきりしてきます。これも顎関節症を理解して行う矯正のメリットです。もちろん普通に矯正治療を行ってもきちんと顎のラインはすっきりしてきます。しかし、場合によっては噛み合わせが狂っていると、顎が鳴ったままなおらなかったり、肩コリや首の痛みなどがあまり改善しない場合があります。かみ合わせをきちんと理解して矯正をしてくれる先生に治療治療してもらうことが大切です。
このような変化は、噛み合わせが良くなるために、強いかみしめをしていた顎の筋肉が必要なくなり、顎の骨もそれに従ってなくなってゆくからです。夜寝ているときに強くかみ絞めていて、眼が覚めたり、朝方歯茎に強い力を受けていたような感覚がある人は、強いかみしめをしているのです。
2.歯を削る量を最小限にして顎関節症を治すことができる
顎関節症では、多くの治療法が多くの歯を詰めたり、被せたりして治す方法が多いです。しかし矯正を用いて顎関節症を治療する場合、歯を削る量は非常に少なくなります。 これは噛み合わせを理想的にしたい位置に歯を自由に動かすことができるからです。
3.歯の位置が良くなり、舌や頬が楽になります
かぶせものによる顎関節症の治療では、歯の位置を動かすことができません。
それでは歯の位置が悪いことによって、舌をかんでしまったり、ほっぺたを噛んでしまうなどの問題が治ることは難しいのです。
そのようなときに威力を発揮するのが矯正治療です、矯正治療では歯の位置だけでなく、顎全体を広げることもできるので、「お口の中が広くなった」とか、「舌やほっぺたを咬まなくなった」などの喜びの声を聞くことがあります。
また「鼻の通りがよくなった」という思いもしない効果があることも分かってきました。
これは歯の位置が呼吸などの大切な機能に大きくかかわっているからにほかなりません。矯正治療は思わぬ治療成果をあげることができるのです、見た目も顔のバランスも自然です。
4.体調の改善
こちらはどちらかというと偶然の産物でした。私が、様々な顎関節症の患者さんを治療してゆくうちに、ほとんどすべての患者さんで体調の改善が認められるようになったのです。
これは、本来は筋肉の緊張が起こらない位置で歯が生え、かみ合わせが決まってゆくはずはずなのに、何らかの理由でそうではない位置にかみ合わせが出来上がってしまう人がほとんどであるからです。
誤った位置でのかみ合わせが完成してしまう理由には様々なものがありますが、最近よく言われているストレートネックは大きな原因と考えられます。もちろん歯のせいでストレートネックになっている人も多いのでどちらが先かといわれると非常に微妙です。
私の研究では、ストレートネックになってしまった患者さんでもほとんど正しい反りを矯正治療などによって回復することができます。残念ながら矯正治療を行わないで正しい反りを回復することは不可能に近いようです(かみ合わせの狂いが相当ひどい場合)。
また噛み合わせが異常になっている患者さんで多く認められるケースは、甲状腺機能亢進症と診断されたり、ぎっくり腰がひどくて、整体に通い続けるていてもどうしても治らないなど、一見歯やかみ合わせとは何の関係もなさそうな疾患も実は噛み合わせが原因であることがあります。
これらの疾患との関係も私が実際治療を行ってみて(別にその疾患を治そうとしたのではなく、歯を治そうとしただけですが)高い効果が認められたものです。
しかし、これらの治療は、歯の治療と同時に筋肉の緊張を取り除く治療を併用する必要があり、普通にただ矯正治療を行っても絶対に治ることがないことも、治療の経験から知ることができました。
つまり、ありきたりの治療テクニックで治るものではないが、わかってしまえばこれほど簡単で面白い治療はないというのが私の今の感覚です。
矯正治療によって鼻が通ってきたり(慢性鼻炎と診断される)、眼の奥の痛みが取れたり(三叉神経痛と診断される)するのは、顎と顔面の筋肉の緊張が取れることによって、頭骸骨の変形が修正されるためです。これは自律神経失調症の原因になることもあり、これらの疾患も歯で治ることが多いので不思議に思っていましたが、今考えれば当たり前のような気がします。
ナイトガードによる顎関節症の治療
顎関節症だけではない、ナイトガードの効用
当医院では、患者さんのよりよいクオリティーオブライフの提案の一つとして、ナイトガードとスリープスプリントを提案しています。
ナイトガード(マウスピース)は顎関節症の症状がひどい場合、直ちに作成し(最短で当日中に作成しお渡しすることが可能です)夜寝るときにはめて頂きます。これをはめていただくことによって、顎関節症様の症状が噛み合わせの悪いことが原因であるのかおおむねわかります。
マウスピースは噛み合わせをいかに正確に採得するかというテクニックと、その噛み合わせをいかにうまくナイトガードに移しこむかによって効果が決まってきます。私自身がマウスピースを作る理由がそこにあるのです。当院ではさらに技術の向上ができほとんどの人に効果が出るようになりました。
マウスピースは、もともとバスケットボール選手や、アメリカンフットボールなど、スポーツ医学の分野で歯を保護したり、瞬発力を上げたりすることに効果がありました。それを治療に応用できないかと考え、歯軋りの防止や、顎関節症の治療に使われはじめました。
もちろんナイトガードが全く効果が出ない方もいないわけではありません。口の中に物を入れておくことが我慢できない人や、寝ているとあごが自然に奥に行ってしまい、マウスピースの位置に顎をもってこれない人などです。このような場合はスリープスプリントなどを用いると効果が出ると思います。これらの難しい患者さんについては現在も研究中です。ほとんどがナイトガードの使い方が誤っていることが多いのですが・・。
この装置を入れることによって、顎や歯は強い噛みしめでかかる力から保護され、顎関節症特有の顎周囲の筋肉の痛みなどが軽減されます。
また、ナイトガードをつけるとおおむね1週間程度で噛み合わせが変化します。これは全身の筋肉が弛緩し、体全体の骨格が変わり、噛み合わせの位置も変化するためです。これは私自身も非常に驚いた事実でした。
ちなみにマウスピースを入れた患者さんがゴルフの飛距離が20%以上も伸びたり、ベンチプレスが10%以上多く挙げれるようになったりしました。これには私も結構驚きましたが、筋肉というものはきちんとリラックスした骨格の中で働くことでパワーが変化するのだということに気づかされました。私自身も趣味でテニスをしていますが、噛み合わせを治すと瞬発力や、反応性が変わった気がします。(具体的に数値で調べていませんが・・。)
ナイトガードは、専用の機械でプレスして作られます。おおむね2年~3年程度使うことができます。現在はより違和感の少ない、2枚重ね(噛み合わせの部分のみ厚くなっている)のタイプに変わりました。2枚重ねのタイプは、バイオスターという機械でしか作れません。このタイプで装着感はかなり改善いたしました。
ナイトガード(マウスピース)の効用
ナイトガード(マウスピース)は、顎関節症以外にもさまざまな使い方ができます。特に激しくぶつかったり、瞬間的に大きな力をだす必要があるスポーツなどでは絶大な効果を発揮します。またナイトガードをしたままスポーツをすると、体の重心が安定します。噛み合わせを正しくし、さらにナイトガードをはめることによって、スポーツ選手でなくても運動能力は上昇します。
私自身が使用した感想ですが、長時間の飛行機の旅行などに装着すると、噛み締めなどがなくなり、いわゆるエコノミー症候群の予防にもなります。エコノミー症候群は体を動かさずに長時間同じ姿勢をしているためにおきるもので、飛行中、眠りについてしまったりすると、狭い客室内で詰め込まれることにより、ストレスがかかり、噛み締めなどを自然に引き起こしてしまいます。これが何時間もの旅となると、体中の筋肉がコチコチに硬くなってしまうことがあるのです。体がコチコチになると当然血流は悪くなり、血栓ができやすくなってエコノミー症候群になるのです。
私たちの普段の生活でも、朝起きると背中や方が硬くこわばっていることがあります。睡眠中に体の特定の部分が圧迫されていることも原因のひとつですが、寝ている間の強い噛みしめが原因が実際はほとんどです。なぜならある年齢以上になると、朝階段を降りるとき、妙に背中が痛くなったり、膝や股関節が痛いなんてことが良くあります。また左の首が張るような場合は、胃や腸に問題を引き起こします。朝あごの周辺が噛みしめていたような気がする場合、ナイトガードが必要な場合があります。
このような場合ナイトガード(マウスピース)をするだけで痛みが軽減することがほとんどの患者さんで認められています。
また当医院で矯正治療を受けた患者さんはおおむねすべて体調が良くなり、首の痛みや、頭痛が消えたりしています。
私自身も100%治せる自信が昔はなかったので、患者さんにもそのような可能性はあるとしかいっていなかったので、患者さんは非常に喜んでくれます。
本気で治すならどうしても矯正は必要でしょう。削って治すことができる噛み合わせのズレの範囲はある程度限られていますし、噛み合わせのズレはそんなに少ないものではありません。
顎関節症の治療の実際
顎関節症の治療の流れは以下のようになります。

症例によって治療の仕方がまったく違うため、一律の同じ方法で治療が行えるわけでなありません。
例1、口が開かない、もしくは開きにくくなってしまった患者さんの場合
このような患者さんは、多くの場合、首や肩がこることが多く、本人が自覚していなくても、美容院などで肩などのコリを指摘されたりすることが多い。
またもともと口が開きにくいために、歯医者さんでも口が開けられないなどの経験があり、実際大きく口をあけてものを食べるのは苦手である。
このようなタイプの人は、上記の症状以外に、背中や腰まで痛みや違和感をうったえることがあり(ぎっくり腰などを経験)、ひどい場合、異常な発汗、など自律神経系のバランスが崩れていることがある。
また咬筋が発達しているので、頬骨の部分と、ほっぺたが体形に比べて明らかに張っている。
治療法
適切に作成されたナイトガードなどで、歯ぎしりをふぜぎ、筋肉の緊張を取り除く。そのあと場合によっては矯正治療を行うべきです。しかしながら矯正治療による治療は、ブラケットがデーモンのようなフリーフリクション(ワイヤーとブラケットの間に摩擦抵抗がない)のものを使用し、噛み合わせの位置に対する目標がきちんとしていないといけません。
治りにくい例としては、すでにヘルニアの手術をしている、神経節ブロックなど、器質的変化をすでに与えてしまった場合です。このような場合は体が元に戻ったとしても、切り取られたり神経にダメージを与えられているので、完全に元の体の状態に戻すのが難しくなります。
何故噛み合わせが影響するのか?
噛み合わせに異常があると、噛む筋肉のみならず、胸鎖乳突筋などの首の筋肉や、後頭挙筋など、頭を持ち上げている筋肉等に異常が起きます。顎関節症症状を訴えている患者さんの多くが後頭部のコリを訴えています。これによって正常なS事状のカーブを描くべき首の骨が逆S字状になってしまうため、胸椎、腰椎を含めた、すべての堆骨の形状に影響を与えてしまいます。
すると首から上の付近の筋肉の異常な緊張が体のねじれや、左右非対称の姿勢、また頚椎のゆがみなどを引き起こし、全身にまで及ぶ影響を与えてしまうのです。実際、歯を治療して大きな効果が出るのはその歪みが治ってゆくからだと考えられます。(実際に私の場合も、整体と矯正治療で首のS字状カーブは治ってきていると同時に首の痛みや肩こりはなくなった)
顎関節症のひどい患者さんは上を向いてうがいをすることができなかったり、左右に首を回すと非常に回りにくい側があったりします。
首のカーブが悪い人は、低い枕で寝るのがつらかったり、肩こりや首の痛みが枕を変えることで治ったりします。しかしこれらもあくまでも対症療法で、首の形状がが治るわけではありません。
顎関節症が悪くなる原因
顎関節症になる原因は以下のものが頻度順にあります。1. 成長期に何らかの理由で、顎が後ろ、あるいは左右で生体にとって好ましくない位置でかみ合わせが出来てしまった場合
2. 高いかぶせ物や、低いかぶせ物などを入れられたことによって、噛み合わせが変わってしまったことが原因で起きる場合(インレーの様な小さい詰めものでも起こる)
3. 誤った矯正装置や、矯正によるかみ合わせの与え方によって医原生に引き起こされた場合
なぜこれらが顎関節症の原因となるのか?
1.人間の顎は非常に特殊な構造となっており、上顎に対して非常に自由に下顎は位置できるようになっています。下顎が自由に動くということは単に重心が変わるのみならず、筋肉のバランスが変わってしまうので、さまざまな不定愁訴を伴う顎関節症が発症するのです。家族性に同じような顎関節症が起こるのも、骨格の構造や、癖、筋肉のバランス、顎の使い方などが似てくるからです。
2.高い被せ物や、低い被せものを仮に入れられても、ほとんどの人はずっと高いとか低いとは感じることはありません。1日から1週間程度で高さに慣れ、何も感じなくなります。 しかし、これは慣れたのではなく、顎の筋肉にある筋紡錘というセンサーが働き脳に"高いぞ"という感覚を伝え、それを受けて脳が噛み合わせの位置を調整するよう筋肉に命令を出しているのです。咀嚼筋(かむ際に使用する4つの筋肉・・咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)の中で、噛み合わせの位置を調整するために特定の筋束が収縮してしまうので、筋肉の中で不適切な緊張が起きる部分ができてしまいます。
このように緊張した筋肉は常に過剰なストレス状態を強いられることになります。これが日常生活の無意識の噛みしめを生んでしまいます。噛みしめや緊張を繰り返すうちに、噛み合わせを調整するために緊張していた筋肉の一部だけでなく、咀嚼筋すべてが緊張するようになってしまいます。
これが続くと、筋肉は常に疲労した状態となり、少し硬いものを食べたり、しゃべり続けたり、歌ったりするだけで、顎の筋肉がこむら返しを起こしたような状態になるのです。
"朝起きてみると、口が開かない"というのは患者さんからよく聞く話です。これは、夜の間中噛みしめをしているので、寝ている間ずっと、口の筋肉を緊張状態にしているからです。このような人はどんなに寝ても朝疲れが取れていませんから、日常生活の効率は著しく悪くなるのです。
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この患者さんは、上の奥歯がわずか数十ミクロン低かっただけで、ひどい顎関節症になってしまった患者さんです。 |
3.歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪かったりする場合は2と同じ理由で、顎関節症になる場合があります。ただしこの場合は人工的に噛み合わせを狂わされたのとは少し様相が変わり、次の三つの場合が顎関節症の原因となります。一つ目は、ただ単純に噛み合わせの位置がずれている場合(上の歯と下の歯で噛み合う位置と顎の関節がしっかりおさまる位置がずれている場合)で、このケースが最も多くの顎関節症の患者さんで見られます。噛み合わせがずれているので、顎の位置を自分で調整して、咬めるようにしているのです。
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顎関節症は自分の体の状態に対して敏感な人がかかりやすい傾向にあります。しかし、不調を感じないからといっても、噛み合わせに問題があれば、正常というわけではありません。自分の状態を認識していないだけであって、決して健康な状態というわけではありません。肩こりを知らなかった人に肩をマッサージしてやると自分にも肩こりがあると気づくようになります。体の不調に対して無頓着であるために、わからないのですから、決して良いことではありません。(当院で治療をすると自分も顎関節症であったことに気づく人がたくさんいらっしゃいます。)体調不良をすぐ訴えている人が意外に長生きで、いつも元気にしていた人が急に「コロッ」と死んでしまうことは自分たちの周りでもよくあることです。常に自分の体の声を聞くことができる人が長生きできるのです。
顎関節症の原因は、噛み合わせでは上記のようにさまざまですが、もっとも症状をひどくしてしまう原因は実は現代人のストレスにあるのです。
人間は社会的動物である以上、さまざまなストレスにさらされています。そのストレスを発散するひとつの方法として、歯軋りがあるといわれています(実際研究でも証明されています)。したがって現代人のように高いストレスに常にさらされている場合、歯軋りはいっそうひどくなり、歯にひびが入ったり、それが元で虫歯になりやすくなったり、噛み合わせの力で歯周炎になりやすくなったりと、さまざまな問題が生じているのです。
噛み合わせが悪いという条件はさらにひどい噛みしめを促し、また歯軋りの力は、普段自分でおもいきりかみ締めるときに出る力よりもはるかに大きいことが知られています。
虫歯は克服されても、文明病としての顎関節症と、顎関節症がもたらす虫歯などは正しい噛み合わせの治療と正しく作られたナイトガードが普及するまでは減ることはないでしょう。
かぶせものと顎関節症治療
かぶせものが狂うと顎関節症に?
ブリッジや、かぶせものを入れられてから、顎の調子が悪くなったことはないでしょうか?
実は歯は非常にデリケートな組織で、ほんのわずか数十ミクロン(一ミクロンは1000分の一ミリ)の高さの違いで、噛み合わせが変わってしまい、最終的に顎の周りの筋肉に異常な緊張を生んでしまいます。噛み合わせは違和感がなくなるまできちんと調整してもらわないといけません。
しかしながら、この違和感が曲者で、奥歯のブリッジや最後臼歯(7番)の調整の場合、仮歯などを入れない状態で翌週にかぶせものを入れようとすると、ものすごく高く感じることがあります。特に一番奥の歯を含むブリッジで仮歯がきちんと作られなかった場合、ブリッジを入れる際、かなり削って調整されることがあります。
これは仮歯の高さが正確でなかったため、顎の筋肉が収縮してして誤った噛み合わせの高さ(通常低い状態)に慣れてしまったため、正しい高さのものを入れられても高いと感じてしまうのです。このような場合はブリッジを入れられてからしばらくすると、顎の違和感や、全身にわたる症状が起きることがあります。
ところで、噛み合わせがくるってしまっても、まったくなんの問題も出ない人と、大きな問題が出てしまう人とがいます。これは患者さんが神経質であるということもありますが、もともとその患者さんが持っていた噛み合わせのズレの量や噛み合わせの面の狂いなどが、人それぞれで違っているからです。これらの条件が悪い人は僅かな調整の不具合で問題が生じます。
かぶせもので噛み合わせがくるうとどうなるの?
かぶせもので噛み合わせが狂わされてしまうと、かぶせものが高い場合は、顎はできるだけ高いかぶせものに歯が強く当たらないようにしますし、逆に低い場合は、その歯でも噛むように、顎自体を動かし、噛み合わせを変えてしまいます。そのためもともと正常であった噛み合わせが治療をするごとにどんどん狂わされてしまい、顎が体のバランスのとれた位置からどんどん離れてしまうのです。
これが全身にまで影響を与える顎関節症の正体です。またもともと噛み合わせがくるっている人は、今までは狂っているなりに、何とか体の状態を維持していたものが、完全に許容範囲を超えてしまうために、おかしくなってしまいます。実際に許容範囲を超えてしまうと、とても辛くて、我慢できるものではありません。
どんな症状の患者さんが治ってゆかれるのでしょうか?
1、私がはじめて顎関節症(噛み合わせの問題)で悩む患者さんを治療したのは、入れ歯の患者さん(ひどい自律神経失調症と糖尿病に悩まされていた)でした。(13年ほど前です)
この患者さんは噛み合わせの位置が正しい位置から5ミリ以上もずれており、つらい自律神経失調症で悩んで、仕事もできなくなっていました。入れ歯を入れる直前に今まで使っていた入れ歯が使えなくて、かめないためにお酒ばかり飲んでいたために、一時危篤状態になってしまい、私自身相当焦りましたが、なんとかきちんと噛み合わせのあった入れ歯を入れることができ、自律神経失調症や糖尿病の症状が消え、今は以前とは比べ物にならないくらい元気を取り戻しています。
2、また別の人は、根の治療の具合が悪いのと、そのあとのかぶせものの高さが悪く、頭痛やめまい、集中力減退を訴えていた患者さんです。根の治療を6カ月ほどかけて行い、かぶせものの高さを治し、ナイトガードと噛み合わせの調整で噛み合わせを治した結果、今は見違えるように元気になり、笑顔を取り戻しました。具合が悪い時は、勤務中でも集中力に欠け、お客さんとお話している時でも、そのお客さんに早く帰ってくれないかとと思うほど辛かったようです
3、一見噛み合わせに問題がないように見える患者さんでも、噛み合わせが狂っていることがあります。特に首、肩、背中に関連したように痛みがある患者さんは、ほぼ間違いなく噛み合わせに問題があります。
しかし多くの人は誰しも多少は肩や首は凝るものだと考えています。しかし実際、ナイトガードいれたり、矯正治療をを行うとほとんど全員が首や肩そして背中の痛みが和らいだといいます。これは、一見噛み合わせが良さそうに見える患者さんの噛み合わせがほぼ100%の確率でずれているからです。
一般的に矯正治療を行った後でも首の痛みなどが残っているようなケースは矯正が失敗しているといえるでしょう。本当に正しく噛み合わせの位置に矯正されれば、そのような不適切な緊張は取り除かれるはずだからです。実際噛み合わせと首とは非常に深い関係があります。試しに顎の位置を動かしてみると、首の形は変化しますし、押したときの痛みの具合も変わります。
矯正治療を受けている際に、顎が滑るようになる場合があります。これは間違いなく、矯正治療によって、正しい噛み合わせの位置がわかるようになったために感じている症状です。
これを無視して噛み合わせを仕上げると、首の痛みがひどくなったり、集中力が落ちてきたりします。しかし実際は噛み合わせのせいとはふつう考えないので、そのまま矯正治療が終わってしまうのです。
どんな人が顎関節症になるのでしょうか?
顎関節症になる患者さんの傾向は似ています。
1、前歯の治療を大々的に行われた場合。(審美治療など)
歯の治療の中で、前歯の治療は非常に重要かつデリケートに行う必要があります。見た目の並び(斜めになっているとか内側に倒れているなど)をまっすぐしようと歯を削って治療をすることは相当の命取りになってしまいます。多くの患者さんがこのような審美治療によって、顎関節症になってしまい非常に苦労されています。削って被せて見た目だけを治す治療は非常に危険です。また一度顎関節症の症状が出てしまうと治療に費用も時間も相当かかります。
2、奥歯にセラミックのブリッジなど、審美性のかぶせものを入れた場合
奥歯にセラミックのブリッジは非常に危険です。セラミックは、噛み合わせの調整が非常難しいので、ほとんどの場合調整が不十分で、そのために顎関節症が引き起こされてしまいます。セラミックのブリッジ等をかぶせられた後に噛み合わせに違和感があった場合、早急に処置をしないと顎のみならず全身にまで影響が出てしまいます。
3、噛み合わせがもともと悪かったが出産を機に発症。
出産を機に発症するのは、おそらく出産によって骨盤の形態が変わってくるからだと思います。このような場合、全身的な骨格の調整も必要になるのではないかと思います。
4、もともと噛み合わせが悪かったが、加齢とともに発症。(女性は35歳前後、男性は40歳前後が多い)
噛み合わせが悪くても、人間はある程度調整できる能力があります。発症するのは体力が落ち始めたころです。 またパソコンばかりしている人も非常に偏った体の使い方をしているために発症しやすいです。水泳などの全身を使う運動をすることをお勧めいたします。
5、奥歯(特に一番奥の歯)にかぶせものをされたり、長期間被せものを取った状態で、根の治療を行われたり、左右7番を同時に治療をされたあとに発症。
前歯と同様、一番奥の歯は噛み合わせにとって最も重要な歯です。特に一番奥の歯にセラミックを入れられたり、高さが低かったりすると顎関節症を発症することが多いです。
6、奥歯にレジンやセラミックの材料を入れられた患者さん。特に最近審美歯科をうたい文句に、奥歯にレジンを入れたり、レジンインレー、セラミックインレーを金属アレルギーでもない患者さんに入れる無責任な先生が多くおり注意が必要です。
残念ながら材料学的な問題から、高さの調整が難しいセラミックは審美的には良くても治療に必ずしも最適の材料とは言えません。しかし、この不調も患者さんによってまちまちで、ほんのわずかの治療で顎関節症を発症する人もいれば、いくら治療を受けてもまったくなんともない人もいます。しかしなんともない人でも、正しい噛み合わせにすると良くなることが多く、多くの患者さんは自覚していないだけです。
個人的にはアレルギーがあるか、欠点を説明してそれでもセラミックにしてほしい人のみ、奥歯にせセラミックを使用します。
レジンは臼歯には最も適さない材料で、割れる、二次カリエスになる、すり減りが早いなどの理由から、ごくわずかな小さい虫歯以外で使用することは適切とは言えません。
また一番奥の歯はとくに金属で詰め物やかぶせものをした方が絶対に安全です。
なぜなら当医院に訪れる顎関節症の患者さんの多くがセラミックの治療や、レジンの治療を受けたことが原因で顎関節症になっているからです。
7、裏側から矯正された、もしくはマウスピース型の矯正装置で矯正された人、下の顎が小さいともしくは上の顎が大きいと診断され、上の歯のみ抜かれて矯正された人。
特に下の顎が小さいもしくは上の顎が大きいと診断され、抜歯をされた患者さんは、睡眠時無呼吸症候群の症状が悪化し、ひどい場合はふだんから突然眠気が襲ってくる、などの症状がおこることもあり、非常に恐ろしいものです。
これは顎の位置がもっと前であるにもかかわらず、歯を抜いて無理やり顎を後ろの位置できちんと噛み合うようにされるからです。ひどい先生はインプラントまで使って無理やり後ろに引くので、耐えがたい苦痛を訴える人もいます。そもそも矯正治療にインプラントを多用するなどおかしな話です。インプラントを用いるような強い力を矯正治療では絶対にかけてはいけないと思います。
また裏側から矯正治療を行うことは、確実な噛み合わせを作ることはほぼ不可能で、裏側から治療をするくらいなら治療しない方が体に害がないと思います。
噛み合わせ(顎関節症)の治療
顎関節症は噛み合わせの治療で治るか?
顎関節症では、噛み合わせの治療をしても治らないという意見が多くあることは事実です。しかしながら、当院で噛み合わせを治すことによって多くの患者さんが治っていることから考えると、顎関節症のほとんどが噛み合わせに原因があることは明らかです。また歯を治療してから顎の調子が悪くなったり、矯正した後で体調まで悪くなってしまった患者さんの場合は噛み合わせ以外に原因があるとは考えにくいでしょう。
また最近の患者さんの動向を見ると、整体などに定期的に行っておられた方も、噛み合わせが治ってくると、体調が完全によくなり、行くことは全くなくなったという声がほとんどです。
また矯正によって不適切な噛み合せを治すと、唾液が出るようになったり、長時間歩いても以前のように疲れる様なことが無くなったりと治療している私自身驚くような効果がでています。
しかし、なぜ顎関節症になったのか、そしてどのような治療を行えば治るのかという原因と方法に対するきちんとした答えなしに治療を行うことは非常に危険です。顎関節症の治療は治療自体に大変手間がかかるので、多額の費用が必要となるのですが、費用と時間をかけても治らなかったりするとトラブルになりかねません。このようなトラブルが他の治療と比べて多いために積極的に治療するということ自体が良くないのではないか、といった考え方をしてしまうことがあります。しかし、きちんとした治療できるかどうかのガイドラインさえあれば決して噛み合わせを治療すること自体が危険を伴うものではありません。
実際、これらの噛み合わせの治療を行ってトラブルを起こしてしまった事例では、治療に当たったドクターが噛み合わせに対する十分な知識がなかったり、非常にフレキシブルな構造をもった人間の体というものを理解して治療していなかったり、といったいずれも治療に対する知識不足が原因で起きていることが多いといえます。(「さまざまな顎関節症の治療法への見解」参照)本当に顎関節症で苦しんでいる人にとってはお金を払ってでも治してもらいたい反面、いったい誰の話を信じてよいのか、噛み合わせを治すべきなのか、様子を見ながら耐えたほうが良いのか悩んでいる人が多いのではないでしょうか?(私の経験から言えば我慢できるような苦しみではなく、はっきり行って自分の将来に非常に不安を覚えるほどの深刻な問題です)
大学教育と日本人の潜在的な顎関節症患者
日本の歯科大学の専門課程では噛み合わせに関する教育がなされることはほとんどなく、大部分の先生が卒業後、試行錯誤で見つけ出した治療法を患者さんに行っているのが現状です。卒業後の研修でも「噛み合わせ」に関して実際に"ハンズオン"といって、治療の仕方を手取り足とりで教えてくれる機関もあるのですが、その数は少なく、しかもかなりの時間と費用がかかるために、なかなか忙しい開業医の先生が勉強に出かけて行くのは難しいのが現状です。
ちなみに歯科先進国のアメリカでは、大学で噛み合わせに関する授業はカリキュラムの中に組み込まれており、卒業までには少なくとも患者さんの正しい噛み合わせの位置を採得する方法を必ず習得させてくれます。
いずれにしても高い授業料を払わされていながら、きちんとした教育を受けさせてくれない今の日本の歯科大学の体質にかなりの問題があるといえます。日本ではこのように十分な教育がなされていないため、噛み合わせに関する理論を知らないまま歯科大学を卒業してしまう先生が大勢いるのです。
こんな現状から、日本人には顎関節症の患者さんの数がアメリカと比較にならないほど多いといわれています。自分で顎関節症だと気づいていない人も含めると潜在的には莫大な数の顎関節症の患者さんが日本にはいると考えられるのです。
また顎関節症は、首や肩、さらには全身に凝りを引き起こすことがわかっており、これにより日常生活に支障をきたしたり、体調が良くないために仕事の効率などが下がり、経済活動に悪影響を与えていることは否定できません。自分で気づいていない人も顎関節症について正しい知識をもって、治してゆくことを考えるべきではないかと思います。
クリニカルパスと治療
当院では、現在までの治癒に至った患者さんの経験から、一定のクリニカルパスを作成し、これに従い、どのような症状やケースにおいて、どのような治療パターンで治癒可能なのかを検討して治療を行っています。これらの治療法はもともとアメリカの大学で実際行われていた方法を採用し、診断等はヨーロッパの考え方なども取り入れて行っています。
治療は、ナイトガードやプレート(費用は52,500円)を夜寝るときだけはめていただき、その効果を見ることから始まります。これは不可逆的な治療ではなく、調子が悪くなったり、効果がなければいつでも取りはずす事ができるので、比較的安い費用で(決して安価という意味ではないが)つらい症状を取り除き、治癒の方向性を見極めることができる方法です。この装置によって顎関節症の症状に一定の効果が認められた場合は、噛み合わせが原因であると判断し、歯と噛み合わせの治療に行ってゆくという方法で治療をおこなっております。
残念ながらナイトガードやプレート療法を行ってもあまり改善が認められないケースもまれにあります。そのような場合に噛み合わせの治療をいきなり行うのは危険です。治療を行う場合も虫歯や根の治療、金属アレルギーの処置など、噛み合わせ以外の原因を取り除く努力をしてゆきます(虫歯や根の病気、金属アレルギーが顎関節症の症状を引き起こすことがあるからです)。こうして大きな筋肉の緊張の原因を取り除き、全身の筋肉のバランス等を整えていただきます。その後の経過をみて、さらに噛み合わせの治療が必要か判断します。(ナイトガードのみでは治らず、矯正治療でしか改善できない顎関節症もあるので、治療の判断は少し難しくなります)
また稀に歯科心身症という疾患の方がいらっしゃいます。いわゆる心気症と昔から呼ばれ、やたらと検査を要求する方がいらっしゃることも事実です。本人は不調を訴えていますが、実際は疾患は無かったりします。
本当の顎関節症の患者さんは実際はもっと深刻です。
私の経験では、顎関節症は、矯正治療を行わないと完治しないものがほとんどです。適切な矯正治療を行えば、単に見た目だけでなく、顎周囲や体全体のバランスまでとれた体になることが知られていますし、顔つきや体調も見違えるほど変わってきます。これは実際に当院で治療が終了した患者さんに多く認められています。
顎関節症の治療を受ける際のアドバイス
このようにホームページ上で治った症例について書くことは誰でもするのですが、実際に本当に治っているかという事実を患者さんは確かめることはできません。先生に自分の状況についてじっくり相談し(長時間の相談には多少費用もかかるでしょう)、治癒にいたった患者さんの症例を見せてもらうことによって、この先生なら治療をきちんとやってくれそうだと確信できてはじめて治療を受けることを決めるべきだと思います。
私の場合、治療にいらした患者さんに適切な噛み合わせの位置を与えるとほぼ100%症状の軽減を訴えます。
人によっては、涙を流して喜ぶ方もいらしゃいました。私自身も経験してきた顎関節症のつらさを考えると、医院探しを苦労してされた方の気持ちはひとしおであろうと想像できます。(実際は歯が原因と気づくまでに相当の時間と労力を要するものですから、更に治療技術がある医院を見つけたときの喜びは相当なものだと思います)
正しい噛み合わせの位置とは?
顎関節症の治療は最終的にはどの位置に噛み合わせにしてゆくのかという目標に収束します。すなわちどこに噛み合わせを与えるべきなのかがわからなければ治療は完成しないのです。それは勘でやってもうまくいきません。私が顎関節症の患者さんを多く手がけてわかったことは、患者さんごとに相当のバリエーションがあるということです。つまり2級の症例(上が出っ歯)の場合は噛み合わせを後ろに押し込んでしまうことが多く、また3級の患者さんはあまりそのようなことが起こりにくい(起こらないわけではない)と言えます。そして長年噛み合わせが狂ったままであると咬合平面自体が相当変化しているため、矯正治療がどうしても必要になります。
私の場合、もっとも苦しんだのは、どこにゴールを持って行くべきか(噛み合わせの位置)がわかっても、その位置で噛めるように歯を動かすことが非常に難しいということでした、なぜなら通常顎のずれは場合によっては1センチ近くもあり、しかもそれが顎の筋肉の緊張によって狂ってしまっているという複雑な因子を含んでいるためです。そのような事実を述べた治療家は今まで一人もおらず、まして治療法を教えてくれた治療家など全くいなかったために、治療法を確立するのに相当苦労しました。現在では時間は少々長めにかかりますが、確実に治す方法を確立できています。
また噛み合わせの位置は一発で決められるとおっしゃる先生がいるようですが、そのような患者さんはむしろまれ、いやおそらくいないでしょうし、自分で噛み合わせがとれていると思いこんでいるだけで、大部分が後ろに押し込んだり、一時的に調子がよい位置を取っているだけだと思います。
ですから、一時的に調子がよくなってもすぐに調子が悪くなったり、いつまでたっても調子がよくならなかったりします。
これはスプリントで体調がよくなる=首や顎、そして肩の周りの筋肉が変化する→噛み合わせが変化する→スプリントの位置はもはや最善の位置ではなくむしろ苦痛である。
といったことが起こっているからです。
しかし、この筋肉の変化量、そしてスピードは人によってまちまちです。
私が観察してきた限りでは、早くて半日、平均すると1週間前後で変化が起こり、体調が改善する反面、今までのスプリントでは帰って体調が悪くなります。
私がフラットな面の入れ歯を製作するのもこれが理由です。入れ歯の人はほぼ100%顎関節症になっており、噛み合わせのずれと、顎と首肩などの筋肉がバランスを失っているため、噛み合わせの位置は非常に固定しにくくなっているからです。
間違った噛み合わせの代表として、押し込んだ場合、患者さんが首の痛みや、肩の凝りを訴えることが頻繁に見られます。
あまり奥に押し込みすぎた場合、息苦しくなったり、眠っているときに睡眠時無呼吸症候群の症状を起こす場合もあり、非常に噛み合わせの治療は怖いと認識しています。これらの治療に経験のないあるいはわかっていない先生が手掛けると大変なことになることは確かです。
こんな先生に診てもらいたい
わたしが治療を望む理想の先生像
1. 常に最新の治療技術を勉強し、その技術に対して冷静な判断を持って、患者さんごとに適切な治療を選択できる先生
2. 患者さんの望む治療と、患者さんにとって最適な治療との違いを理解し、それを患者さんに理解させてから治療をする先生
3. 患者さんがわからないことに対して、時間を惜しまず教えてくれる姿勢のある先生
セカンドオピニオンで治癒した症例
当院では次のような患者さんがセカンドオピニオンとして当医院を訪れ治ってゆかれました。
その一例です。
1. 根管治療が治らず、悩んでいたが、根管治療に時間と費用がかかることを理解し、治療を受け治った患者さん
2. 虫歯は治らないと信じていたが、きちんと治療すれば治るとわかった例
3. 顎が鳴るのは、普通と思っていたが、実際は異常で、しかもそれを治すことによって肩こりや頭痛まで無くなった例
その他にはシビアな例では
1. 舌側矯正(内側からの矯正)でかみ合わせがうまくいかず、結局外側からの矯正で治った例(この人の場合は胃腸の症状まで悪くなり入院までしてしまった)
2. 顎関節症で口が開かず、自律神経失調症と診断され、抗うつ薬や筋弛緩剤を処方されたが治らず、歯医者に来ることで原因が歯であることがわかり当医院に来院し治った症例(大学病院では治療ができないとすぐに筋弛緩薬や三叉神経痛の薬、抗うつ薬などを処方する)
3. 矯正治療後に頭痛や肩こり、眼の奥の痛みに悩まされ当医院に来院し治った例
4. 何度虫歯の治療をしても治ったことがなく、悩んでいた。治療をしてみるとほとんどの歯に虫歯の取り残しがあり、歯医者通いに終止符を打った例
5. マウスピース矯正を5年間も行い続け、かみ合わせが改善しないため転院し現在当医院で治療中の患者さん
6. 奥歯の治療をされた後、今迄なかった体調の不良があらわれ、そこらじゅうの歯に痛みが生じ、仕事ができなくなってしまった患者さん。結局は奥歯の高さが悪かったために、自律神経失調症のような症状があらわれていた。奥歯の高さを治し、虫歯を取り除いてゆくことによって、かなり症状は改善した。
7. 虫歯になっていることを理由に、大々的に前歯すべてをかぶせると先生に言われ、かぶせたが、かみ合わせを大幅に変更されてしまい、治療中に嘔吐反射がひどくなったり、体調不良がひどくなり、インターネットで歯医者さんを探しまわり、当医院でほぼ症状が改善した患者さん。(審美を理由に前歯をいっぺんに大々的に削るのは危険が伴う治療です)
このように一見歯医者さんに相談するのは本人にとって非常にめんどくさいのと、勇気が必要なものですが、相談すれば簡単に解決することが以外に多いのです。
また当医院では診断、治療計画に費用をいただいておりますので、相談に対して一切遠慮をされる必要もございません。また治療方法に納得いない場合は治療をうける必要もありません。
顎関節症の治療はさまざまなことが原因で起こりますし、非常にバリエーションがおおく、また全身とどのように関係しているかきちんと理解していないと、治療はできません。
これらの治療を行うには、多くの患者さんからの経験と、それを解決するための長年のノウハウの蓄積が必要です。私どもはすでに10 年以上の長きにわたり患者さんとともに治療を行ってきました。今考えると、「もっと楽に治療ができたのに」、とか「当時の技術では無理だったが今なら治療可能だ」といった症例も数多くあるのは事実です。
患者さんと共に歩むことによって数多くの治療法を考え出すことができたともいえます。 一番勿体ないのは初めにそんな治療受けなければよかったのに、といった、安易な治療で後悔している患者さんが多いことです。
セカンドオピニオンの必要性
セカンドオピニオンは今や歯科治療、特に矯正治療では当たり前となっています。皆さんもホームページ等でも、数々の問題が起きてしまった患者さんの話が書かれていることを、ご覧になったことがあると思います。
特に矯正治療では、治療後に顎の調子が悪くなってしまう患者さんが後を絶ちません。これは治療の理論をきちんと勉強しないで治療を行っている先生が非常に多いという日本の歯科医療の現実を映し出しています。
治療の技術は一朝一夕で身に付くものではありません。正しい技術は自分から求めて得ようとしなければ得られるはずもありません。特に日本の場合、歯科大学での治療技術に対する教育は徹底しておらず、きちんとした治療の技術を持たないまま矯正歯科として開業している人が数多くいると私は認識しています。
日本の歯科大の特徴は、歯科医師の教育に対してあまり熱心でないということです。アメリカでは大学院などのシステムで治療技術を徹底的に仕込まれますが、日本では私も経験したのですが、「自分で勉強しなさい」といったスタンスでした。また治療技術を教えることができる程のレベルをもった先生もほとんどいなかった記憶があります。
一方、今情報はインターネット上で氾濫しています。歯科医師である私ですら、ホームページを見ると一体どの先生が本当にきちんとした治療技術をもっているのかわからなくなってしまうぐらいです。しかしインターネット上で上手に宣伝をするという技術は、治療技術を習得するよりも比較的容易に得ることができます。
このような現状から、意外にも治療技術がなくても、集客の技術にたけている先生が多く存在していることも事実で、首をかしげるような治療をしている医院ですら、「混み合って予約が取れない」というおかしなことが実際に起こっています。このようなことから起こる患者さんの悲劇は、これからもあとを絶たないと思います。
このような悲劇から自分を守るためにもインターネットでより多くの情報を収集し、きちんとセカンドオピニオンを探し、何人かの先生の意見を聞いてから治療に移るのが得策です。
特に矯正では100万を超える治療費を払うわけですからもう少し真剣に歯科医選びをするべきではないかと思います。
つまり治療でうまくいくのも失敗するのも自分次第といったところでしょう。
十分な知識もないのに治療をする先生がいるという事実は恐ろしいものです。私自身セカンドオピニオンとして何人もの患者さんとインタビューするうちに、これらが引き起こされた原因に同じ傾向があることに気がつきました。
1、患者さんの初めの歯科医院選びに真剣度が足りなかった。(実力のある歯科医はほんの一握りであり、ホームページや実際に会って先生と話した時の洞察力が足りなかった。このホームページは本当にその歯科医師が書いたものかよく見極めるべきである)
2、業界での名声や専門医であること、有名な学会の学会員であること、認定医の免許を持っているなどといった、一見信用がおけそうな資格等を信じてしまったが、実はそれが名ばかりであったことでおきる悲劇。認定医は必ずしも信用が置けない(審査が甘い)、学会は私も以前はいくつか席を置いていましたが結局は海外の学会ならまだしも、日本の学会はお金の無駄なので辞めてしまいました。
もちろん中には価値ある学会もあると思いますが、多くの場合、学会とは名ばかりで、しょせん仲良し歯科医が集まってお祭りをしているようなものだと私は認識しています。(日本の歯科ではこの手の悲劇は多く、アメリカでは名声と治療内容はリンクする場合もあるが、日本ではリンクする確率は極めて低い)
3、日本における最新の治療技術のトレンドが世界のトレンドとかけ離れている。あるいは方向性が間違っている。(日本の業界内での常識的なことが世界ではマイナーなことが非常に多く、患者さんが不幸な目に逢っていることが後を絶たない現状である。)
と言ったことです。3に関してはたとえばクリアライナーと言ってマウスピース矯正や舌側矯正が日本では流行っているように感じますが、アメリカでは治療の質を下げるので一部のマイナーな先生しかやっていません。3-mixも諸外国で聞いたことがありません。またレントゲンのデジタル化は線量を低くする良い方法かもしれませんが(実際デジタルでないデンタルレントゲンを撮っても、道を歩いて浴びる放射線の量程度しかないのでそれを低くしてもあまり意味がない)、導入に1000万近くかかり、それより顕微鏡(300万程度)を買って使った方がよっぽど治療はうまくいきますし、患者さんにプラスになります。
しかし顕微鏡を使いこなすにはかなりの努力が必要で、技術の必要もなく手軽にアピールできるデジタルレントゲンやレーザーといった、医学的にあまり大きなプラス要素がない機械を導入している先生が多い傾向にある(レーザーやデジタルレントゲンを売りにしている医院は要注意)。
最新の治療あれこれ
インプラントについて(2009/5/25)
インプラントを標榜している歯科医の先生がたくさんいらっしゃいます。ところでインプラントはいったいどういったものでしょうか?インプラントは人工の歯の根です。自分のものではありません。歯を失った際に代用で人工的なものを入れるのです。歯科を標榜しながら、「インプラントやってます」と得意げに掲げている先生は、まるで心臓外科の先生でありながら、「人工心臓あります」と標榜しているようなものです。
私が心臓外科の先生なら、恥ずかしくてそんなことはできません。聞かれれば「そういう(人工心臓の移植)方法もありますが、自分の心臓をできるだけ生かすよう手術を成功させます」というでしょう(歯でも「インプラントという方法もありますが、できるだけ歯を残すよう努力します」と言いますし、インプラントやっていますと標榜する必要がないでしょう)。つまり堂々とインプラントを標榜しているような先生には、歯を先生の技術や努力で残そうとする意志があるのか疑わしいといえるのではないでしょうか?
いくらテクノロジーの変化でインプラントが良いものになっても所詮は自分の歯とは比べようもありません。根管治療が難しいとすぐインプラントを勧める様な先生が、たとえインプラント手術を成功させても、歯を残すという要素を十分に考えて治療するとは考えられません。
自分の足が感染して腐ってしまって、切断しなければいけないかどうかの瀬戸際に、「義足あります」と標榜する医者に行くでしょうか?
インプラントを使わなくても噛める入れ歯を作ることは可能ですし、自分で歯を失った以上、入れ歯に慣れる努力をするのは当たり前のことでしょう。
私自身インプラントはやったことがありませんし、今後もやる予定はありません。たとえやることがあったとしても、「インプラントやってます」とは堂々と書くことはないでしょう。自分が患者さんの歯を少しでも長く残そうとする意志が残っているのであればそのようなことは恥ずかしくてできないでしょう。
最近の歯科の誤った傾向とは(2009/1/12)
最近の歯科で私が最も危惧するのは、審美とインプラントを誇大広告しすぎるということです。私の医院で治療を受けられるほとんどの人が、先生のエゴとしか思えない審美治療によってかみ合わせを狂わされ、健康状態を害された患者さんです。
患者さんが審美性を求めることは時代の流れとして致し方ないと思いますし、できるだけ見た目をきれいに治療してあげたいと先生が思うのも当然でしょう。しかしその治療がもとで健康を害したのでは本末転倒ではないでしょうか?
私が奥歯に白い材料をできるだけ使いたくない理由に次の3つの理由があります。
1、セラミックは審美性が良い反面、製作時に高い精度が出にくい、特に大臼歯や、小臼歯などに用いるさい、高さの精度が出ないことは致命的。
また高さの調整をしようとしても咬合紙(高さが高い部分に赤い色がつくかみ合わせを調整する紙)を使っても高い部分に印がきちんと付かないため、間違った部分を調整してしまうことがあり、高さの調整が金属の詰めものと比べてうまくいかない。
2、金属材料と比べて固い為、表面にファセット(強く当たることによって表面にできるくぼみや傷)ができにくいので、調整が必要な場合でもどこを削ってよいかわからない。
3、レジン材料を大臼歯に使用すると、金属と比較して簡単に擦り減ってしまうために、噛み合わせが変化してしまい、顎関節やその他(耳、頭痛など)の問題を引き起こす原因となる。
といった具合です。
患者さんが何も要求していないのに、「白して見た目を良くしましょう」と、先生にセールスされた場合は注意が必要です。患者さんの健康を考えた場合白い歯はお勧めるとは思えないからです。
現在でもアメリカのほとんどの先生は奥歯に審美材料を使用することには消極的なのもうなずける気がします。また金属の危険性を唱える人が多いのも非常に疑問です。今まで金属を入れられて大きな問題を引き起こした前例は非常に少ないし、またアレルギーがあるとしてもまれで、そのような人も実は金属が入ることより、体自体に問題があることが多いのです。(アトピーなどは大部分が不健康な食生活や、薬漬けの生活などで、肝機能が衰えている人がなっている傾向があります)
インプラントは最新の治療か?それとも?
インプラントがまるで最新の治療のように宣伝する先生がいます。確かに最新であることはあるのですが。
しかし私は安易にインプラントを始めるのは躊躇します。
たとえば自分の腕に骨と癒着する金属を植え付け、上から20キロから40キロ近い力を毎日500回近くかけるとしたら、その腕はどうなるでしょうか?
常識で考えれば骨に変形が起こり、筋肉に異常なストレスがかかり、腕は硬直化し、それが全身にいきわたるでしょう。そしてその人の体調は一体どうなるでしょう?
人間の体は鉄でできたものではありません。非常に精緻に作られており、それをサイボーグのように付けて足してといったように治せるものなのか疑問に思います。骨は金属ではありません、力を加えればたわみます。体はそのたわみをうまく利用して恒常性を維持しているのです。誰も鉄下駄をはいて歩く人はいません。
しかしインプラントも、入れ歯になれることができない、とか、思いっきり固いものを食べたいなどの人にとっては素晴らしいものかもしれません。しかしその裏に人間の体の構造を全く無視した治療であることを認識してから受けるべきでしょう。
顎関節症治療の恐怖
本当にあった歯の恐ろしい話、1
私はかみ合わせについてかなり昔から取り組んでいました。そのせいかいろいろな難症例が各地から来ていました。今でも何人かの印象に残った患者さまのこと思い出します。
一番恐ろしかったのはインプラントの治療を受けて廃人同然になってしまった女性の患者さまのことです。
この女性は歯の治療を受けてから体調が悪いので見てくれないかと、ご主人と一緒に来院されました。しかしもう自分でまともに立てる状態ではありませんでした。来るとすぐにご主人が問診票を書いてくれましたが、肩を貸さないと診療室にも入れないほどでした。
口の中は今でも写真が残っていますが、めちゃくちゃな治療をされていました。インプラントの芯は入っているが、かぶせ物は仮歯の状態でぐらぐらしていました。
歩けなくなったのは、自律神経失調症がひどすぎて、精神安定剤と筋弛緩薬などを飲まされているからだそうでした。
第一の選択は直ちにインプラントを抜き、入れ歯にすることでしたが、そんなに体調が悪い人のインプラント除去など怖くてとてもできません。大学病院を紹介しましたが、今頃どうなっていることやら・・。
かみ合わせで悩んだことのない人は「顎関節症なんて何?」と思っているかもしれませんが、ほんのわずか歯をいじられたことによって、まったく何ともなかった人でも、体全身がダメになってしまうのです。
無気力、疲労感、消化不良、など挙げればきりがないほどたくさんの問題を引き起こします。しかも、私の治療の経験だと、ここだと思う歯のかみ合わせを依然そうだったであろう高さに直すと、ぴたりと治ったりします。
奥歯にレジンをつめる先生がいます。これはもうほとんど破壊に近い治療だと私は思います。体にどれだけ影響が出ているか全く関心がないからできるのです。恐ろしい限りです。
実際奥歯にレジンを詰められた人はたいてい顎関節症になっています。本人がそれを顎関節症だとわかっていないだけです。
しかし今の日本の歯科医の治療レベルでは、そんなことまじめにかみ合わせに取り組んで考えながら治療している先生は本当にわずかしかいないと思います。歯科の質問ページを見るをたくさんの顎関節症の人が歯の治療後に発症し、相談を寄せているからです。
顎関節症の患者さまの潜在的数
歯の治療の中で、顎関節症で悩んでいる人は非常に多いと思います。しかも自分が顎関節症と気がつかずにいる、潜在的な患者さまを含めるととてつもない数の患者さまが顎関節症で悩んでいることでしょう。
顎関節症の治療は非常に奥が深く、全身との関係を考えずに歯だけを見て治療を行うことは無謀ともいえます。しかし多くの先生が悩み治療法を工夫して顎関節症を治そうとしています。しかしながら私が多くの症例を見てきた感想からすると顎関節症は多くが医原性(医療行為によって引き起こされたもの)であると考えられます。
私が多く見てきた例では、審美治療と称して前歯にかぶせものを何本もいっぺんに入れてしまった場合などに引き起こされることが多い気傾向にあります。前歯をいっぺんにたくさん入れられてしまうことによって顎の運動が急に変えられてしまうからです。
しかし、このような問題を抱えた患者さまか多く来院しているにもかかわらず。かみ合わせに対するきちんとした解明して治療を行おうとする姿勢がない大学教育そのものにも大きな問題があるのではないかと思います。(実際は大学はあくまでも学問を行うところであり、開業医は実際に患者さまを治す場であるという目的の違いがあるかもしれませんが)
残念ながら学問としての顎関節症に関してきちんと取り組んでいる大学はほとんどないと思えます。多くの場合大学病院に顎関節症で紹介されると、低周波の電気をかけられたり、薬物を投与されたり、あるいはハリ治療をされたり、しまいにはカウンセリングをされたりと、まともに歯の治療をしてくれるところはほとんどないと言えます。もちろんだからと言って歯の治療だけで完全に治ると断言しているわけではありません。
顎関節症が、金属を取り除くことで治ると言う人もいらっしゃいますが、それはあくまでも原因の一つでしかありません。金属アレルギーの人や本当に過敏症になっている人にとっては、金属材料もレジンのような樹脂材料も、所詮は異物でしかありません。
ですから確かに取り除くことは治療の一助になることはあります。しかし金属アレルギーではなくかみ合わせそのもにに問題がある場合はそれだけでは治りません。
残念ながら歯の治療には今のところ、異物(人工物)を入れざるを得ないのです。それが現在の歯科治療の実態です。もちろんセラミックのような材料は生体親和性が良く、アレルギーがある人でも比較的受け入れやすいのですが、それでも歯と接着する際にレジンという樹脂(異物)を使用しなければならないので、異物を全く入れないで治療が済むということはありません。
ですから異物を取り除くということは、顎関節症の原因の一つを取り除くことにすぎません。
実際には、虫歯や、根の病気などが原因で顎関節症を起こしていることもありますし、かみ合わせ自体が問題の場合もあります。これらの原因をすべて完全に解決しなければ治療はうまくいきません。
顎関節症を治すからと言って金属を片っぱしから取って白い材料にした挙句、全く顎の違和感や、肩のこり、首の痛みが消えない患者さまを多く知っています。本当にかわいそうです。
顎関節症の治療は、歯に関する治療のすべての集大成のもとに成り立つ治療です。
また、噛み合わせに関係する筋肉、そして最終的には体全体にわたる筋肉のバランスに対する知識が必要です。整体の先生のなかに顎関節症を治療のひとつにあげているのもわかる気がします。体のバランスが噛み合わせを大きな関係があるからです。しかもそのバランズが崩れることによって体のバランス(恒常性の維持)が崩れ、アレルギーなどを引き起こしやすい体になってしまうのです。
金属を取り除くことも必要ですが、恒常性を保てるように体を治すことも重要ではないかと思います。この場合、薬で治すことは難しいでしょう。
健康管理の問題も非常に重要です。顎関節症が治りにくい人の多くは食生活や日常生活にも問題があります。
動物性蛋白質を摂取しすぎの人は、筋肉の緊張が起こりやすく、顎関節症になりやすいです。これらの人は多くが、毎食大量の肉や、チーズ、卵、牛乳などの動物性蛋白質を大量に摂取しています。
これと同時に成人でありながら毎日2500キロカロリーを超えるような高カロリーの食事を毎日しています。
これではアレルギーを引き起こしやすいのは当然といえますが、本人はそのことにほとんど気付いていません。これらの改善も重要な治療の要素といえます。
本音の日本の歯科事情
医院の何にこだわるか?
歯科医院を開業してから9年経ちましたが、開業した後内装工事を2回もしました。その時理想的な歯科医院は一体どんなものだろうとずいぶん悩んだものです。
私の医院は保険診療はほとんどやらなかったので、自由診療を多く手掛ける医院を見てみましたが、アールデコ調の家具をしつらえたり、ユニット周りにガラスを使って贅沢さを出したりさまざまでした。
しかし、そのようなほとんどの医院は見かけ倒しで、治療内容が乏しいことに気づき、自分はそうしない道を選びました。
そもそも、診療室に使う家具には機能性は必要でも、見た目のデザインは百害あって一利なしです。そういうことにこだわる先生に限って治療にはこだわりません。
スタッフがどのように動くのかとか、患者さまの導線、先生の導線、感染予防のための導線を考えると、どうしてもデザインなど関係なくなってきます。
特に最近はやりのスピットン(口をゆすぐところ)がガラスになっているユニットなど、感染の温床で治療機器をあのようなデザインにするメーカーの思考回路を疑います。
私の医院を改装する際も、空気の流れまで計算に入れました。患者さまの歯を削るときに出る切削片細かいものが空気中に浮遊しますし、他の医院で入れられた、いかにも健康に悪そうな薬剤も空気中に飛んでゆきます。
そのような空気をすぐに換気し、しかも院長室やスタッフルーム、待合室には入り込まないような空調の工夫もしてあります。
患者さまも健康になり、スタッフも健康であることが医院には必要だと私は思うのです。
歯科医療本当の内情(2009/12/7)
インプラントは今でも日本では大流行です。もちろん日本で歯科医院が増えすぎて、どうにもならなくなったため、何でもかんでもとにかく儲けになるものは何でも手がける歯科医院が増えてきました。
しかし、実はインプラントはアメリカでは訴訟の嵐、ヨーロッパでも訴訟が多くてリスクを避ける人たちは避けるようになっており、今減少傾向にあるようです。
日本人は根が優しいのか、あまり訴訟にもなりにくいようですし、なっても勝ち目がないか、途中であきらめてしまうことが多いようで、インプラントをやる歯科医師が花盛りです。
また顎関節症の分野にも押し寄せ、ボウリングの玉のようなものを受付に置き、「顎がおかしいと姿勢が狂い、こんなボウリングの玉のように重い頭を支えているから、首がおかしくなってしまう」、と脅して顎の治療をしようとする先生のためのセミナーまであるようです。
しかし、私は数多くの顎関節症の患者さまを診てきましたが、そんな安易なことで治療を始めれるような簡単な治療ではありません。
実際の患者さまは本当に悩みに悩んで治療を決心している人がほとんどで、相当にプレッシャーもかかるため、安易に治療に誘導することなど普通の神経をもった人間ではできません。ある程度直るという確証が得られないと治療しようとする気も起きません。
とにかく今歯科は大変ですから、セラミックからレジンまで審美的な治療を勧めたり、インプラントを勧めたり、大忙しで、患者さまを本当にきちんとじっくり治そうという意思を余裕を持って保持できる先生は少ないのかもしれません。特に莫大な設備投資をしてしまうと(CTなどを入れたりすると)お金がないと回ってゆきません。しかし実際CTスキャンなどインプラントでもしなければ必要ないのですが・・。
ひどい先生になると、インターネットや雑誌でさんざん宣伝しておきながら、「今からの予約ですと2ヶ月待ちです」と平気でいいます。食べ物ならまだしも、治療2ヶ月待ちとなると、かなり厳しいものがあります。せめて応急処置ぐらいはやってほしいものです。
おそらく先生も2ヶ月も待ちが入っていると経営的にも安心できるのではないでしょうか?
私も早くそうなりたいものですが、患者さまのことを考えるとそれはいけないことのような気がします。なぜかちょうどいいぐらいの患者さまの数なので患者さまにもあまり迷惑をかけなくてすんでいるのでほっとしています。
まあ歯科医院の場合、混んでいるのがいいのかどうかというのは必ずしもそうとは言い切れない気もします。
患者さまの立場ではどの先生が自分に最もあっているかなど探しすぎても却って難しいかもしれません。
ただ、ブームに乗っていたり、テレビに出たり、異常にたくさん本を書いたりしている先生はちょっとやめたほうがよいかもしれません。まともな先生がいたためしがなかった気がします。とりあえず、患者さまのためにならない治療を避けながら、しかも自由診療だけで、生活できるだけ、私は恵まれていて、幸せなのかもしれません。
日本の歯科の摩訶不思議
歯科医療の現場は、一般人にとって非常に摩訶不思議な現場だそうです。
たとえば、医療のような場合によっては治療の支障が来るような重要な在庫物品の管理などは、一般企業にとっては死活問題です。車を作っている会社なら、ねじ一本在庫がふそくすれば、経営に大打撃を与えられかねないからです。
しかし、私は歯科医院できちんと在庫管理をしている医院を今まで見たことがありません。今一体どの材料がどのくらいあって、どの材料が不足しそうだから注文の必要があると、完全に把握している人がいないのです。
このような弊害を起こす可能性をISOの審査員から指摘され、私どもは独自の在庫ソフトを作り、これで管理がだいぶやりやすくなりました。ホームページでこのソフトを売ってみようと思い、試しに広告してみましたが、注文はおろか、問い合わせですら2件ぐらいしかありませんでした。本当に不思議な業界で、そのような管理をまじめに考えている人はあまりいないのがとても不思議でした。
やはり歯科は、いろいろな意味でまだ一般の業界に追い付いていないとしみじみ思いました。
入れ歯について2009/11/13
私は入れ歯を作る講座に5年近く在籍していました。しかしその講座で教えてもらった方法で入れ歯は作りません。
なぜならその方法ではかめる入れ歯は作れないからです。結局はアメリカで入れ歯の作り方を習った先生に教えてもらった方法で作っています。
私が大学で見てきた治療では、入れ歯の調整に何日もかかっていました。
入れ歯を入れた当日に短くて30分、長いと1時間かけて入れ歯の歯茎側の調整をしたあと、かみ合わせの調整をやります。
そしてそれから何日かのちに調整をやってゆきます。しかし結局はある程度で我慢しなければならない入れ歯になってしまいます。
ですから患者さまは入れ歯の調整に最低4~5回はかかるものと思っています。
しかし、私が習った入れ歯の作り方は全く違います。
先週も患者さまに入れ歯を入れましたが、一発で調整なく入り、そのあといらしたのは昨日の一週間後でした、一部入れ歯があたっている場所はありましたが、それ以外は全く問題なく、かむのに支障はなかったと言っていました。
本当にかめる入れ歯は、かみ合わせの面を絶対に調整しません。私もよっぽどのことがない限りかみ合わせの面は調整しません。そうでないと今まで入れ歯を作成した工程の意味がなくなるからです。
残念ながら、日本で名人と言われる先生の入れ歯を数々見てきましたが、ほとんどの場合調整に次ぐ調整で、私のように全く無調整で入れられる先生は皆無だと思います。
それには使っている歯とかみ合わせの取り方に秘密があるからです。
矯正専門医の能力とは?2009/11/11
矯正専門医は、矯正治療一筋で勉強をされているという事実を否定はできません。
しかし、残念ながら歯を並べることはうまいと思いますが、考え方に偏りがあるのです。たとえば審美性を重んじるばかりに、ほとんどの患者さまは歯を抜いてしまいます。
また、かみ合わせの位置に関して非常に無頓着です。
矯正治療は歯の並びと、かみ合わせの位置の両方を治さなければなりません。
一口にかみ合わせの位置といっても、そう簡単に決められるものではありません。なぜならかみ合わせの位置は全身の状態を反映しているからです。
背骨が正常でない曲がり方をしていたり、首が歪んでいる人は、当然それを反映したかみ合わせになってしまいます。ですから歪んだ状態でありながら、それで調和のとれたかみ合わせで治療を終わらせるのか、それともそれらのゆがみまで取り除いて、かみ合わせを合わせるかで、目標となるかみ合わせは変わってくるのです。
またかみ合わせが悪いことによって、背中が歪んでしまうこともありますし、首は特にかみ合わせの影響を強く受けるのです。
ですから、かみ合わせと体とは大きな関係を持っているのです。
そう考えると、かみ合わせの位置をきちんと考えないで矯正治療をするということは非常に危険なことだとわかると思います。
矯正専門医の中にもかみ合わせのことを考えている先生もいるかもしれませんが、ここまで考えている先生は少ない気がします。実際私が見てきた専門医で治療を受けた患者さまもかみ合わせがあっていない患者さまはたくさんいらっしゃいました。
かといって、一般歯科で矯正を行っている先生がきちんと考えてやっているかといえばそうとも言えないのが難しいところです。
私が、かみ合わせについて深く考えるようになったのはやはり、自分の出身が高齢者歯科(総義歯を主に作る教室)であったことが大きいと思います。
総入れ歯と、矯正治療は一見何の関係もないように思われますが、実際はとても大きな関係があります。
そもそも入れ歯は、かみ合わせが全くない患者さまに入れるものです。ですから、かみ合わせをきちんと合わせる技術がないと成立しません。入れ歯が合わない理由は実はかみ合わせが合っていないことがほとんどの原因だからです。
一方矯正治療も、かみ合わせが今までとは全く変わってしまう可能性があります。実際に矯正治療を受けた人ならわかると思いますが、かみ合わせは矯正治療初期で分からなくなってしまいます。
つまりどちらも正しいかみ合わせの位置を正確に採得できる技術が必要になるのです。
入れ歯の先生は患者さまから入れ歯が落ちてきてかめないと苦情を言われますから、かめる入れ歯を作るのにかみ合わせに関しては相当工夫しなければならない立場になります。
しかし矯正治療の先生は、よっぽどかみ合わせの位置がずれていない限り、体調不良などの問題を訴える人はいません。
なぜなら、その体調不良が歯が原因なのか本人にも判定が不可能だからです。この日記に私が書いたように、歯が原因で体調がおかしくなるのはしばしばですが、実際はそれを歯を認識することも難しいし、ましてや先生に訴えても、おかしい患者さま扱いされるだけだからで、先生自身の技術不足を認識する先生はほとんどいないと思います。
学会に所属していることは名医のしるし?
歯科医師選びで、出身大学の次に皆さんが判断材料にするのが、所属学会だったり、講習会の出席だったり、あるいは認定医の有無などではないでしょうか?
しかし、出身大学はある程度当てになる場合もありますが(やはり偏差値の高い大学出身の先生は頭の良い先生がいる確率も高いので、治療のときものを考えて行う先生の確率が高いという意味で、決して必ず腕が良い先生にであるというわけではないのです)、また多くの学会に所属していることや、講習会の多く出ていることも、技術があることとは、患者さまが思っているほど関係はありません。
学会はお金さえ出せばだれでも会員になれますし、実情は歯科関係の学会のほとんどがお祭り騒ぎで、くだらないものばかりです。
私も臨床系の学会にいくつか所属していましたが、あまりのばかばかしさのため、大学院にいるときだけ所属して(教授の手前辞めることができない)院卒業後はすぐに脱会しました。一応勉強する気はある先生なのかな?といった程度に思っておいた方がよいかもしれません。
また、講習会に頻繁に出ているから技術に熱心な先生と思うのも早計です。
本当にためになる講習会は年に何回もありませんし、講習会の中身のうち本当に臨床で使えるものがわずかしかないのは講習会に行ったことがある先生にとっては当たり前のことでしょう。なかには、講習している先生の患者さまが、実は全然治っていなかったりといった、矛盾を抱えていることも意外に多いのです。
この事実は、講習会で教わったとおりに治療してゆくと治らない患者さまがたくさんいるので、まじめに治療をしている先生ほど、その事実を理解し、落胆することになるようです。
講習している先生の中にはわざと技術の肝を教えない人もいるくらいです。
ですから講習会も多く出席していれば良いというものでもありません。
一番困るのが日本の認定医制度です。受からないほど難しい試験があるわけではないので、学会に何年か所属し、症例を何例か出していれば、その治療レベルがどんなものでも、一応誰でも認定医は取れてしまいます。実際認定医を指導する指導医さえ、今は技術がない人が多く、指導医の審査をしている先生も悩んでしまっていると聞いたことがあります。
実際認定医が治療した患者さまを私がやり直すなんてことも多くあるので実際はあてにはなりません。
こんな事実知ってしまうと、ますます歯医者選びに悩んでしまうのではないでしょうか(すみません)?
何しろ私たちですら、どの歯医者に見てもらえば良いか悩むほど歯科医選びは難しいのです。
お医者さんも宣伝の時代
今、インターネットによる広告の自由化が進み、ついにお医者さんも宣伝しなければなかなか経営を成り立たせるのが難しい時代になってきているようです。歯科もこれだけ競争が激しいと、自分の医院を少しでも売り込むことが必要になってきています。
このホームページも一種の売り込みになっていることは否めません。しかし、私自身の思いは、患者さまが少しでも正しい知識を持って医者選びを行ってくれることが最も良いことだと思っています。
もちろん自分の医院に患者さまが集まってくれるのは大変ありがたいことです。しかし歯科医療は残念ながら自分で治療できる患者さまの数に限界があります。すなわち多く来てくれればよいというものでもありません。
きちんと患者さまの予定の範囲内で少なくとも週一回ぐらいは予約が取れることを前提に考えると、そう多くの患者さまを集めても治療上意味がなくなることは明白です。
それを考えると、患者さまとドクターとは一種の縁で結ばれているものと考えても良いのではないでしょうか?
アメリカでは一生に歯科医が治療できる人の数は多くても3000人と言われており、自分の治療ができる範囲は限られるというのが当然という考え方があるようです。
インターネットの発達のおかげで、情報が得やすくなり、今までは原因不明のまま治療してもらえなかった患者さまも治療ができる先生に出会える機会が昔より増えたというのは朗報でしょう。
しかし、インターネットが、メディアと同じような使われ方をし始めていることは非常に悲しむべきことと危惧しています。
お金ばかりが先行するメディアと同じような雰囲気がインターネットにも押し寄せているのがよくわかります。そしてその手口もさらに巧妙になっているので、相手に会ってみるまでは本物の先生かどうかすら、わかることもできません。
本当の名医との出会いは、実際会ってみて、そして治療による効果が表れているかを確かめてから判断するのが最も良いことなのでしょう、もちろん本人の直感も大切ですが・・。
医者選びは本当に難しい
医者選びは本当に難しい、一体どこが自分にとって良いのか、調べても簡単にわかるものではありません。
食べ物屋では、一度食べてみて、まずかったらやめればいいだけのことですが、医者はかかったら最後までかからないといけないし、どこまでが治ったのか判断も難しい。
体が敏感な人は、駄目な医者はすぐにわかるのです。なぜなら全く改善しないからです。
しかし、少し体が鈍感な人や、そんなもんだろうと考えている人は、相手が技術がない医者でもわからないでかかり続けるのです。
ここから私の医者選びの体験です。
ほんとに具合が悪くて苦しんでいる人は一体どこで診てもらえばいいの?とおもいますが、いい病院にかかれるかどうかは、その人の運次第なんてことになってしまいます。
運が良ければ何軒も行かないで、良い医者に出会えるし、運が悪ければ、同じような誤った診断を受け続け、薬ずけにされ、どうにもならなくなります。
私は運がいいのか、それとも医者の選び方が良かったのか、今まで、たいてい良い病院にかかってきました、中には医者の技術を疑い、二度と行かなくなった医院もありましたが。私が、一番初めに苦労したのは、はしかにかかったときです。このときはさすがにお尻にでっかい注射を打ってもらって回復しました。感染症は薬がよく効きます。これは薬で治るよい例ではないかと思います。
次に苦しんだのは浪人の時に、気力や根気がなくなり、「このまま模試、さらには本試験も受けられなくなるのではないか」と悩んだ時期でした。
一種の鬱です。
体がだるく何もする気がおきません、病院に行くと熱などを測られた後、「精神的重圧から来る、ストレスが原因で自分で乗り切るしかない」と言われ、薬も全く出されませんでした。
私が19ぐらいのころだったので、当時は鬱なども余りし知られていない時期だったのですが、このとき薬を出されず、30分ぐらいの診察に診療費もほとんど請求されませんでした。
今考えると、この先生は本当に良い先生だったと思います。ふつうは薬ぐらい出して保険請求するのが当たり前ですが、おそらく私のためにならないと判断して出さなかったのでしょう。
そもそも薬で治るのは急性の疾患だけで、たとえば、感染症、急激な血圧低下、急性アレルギーショックなど、ほっておけばすぐ死んでしまうものです。それ以外の病気に薬を使っても根本を治すことはできないので意味がない気がします。
このあと、一番困ったのが、大学6年生の時、急におなかの調子が悪くなり、下痢と、腹痛、そして、背中にアトピー用の症状が出てきたときです。
このときは、その症状が出る前に少し飲みすぎていたので、飲酒のせいと、年齢のせいだとばっかり思っていました。
お酒を飲むと、翌日下痢をしたり、背中に、発疹が出たりするので、お酒を飲むことはそれ以来ほとんどなくなりました。(付き合い程度)
このときに、2件ほどの医院に通いましたが、いずれも胃薬と、背中に、ステロイド入りに軟膏を渡されました。
これらの薬を使ってもあまり改善しないので、そのうちに薬は使わなくなってしまいました。
また、35才を超えたことから、首がしょっちゅう痛くなりました。ある日、娘を肩車した瞬間に首が動かなくなり、知り合いの医院で注射を打って治してもらいましたが、その首の痛みも良くなることは決してありませんでした。
そのうち、季節的に鬱状態になるようになってきました。
春先と、夏の終わりが多いのです。1か月近くは続くのですが、治ると全く問題なく活力も出てきます。
自分はどうしてこんな風になるのか不思議でしたし、このまま歯科医院を続けてゆくことができるのかかなり心配になりました。
そんな時、たまたま脚の肉離れを経験し、整体の医院に通うようになりました。整体で体全身のコリをとってゆくと、季節的な鬱症状はなくなってきたのですが、首の痛みだけがどうしても取れません。
結局3年近く通い、体の調子は良くなってきたのですが、どうしても首の痛みだけは消えず、このまま整体に通ってももしかして治らないかもと思うようになりました。
そんな時期に昔からやってみたかった矯正治療をそろそろ始めようと思うようになりました。少しうつ状態になるのも脱し、活力がわいてきたのと、白須賀先生に出会ってから、白須賀法を使えば、自分のような難しい成人矯正でもある程度うまくいきそうな気がしたからです。
ブラケットをつけて3か月後、突然顎が前に出てきました、つまりかみ合わせの位置が全く変わってしまったのです。
自分で鏡を見て愕然としました。顎が右前に飛び出して、志村けんの「アイーン」をやっているようなかみ合わせになってしまったのです。
正直言ってこのときは相当焦りました。
それから気づくようになったのですが、かみ合わせのヅレは数ミクロンといったようなレベルでないことがほとんどなのです。
私が今までかなりたくさんの患者さまを見てきましたが、おおむね6ミリから7ミリ、ひどい場合は10ミリ以上もずれています。もちろんかみ合わせの調整をすればある程度良くなる場合もありますが、ほとんどは矯正でもしない限り治すことができません。
いや、矯正治療でも相当難しいでしょう。
私自身矯正治療を自分でやってもいて思ったのですが、首の痛みや、腹痛、背中のアトピー性の湿疹、これらすべてが、かみ合わせのずれが原因でした。
なぜならかみ合わせが治ることによって、どんどんそれらの症状が改善してきたからです。
このような経験からふと、自分が大学6年生の時に歯の治療を3つ上の先輩にやってもらったことを思い出しました。
当時の3つ上の先輩ですから、一生懸命やっても所詮技術は知れたもので、違和感が残ったままかぶせ物を入れられた記憶がよみがえりました。よく考えてみたら、急に下痢したり、背中に湿疹ができ始めたのも、この時期と完全に一致します。
先輩の治療が悪かったとは言いませんが、それがトリガーとなって、体調を崩したことは紛れもない事実でしょう。
自分の体で顎関節症の恐ろしさを知ってしまった私は、患者さまの歯を簡単に治療してかぶせたりすることは絶対しなくなりました。当たり前です、その苦しさをよく知っているからです。
私がこうしてホームページで啓蒙活動をしているのも、自分がひどい目にあったからですし、自分が治ったからにほかなりません。
日本でインプラントがはやるわけ(2009/10/9)
最近どの歯科医院の看板を見ても、インプラントが必ず掲げられています。なぜこんなにもインプラントがはやるのでしょう?
個人的には、入れ歯でも十分対応可能だと思いますが、インプラントにすれば、入れ歯のように、かみ合わせときちんとしていなくても、落ちたり、歯茎が痛くなったりしないので、非常にやりやすい点が挙げられます。つまり自分にかみ合わせの技術がなくても治療が可能だからです。
一時期、入れ歯に磁石を入れるというのがはやりましたが、あれもかみ合わせが合っていない入れ歯を残っている歯に磁力でくっつけることによって安定させているのです。所詮は付け焼刃です。かみ合わせが合っている入れ歯は、自然にくっついて離れなくなります。
それより、もっと楽にうまくいく方法はないかと思い付いたのがインプラントではないかと思います。
私も本当の意味でのかみ合わせの難しさを理解してきたのは最近ですが、かみ合わせが合うということは体とのバランスも同時に保つための重要なものです。
つまりインプラントを標榜しているほとんどの先生が、この最も重要な問題を探求することなく、安易にお金を稼ぐことに向かっているとしか思えません。
試しにインプラントをやっている先生に、一体どういったかみ合わせが体にとって良いのか聞いてみてください、ほとんど答えられないと思います。
それが答えられる先生ならインプラントを進んでやろうとは思わないはずです。
ですから、インプラントを打たれて廃人同様になる人がたくさんいるのです。インプラントを打っている先生は、自分こそ廃人になる患者さまが出ないことを願いながらインプラントを打っていますが、いざそのような患者さまが出てしまうと、運が悪かったといって通り過ぎようとします。しかし運が悪かったのはそのような先生を選んでしまった患者さまです。
最近では歯科でもコピーライターが書いたのではないかと思うほどよさを売り込むホームページが次々現れ、うかうかしていると、物事の本質を見抜けず簡単にだまされてしまうでしょう。
私の個人的意見では、インプラントは異物です。しかも生身の人間の骨に打ち込んでいるので、常に生体にストレスを与え続ける存在となります。つまり、寄生虫よりたちの悪い骨の中にもぐりこんだ異物といえます。
この異物に力をかけ続ければ、生体はストレスを感じ筋肉は異常に収縮し全体の骨格が歪んでゆく、それがインプラントで廃人になるメカニズムです。
銃で撃たれた弾丸が骨に刺さって皮膚の上に一部露出しています。その上から圧力をかけたら一体どうなるでしょう。たとえ消毒され、生体親和性の高い材料で、麻酔下で丁寧に打ち込んだとしてもです。
擁護する気はないのですが、確かに場合によってインプラントがかみ合わせを支えて良い結果を得る場合もあることは事実です、しかし、過大な力がかかりすぎてインプラント体上部の構造が破壊してくることがあるようです。顎の骨にそれだけの力がかかっていると思うと恐怖です。
本来は、生体に出来るだけ負担のない方法で治療するすべはないでしょうか?またうまくいかなくてもうまくいくまで努力すべきだと思います。
患者さまもそのような医院を生き残らせてしまっている、責任があると思います。
しかし、インターネットの時代になっても、いいことしか書かないので、本当の意味での正論の情報を得るのは難しいのですが・・。
週刊誌も、雑誌も、そしてポータルサイトも、私が知っている限り、編集したり、取材をしたりしている人はそのような真実をうすうす気付いています。「先生と5分も話せば、その先生がどんなことを考えて治療をしているかわかる」と言っていたこと聞いたことがあるからです。
しかし、「お金にならないので、正論を記事にはあまりできない」と言っていました。正論を言ってもだれもお金を出してくれないし、却ってメーカーから圧力をかけられることが多いからでしょう。
彼らも自分たちの生活があるから仕方ないのでしょう。
仕事としては面白いとは言えないでしょうが・・。
何が真実なのか、言葉やきれいな映像に騙されず自分の心で物事の本質を考えてみればおのずとわかると思うのですが・・。
本音の日本の歯科事情(2)(2009/10/8)
私が1980年代にアメリカで実際行われている治療を見たとき、落雷を受けたようなショックを感じたことはすでに私の生い立ちのところで書きました。
日本とアメリカの歯科医の圧倒的な違いは、先生の倫理感です。日本の先生は審美的であればよいとか、患者さまが望めばサービスに徹するといった、アメリカの先生がまったく考えもしない行動をとります。患者にとって何が本当に大切なのかを考える思いはアメリカ人の先生のほうがヅッと上だと思います。
アメリカでアマルガムが頻繁に治療に使われている理由にもそんな点が理由です。アマルガムは有害だと日本の先生で言い放つ先生がいます。しかし、実際はインプラントでかみ合わせをおかしくされた人や、矯正治療を失敗して体調がおかしくなった人や、奥歯にレジンを詰められてかみ合わせから来る顎関節症になった人と比べると、アマルガムで問題になる人は比較にならないほど少ないです
実際は、インプラントを入れられて廃人同様になった人を何人も知っています。
審美歯科治療で耳まで聞こえなくなった人も何人もいます。
しかしアマルガムでそこまでひどくなった人は聞いたことがないし、あっても金属アレルギーぐらいです。
アマルガムは水銀も入っているし、白くないし、イメージは必ずしも良いとは言えませんが、アメリカの先生はまずこの材料を使います。その理由は、患者さまにとって最も良い材料だと知っているからです。歯の削る量を最小にし、かみ合わせを安定させるからです。
ですから、アメリカでは今でも歯科医師免許の更新試験にアマルガム充填を課しています。
アマルガム充填は歯科治療の中でも最も技術を必要とします。その中に、虫歯を取り除く技術と、削った歯の形態を整える技術(アマルガムは接着力が低いので、きちんとした形を与えないとすぐに外れてしまう)
そしてかみ合わせの面の形態付与(つまり歯の解剖学的形を与えること)ができなければ治療がうまくいきません。しかもアメリカのアマルガムは(日本製のものとは全く強度や操作性が異なる)おおむね3分程度で固まってしまうので、相当手早くやらなければなしません。
この点が技術を学校できちんと教えない日本で敬遠される理由の一つかもしれません。
本音の日本の歯科事情
今まで私が今まで700人ぐらい患者さまを治療をしてみて虫歯がとり残されている確率は低くなかったと思います(虫歯をきちんと取り除いてくれる先生にかかっていれば転院する必要もないでしょう)。ほとんどの治療で、虫歯の取り残しが確認されました。
しかし先生の中には時間をかけてきちんと虫歯を取り除いている先生もいらっしゃいます。
1. 虫歯を取る際、必ずウ食検知液を使用している。
2. 拡大鏡(ルーペ)や顕微鏡を使って治療をしている。
3. 治療部位が見えやすくする努力をしている(ラバーダムの使用など)
4. 無菌的な処置の徹底(器具を滅菌する、材料の滅菌管理等)
このようなことが、虫歯を真剣にとる先生の特徴と言えます。
当医院の取組み
当医院では虫歯の治療の角度を上げるために、以下のような取り組みをしています。
1. 虫歯治療の際も必ずラバーダム防湿を行う(唾液の侵入を防ぐ)
2. 虫歯を除去した後、洗浄に強酸性水を使用して消毒を十分に行う(細菌感染を起こす確率を減らす)
3. 虫歯は取り残しがないか検知液とルーペを用いて確認を行う(虫歯が確実に取り除けているか確認する)
4. 神経に近い虫歯にはMTAを用いる(神経に対して施害性の低い材料で神経周囲を覆う)
5. 患者さまの体質に応じて、生体親和性の高い材料を用いる。(金属アレルギーや、樹脂に対する過敏症のある方には注意を要する)
いずれも歯科医院で行うのが当たり前のことのように感じますが、実際はほとんどの歯科医院で行われていないのが事実です。日本では実際にすべての症例にラバーダムを必ずかける医院は数件もありませんし、虫歯を取った後に歯をきちんと消毒する医院もあまり聞いたことがありません。また神経に近い部分を材料で覆う場合も、必ず滅菌した器具をその場で出して使用しないと、細菌を神経の近くに置くようなもので、経過が決して良くありません。
これらのことをきちんと行うことは意外に手間のかかる難しいことで、スタッフの協力が欠かせません。
感染について
日本の歯科は感染症の宝庫
日本の歯科は先進国でもまれに見るほど不潔です。
これらはみな保険制度とそれをもとにした歯科治療が原因です。
つい最近までC型肝炎訴訟が話題になっていました。日本中で250万にから350万人を超える、肝炎の患者さんがおり、またB型肝炎を含めると500万人を超えるほどの肝炎患者さんが実際いると思います。
その患者さんも歯医者さんに通っているのです。実際確率的には1/20~1/30程度の確率なので、1日に30人診療している歯科医院では一人ぐらいは来院している計算になります。今でも歯科医院で手袋の使い回しやタービン、エンジンなどを滅菌せずに使いまわしている事実は非常に危険です。知らない間に感染していた患者さんがいることも多く聞きます。
先日アメリカの歯科医院を見学してきましたが、タービン、エンジンはもちろん、機械にはすべてビニールがかけられ、治療ごとに交換されていました。アメリカでは感染予防の法的な義務があるようで、きちんと守られないと罰せられるようです。
われわれも安心して歯科にかかれるようになるには法制化が必要でしょう。(当然コストの問題も避けて通れませんが・・。)これらの現実は、日本に旅行する際は歯医者に絶対に行ってはいけないと、警告する海外の旅行誌もあるぐらいです。感染予防についてキチンとされているか患者さんが判断しやすい部分をいくつかあげましょう。
1. ユニットのタービン、エンジンが刺さったままになっていないか?・・・タービン、エンジンを滅菌するためには一度はずして、洗浄し(クワトロケアー)、それからオートクレーブにかけることが望ましい)
2. ドクターは患者さんごとに手袋を交換しているか?・・・そのためには大量のグローブを購入しておかなければならないし、ごみも大量にでる(グローブの使い回しはよくない)
3. 石膏模型の管理はきちんとされているか?・・・・・技工物を外注している場合、技工物にバクテリアやウイルスが付いてくることがある。また印象(型)を取った後は必ず良く洗浄し(これは水でもかまわない)、抗菌性のある水で練った石膏を注ぐ(5.患者さんの印象の管理参照今のところアクサTBS錠が有効)必要があります。
4. ユニットの使われる水の管理・・・ユニットには、強酸性水やICXなどの抗菌性あるいは洗浄能力を持った水を流しておくとよい。(4.ユニットの水の管理参照)ユニット内に流す水が水道水の場合、中のチューブに必ず水カビが生えてしまいます。(歯科医院によっては滅菌水を流せるシステムになっているところもある)。これらのシステムはすでにアメリカのユニットでは標準となっており、このようなシステムを付けることができない日本製のユニットはアメリカでは全く売れていない。唯一タカラのユニットのみ対応)
5. ユニットの所定の部分にビニールがかかっているか?・・今のところ感染に対する有効な方法は、ユニットにビニールなどをかけて、それを毎回廃棄することです。消毒薬で毎回拭いても良いが、手間がかかる。一方ビニールをかけるのはコストとビニールの無駄が出る。
6. 歯を削るバーや、根の治療のファイル類がきちんと毎回滅菌、消毒されているか?・・根の治療に使用するファイルは清潔なものでないと細菌を根の中に押し込むようなもので治療の経過を悪くする原因である。器具の滅菌
これらをよく理解してから歯科医院を見てみると、必ず歯科医院で行われていなければならないことのほとんどが行われないまま治療がおこなわれている場合が多々あると思います。しかしこれはキチンとした指導体制がしけない保健所の問題や、評価自体に問題のある保険点数、それに大学できちんとした教育をしていないといった点に、大きな問題があることは紛れもない事実でしょう。食品に対する安全性にあれほど敏感な日本人が、感染に無頓着なのは一種の驚きに値します。
今後歯科治療が原因で起こった感染症(B型肝炎、C型肝炎)などが社会問題化する可能性も否定できません。ちなみに保険制度は歯科における混合診療を制限する傾向にあり、感染予防費という名目で費用を患者さんからいただこうとすると、保険医の停止などの処分をされかねず、保険診療ができないことは歯科医として致命的なことから、したくても感染予防が十分できないといった一面もあり、必ずしも歯科医の側だけの責任ともいえないと思います(日本の治療費はアメリカの1/3~1/20程度で感染予防を十分に行えるレベルにない)。
もし歯科医が感染予防をきちんとするために保険をやらなくなったら、次の日から患者さんは一人も来てくれなくなり、病院は一年も経営がもたないでしょう。このような矛盾を一日も早くなくすべきだと私は思います。
小児矯正のかんどころ
子供の矯正治療は非常に重要です
歯は非常に大切な臓器です。ものをかむ以外に体全体のバランスもとる機能が顎にはあるのです。
矯正治療は、見た目のきれいさも重要ですが、それより、かみ合わせの位置が非常に重要です。最近のお子さんは小学校ですでにかみ合わせがくるっていたり、かみ合わせの面がゆがんでいたりします。
そのまま放置すると、女性では35歳ごろから、男性では40歳ごろから体調の変化が表れてくる可能性があるのです。
その歪みが、どんどん蓄積してゆくと、取り除くのに相当時間がかかることになります。
ですから、できる限り、歪みは早いタイミングで取り除いてあげる必要があるわけです。
また当医院では、レントゲン分析で非常に簡単に左右の歪みや、ひずみを調べる法等があります。
下にその例をお示しいたします。
またデーモンブラケットを使っても抜歯症例に近い患者さんを治療するには時間がかかり、1年以内で終わることは今のテクノロジーを使ってもまだまだ難しいといえます。
ムーシールドについて
現在、用いられている子供用の矯正装置で最も有用と思われるのがムーシールドです。
ムーシールドは、3歳ぐらいから使用することができ、しかも骨格性の受け口などの治療にも圧倒的な効果を得ることができます。
当医院でも積極的にお勧めしております。
子供の矯正と健康
親御さんは、子供の歯並びを良くしてあげようと、矯正治療をさせますが、矯正治療には歯並びを良くするだけではない効果があります。たとえば「姿勢」これは一見歯とは何の関係もないように感じますが、実は歯と姿勢とは非常に密接な関係があります。体が傾いていたり。片方の肩が上がっていたりするのは多くはかみ合わせに問題があることが原因となっています。かみ合わせが奥に押し込まれると、首が必ずといってよいほど緊張してきます。これによって、最近よく言われるストレートネックになっているお子さんが少なくありません。ストレートネックになったお子さんはよく首の痛みや、肩こりなどを訴えます。これはストレートネックによって首や肩の緊張が常に取れないため、起こったことです。この首の問題は次第に腰にまで影響を与え、ひどい場合は比較的若い時期から腰痛などを訴える人になってしまいます。
これらの悪い状態も、かみ合わせ治すことによってほとんどが改善することが多い気がします。
子供の歯並びとその治療方法はそれぞれ違う
1.出っ歯の治療・・出っ歯のお子さんは日本人には割と多いと思います。この場合バイオネーターという装置を用いてお子さんのかみ合わせの癖を取り除いてゆきます。この装置で出っ歯の9割がた治るのですが、最後のかみ合わせが完全になりません。それを治してゆくのにブラケットを用いた方法がつかわれます。バイオネーターはおおむね半年程度で効果が表れ、出っ歯の感じがなくなります。バイオネーターを前もって使っておくと、ブラケットの矯正治療も早く終わります(1年ぐらい早まる)。ただしバイオネーターは起きている時も寝ている時もかなり長い時間しておかないと効果が出ません。小学生の高学年から中学生あたりで始めると効果が望めます、高校になると少し使にくくなくなる治療方法です
2.受け口である・・受け口は早い場合は3歳ぐらいで、なっている子がいます。この場合ムーシールドという装置を使うと改善が可能です。この装置もおもちゃのように長時間お口の中に入れておく必要があります。
3.顔が左右非対称・・・最近このようなタイプの患者さんが増えています。子供は環境の影響を受けやすく、精神的ストレスや、生まれつき持った骨格の不均衡(骨格が不均衡というわけではなく、筋肉などのバランスが均一でないため、姿勢などが左右でアンバランスになっている)で顔や体が歪んでいる場合があります。このような場合は、比較的早い時期にムーシールドで改善し、最後にブラケットをつけて矯正治療を行うとよいでしょう。
いずれの場合も、大人の顎関節症の患者さんを数多く治療してきた経験から言うと、かみ合わせの不調は絶対子供の時期の治しておくのが良いということです。子供のずれは比較的容易に治せますが、大人のずれは治療がかなり難しい傾向にあります。また早い時期に治すと、その子の将来も開けてきます。かみ合わせのずれは、集中力の減退の原因だったり、筋肉に異常な緊張を生んだりして、思わぬハンディキャップを与えてしまうことになりかねません。
小児矯正のダイナミックなメリット
小児の歯の治療に力を入れるわけ(2009/10/9)
子供は日本の宝です。少子化の中で、子供が健全に育つのはとても大切なことだと思います。
しかし最近、子供なのに肩が凝っていたり、首が痛くなったり、急におなかが痛くなったりという、子供らしからな子供が多くなってきています。
もともと私は、大人の顎関節症の治療を主に行ってきたのですが、多くが子供のころに行った矯正が原因であったり、歯の治療が原因であったりしているのです。ですからこれは子供の時期からきちんとコントロールしておけば、こんな不幸な大人は出来なかったのではないかと考えるようになりました。
市井の歯科医院では、ちょっとした奥歯のかみ合わせの面の黒い着色にレジンを詰めています(プラスチックの詰め物)
しかしこのレジンを詰めることで子供の将来を台無しにしているのです。
つまり必要のない治療(実際この手の着色は虫歯に発展することは少ない)をして、顎とかみ合わせを子供のころのこの治療で狂わされているのです。
私がこのことに気付いたのは、大人の顎関節症の多くが、奥歯にレジンというプラスチックを子供のころに詰められた人に多いことに気付いたからです。
ご自分の口の中にこのような治療がされていると大人でも要注意です。
異常に片方の肩が上がっていたり目が歪んでいたりする場合、かみ合わせの面が傾いています。この傾きは非常に問題です。将来首の痛みや、自律神経の異常、果てはうつ病にまで発展する恐れがあるのです。
このように脅かされても、なんか科学的根拠に欠けるのではと思うでしょう。
私も科学的根拠のないことを取り上げるのは医師として不本意なので、いろいろ患者さんをインタビューしながら、解明していきました。
まず、現代のお子さんは、外で遊ばなくなったり、コンピュータやゲームなど、高度に脳を使う作業が多くなってきていることが、首や後頭部の筋肉に影響している傾向があります。
近年世の中でよく問題になっている鬱病の患者さんも、コンピュータ関係の仕事やプログラマーなどに多いのも運動不足と、脳の使いすぎです。
脳を使いすぎると、後頭部の筋肉が硬くなってきます。これが恒常化すると首の骨を後ろに引っ張る形になり、今よく言われているストレートネックになってゆきます。
ストレートネックになると、その首の形態で顎の位置が決まってしまい、顎が後ろに下がった状態になるのです。
これがひどい首の痛みや、猫背の原因となって、ただ歩いているだけでも疲れる体になります。
かみ合わせが一度くるってしまうと、この首の形態をもとに戻すことは歯の矯正以外では不可能になってしまうのです。
私自身、自分の歯の矯正を行ってわかったのですが、かみ合わせが悪いと体調が非常に悪くなったり、感情が日によって波があるようになってしまうのです。
このような状態がひどくなると、自殺を考えたり、自分を駄目だと決めつけ気力がなくなったりします。
本人はやろうという意思があっても、それにあらがうように体が言うことを聞かなくなるのです。
これは自分が経営者である私の場合かなりの苦しみでした。
このような目にあわせないためにも子供のうちからきちんとしたかみ合わせを作ってあげるべきだと考えたからです。
小児矯正のメリットとは?
最近の子供はかみ合わせの変化が体全体に大きな影響を及ぼし、難症例が多くなっているのが特徴です。特に体の姿勢までおかしくなってしまっている子供までおり、将来大きな問題となってくることでしょう。
片方の肩が上がったりしている子供にはたいていかみ合わせが大きく狂っていることがあります。
また場合によっては目の高さが左右で違ってきたり、頭の形が左右で違ってきたりしています。これはあごの筋肉にアンバランスが生じ、顎の筋肉が一方だけ強く引っ張られるためにおこる現象です。
このような場合でも、きちんとしたかみ合わせで治療を行ってあげると治すことができます。
多くの矯正治療を専門とする先生が、かみ合わせということを理解しないで治療を行っているようです。かみ合わせの合い具合を確かめる方法はいろいろありますが、患者さんの体全体の筋肉のコリや緊張がなくなるような位置でかめるようになることが最も良いかみ合わせなのです。
すなわちかみ合わせを考えないで矯正治療を行うことは、ただ見た目だけを治しているにほかなりません。
お子様のかみ合わせが悪いことで起こるおもな症状
1.首や肩、背中の痛み、凝り
2.イライラしやすい、疲れやすい
3.すぐおなかが痛くなる
それぞれの説明は以下のとおりです。
首や肩、背中が痛かったりするのは、おもにかみ合わせが後ろだったり、右や左に曲がってしまっていたりするからです。しかしほとんどすべての歯科医の先生が正しいかみ合わせの取り方を理解していないために、かみ合わせのことなど気にしていません。矯正専門の先生がそのことをホームページでも触れてもいないことは非常に大きな問題です。たぶん先生本人は意識していないし自分がとても問題のある治療をしていることすらわかっていません。子供たちの20年先30 年先のことなど全く考えていないからこのような治療ができるのだと思います。
わたくしの医院には時々、このような先生が行った治療によって歯とは気がつかないで苦しんでいる患者さんがたくさんいらっしゃいます。また仮に歯が原因と分かっても、治してくれる先生がいないために、そのようなハンディキャップを背負ったままでいる人も多いのです。このような不幸は出来るだけ避けなければなりません。
顎の位置は単純に下顎の重さが前後左右に変わることによって全身の重心が変わるという意味だけの問題にとどまりません。体自体は骨と骨をつなぎ合わせが筋肉との微妙なバランスで作り上げられた操り人形のようなものです。一つの筋肉が緊張すればすべての骨のバランスが崩れてその中にとおっている神経が圧迫されたり、ねじられたりするので、自律神経(胃腸や発汗ストレスなどをコントロールすく神経)がおかしくなり、子供なのにおなかが痛くなったり、イライラしたりするのです。
もちろんかみ合わせだけがこれらの原因とは言いませんが、もっとも大きな原因であることは否定できません。
また使用するブラケットにも注意が必要です。目立たないタイプのブラケットはどうしてもワイヤーの滑りが悪く、正しいかみ合わせにする矯正に向いているとは言えません。
治療中の審美性を気にすることは、ギブスをオシャレなものにしてくれ、とか包帯を機能を落としても見た目がかっこよいデザインにしてくれと注文をつけているようなもので、本末転倒といえます。
実際に、アメリカでは合理主義のせいか、金属のブラケットが大きなシェア―を獲得しています。日本とヨーロッパは実際はまだまだ歯科に対する患者さんの意識が高いとは言えず、透明なブラケットが主流だそうです。
しかし、矯正装置はは限られた期間ではずすものです。治療が行いやすい方が良いのではないかと私は考えます。
先生の中にはスピードの速いことをうたい文句にして、歯を抜いて早く治療をしたり、治療期間が短いことをまるで良いことのように宣伝している先生がいます。しかし私自身治療の期間を早くしてほしいといわれると、非常に嫌な気分になります。こちらとしては治療期間を短くした方が、患者さんに早く見切りをつけられるし、経営的にはそちらの方がずっと儲かります。しかし治療家として良心に従う以上、経済的なものより患者さんの将来が最も大切に感じます。ですから治療を早く終わらせてくれを言われるのは、治療のことを何も知らないのに、もう治療は十分受けたから、自分の将来が潰れてもいいから治療を終わらせてくれと強くせがまれているようで、非常に複雑な気持ちになります。はっきり言って私はそれでもいいのです。治療を受けている患者さんが困るだけですから・・。
スピードを売りにしている先生に患者さんが集まるようでは、患者さんの意識も知識もまだまだと考えざるを得ません。
小児矯正のメリットとデメリット
小児矯正のメリット
1. 歯だけでなく、骨格の成長も期待できるので、成人矯正と比べると、治療が行いやすいです。
2. 上の顎や、下の顎を矯正することで拡大すると、呼吸が楽になったり、鼻が通るようになり、健康な体を得ることができます。
3. 歯が動きやすく、後戻りも起こしにくいです。
小児矯正のデメリット
1. 歯が良く磨けないと虫歯になってしまう。
2. 場合によっては治療期間が長くなってしまうことがある。(一番奥の歯が生えてくるの待つため)
3. 器具をしているのが、異物感があってつらい。
子供の矯正治療では、メリットに書きましたように、「鼻がいつも詰まっている」。「集中力がない」とか、「風を引きやすい」などの思いもかけないことが歯が原因だったりします。歯を治すことによって、どのような総合的な効果が現れるかも、診断の時に具体的に説明いたします。
ちなみに、小さい時の誤った噛み合わせは、将来にわたって体に影響を与え続けます。
私の場合も、かみ合わせが悪かったために肩コリや首の痛みに悩まされていましたが、歯を治すことによって改善してきました。自分でもまさか歯が原因であったとは思いもしませんでした。かわいいお子様が治るのに治してあげないのは非常にもったいないと思います。
拡大床や機能装置を小さい時期から入れてあげると、のちの矯正が非常に楽になります。
矯正治療をやりやすくするためにも、早い時期に診断をして、どのような装置が適切か検討してもらうととよいと思います。
実際にどのような時期に、どのような装置が適切なのかは、歯の状況によって変わるからです。
なぜ歯科医になったのか?
歯科医を目指すまで
私は中学生のとき、かなり歯医者さんに通いました。実は結構虫歯があるといわれ、中には神経を抜いてしまった歯もありました。こんなに苦労するのなら実際自分が歯医者になってやろうとそのとき決心したのです。歯医者さんについて具体的な理想を抱いていたわけではありませんでしたが、小さいころからプラモデルを作ったり模型を作ったりするのが好きだったので、「あなたは歯医者さんのような細かい仕事をするのが向いているのではない?」と親によく言われたものでした。
どうせ歯医者になるなら日本で一番の歯科大学にいこうと決心し、そこに合格することを目標にして高校に進学しました。
受験の失敗と浪人生活
高校三年生のとき、それなりに勉強はしていたのですが、やはり当時のやり方ではまだ甘かったのでしょう。偏差値がぜんぜん足りないことに気がつきました。現役時代に、東京医科歯科大学を受験しましたが、結果はやはり惨敗でした。なんとして今度は受かってやるという意気込みで浪人を経験しました。今でもこの一年間は本当に苦しかった思い出です。
浪人生は人間ではないのです。学生でもない、社会人でもない、受験のプロとして、受験以外のことができても何にもならないといったストレスの中で生活していましたから、もし今度受験に失敗してもまた浪人する気はまったくありませんでした。
それがもしかしたら背水の陣のようによく作用したのかもしれません。その一年間の浪人後やっと晴れて東京医科歯科大学に合格することができました。
期待はずれの大学教養時代と予想外の大学院での落胆
しかし、こんなにも苦労して入った実際に大学に入ってみると最初の2年間の教養部時代は自分の思い描いていた理想とはかけ離れていました。歯の勉強をするわけでもなく、教養をつけるといっても、あまり興味を引く内容でもありませんでしたから、早く学部が来るとこが楽しみでした。3年生からの学部に入るとかなり忙しい毎日で、充実していたような気がします。
大学を卒業し、当時の臨床科の大学院に進学した私は、歯科に関する研究を始めました。わたしの場合は基礎医学的な研究であったので臨床とは違った内容でした。しかし基本的には臨床科の大学院に行ったのだから、さぞかし治療について素晴らしい技術を伝授してもらえるのかと期待したのもの当然でしょう。
しかし、現実的には大学院の学生のための教育カリキュラムは全くなく(私が行った講座が悪かったのかもしれませんが)、治療を教えてもらおうとすると、夜遅くまで技工室(歯に入れるものを作る作業をする部屋)にいつまでも残ってそこにいる少し上の先輩の先生に教えてもらうぐらいしかありませんでした。
私は大学院生だったので、夜遅くまで研究していることも多く、大学で実際患者さんを見たり、臨床を習得したり技工操作をしたりする時間もありません。そのような意味では治療の勉強をするのに非常に苦労しました。ですから当時から臨床を勉強するという点ではかなり貪欲にならざるを得ませんでした。
しかし講座にカリキュラムもないので実際の臨床の勉強はアルバイト先の歯医者さんで治療をやってみるといったことで習得するほかありませんでした。
しかし、アルバイト先はほとんどが保険診療で一日に30人ぐらいの患者さんを診る毎日、当日の治療内容はおろか、患者さんの顔と治療さえ一致してこないほど、すごい数の患者さんを診ていました。「これが私の追い求めていた歯科治療なのか、歯科治療で生計を立てるにはこれしかないのか?」と自問していました。
また当時数多くの講習会に出席していましたが、自分のためになった講習会は数えるほどしかありませんでした。今考えるとよくわかるのですが、講習会を本当に有能な歯科医が行うということは実は大変難しいことだと自分が40代になってよくわかりました。
ある一定の技術を持っていればどうしても働き盛りの頃には、患者さんが口コミなどで増えてしまいます。すると、技工や治療の準備等で一週間のほとんどの時間を取られてしまいますから、本当に腕のある先生が講習会を頻繁に開くことなどよく考えればあり得ないのです。
講習会をしている先生は、自分の患者さんだけでは食べていけなかったり、患者さんを紹介してもらうことが目的であったり、有名になりたかったりと言った理由で講習している人がほとんどで、そのような人に技術を持っている人はほとんどいないからです。
この頃に出席したほんのわずか良かった講習会が私の治療の助けになりました。
転機
このような状態の私に転機が訪れたのは、大学院3年生のときです。当時たまたまアメリカの歯科大を卒業し、アメリカの大学院まで出た先生が、治療を教えてくれるといってくれたのです。
研究のことが忙しくて、なかなか臨床をすることができなかった私にとっては非常にありがたいことでした。ただその当時生活費を稼ぐために、週二回ほど、一般の歯科医院に行ってアルバイトをしていたのですが、そのうちの一回をやめ、もちろん経済的には苦しくなりますが、先生の治療を見学するようになりました。
そのとき初めてアメリカの治療の仕方を見たのですが、そのときの鮮烈さは今でも忘れることができません。「日本でやられているいわゆる保険治療は、治療ではない」とそのとき私ははっきり思ったことを覚えています。
歯の治療における感染予防から、根管治療や虫歯の治療に使うラバーダム防湿など、アメリカで当たり前と思われていることを実施している先生はわずかしかいません。
このとき初めて私の進むべき道はこの方向だと確信しました。それ以来18年以上たちましたが、私の今の臨床の出発点はこの出会いから始まったのです。
大学退職、医院勤務そして開業
大学での診療とあまりにも違いすぎる治療を見てしまい、ショックを受けた私は大学でもその治療法を教えるべきだと思い、大学内で学生に治療の仕方を教えたりしていました。しかし残念ながら、どうしても大学の雰囲気に合わないものを感じ、ついに大学院卒業ご1年で母校を去ることになりました。
就職先はたまたま業者さんから紹介していただいた、医療法人で分院長を任せられたオーナーと出会い、患者さんを紹介してくださったり、プライベートでも本当にお世話になったりました。ここで4年間勤め上げた後、その医院をそのまま買わせていただき開業することができました。
苦労の開業とその後の2年間
オーナーの下で診療をしているときはそれほど経営状態も悪くないと思っていましたが、実際自分で経営してみると本当に大変でした。まず開業して1週間で今まで勤めていた助手の子が急に休んでしまいました。しかもその後連絡もなく1週間勤務に来ませんでした。
当時私と2人で診療に当たっていましたから、本当に大変でした。毎朝早く来て診療の準備をし、夜遅くまで残って片付けをしなければならず。人がいないのは本当に大変だと思いました。当時は患者さんも非常に少なく、一日に5人から7人ぐらいの患者さんを診ていました。経営もあまり楽ではなく、自分の給料を削って、機械を買ったり、装置を入れたりしていましたが、そんな状況でも治療に材料、道具に関しては決してケチったりはしませんでした。
上向き始めた経営とISO取得
その後何とか新しく衛生士さんを雇ってから経営状態も徐々に良くなってきました。そこで開業後2年目に、今後のことを考えて経営を明確化して診療を行えるようにと医療法人を設立しました。当時お願いした行政書士の先生に、「収入もそれほど多くないのに本当に医療法人にしても良いのですか」と何度も聞かれましたが、どうしても将来に備えて医療法人にしたかったので、してもらいました。結論から言いますと、今は医療法人法が改正され、新しく医療法人を設立するのはかなり難しくなったようで、良い選択だったと思います。
医療法人を設立した後、急なスタッフの退職や移動などがあると、当院でやっているような感染予防や、高度な治療のレベルを維持することが難しいのではないかと考え、ISO9001を取得しようと考えました。ISO9001によって、感染予防マニュアルや診療の準備のためのマニュアル、治療のためのクリニカルパスなどさまざまなマニュアルを作成しつつあります。
ISO9001取得によって医院の進むべき目標ができ、しかもそれに向かって着々と医院のレベルが上がっている気がします。今は患者さんのデンタルリテラシー(歯科に対する意識)をあげるための啓蒙活動として、本ホームページで情報提供したりしています。
今後の希望
今後の医院の進む方向ですが、私自身が診療を教えてもらうことに非常に苦労したということと、大学が一人前の歯科医師を作り出すことに非常に無関心であることなどから、歯科医師のための教育を少しでも啓蒙でいる人になりたいと思っています。
また患者さんにとって本当に良い治療とは一体何なのかを探究してゆきたいと思っています。そもそも歯とは非常に体に関係のある臓器です。というか歯が逆に体の調子をコントロールしているようにさえ見えます。
健康な体は健康な歯からと言えるかもしれません。
顎関節症で悩んでいる患者さんが多く訪れるにつて、歯と体との関係を知らされ、また治ってゆく患者さんを見ていると、これほどうれしいことはありません。このような体験を一人でも多くのドクターに知ってもらいたいし、また患者さんも歯に対してもっと注意を払ってもらえるようになるのが私の夢です。
このようにドクターが開業し医院が一定の成果を上げるまでの道のりに法則があることに気づいたのです。
インダイレクト、白須賀法
白須賀法(インダイレクトボンディング法)
白須賀法とは、白須賀直樹先生が30年余りにわたる臨床の経験から、体系化した素晴らしい方法です。
私も白須賀先生と何回かお会いしていますが、矯正治療に関してとても情熱を感じております。
矯正治療は、ワイヤーベンディングなど複雑な治療方法を単純化したり、確実にできるだけ短い期間で治療が終了するように、治療方法が改善されてきました。そして現在はストレートワイヤー法という最終的な効率性と正確性の高い方法に改善されてきたのです。
しかし、この方法は逆にブラケットポジショニングが非常に重要で、これがきちんとできていないと、正確な矯正治療の結果が得られません。
この点に着目し、完璧なブラケットポジションの方法を考え出したのが白須賀先生なのです。
当医院で制作した、ブラケットポジションの技工編のマニュアルを使用すると、ポジショニング用のインダイレクトボンディングトレーの製作がすぐに理解できるようになっています。
ちなみに現在は臨床編、およびポジショニング編を作成中です。
白須賀先生の講習会で使わせていただいているのはこのマニュアルです。
何故規格化する必要があるのか?
ブラケットの位置付けは、多種多様のブラケットメーカーが様々な基準で公開してきました。はじめブラケットの高さは、歯冠長の真ん中であるといわれていましたが、今では歯冠から一定の距離(歯によって異なる)につけることが最も良い結果を生むとわかってきました。
ブラケットを勘でつけワイヤーを曲げることによって調整を行う治療は、非常に不確実で、どの歯に合わせたらよいかわからないため、結果が非常にあいまいで、適当になってしまいます。
また、ブラケットの位置で歯の傾き具合が決まってしまうので、どの歯が正しい傾きで並んでいるのかわからなくなってしまい、結局かむようににワイヤーを曲げて帳尻を合わせる治療になってしまい、歯の正しい傾きが得られず、不適切なかみ合わせのあたりができ、歯ぎしり、かみしめなどの良くない症状が出てきます。
これらの症状は、首の痛み、肩のコリなどにつながり、場合によっては、頚椎のゆがみを生んだりして、内臓疾患などにまで影響してくる場合があるのです。
また、矯正治療では、顎の位置の狂いを正確に見極めることが非常に重要であるにも関わらず、ポジショニングが悪いことによって、この見極めを行うことができなくなってしまいます。
ホームページで公開されている大部分の矯正治療の結果を見ればわかることですが、ほとんどの症例で、治療後においても患者さんの顔はゆがんだままです。これは歯の真ん中は合っているように見えますが、実は顎の位置が間違ったまま治療が終了しているからです。
そこでよく観察すると、左右の歯で重なり具合が違っていることがあります。すなわち顎の位置が左右的に狂っているために、重なり具合を完全に改善することができなくなってしまうのです。
つまり矯正治療を完全に行うためには、歯並びと顎のゆがみを両方治す必要があるのです。このように考えると矯正治療が容易なことではないということがわかります。どんなに簡単に見える治療でも1年で終わることなどほぼあり得ません。
また、私も自身も臨床の経験から子供の治療であればまだストレートワイヤー法による、ポジショニングさえうまく行われれば治療がうまくいくこともありますが、大人の場合はどうしてもある程度意図した位置に歯を動かすためには、ワイヤーをアクチベートしなければ難しいと思います。
このことが一般歯科医が矯正を始めた場合もっともテクニック的に難しいと思います。確かにストレートワイヤー法のみでは完全なかみ合わせを作ることは難しいでしょう。
インダイレクト法
インダイレクト法
矯正治療では、長い間矯正専門医でなければ治療が難しいと考えられてきました。それはブラケットの位置によって、非常に高度な調整が必要であったり、場合によってはワイヤーを神業的な精度で曲げる必要があったためです。
しかしながらストレートワイヤー法の出現により、この環境は激変しました。ストレートワイヤー法は文字どうりストレートのワイヤーを入れるだけで矯正治療が進んでゆくという画期的な治療法です。
あらかじめブラケットに、矯正に必要な個々の歯の倒れ具合(トルク)や傾斜の程度(アンギュレーション)がプログラムされ、あたえられているため、非常に精度の高い理想的な矯正治療が行えるのです。(矯正治療の歴史参照)
矯正専門医のテクニックがメインである治療では、個々の歯の倒れる角度が、必ずしも一定でないために、治療自体の再現性がなく、大きな問題となっていました。今後インダイレクト法によって、ストレートワイヤー法が改善されれば、矯正専門医でなくても、正確な矯正治療が行えるようになるのです。
実はすでにその方法は確立しており(白須賀法と呼ばれる)、現在も多数の受講生を集める人気の講習会となっております。
このテクニックを本医院では採用し、常にドクター自身で位置決めや技工操作を行っております。また技工士に行ってもらう場合でもチェックを厳しく行っております。
なぜ白須賀法のインダイレクト法が素晴らしいのかというと、インダイレクトを行う際のブラケットの位置決めの方法がユニークであるということです。歯の解剖を知り、咬合を知らなければこの発想は出てこなかったでしょう。白須賀先生ももともとは一般歯科の先生です。
私が思うに、矯正の専門医はどうしても考え方の視野が狭く、歯を動かしたり、理想的にかむことばかりにこだわり、もっと根本的なことを考える能力が劣る場合がある気がします。
矯正治療で重要なものはかみ合わせを与えることです。そして勘に頼るのではなく、きちんとした理論に裏打ちされた治療法を、しかもシンプルにできることが必要なのです。
私が白須賀法を採用しているのはそのシンプルさと、きちんと理論に裏打ちされているところです。
いまだに矯正専門医の多くが、勘で直接歯に何の指針もなくつけているのが現状で、狂いをワイヤーを曲げることによって調整しています。
これはあまりにいい加減なやり方と言わざるを得ません。
診療機器・技工機器
本院には以下の設備があります。(詳しくはお尋ねください)| 設備 | 治療機械 |
歯科用ユニット3台(エーデック社製) |
| 技工関係 |
技工机(クラッシック、KAVO社製) |
|
| 業務管理 | コンピューター(5台、sony2台、デル3台) サーバー1台(IBM社製) 在庫管理ソフト(当院オリジナル)、自費管理ソフト(当院オリジナル) 矯正診断ソフト(WINSEF) ビデオカメラ(sony製)、テレビモニタ2台(アクオス15型、シャープ社製)、デジタルテレビ(sony製) | |
| 支援業務 | 電話、インターネット、ソフトウェア(ウイルス防御ソフト等)、E-mailなど | |
衛生設備
本医院は衛生管理のために、次のような設備を備えております。
強酸性水生成器 ファインオキサー
ファインオキサーは強酸性水という、強力な抗菌性、ウィルス不活性化能をもつ機能水を生成する器械です。今までの強酸性水は、安定性に劣る(すぐに抗菌力が落ちる)ことや、器具、機械をさび付かせてしまう、などの問題点を抱えていました。ファインオキサーは高品質の半透膜を使うことで、これら欠点を克服し、歯科器具の消毒や、ユニットに使用する水として使うことを可能にしました。
私たちは、毎日強酸性水のpHを測定し、記録をしています。それによって安全な消毒殺菌ができているか確認できるようになっています。
強酸性水の抗菌性

強酸性水はアジア各国を騒がせたサースなどで道に撒かれていたものと同じ種類ものです。実はサースの消毒に使われていたものは、はそれほど酸性は強いものではなく、当医院で使われている強酸性水ほどの殺菌力はありませんが、環境に対する配慮や、抗菌力、コスト面で最も有効だったためにつかわれていたということです。当医院で使用している強酸性水はバクテリアであれば一瞬、肝炎などの強力なウイルスも長くても数分で不活性化することが可能です。また環境にほとんど影響なく、生成コストも安いので湯水のように使える利点があります。現在は洗い物、手洗い、ユニットに流す水に使用しています。
手洗い設備
当院では、手洗いに強酸性水を使っています。強酸性水をジャブジャブ使うことによって、感染に対する安全性を高めています。また器具なども患者さんの体液が触れるとすぐに強酸性水で洗っています。またユニット、ビニールで覆うことができない部分は、強酸性水で拭いて消毒しています。
手をかざすと、強酸性水が自動的に出るようになっています。
オートクレーブ(クラスB滅菌機RISA)
滅菌できるものはすべてオートクレーブにて滅菌しております。 滅菌したものは専用の袋に入れられたまま保管されます。この度、クラスBのオートクレーブを導入いたしました。クラスBとは、欧米では標準となっている滅菌方法で、滅菌器内の空気を真空にひいてから滅菌した空気を入れ高圧蒸気滅菌をかけるもので、ブリオンなど狂牛病の原因たんぱくも除菌できます。またオートクレーブの熱処理、陰圧処理等のデータも印刷され、院内感染のトレーサビリティーも確実に行われます。
クワトロケアー
タービン、エンジン、スケーラー等は専用の洗浄用のクワトロケアーで洗浄され油を差します。 このとき中から血液や唾液などが大量に出てきます。その点からも治療後毎回の注油と洗浄が重要と分かります。
当医院では開業当初からこのようなメンテナンスを行ってきたおかげで、13年以上経過したタービンやエンジンが大きな故障もなく使用できています。
殺菌タンク
ユニット内から出るエアーはコンプレッサー内にたまる水によって、カビやさびを含み、汚れています。
このシステムは、コンプレッサーからくるエアーを、一度銀コーティングされた殺菌タンクを通すことによって、半永久的に殺菌されたエアーをユニットに供給するシステムです
このシステムによって、根管治療で根管内を乾かしたり、あるいは虫歯の際に水やエアーで歯を洗う際、強酸性水と併用することによって、二次感染をほぼ100%防ぐことが可能になるのです。
自動洗浄システム
当院では、日本で初めて、バキューム自動洗浄システムを導入しました。これによって、バキュームの洗浄を効率的に行い、常に清潔な状態を維持することができます。
強酸性水ユニット取水システム

本院では、歯科用ユニットに強酸性水を取り入れることにより、歯を削るときに飛散する水なども安全な状態で治療することを可能にしました。
ユニットの横に取り付けられたタンクから、ユニット内の強酸性水が供給されます。また写真ありますように、ユニットの血液、唾液がかかる部分にはすべて、ビニールカバーがかけられ、患者ごとに交換されます。
この設備のメリット
1、親知らずなどの、骨の中に埋まっている歯を抜く際、歯をタービン等で分割することがあります。その際タービンから出てくる水が強酸性水なので、抜歯後の腫れが非常に少なく済みます。下左右同時あるいは4本一度に歯を抜いても予想外に腫れません。水道水を使っている通常の医院で抜歯された時とは治療後の痛み、腫れが格段に少ないのが売りです。
2、虫歯の治療の際も、神経が出てしまうことがあります。そのようなときでも、強酸性水で洗っている状態で治療を行っているので、神経が死んだり、炎症を起こす可能性が格段に少なくなります。
患者さまの声
当医院で治療を受けられた方の声を載せております。診療を受ける前に御参考下さい。
雑誌の掲載
当院は雑誌にも載せて頂きました。主なものです。
トリニティー 女の歯学(vol.18)
2006年春版バックナンバーはこちら http://www.el-aura.com
この本では、歯が原因で様々なことが起こることが載っています。金属アレルギーで歯の詰め物でアトピーになってしまった人。また噛み合わせが悪くて身体の調子が悪くなってしまった人などが出てきて、歯の治療がいかに大切かわかる内容になっています。
個人的には、"O―リングテスト"などちょっと怪しいことを治療に取り入れている先生も出てきますが、かなり、よく調べられている内容で治療の詳細と治療法の賛否両論について書かれています。
雑誌の編集長だったと思いますが、歯で非常に苦労したので、歯の特集号を作らせたみたいです。
雑誌自体はあまり知られていませんが、割と面白い雑誌だと思います。
突然編集の人から電話がかかってきて、「歯の特集をやるので取材させて欲しい」といわれ、「(広告費に)一体、いくら払うのですか」と聞くと、「お金は要らないし、普通の先生と反対意見も欲しいので、ぜひ取材させて欲しい」といわれ、複雑な気持ちではあったものの、取材を受けることにしました。
歯の根の治療の重要性についてと、噛み合わせについて、それから歯に金属をつめることが別に問題あることではないという内容のことを話したかと思います。当時まだ顕微鏡のある歯科医院は珍しかったので、顕微鏡の写真を使おうということになりました。取材にいらした方の歯を顕微鏡で見てみたら恐ろしいことになっているのが見え、その方も絶句していた記憶があります。
しかし結局、顕微鏡を使って撮影した写真はボツになり、代わりに、ラバーダムの写真と(右下)、金属アレルギーのキットの写真だけが採用になりました。結構いろんなことを話したつもりでしたが、載ったのは、「金属を使う治療は決して悪い治療ではないという意見もある」といった内容ぐらいでした。今でも歯の長期間のもちを考えると、詰め物はプラスチックやジルコニアより、金属の方が絶対良いと思います。(金属アレルギーの人はそんなに多くない・・金属アレルギーのページ参照)将来は歯の色と同じ材料のジルコニアなどももっと良くなってくると思いますが・・・。

一般の人にとって、歯医者さんは選ぶのが難しいということで、良い歯医者さんの選び方を匿名ということを条件に書かせていただきました。今と状況は多少変わってしまっていますが、当時の良い歯医者さんとあまり好ましくない歯医者さんの選び方について書いたものです。
今では自由診療で治療をしている歯医者さんも多くなり、自己責任で歯医者さんを選ぶという考えも患者さんにだいぶ強くなってきたと思います。
患者さんの代表も書いていますが、結局「患者さんの知識不足が、歯科医院選びの失敗の一番大きな原因である」と結んでいます。わたしの経験ですと、切羽詰まらないと良い歯科医院を探さないのに、良い歯科医院など、めったにないので大変です。(都内でも本当にまともなのは数件、名前が売れている歯科医院ほど危ない)
ISOについて
ISOについて
ISO規格を本医院は2004年に取得いたしました。はじめは興味本位でしたが、今は常に外部から監視されているという点で、自分の医院が医療というカテゴリーの中でどのようなレベルにあるのか判断材料になり、非常に良い刺激となっています。歯科医療についても適応が広がりつつありますが、残念ながらまだ歯科業界で取得している医院は100件にも満たない状況です。
取得にあたり、審査は大変厳しいのですが、歯科医療サービスが一定の質を持って提供できると自信がもてる有意義なものです。
当院ではISO9001取得によって以下のような改善が得られました。
*器具・機械類の効率的な配置のための内装工事(2006年改装時、2009年移転時)
*在庫管理プログラム(当医院オリジナル)導入による、在庫管理(現在管理方法検討中)
*自費カルテシステムによる会計管理と予約システムの構築
*ファインオキサーが作成する、強酸性水の効力の管理をするため、毎日pHが基準レベルを満たしているか測定。
*材料、器具などのマニュアルを常に即座に参照できる体制になっており、薬剤アレルギーや、器具の不具合などに対して、スピーディー対応することが可能。
*世界標準の滅菌器RISA(滅菌レベル、クラスB)の導入
などです。当医院ではすでに20以上のマニュアルが存在し、そのマニュアルに従ってアシスタントの審査が行われるため、常に最高レベルの診療を維持できるシステムとなっています。当医院では数カ月ごとにマニュアルの見直しを行い、常に最新版を作成し、またそのマニュアルに従った従業員の教育訓練を行っているため、常に最高のレベルの診療を提供できるようになっているのです。これはトヨタなど、製造業の品質管理システムを医療の質維持システムとして流用したもので、これにより、非常に少ない修復物の脱落率と、トラブルの減少を実現しており、患者さんからも高い評価をいただいております。

本医院で最近、多く起きたヒアリ、ハット事例と、その改善には以下のものがあります。
代表例
1. 麻酔薬によるアレルギー、体調不調(オーラ注という麻酔薬は注射後に体調不良を訴える人が多くいました。(今はその原因と考えられていた保存料のメリルパラフェンは入っていないようです)。しかし、当医院では、治療中気持ち悪くなったり、貧血を起こしやすくなる人が非常に多かったです(薬剤に対する感受性は人によって異なります)。メーカーは安全と言っていますが、私は個人的には臨床の経験からいつ何がおこるかわからない危険な薬剤ではないかと思っています。今は当院ではキシロカインを使用しています。キシロカインでオーラ注の時に起こった問題は今のところほとんどありません。しかし価格がオーラ注より高いのです。また、まれに麻酔薬のリドカイン自体にアレルギーがあり、浮腫を起こしたり、気分が悪くなる人がいます。このような場合はキシロカインを使用することができずシタネスト(エピネフリンが含まれない麻酔薬)を使いますが、使用期限が短いのと、麻酔が効きにくい欠点があります。
2. ラテックスアレルギー(まれにラテックスにアレルギーのある患者さんがいらっしゃいます。そのような場合はノンラテックスのラバーダムを使用しています、これらのアレルギーについてはカルテのわかりやすい位置に表示され、スタッフが準備の際、間違えることがないようにしています。)
3. ネオクリーナーによる事故(根の治療に使う)ネオクリーナーは強力な薬剤で、やけどを引き起こします。また服が漂白されることもあるので、当院では特別なエプロンを使用して、事故を未然に防いでいます。
4. 痛み止めのボルタレンは強力ですが危険も伴い、患者さんによっては腸炎を引き起こすことがあり、当医院では使用をやめました。(実際腸炎で入院してしまった人もいます)
5. イソジンで毎日うがいをすると強力な腐食作用で歯が溶けてしまいます。耳鼻科でもらったとしても、毎日うがいにつかうのは非常に危険です。またトレー法などでイソジンを虫歯予防に使うのはかえって歯を痛めてしまう可能性が高いので避けたほうがよいでしょう。
6. 根管充填に使用するキャナルスの液に含まれるポリプレングリコールはまれに過敏症の人がおりその場合、使用すると非常に危険です。このような人たちはそれまでの根管治療の経過が良かったにもかかわらず。根管充填を行うと急に痛みを訴えたりします。この材料は化粧品、3-mixMP法、根管貼薬剤などに入っていることがあり、注意が必要です。
7. 仮歯に使われるレジン(日本製)は、粘膜に対する刺激性が強く、人によってはアレルギー症状を起こします。当医院では、敏感な患者さんには使わないようにしており、最終的には日本の仮歯用のレジンは在庫がなくなり次第使用しなくなる予定です。現在は治療に関係ない技工用の材料として使っています。
歯科治療におけるISOの継続的改善のイメージ

診療時間・アクセス

治療費用
当院の治療費は、下記の表のとおりとなっております。虫歯治療には必ずルーペあるいは顕微鏡を用いて虫歯の取り残しや、削った形に不具合がないか確認を行い、根管治療には必ず顕微鏡を使用しますので治療に大変時間がかかります。また、一人のドクターがすべての治療を行います(矯正の簡単な処置、仮歯のつけ直し等の処置は除く)ので、一日に診療できる患者さんの数に限界がございます。どうか、ご理解ください。
本院は完全自由診療となっております。(健康保険はあつかっておりません)あらかじめご了承ください。
初診のご相談にかかります費用は、レントゲン、お口の模型とり、お口の診査、お口の写真撮影、を含め、感染予防費2,100円、術前診査3,150円で合計5,250円になります(この際大まかな治療の必要な歯やお口の状況を説明いたします)。より詳しい内容と金額をお知りになりたい場合は、診断・治療計画(10,500円かかります)に別の日にいらしていただくことをお勧めいたします。
診断・治療計画では、お口の中の総合的な治療計画を、模型、口腔内写真、レントゲンなどを用いて総合的に説明いたします。従いまして、治療に入られる前に15,750円トータルとしてかかることになります。この費用は治療を受けられる前にぜひ必要な説明と、納得いただけるまでの説明の時間が含まれております。決して安くはございませんが、きちんと治療を理解していただくための費用としてご理解ください。
>>料金表
基本理念・質方針
基本理念
E&EBM(Ethical and Evidence Based Medicine)
本社団は、倫理的で科学的根拠に基づいた歯科医療を実施し、
我が国における歯科医療の発展に貢献する。
質方針
1. 高い質の歯科治療の提供を目指し、患者ごとの個別治療計画を作成し、治療経過及び結果から得られる情報を基に、クリニカルパスの充実をはかる。
2. 診療に伴う衛生管理を万全にし、院内感染の防止に最善を尽くす。
3. 歯科医療サービスの提供にともなって必要な最新の歯科医療に関する情報を、出版物やホームページを用いて提供する。
4. 治療に伴う作業環境の効率化を行い、患者さんの時間的、経済的負担を軽減し、作業ミスを減らすことによって、治療環境の安全性を高める。
各項目の本医院での取り組み
1. 当院では治療の前に現在の患者さんの状況を十分に説明させていただき、治療計画書を作成いたします。既存のクリニカルパス(治療手順書)にしたがって治療を行ってゆきますが、治療経過を毎回聞かせていただき、治療経過が今までのものと違う場合は、治療方法を変更し、その治療法を適切か検討した後、治療手順書にフィードバックしています。
2. 院内感染用のマニュアルを完備し、すべての患者さんが感染症であることを想定して感染予防対策を行っています。
3. ホームページにて、最新の治療法と理論をできるだけわかりやすく記述しています。
4. 在庫管理ソフトなどによって質を落とさず材料の在庫を抑え、また器具の配置を工夫したり、機器をユニットに一体化させるなどの努力で節約と効率を両立し、患者さんの金銭的負担をすこしでも軽くなるように努力し、治療中の無駄やミスを減らしています。また来院回数をできるだけ少なくするよう努力しています。
診療システム
当院は下記の診療システムにしたがって治療を行っております。

ethicaとは?
ethica(エチカ)の意味って何?
最近テレビでも話題になっているethicaですが、私の医療法人の名前はそれからパクッたのではないことは医療法人の設立の時期を見ていただければわかることでしょう。
医療におけるethicaとは医療倫理のことを示します。
残念ながら近年(昔もわずかにそのような先生はいましたが)、医療に携わる人に倫理観を持っていないのではないかと疑ってしまう先生が増えつつあります。
医療に携わる人は、なぜ医療法人や、医師は税制やその他さまざまな場所で優遇されているか、深く考えるべきでしょう。
顧客のメリットを第一に考えるのはどの職業でも同じでしょうが、その中でも、医療人は、お金と患者さんのメリットを考えた場合、患者さんのメリットを絶対に重視しなければならない立場にある職業といえます。
患者さんはとても弱い立場です。それに対して経営第一主義で治療をされてしまっては、非常に困ります。
近年、医院経営のノウハウと称して、患者さんのためには全くなっていないノウハウを提供する人たちがたくさん出てきたのは非常に悲しむべきです。確かに患者さんが来なければ経営は成り立たないので患者さん集めは大切です。しかしその方法が大切です
その先生の言い分はこうです。「患者さんが求めているものを提供することが患者数を増やすために行うべきことです」
確かに患者さんを集めるために患者さんの求めるものを売る、これはものを売る時には鉄則でしょうが、医療はそうとは言えません。患者さんのためになるものをまず提供することが一番大切です。たとえそれが患者さんにとってお気に入りのものでなくても(金のかぶせものや、見た目の悪いブラケット、時間のかかる根の治療など)最終的に患者さんが長く自分の歯でかめるようにしてあげることが大切です。
一般の商品を売るのであれば、消費をあおる必要もあるでしょうが、患者さんは歯に関しては全くの無知です。自分の行われた治療が将来どのような問題を引き起こすかなど考えてもいません。そのような無防備な知識のない相手が求めるものを売り込むことがはたして医療人のすることでしょうか?
それらの代表的治療が、審美治療や、目立たない矯正治療、多用するインプラント治療などです。
私ぱプロとしてこれらの数多くの症例を見てきた結果、これらの審美性にばかりにとらわれた治療や治療中の見た目の良さを求める矯正治療、必要もない人にまでするインプラント治療、などが決してうまくいっていないことを見てきました。将来にわたるメリットとデメリットを考えて、それをはっきりと患者さんに伝えることができる人が本当の医療人、つまりethicaをもった先生と言えるのではないでしょうか?
少なくとも医療に従事する人は、エチカといった心を胸の中に常に持ち続けておく必要があるのではないでしょうか?
当医院のロゴマーク
本医院のロゴマークは、3つの治療分野がすべて高いレベルに到達して、初めて求める究極の歯科医療があることを示しています。
下の大きな三角形のうち左の五角形と、右の五角形そして下の五角形が、それぞれ「顎関節症の治療」、「歯の治療」、「矯正治療」を示しています。それらすべての治療技術が達成された、重なった濃いピンクの部分が理想とされる治療です。しかしそのような治療も医療倫理「ETHICA」に基づくべきであることを示しています。
院長紹介
東京都 矯正歯科の番町デンタルクリニック院長 吉田敦志
鳥取県米子市出身(1965年生まれ)
1991年 東京医科歯科大学歯学部卒業
1995年 東京医科歯科大学大学院卒業(高齢者歯科学専攻、博士(歯学)取得)
2000年 番町ハイムデンタルクリニック開院
2002年 医療法人エチカ設立
2004年 ISO9001取得
2009年 三番町に移転 番町デンタルクリニックとなる
こんにちは千代田区三番町の番町デンタルクリニック院長の吉田です。
歯科治療は総力戦です。虫歯を治してもなぜ虫歯になったのかを知らなければ、再発は防げません。現代人で虫歯で困っている人は、食生活が悪いか、かみ合わせが悪いことが多いです。
食生活に関しては、甘いものを過剰に摂取せず、きちんと歯を磨いていれば、虫歯になることは防げます。しかしかみ合わせについては歯科医がコントロールしなけれれば、自分で防御できません。よく「ストレスをためない」と助言していることがありますが、私の経験では、かみ合わせが悪いこと自体がストレスになっていて、そのことすら自分で気が付いていませんでした。つまり、虫歯を治すことと、かみ合わせを治すことがセットになって初めて治療として完成するのだと思います。
当医院では次の3つの基本方針で治療に望んでいます。
1、患者さんに歯科に対する知識を増やしていただくことを目指しています。
ホームページを読んでいただければ、歯の治療に関する知識は相当な量になる内容にしています。その他パンフレットなどで説明しています。必要な方はお送らせていただきます。
2、お口の中全体のバランスを考えた治療法を考えさせていただきます
お口の中は人それぞれまちまちです。また間違ったかみ合わせによって、全身に大きな影響が出てしまっている場合もあります。このような問題を解決できるように、オーダーメイドの治療計画を立てさせていただきます。
3、 できるだけ体に負担のない治療を目指します。
歯の治療ではインプラントは一切行っておりません。インプラントは体に負担をかけ、骨格を変形させます。入れ歯でも十分かめる入れ歯を作ることができます。矯正治療によって修正されたかみ合わせは、不均衡な骨格を直してくれます。
千代田区麹町番町デンタルクリニックでは、現在保険診療を行っておりません。保険制度に内在する様々な矛盾を感じ、患者さんには誠に申し訳ございませんが、自由診療のみの扱いとなっております。
私が考える適正な歯科医療とは?
インターネットが発達した今、さまざまな情報が錯綜し、情報の中で患者さんは一体何を信じたらよいのか迷っています。私が考える本当の歯科医療の基本事項についてをここで紹介させていただきます。
1、歯科治療(虫歯、歯周病、根管治療)とは、細菌感染との戦いである。
歯科治療とは、いかに、歯の中や、根の中に入り込んでしまった細菌を取り除くことができるかが、全てです。虫歯の中や根の中、あるいは不幸にも粘膜や骨の中に入り込んでしまった細菌を確実に取り除くことができるた時点で治療は成功したといえます。つまり日ごろから医院の器具、設備の衛生管理、治療時における細菌除去への配慮(ラバーダム防湿など)が何よりも重要なのです。
また日ごろから、ルーペの使用や、齲蝕検知液を使用するなど、確実な治療体系を一定のルールに従って行っていることが非常に重要です。(手順書の完備・・・ISO取得による)
治療に使用する材料に関しても、歯科医学的にも長期的に治療経過が安定していると考えられる、材料を選択することも非常に重要です。
近年、審美的なセラミック材料やレジン材料が歯科治療では席巻しています。しかし、これらの材料は残念ながら金属材料と比較すると、長い経過が安定しているとは言えません。セラミックでは治療後に壊れたり、削る量が多いために歯に痛みが出やすかったりしますし。レジンでは奥歯のかみ合わせの面に使うと、擦り減ることによってかみ合わせに変化が起こり、さまざまな問題が引き起こされます。
またインプラントなども、夢のような治療をもてはやされますが、インプラントをしている歯のかぶせものだけが通常の歯とは違う異常な壊れ方をしたり、インプラントの相手側の歯がどんどんだめになってゆくなど、骨に中に歯の根が直接ついている弊害が知られています。かめる喜びを得る半面、問題が解決された治療ではないということを知っておくべきでしょう。
かみ合わせについて、半調節性咬合器や高度な咬合診断装置が必要と考えている先生も少なくありません、勉強熱心なのはよいのですが、正しいかみ合わせの位置をきちんと採得出来なければ全く意味をなしません。正しいかみ合わせを採得するには、ただ顎を見ているだけでは無理です。これがほとんどの歯科医がかみ合わせを治せない理由です。
2、矯正治療はあくまでもかみ合わせを治すための治療です。
これは非常に重要なことです。見た目の歯並びを治すだけのための治療は、体のバランスを十分に考えた治療とは言えません。そのために、安易な矯正治療が増えていることは非常に残念です。当医院で審美ブラケットを用いた矯正や、裏側矯正、マウスピース矯正を行わないのは、これらの矯正治療が長い目で見て患者さんのためには決してならないと考えるからです。マーケットから考えると、このような患者さんを治療すればより多くの患者さんを治療できるのですが、治療に良い結果が必ずしも得られないことを知って治療を行うことは、その結果がどうなるかを知っている以上怖くて出来ないのです。
このような考えから、矯正治療がどうして現在のように変わっていったのか?そしてこれからどうなってゆくのかを皆さんにも知っていただきたいので、矯正治療の歴史のページを作りました。
本当に体にとっても歯にとっても良い治療を受けたいと考える方は是非参考になさってください。
3、顎関節症治療は、歯科治療のすべてが集約されているのです。
という事実をご存知でしょうか?顎関節症治療を確実に行うためには、かみ合わせの高さをミクロン単位で安定させる技術が必要です。
歯は非常に敏感の組織で、数ミクロンの違いが、大きな問題を引き起こしかねません。たとえばかぶせものをしてから、違う歯が痛くなったり、首がこるようになったり、頭痛がひどくなったり、といった様々な問題が引き起こされます。
これは人間の体が、歯一本削っただけでも、顎の位置が変わり、姿勢が変わり、全身の筋肉の緊張が変わるということを示しています。
当院では、10年以上にわたって顎関節症で悩む患者さんの治療にあたってきました。その経験が、矯正治療と合わせた治療となって総合的な治療の重要さを気づかせてくれました。
これら3つの治療の柱を考えると、どれ一つとっても、おろそかにできないとわかると思います。
これら3本柱を完全に行うことで初めて理想的な治療が可能になるのです。
千代田区麹町番町デンタルクリニックでは、このような治療体系を確立したことにより、歯科治療によって、体調が良くなったり、運動機能のレベルが上昇するなど、さまざまな副次的効果が実感できるはずです。
またISO9001取得により第三者機関からも毎年、歯科医療のサービスが適切に行われているか、審査されています。医療は表向きに見えることと実際の内部の事実との違いがかけ離れていることが多いのです。実際医院に勤めていた人が辞める理由が、表向きと違う医療が行われていることに嫌気がさすといったことがほとんどです。また限られた自院という世界の中で業務がマンネリ化してしまうこともしばしばです。これらの弊害を避け継続的改善を行っているのも当医院の強みです。
歯科診療の技術は日進月歩で進んでいます。5年から10年前にトレンドと思われていた治療もすぐに過去の治療になっていってしまいます。このホームページでは時代が変わっても決して変わらない基本的な治療の考え方とはどんなものか、そして最新の歯科治療は一体どんなものなのか、またその中でも患者さんにとってすぐ取り入れるべき治療は一体どれなのか、さらにこれから先の歯科治療はどうあるべきなのかを皆様に少しでも知っていただけるように工夫いたしました。ご意見がございましたら、何なりとぜひお寄せください。
2009年12月16日
過去記事院長紹介
院長紹介
2009年12月15日
初診相談
患者さまのお悩み・ご希望をうかがい、専門的な立場からご相談させていただきます。
当医院では、基本的に、すべての歯を治療することを前提として治療計画を立てます。
ですから場合によっては高額になることも考えられますが、それ以外の治療法はやっても意味がありません。
現在患者さまがどのような状態であるのか?顎のずれと全身の症状との関係や、矯正治療を行う場合、どのように行ってゆくのか?当院独自の矯正治療の考え方についてもお話いたします。

精密検査
当医院で初めに行う検査は以下のものです。
1、口腔内診査(虫歯および治療場所の確認)、顎周囲、頭、首、肩の触診
2、上下の歯型
3、パノラマレントゲン撮影
4、お口の写真、および顔写真
5、ご希望によりセファロレントゲン(別途5250円かかります、顎関節症でお困りの場合、お撮りしたほうがよいと思います。前もってお伝えください。)

2009年12月14日
料金について
本院は完全自由診療となっております。(健康保険はあつかっておりません)あらかじめご了承ください。
初診のご相談にかかります費用は、レントゲン、お口の模型とり、お口の診査、お口の写真撮影、を含め、感染予防費2,100円、術前診査3,150円で合計5,250円になります。
| 初診診断 | |||
|---|---|---|---|
| 感染予防 | ![]() |
治療内容とは関係なく、治療ごとに毎回かかります。詳細は感染対策1,感染対策2のページをご参考ください | 2,100円 |
| 術前診査 |
|
お口の検査(虫歯、歯周病)、口の型どり、レントゲン撮影(パノラマレントゲン)、口腔内、顔写真が含まれます。 | 3,150円 |
| 診断・治療計画 | |||
|---|---|---|---|
| 診断・治療計画 | ![]() |
お口の中の総合的な治療計画を立案し、説明いたします | 10,500円 |
より詳しい内容と金額をお知りになりたい場合は、診断・治療計画(10,500円かかります)を行います。別の日にいらしていただくことをお勧めしております。
診断・治療計画では、お口の中の総合的な治療計画を、模型、口腔内写真、レントゲンなどを用いて総合的に説明いたします。
従いまして、治療に入られる前に15,750円トータルとしてかかることになります。
この費用は治療を受けられる前に必要な説明と、納得いただけるまでの説明の時間が含まれております。決して安くはございませんが、きちんと治療を理解していただくための費用としてご理解ください。
2009年12月10日
矯正治療料金
| 種類 | イメージ | 内訳 | 金額(税込) |
|---|---|---|---|
| 診断料 | ![]() |
セファロレントゲン診断、模型診断が含まれます | 31,500円 |
| 小児矯正 | 簡単・普通 | 630,000円 | |
| やや難 | 735,000円~840,000円 | ||
| 成人矯正 | ![]() |
簡単・普通 | 735,000円 |
| やや難 | 840,000円 | ||
| 困難 | 1,050,000円~ | ||
| リテーナー | ![]() |
治療後2年程度は必ずしていただきます | 52,500円 |
| 調整料 | ![]() |
簡単な除石を含む | 3,150円 |
| ブラケット再装着料 | 型取り代(インダイレクト費用) | ブラケットが取れると、片顎 | 1,050円 |
| 再装着代(インダイレクト費用) | ブラケットが取れると、片顎 | 2,100円 | |
| ブラケット代 | ブラケット一つ無くす毎に | 1,500円 |
2009年12月 9日
歯の治療
| 種類 | イメージ | 内訳 | 金額(税込) |
|---|---|---|---|
| ゴールド | ゴールドインレー | 73,500円 | |
![]() ![]() |
ゴールドオンレー | 94,500円 | |
| ゴールドクラウン | 105,000円 | ||
| ハイブリット前装冠 | 105,000円 | ||
| メタルボンド | 126,000円 | ||
| グラスアイオノマー充填 | FUJI Ⅱ、FUJI Ⅸカプセルタイプ | 31,500~52,500円 | |
| アマルガム | ![]() |
アマルガム | 52,500円~73,500円 |
| ハイブリット (おもに矯正の前処置に使う) |
![]() |
ハイブリットインレー | 42,000円 |
| ハイブリットオンレー | 52,500円 | ||
| ハイブリットクラウン | 52,500円 |
土台の種類
| ゴールド | ゴールドコアー | 42,000円~63,000円 |
|---|---|---|
| ファイバー | ファイバーコアー | 31,500円~42,000円 |
2009年12月 5日
根管治療
| 種類 | イメージ | 根の数 | 金額(税込) |
|---|---|---|---|
| 前歯 | ![]()
|
1~2本 | 52,500円 |
| 小臼歯 | 1~2本 | 63,000円~73,500円 | |
| 大臼歯 | 2~5本 | 94,500円~126,000円 | |
| 根管内異物除去(ファイル、除去困難なコアーなど) パーフォレーションリペアー・・・部位、除去個数による |
![]() |
10,500円~31,500円 |
2009年12月 3日
インダイレクト法
矯正治療では、長い間矯正専門医でなければ治療が難しいと考えられてきました。それはブラケットの位置によって、非常に高度な調整が必要であったり、場合によってはワイヤーを神業的な精度で曲げる必要があったためです。
しかしながらストレートワイヤー法の出現により、この環境は激変しました。ストレートワイヤー法は文字どうりストレートのワイヤーを入れるだけで矯正治療が進んでゆくという画期的な治療法です。
あらかじめブラケットに、矯正に必要な個々の歯の倒れ具合(トルク)や傾斜の程度(アンギュレーション)がプログラムされ、あたえられているため、非常に精度の高い理想的な矯正治療が行えるのです。(矯正治療の歴史参照)
矯正専門医のテクニックがメインである治療では、個々の歯の倒れる角度が、必ずしも一定でないために、治療自体の再現性がなく、大きな問題となっていました。
今後インダイレクト法によって、ストレートワイヤー法が改善されれば、矯正専門医でなくても、正確な矯正治療が行えるようになるのです。
実はすでにその方法は確立しており(白須賀法と呼ばれる)、現在も多数の受講生を集める人気の講習会となっております。
このテクニックを本医院では採用し、常にドクター自身で位置決めや技工操作を行っております。また技工士に行ってもらう場合でもチェックを厳しく行っております。
なぜ白須賀法のインダイレクト法が素晴らしいのかというと、インダイレクトを行う際のブラケットの位置決めの方法がユニークであるということです。歯の解剖を知り、咬合を知らなければこの発想は出てこなかったでしょう。白須賀先生ももともとは一般歯科の先生です。
私が思うに、矯正の専門医はどうしても考え方の視野が狭く、歯を動かしたり、理想的にかむことばかりにこだわり、もっと根本的なことを考える能力が劣る場合がある気がします。
矯正治療で重要なものは噛み合わせを与えることです。そして勘に頼るのではなく、きちんとした理論に裏打ちされた治療法を、しかもシンプルにできることが必要なのです。
私が白須賀法を採用しているのはそのシンプルさと、きちんと理論に裏打ちされているところです。
いまだに矯正専門医の多くが、勘で直接歯に何の指針もなくつけているのが現状で、狂いをワイヤーを曲げることによって調整しています。
これはあまりにいい加減なやり方と言わざるを得ません。
2009年12月 1日
顎関節症治療
| 治療内容 | イメージ | 治療費 |
|---|---|---|
| ナイトガード、デイガード | ![]() ![]() |
52,500円 |
| ナイトガード再制作料( 製作一年以内) | 10,500円~31,500円 |





















