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2009年12月18日

感染予防対策

当医院では、アメリカの基準と同じ感染予防対策を行っております。これらの作業は非常に手間と、コストがかかるため、2,100円を毎治療ごとにいただいております。また特殊な感染症の患者さま、特殊な手術等の場合は、5,250円いただいております。

1.歯科用ユニット周りの感染予防対策(下の写真は通常の感染予防)
写真にありますように、ユニット周りでドクターが汚染した手で触れる可能性のある部分はすべて、使い捨てのビニールで覆っています。

2.器具、装置の感染予防
器具の滅菌、機械の感染予防対策を完全に行っております。

3.ドクターの手袋は患者さまごとに必ず交換しています。
またそれとは別に30分程度を目安に交換しています。(手袋内に細菌が繁殖するため)

4.ユニットの水の管理

歯科用ユニットで使われる水は通常水道水を用いています。
しかしながらユニットをめぐるうちに、ユニット内の水道管に水カビが生えてしまうことが大きな問題となっていました。実際歯の治療の治りが悪い原因となっていることも事実です(通常の水道水の6倍から20倍の細菌がユニットを通した水から検出される)
その対策として、ユニット内の水に強酸性水を使い、安全な環境で治療を行っています。強酸性水を流した場合、細菌は全く検出されません(ゼロです)。

5.患者さまの印象(型)の管理
当医院では、患者さまの型に石膏を注ぐ際に殺菌機能をもった液体で石膏を練ることで交差感染を防いでいます。

機器ユニット周り患者様の印象の感染予防

当医院の器機、ユニット周りの感染予防について
当院では、患者さまへの感染予防対策は治療の質の根本と考えております。しかし、ここまで確実な感染予防は日本では非常に少ないです。当院では質を維持するため、確実な感染予防のため費用を頂いております。
1.歯科用ユニット周りの感染予防対策
感染予防に最も優れたユニット(アメリカ、A-dec社) A-dec社はアメリカの軍事施設の歯科医療部門で、ユニットの90%以上のシェアーを持つユニットです。 このユニットの特徴は、感染対策に優れていること。感染対策用のビニールなどをかけやすい構造になっております。また、滅菌のために用いる「強酸性水」に触れても、故障なく起動します。 実際、アメリカのほとんどの他の歯科ユニットメーカーが、このユニットを参考にしているほどです。
写真にありますように、ユニットは強酸性水手清拭され、ユニット周りでドクターが手を触れる可能性のある部分はすべて、使い捨てのビニールで覆っています。
また、右下の写真のように、器具は滅菌された水を通さない特殊な不織布を下に敷き、外科処置と全く同じ方法で治療を行っております。
2,顕微鏡周りの感染予防

歯科用顕微鏡に対する感染予防

千代田区 顎関節症 機器画像
千代田区 顎関節症 機器画像
千代田区 顎関節症 機器画像
ハンドルにもシリコン製のキャップをします。 キャップもシリコン製
手で触る部分はすべて滅菌できるカバーを交換しています。
3.患者さまの印象(型)の管理
当医院では、患者さまの型に石膏を注ぐ際に殺菌機能をもった液体で石膏を練ることで交差感染を防いでいます。
当医院では、アメリカの基準と同じ感染予防対策を行っております。これらの作業は非常に手間と、コストがかかるため、2,000円(税抜)を毎治療ごとにいただいております。また特殊な感染症の患者さまの場合は、5,000円(税抜)いただいております。

審美治療にご注意を

白い歯に隠されたリスク

白い歯の色とおなじ材料は非常に心を惹かれます。しかし、ちょっと待って下さい、もし白い材料がかみ合わせや、歯にとって最も良いのであれば、なぜ今でも奥歯に金属材料が使われているのでしょうか?

また矯正のブラケットに審美性の高いブラケットを売りにしているところがあります。しかしではなぜ金属でできたブラケットがあるのでしょうか?

審美性の高いブラケットや、裏側の矯正が金属を使ったり、表側から治療することより同等もしくは優れているのであれば、金属のブラケットなど、この世に存在しないはずです。つまり金属製のブラケットの方が優れているからにほかなりません。

ホームページで執拗に白い歯の良さを宣伝し、金属がまるで、体に悪いかの様に恐怖をあおることを書き連ねる、良識を疑う歯科医がいます。

金属に対して、アレルギーがある人がいることは認めますし、そのような人に金属を使うことは勧められないかもしれません。しかし金属イオンが体に一体どのような作用をするのかは現代でも完全に解明されたわけではありませんし、そもそも体に絶対必要な金属もあるのですから、歯に金属が入っていることを問題であるのは、口に入れるべきでない金属だけであり、今はそのような金属は歯科用金属としては排除されています。

また、金属はセラミックやレジンのような樹脂と言った審美性の高い材料と比較すると比べ物にならないほどの、口の中の安定性、適合性が高い、歯を削る量が少ない場合があるなどの、見た目の良さをはるかにしのぐ利点があります。

またもし金属に代わってレジンやセラミックを入れるとなると、どちらも樹脂(レジン)を使うことになります(セラミックは樹脂の接着剤で着けるため)。しかしレジンにはビスフェノールAなど環境ホルモンと呼ばれる材料もごく微量に含まれています。もちろん問題があるレベルではありませんが、これらがどう作用するかは、現代でも完全に解明されたわけではありません。

ただ、現実問題として、失った歯を治療するためにはこのような人工物を入れるしかなく、そこに最小限のリスクで行う必要が出てくるのです。つまり、失った以上全く体に影響がないもを入れることは不可能であるということです。(将来そのような材料が出てくる可能性はないとは言えませんが・・)

審美性と機能とは合い入れるものではありません。審美性は機能を犠牲にしてしまう部分もあるということを理解して治療を受けないと20年いや30年後に深い後悔をすることになります。

歯科医は患者さまの20年~30年後を考えた治療をプロとして提供する必要があるのです。

私は患者さまの奥歯に被せものや詰め物をする際は、必ず金属をお勧めします。これは長期間の経過を見て、金属材料(特に金合金)が最も良好な結果を得られているからにほかなりません。

奥歯に白い歯を私が勧めしないわけ。(ここでいう金属とはアマルガム、もしくは金合金のことです、保険の金パラも金属ですが、保険診療といった制限の中での治療なので良好な治療は難しいといえます。もちろん先生によっては赤字でも良心的な治療をされている場合があります。)

1、高さの調整が難しい(セラミック)、あるいは高さの維持ができない(レジン)・・咬合紙という高さを色で判断する材料を使っても色がつかず、かみ合わせの高さを判断しにくく、どこを削ってよいかわかりにくい。
またレジンはすり減りが速いため、かみ合わせの高さを維持できないことによってかみ合わせが変わりやすい。

2、セラミックの場合歯より固いため、相手側の歯が削れてしまう。また咬み心地が滑るため、顎関節に障害を引き起こす頻度が金属とくらべ高い。・・・金属は高い部分は徐々にすり減ってきたり、形がなじんでくることがあるが、セラミックはむしろ相手の歯を削ってしまうことがあり、結果的には自分歯をだめにしてしまうことが多い。

3、接着材料で歯の痛みや違和感が出ることがある・・・
セラミックを歯に着ける際にレジン合着材を用いるために、敏感な患者さんの場合材料の刺激で歯に違和感が出たり、しみたり、場合によっては神経が死んでしまうことがある
実際に多くの審美治療を受けた患者さんの歯が刺激に敏感になっていて、麻酔が効きにくかったり、歯の中の神経の退縮が著しい場合があります。

4、再治療や根管治療を後で行いにくい・・ファイバーコアーなど根の中に審美材料を使われていると、根の位置が分かりにくく、治療が非常に難しくなることがあります。

金属アレルギーの治療

金属アレルギーの患者さまには、金属を使った治療はできません。また矯正治療においてもニッケルなどにアレルギーがある患者さまは注意が必要です。
金属アレルギーが多いのは、おもにパラジュウム、ニッケル、水銀などです。最近増えているのはゴールドやプラチナなど貴金属にも反応してしまう患者さまです。


基本的に銀に反応する患者さまはほとんどいません。
患者さま自身で「銀にはかぶれる」とおっしゃる患者さまが多くいますが、実際は銀色をした材料の中に含まれる、ニッケル、金などに反応しているようです。
驥大ア槭い繝ャ繝ォ繧ョ繝シ
金属アレルギー
金属アレルギー
治療前
アレルギーの原因の金属が入っている
治療中
金属を除去し、虫歯を取ったところ
治療後
瀬戸物で詰め物をしたところ

実際の治療は、金属を外し、代わりにポーセレンやジルコニアといった、金属を含まない材料を用いてかぶせものや詰め物を作ります。
またニッケルにアレルギーがある場合、矯正に使うワイヤーやブラケットの選択が難しく、治療期間だけアレルギー反応を我慢してもらうか、金属を含まないものやチタンでできた器具を使って矯正を行います。しかしニッケルを含む材料と比較すると、歯の動きも遅くなります。
写真の様に、金属アレルギーの患者さまは瀬戸物のように歯に色が合わせられる材料を使うので、見た目はきれいです。

金属アレルギーに用いられる材料には次のようなものがあります。
(1)レジン(樹脂を用いた材料)
(2)ポーセレン(写真のような瀬戸物を使った材料、原料にジルコニアなどがある)
(3)グラスアイオノマー(セメント材)

(1)のレジンは水を吸う性質があることと、摩耗性が金属や瀬戸物などと比較して劣るため、長期間お口の中で安定した状態を維持するのは難しく、特に奥歯のかみ合わせの面に使用するのはあまり好ましいとは言えません。また詰める際重合収縮といって体積が小さくなる性質があるため、歯との間にギャップが生じることがあり、また十分な抗菌性を持たないため、虫歯になると虫歯が巨大化します。

(2)のポーセレンは、強度が十分で長持ちします。しかし硬い反面脆い性質もあり、歯と接着する際レジン(樹脂)を用いた材料で接着しなればなりません。この接着用レジンは1と同じ性質を持ちます。この接着剤は歯と完全に接着してしまうため、とることが非常に困難で、再治療も難しくなります。またポーセレンの材料自体が天然の歯よりも硬いので歯をすり減らしてしまいます。

(3)のグラスアイオノマーは歯とうまくつきますし、虫歯にもなりにくい良い材料ですが、強度が不足しており、強度が必要な場合や、大きく歯が欠損してしまった場合には使えません。

金属アレルギーの患者さまはそう多くありません。どう考えてもお口の中で長期間長持ちし、虫歯にならないように治療を行うのは金属材料が最も優れた材料です。金属材料は、歯を削る量を減らし、虫歯になる機会を減らし、かみ合わせの状態を長期間維持するのに最も優れています。
 
最近のアレルギー患者さま事情

最近多くのアレルギー患者さまを治療してきて感じることは、アレルギー自体に問題があるというわけではないということと、アレルギー反応は絶えず変化する可能性があるということです。

スギ花粉など、今迄アレルギーがなかったものに対しても突然アレルギー反応が起きるようになることがあります。これは体自体が敏感になってしまっていることが原因だと考えられます。

私が多く遭遇してきたアレルギーでは金やパラジューム、アマルガムなどが初めのうち多かったのですが、実際は、レジンや、根管治療に使うポリプレングリコールなど、多種多様な薬剤にも反応があらわれることが分かってきました。実際治癒が難しい患者さまの多くは、このアレルギー反応と、かみ合わせが大幅に狂ってしまったことに起因して起きていることが多いと考えられます。

原因となる物質を取り除くことも重要ですが、実際金属アレルギーなどは、代わりに耐久性に問題のあるレジンや、ポーセレンなどを使用しなければならなくなるので、あまり良い方法とは言えません。逆に反応性の高まった体を改善してゆくことも一つの方法です。

アレルギー反応が激しい患者さまほど、肝臓の機能が落ちています(実際の肝機能検査で調べる数値は肝機能のほんの一部でしかなく全く当てにならない)。このような患者さまの肝機能を治してやると、アレルギー反応もやわらいできます。

肝機能が落ちている人は、働いていてもすぐに疲れてしまったり、皮膚に発疹や吹き出物などができやすい傾向にあります。皮膚科でクリームなどをもらって塗っていてもだいたい無駄に終わることがほとんどですし、ステロイドなどは、一見治ったように見えてもかえって状況を悪くしてしまいます。

かみ合わせの悪さと、筋肉の硬直、そして肝機能の低下は、かなり関係があることがわかってきました。実際かみ合わせが体全体の硬直を生み、肝臓が圧迫されたり、血流が抑制され、機能が落ちていることも多いのです。この場合も矯正を含めた歯の治療は大きな効果が期待できるのです。

金属アレルギーの症状

最近非常に多くなってきているのが、金属によるアレルギーです。
当医院を訪れる患者さまのうち数パーセントの方が金属アレルギーを持っております(数パーセントは一般的な歯科医院より多い数字だと思います)。金属アレルギーのある方の場合、アレルギーの出る金属の種類にもよりますが、金属を用いた虫歯の治療はもちろん、インプラントなどを行うことも難しくなります。

当医院では、希望する方や、金属アレルギーが疑われる方にはパッチテストを行い、その結果から判断して治療方針を決定してゆきます。
下はパッチテストに使用される薬剤と、パッチテスト用のシールです。

驥大ア槭い繝ャ繝ォ繧ョ繝シ

パッチテストで現れる症状はまちまちです。体がだるかったり、貼った部分でもアレルギーがある物質では赤くはれ上がったり、かゆみが出たりすることがあります。
下の写真は金とプラチナにアレルギーがあった患者さまパッチテストの結果の写真です。
金属アレルギー

下の写真はレンジという樹脂にアレルギー反応がある患者さまの写真です。皮膚がただれたようになってしまいました。
金属アレルギー

金属アレルギーの原因金属がお口の中にあるとどうなるの?

パッチテストでかゆい程度の反応であれば特に問題はありません、しかし腫れたりひどいだるさなどが出たばあい、金属アレルギーがある可能性が高く、お口の中に入っている金属によっては、皮膚や頭など弱い部分にかゆみなどの反応が出たり、集中力がなくなるなどの弊害が出ます。

また手の先や、指の間などの皮膚の弱い部分にぷつぷつした皮剥けが起きたりします。
本当にひどい場合はアトピーの症状が出ることもあります。

院長の日記

のたび、日々歯科診療をしていく中で、気づいたことをブログに書き記してゆこうと思い立ちました。
私がホームページを立ち上げてからもう5年近く経ちました。初めは手作りのホームページを試行錯誤で作り、当時はSEOなどという言葉も全く知らなかったので、検索に引っかかることもなく、ホームページを見ていらっしゃる方は本当に困りはてた人が多かった気がします。
最近はホームページの知名度も上がり、比較的多くの患者さまからお問い合わせが来るようになりました。
私のホームページがかなり治療内容を詳しく載せているためか、ほとんどの方が、他の医院で治療をされ、治らなくて困り果てている方です。

ブログを始めた経緯も、このような不幸な患者さまが一人でも減ってくれればと思い作りました。何分このホームページもページランクが高いわけではないので、どれだけの患者さまを救えるかわかりませんが、何もしないよりはましとやることにしました。

プロフェッショナルクリーニング

当医院では、歯にダメージを与えることなくクリーニングができるプロフィージェットにて歯のお掃除をおすすめしております。
治療前の歯の状態・・下の歯に黒い汚れが付いています。
唇や粘膜の粉があたっていたいので、表面麻酔を塗っています。
大きな歯石は、専用の器具で取り除きます大きな歯石は、専用の器具で取り除きます。
やになどで、汚れている部分は専用のクリーニングの機械で取り除きます。こちらの機械はプロフィージェットと言って粉で汚れを取り除くものです。粉で吹き飛ばすので、ブラシで行うのと違って、ほとんど歯にダメージがありません。
汚れている部分もきれいの取り除けました。


歯石とりも細かいところはルーペを用います。

写真は歯科衛生士が、細かい歯石部分をルーペで確認しながら歯石を取っているところです。

ホームページの見方

ホームページの見方(3)(2009/10/5)
ホームページはあくまでも宣伝です。
本当の内容は分かりようもないし、実際行ってみないと何もわかりません。
自分の医院の中身はスタッフしか知る由がありません。
一方で、絶えず一生懸命患者さまのために努力している先生もいます。 しかし実際は、そんなことはスタッフ以外は分からないでしょう。
私も何人もの素晴らしい先生に出会いましたが、いずれも患者さまのためを思うと、頑張らざるを得なくなるらしいというのは分かりました。
ドクターといえどつらい苦しいことなど、進んでしたくはありません。

そういう先生こそネットで調べられると有難いのですが、そういう先生に限ってネットは苦手だったり、仕事が忙しくて、ネットをしている場合ではないことのほうが多いと思います。
私もそういった意味ではネットを活用していますから、真実の姿は・・・。? といったところです。
しかしドクターも人間ですから、可能なことと不可能なことがあります。 現時点での医療の限界と、自分の実力の限界と両方の限界があります。

で不可能なことはできません。努力はしますが、医療とはまだまだ分からないことがたくさんあるということです。
しかしなかなか自分の限界をホームページなどでさらけ出すことができないのがまた問題なのでしょう。
先生によって得意不得意があるので、それを出せればよいのですが、日本のように専門医の仕組みが必ずしも確立していないので、それもまだ難しいでしょう。
要はホームページを見る人の勘によるところがまだ大きいのでしょう。

歯科について思うこと

2009年10月10日
患者さまのための治療をしている歯科医は目立たない
インターネットは、歯科界も変えるかに思えたが、残念ながら、本当に患者さまのための治療をしている先生は目立たないのです。多くが金儲けに走り、インプラントや審美治療を勧めているのは悲しい現状です。
いずれも患者さまの長い将来を考えると考え込んでしまう治療ばかりです。
インプラントは手入れが大変で、人生の終末期に一体誰が手入れすると思っているのでしょうか?
そんなことは全く考えないから、気にしないで何本も打つことができるのでしょう。
私は介護施設に診療に行ったことがありましたが、インプラントをされている歯をどう清掃したらよいのか看護婦さんは頭を抱えていました。体の手入れだけでも大変なのに口腔衛生となると歯石を取ってもらえるのは1年に1回あれば良いほうです。実際介護の場に来て、きちんとやってくれる歯科医師は少ない。
わたしは歯石を取る作業がほとんどでしたが、私が誰なのかわからなくても、歯科治療は嫌なのか、抵抗されて非常に大変でした。しかも保険では一回にとって良い本数も限られており、請求できる金額も限られ、本当に矛盾を感じました。インプラントをどんどん打つ先生はそんなこと将来のことをきちんと考えたことあるのでしょうか?
審美治療では、体の調子までおかしくした人を何人も見ました。まるで芸術家のように歯のきれいな写真を出している先生は、ただの自己満足です。歯、ひいては体には全く意味がないものを見せて喜んでいるとしか思えません。かみ合わせを考えて行うなら別ですが、そうでないと大変なことになってしまいます。
漂白を大々的に勧めたり、目立たない入れ歯、目立たない矯正を勧めるのも首をかしげるばかりです。
漂白は余りやると歯を傷めますし、目立たない入れ歯は顎の骨が急速に溶けてゆきます。
私たちはプロなので、治療をした後の長い経過をよく知っています。患者さまには10年先や20年先はどうなるかなどわかりません。
白い歯は奥歯でも患者さまなら一度は望むでしょう、しかし、わからない人が望んでいる治療をリスクも説明しないで提供する?これって医療?って思います。
いずれにしても、良く考えている先生はそれらの選択の中で悩みながら治療していると思いますが・・。
2009年10月9日
顎関節症、人によってなぜ反応が違うか?
顎関節症の患者さまを治療していて思うのは、人によって反応性がかなり違うということです。ある人にとっては、かみ合わせのほんの少しの違いが、大問題になるのに、ある人は、どんなかみ合わせのストレスを与えられてもなんともない。という人もいるのです。
人はおおむね厄年のころになると、何らかの体調の不調を訴えだします。顎関節症になる人はこのころ多く発症します。
しかしなんともない人は、難なく厄年を超えてしまうこともあり、この差は一体何なのか不思議に思うことが多いです。
それだけ個人差が多いのでしょうか?
しかし、もともとなんともなかった人でも、敏感になってしまって、おかしくなる人も多く見てきました。
私の医院に勤めていた人は、おおむね治療を見ているうちに、自分も調子が悪いと言い出していました。
これを考えると、おそらくもともと体は敏感にできているのに気付いていない人が多いのではないかと思うようになりました。
だったら初めからきちんとやるべきではないのかと考え、どんな患者さまがいらしても、おかしくならないように治療しようと思うようになりました。
それが今の治療体系に至った経緯です。
2009年10月6日
顎関節症が増えてきた理由
以前にはあまりなかった顎関節症が現在なぜ増えてきたのでしょうか?一つ考えられるのは人間の生活環境が変化してきたことです。今失業問題や、ニートの問題など今の社会が扱っている内容は昔の生死をかけた内容と比べるとかなり切迫感の低い事象となってきています。つまり、昔は死と隣り合わせの生活や、今ではそのようなストレスは事故以外にほとんどなくなったといえます。その中でより弱いストレスに対しても敏感になっている気がします
また生活環境も大幅に変わってきています。
アトピーやぜんそくなどの疾患も昔からなかったわけではないでしょうが、これらは食生活や生活環境の変化でより容易に起こるものになってきたと考えられます。
診断のところで書いているように、現代人はストレートネックと言って、首の骨がまっすぐもしくは反対側に反ってしまっている患者さまが多く見受けられます。
これらの原因には、パソコンなどの体を使わない仕事が増加することによって、脳に対するストレスが異常に増えたことが考えられます。
このようなストレートネックが発端で体たさまざまな問題を体に引き起こしてしまうことがわかっています。しかし正確な因果関係はまだ完全には解明できていません
どんな症状がどうすれば治るかはある程度分かってきています。
2009年10月1日
顎関節症治療について
多くの先生方が顎関節症治療に力を傾けていますが、実際に顎関節症治療をしてみて思うのは、この治療は非常に難しいということです。
顎関節症自体は様々な症状があり、一見歯と関係がなさそうに見えることも治療の効果をみるうえで困難さを生みだしている原因の一つだと思います。
顎関節症を治療してゆくうちに、ある一定の傾向があることに気がつきました。
ほとんどの人は顎の位置が必ずずれている。ということです。これはどんな人でもかみ合わせの位置は理想的な位置と比較して、右か左、あるいは奥にくるっています、この狂っている方向によって、全身に出てくる症状は一定の関連性があるようです。
ずれ自体も治療の初期ではなかなか分かりにくいことがあり、首やあごなどをほぐしてゆくうちにわかるようになってきます。またこのほぐれ方も人それぞれです。
おおむね、左にずれている場合は胃腸の障害や、お腹の膨満感、また精神障害(無気力など)が起こりやすく、右にずれている場合は、皮膚のできもの、疲労感、などがあります。奥にずれている場合は、めまい、耳鳴り、などがあります。かみ合わせを正しく誘導するとこれらの症状は治ってゆきます。
しかし、顎の位置自体が、微妙なバランスのものに調和しており、顎の位置を変化させると、体が変わり、正しい顎の位置自体が変わってくるのです。
このことからも顎関節症に治療の難しさがうかがえます。
2009年9月30日
顕微鏡歯科について
昨日顕微鏡歯科について特集されていたようです。顕微鏡歯科は実はアメリカではすでに1980年代今から20年以上も前、顕微鏡が歯科治療に使われるようになったことからはじまりました。
顕微鏡を使う利点は、見る部分を照らす光源が、見る部分と同じ所にあるため、奥深いところまで光が届くので、とくに根管治療で威力を発揮します。
私の医院では顕微鏡は根管治療以外ではあまり使いません。というのは顕微鏡は虫歯の治療では機動性が悪くやはりルーペのほうが良いようです。
最近は虫歯の治療のときに使うだけでなく、かみ合わせの調整にルーペを使うと非常に良いようです。敏感な患者さまは、わずか数ミクロンの狂いでおかしくなってしまうので、誤った場所を削らないためにもルーペは必需品となってきています。
顕微鏡はどうしても目に対する負担が大きく、一日中使っていると、えも言われぬ体力の消耗を感じます、私はできるだけ使い分けるようにしています。実際顕微鏡を長時間使っていて体調を崩している先生も少なくありません。
2009年9月19日
医療がサービスに徹するなんてちょっと変?(昨日のたけしのテレビを見て
昨日テレビで「医療は完全にサービス業ですから、レストランの様に、自分でメニューを選択するし、雰囲気も重視」なんてことをテレビで放映されていましたが、私はちょっと疑問の思う点もありました。
もちろん、患者さまが便利なように医院として様々な配慮をするのは当然ですが、治療を患者が選ぶなんてことはおかしな話ですし、そんなことありえないと思います。患者さまのための一番良い治療法は先生しか判断できないはずだからです。
こんな方法もある、あんな方法もあるといった選択肢があるとは到底思えません。食べ物や服なら好みもあるでしょうが、治療はベストな方法はそういくつもあるものではありません。その中でいくつかの選択肢はあるとしても、レストランのメニューのようにはいかないでしょう。
たとえば歯科では、審美優先の治療か、機能を回復する治療が優先かといった選択肢はあるかもしれません。
しかし、「将来のどのような問題が起きるのか?」といったことをきちんと聞かされて全くの審美優先の治療を選ぶ人はほとんどいないでしょう。
将来問題がおこる可能性がある治療を、同列の治療法の選択肢として提供する医師がいるとしたらそれは倫理上かなり問題でしょう。
医師は自分の経験から最も治療経過が良いと考える治療法を診断して情報を提供し、それを患者が納得してうけるしかない、というのが医療の本来の姿ではないかと思います。
しかし、医師も人間ですから、一人の診断だけで治療を受けてしまうということは、まるで「近所の八百屋だけで野菜を買っている」ようなもので、野菜なら鮮度が低かったとか、まずかったで済むでしょうが、治療となるとその損害は大きいですから、その診断が本当に現在ベストな診断、ベストな治療法なのかを、セカンドオピニオン、サードオピニオンに頼って確認する必要があるでしょう。そうすれば技術が最も良いと考えられ、費用も最もリ-ズナブルなところが選択されるとになるでしょう
そういう意味でのテレビでのセカンドオピニオンに対する説明は納得できましたが・・・。
たけしが言っていたように、今後、医療も保険診療が少なくなり、自費診療とそれに見合う技術を持った医師が診療を行うようになってくると思います。
そうなるとお金のない人は良い診療は受けれなくなるでしょう。しかし日本は資本主義国家です。すでにお金のない人は、住居や、教育、食生活でお金を持っている人と比べて不利になっていることは当たり前のことです。
それが医療ではなかったのが不思議なぐらいです。
しかしアメリカの様に、治療を受けると破産してしまうほどの高額な医療費になってしまうのも問題でしょう。
アメリカと日本の保険制度の中間を行くような制度になることが理想でしょう。 2009年9月18日
歯科医の視界
歯科医師は非常に細かい仕事をする人なので、治療や物事の細かい部分にこだわる人が多いのですが、それが却ってデメリットになる場合があります。
たとえば、専門性からいっても、歯に詰め物をする先生は、詰め物はうまいのですが、わずか2~3ミリの世界で満足しています。しかし、そのわずか2ミリ~3ミリの作業が、患者さまのかみ合わせや、下手をすると、全身のバランスまで狂わせてしまうことなど考えもしていません。
これでは、良い診療とは言えません。
つまりいつも弁当の具の豆だけいつも煮ているような人になってしまいます。弁当はおかずとご飯の全体のハーモニーが整って初めて価値が出るのですから、そのハーモニーを考えたことが無いということは非常にもったいないのとおもいます。
「これがからだの事となると、全体の調和が悪くなってしまえば、治療に何の意味もなくなります。全体的なバランスのとれた治療が必要な理由がここにあるのです
2009年5月9日
歯医者の評判
良い歯医者さんがないか調べるとき、歯医者さんの評判を調べる人がよくいます。また、自分で見つけた歯科医院があると、何か評判がないか調べる人がいます。
しかし、ほとんどの場合無駄に終わります。なぜなら評判が悪い歯医者さんはそのような悪い評価を必死に消しにかかるし、よい評判も患者さまがわざわざ書かないからです。私もよく経験したことですが、何かものを買うとき、(本など)それを書いた人の評価を調べようとして、悪い評判やよい評判でもないかと検索してみると、ページに検索単語は載ってはいるが、求めている情報がない場合がほとんどです。
特に歯科医院などの場合、自分がかかった歯医者さんをよいと思っているのにわざわざ良い評価をネット上で公表する人などいませんし。自分が良い医院にかかっていた場合は医院が混んでしまうのが困るので、家族や親しい友人以外に教えたりしません。悪かったからと言って中傷する人も少ないでしょう。
ネット社会になり、今迄出会うことすらできなかった人にすら考え方さえ通じれば出会いが持てる時代が来ましたが、自分でその人物を確実に評価できる選択眼がないと、結局はそのよいツールも生かすことができないわけです。つまり世の中が変わっても最後に重要になってくるのは人間の感性と言えるかもしれません。
2009年5月6日
メディアの凋落・・・最近のメディアの集落は著しいものがあります。テレビといった膨大な広告費を集めているメディアだけでなく、新聞や、インターネットですら倫理観のないお金のためだけの仕事をしているメディアが多く存在しているのは悲しむべきことです。一昔前までは新聞などの宣伝は少なくとも信用がある程度おけるものしかなかったのが、今ではかなり怪しい宣伝まで載せています、日経新聞ですら、眼を疑いたくなるような怪しい商品の広告を一面で載せたりするようになってきています。
最近本離れが叫ばれるようになりましたが、出版社や新聞会社もこれからは自分たちのしてきたことをよく考える必要があります。近年話題になる本や人物の多くがお祭り騒ぎだけの中身のない本や人であることがしばしばで、信用が置けないと個人的には思っています。
一人の人が何冊もノウハウ本を出したり、価値観が変わったかのような本を出し、それに乗っかって出版社が稼ごうとする姿勢は見ていて非常に不愉快です。
本当の名書をもっと宣伝するとか、もう少し国民の知識レベル、意識レベルを上げるような努力をすべきなので、その場の金を稼ごうとすることで品位を落としているように見えます。
インターネットでも広告する側の仕事の品位の低下はさらにひどいものがあります。私は歯科についてしかよくわかりませんが、実際にやってもいないことをまるでやっているかのように書いた宣伝を載せたり、自分たちの作ったランキングをあたかも一般の人の評価であるかのようにねつ造したり、見ていて呆れるほかありません。
また、あまりきちんと考えずに、その医院に通ってしまった患者さまはまさしく悲劇です。私の医院にセカンドオピニオンでいらした患者さまも、必要もない顎の手術をされそうになっていました。本人が手術が嫌で断ったので問題は起きませんでしたが、もし手術を受けていれば大変な悲劇になっていました。
この世の中が良くならないのは、このような悪質な宣伝主だけでなく、それを引き受けてしまう悪魔の商人でもあるということを知るべきでしょう。
歯科医師の精密性
歯科医師は世の中に数ある職業の中でも、かなり精密な仕事をしている職業といえます。
私も病院の設計をやってもらいましたが、大工さんが考えるのは、どんなに緻密でもせいぜいミリの単位です。しかし我々は場合によっては(根の治療やかみ合わせの高さなど)数十ミクロンのから数ミクロン単位の仕事をしなければなりません。当然普段の生活もやや細かくなってしまいがちです。
私はもうこのような生活を十数年もしてきているのであまり感じていませんが、新しいスタッフがきていろいろ教えることがあると、改めて感じます。
歯を削る器具などは、削る道具の頭の部分の形状が何百種類もあります。一見裸眼で見たら、素人の人にはいったいどこが違うのか全く分からないようです。
しかし歯を削るとなるのそのほんのわずかの形状の違いで、歯がなくなってしまったり、削りすぎたりしてしまいます。ですからこのように削る道具も、きちんとわかりやすいように分類してもらわないと、使うときに困るのです。ですからスタッフは、もともとあった位置に戻すのが相当大変そうで、一ヶ月ぐらいは、どこか違う場所に入っていたり、足りなくなっていたりとこちらも結構大変です。
しかし、このようなスタッフの地道な努力がわれわれ歯科医の治療を助けてくれているのですから、感謝には絶えません。
歯医者は高い(値段)といわれることもしばしばですが、これほどまでの細かい作業を一人一人、オーダーメイドでやっているし、スタッフもそれを支えるために膨大な量の細かい作業をしてくれていることを考えると、決して高いとは思えません。また歯は一度失えばもう二度と生えてきません。このような大切な歯にお金を出し惜しむことの方が私にはちょっと理解に苦しむのです(まあ、人の価値観はいろいろですから仕方ないでしょうが・・)
おそらく、歯の治療ほど細かい作業を限られた時間に、生身の体に行っていく作業は他には絶対にないと思います。患者さまがこのようなことを少しでも理解してくれれば、歯科医師としても幸せです。
顎関節症の意外性
顎関節症はかみ合わせを治すと治るのですが、本来かみ合わせのずれがどの程度であるかを触れている先生は少ないと思います。
実は私自身かみ合わせのずれはあっても2ミリから多くても3ミリ程度と考えていました。
しかし、実際に患者さまを治療してゆくうちに、そのような中途半端な量ではないということに気がついたのです。
顎関節症の治療が難しいのはこれが一番の理由です。私の患者さまでも治療を行うのに本当に治るのであろうかと思うくらいかみ合わせがずれている人がほとんどです。
治療後に発症した顎関節症も、もともとかみ合わせがずれていたために、後もう少しかみ合わせをいじられたために発症してしまったケースも多くあります。ですから、はじめはかみ合わせの調整でも治療可能と思っていましたが、現在は矯正治療なしでは不可能と考えるようになりました。
全身と歯科治療
歯科治療と全身との関係は意外にも非常に深いということに最近特に感心させられています。
実は私自身がかみ合わせが非常に悪く、と言っても自分では単に歯並びがガチャガチャしているだけと思っていたのですが、このかみ合わせをぜひ治したいと思って、自分の歯を実験台にして、虫歯の治療から矯正治療まで、やっているところです。
すると非常に面白いことがわかりました。自分のかみ合わせが、自分で思っている位置よりも全然違う位置であったことです。
そしてかみ合わせが治ってくるうちに、今迄なかなかとれにくかった首の痛みや、肩の張りが比較的取れやすくなったのです。
また運動能力にも変化があらわれ、私はテニスをするのですが、今迄全くと言ってよいほど苦手であったバックハンドがかなり上達してきたのです。
これは押し込められていた顎の位置が治ったおかげで、体のバランスが良くなったからだと考えられます。
実際に多くの患者さまでかみ合わせの位置を治してゆくと、肩や背中の張りが無くなってきたりします。
また多くの患者さまで経験することは、自分の体(筋肉)のどの部分に負担がかかっているのか、シビアにわかるようになるようです。
大部分の人が、膝やくるぶしが痛くなってから体調の不調を訴えますが、ほとんどの場合、首や腰、背中などに先行して問題が生じているのです。これらの現象にかみ合わせは大きく関与しているのです。
しかしながらかみ合わせを治すだけでは完全に治療は行えません。おかしくなってしまったアンバランスの原因である筋肉の不適切な緊張を取り除きながら治療する必要があるのです。
そのことに気づいた私は今は大変面白く歯の治療をさせてもらっています。患者さまが全て私の教師だと思って感謝していますし、患者さまの一言が非常に重要な意味を持っていることが多いのです。
こう考えると歯医者さんは、患者さまから治療をしながら学び、しかもお金までいただいているという本当にもったいないぐらいの良い仕事ではないかと思います。
しかしなかなか治療が難しい患者さまがいらっしゃると、こちらも悩みますが・・(患者さまも真剣でなおかつ深刻なので・・・)。
歯科医師は器用でなければつとまらない(2008,11,19)
歯科医は、基本的には器用でなければ務まりません。漂白だけをするとか、歯ブラシ指導だけをする、あるいは予防処置(フッ素など)を行うだけの歯科医院であれば例外ですが、ほとんどが、治療をしなければならず、必ず細かい作業が入ってきます。
すなわち、手先が器用でない人は歯科医には向いていないといえます。先日患者さまに、意外なことを言われました「先生の手は器用そうだ。先生のような手の形は器用な人が多いとNHKで言っていた」と、
私も自分が器用がどうかはあまり考えたことがありませんし、本当に器用そうな手をしているか定かではありません。しかし、やはり患者さまにとっては器用な先生に治療してもらいたいようです。患者さまの中にはあからさまに「先生器用ですか?」なんて聞く人もいるから驚きである。
ちなみにその患者さまが私が器用であると判断した理由は、治療を受けたからではなく、指の形を観察したそうです器用な人の手には特徴があり、指先のつめの部分が平べったくなっているそうです。そういえば芸能人などの手が往々にして、丸くてスーとしているのに対して、私たちの職業の先輩たちの手を思い出してみると、器用な先輩はみな平ぺったいのっぺりした爪の形をしていたことを思い出しました。意外なところに、歯医者の見分け方を教えてもらいました。
少なくとも担当の先生が器用かどうかある程度わかるかもしれまいということは実は重要かもしれません。不器用な人が治療が上手とはいえないでしょうから・・。

歯科医師は外科医である(2008,10/22)
歯科医師は実は外科医です。あまりこのことに対する理解がされていないかもしれません。
最近医療の分野では外科的な治療が減りつつあります。あくまでも保存的治療が好まれるようになったためです。華々しく外科手術を行っていた時代が終わり、やがて内視鏡手術や薬物療法、放射線療法などが主流となってくるでしょう。外科的な治療はとにかく患者さまに負担がおおきいのです。
しかし、残念ながら、歯科における外科治療の分野は減っていません。相変わらず削って詰めて治す、とか、切って貼るなどの治療が多いのは、どうしても歯に再生能力が少ないからです。
しかし、将来的には、それでも外科的な処置は減ってくると思いますし、減らすべきだと思います。
外科処置は患者の負担が大きいうえ、危険性も高いです。私自身歯のOPEなどあまり受けたくはありません。
しかし、虫歯や根の治療などは今のところ、虫歯になってしまった以上、どうしてもなくすことができない外科治療です。また外科治療である以上、ドクターの技量は治療成績にダイレクトに影響してきます。
下手なところで詰めたものはすぐに外れてきたり、何年か経ってみると中がボロボロになっていたりしています。しかし、腕のある先生のところでやった治療は、何年たっても壊れたり外れたりしません。
ですから、歯科治療を上手に受けるには腕の良い先生にかかることが最も大切なことです。
そしてその次に自分自身のメンテナンスや医院でのフォローアップが重要です。
どんなにきちんと虫歯を治しても、かみ合わせが変化してきたり、かみしめで歯が割れてきたりして、歯の状態は絶えず変化してゆきます。これは専門家に診てもらわないと、自分では診断できません。
しかし、このようなかみ合わせに対する診断能力がある先生は、残念ながらすくないです。ほとんどの人が、かみ合わせの重要性を知る機会さえ少なかったと思いますが、実際は、かみ合わせが悪いために、虫歯になりやすかったり、歯が折れてしまったり、詰め物が外れやすかったりすることは非常に多いのです。

歯科医師とは?(2008,10/19)
患者さまは歯科医師と言うとどのようなイメージをされるでしょうか?「結構お金持ち」とか、「偉そう」とかいろいろあると思います。
私が歯科医師として診療にあたってきて感じるのは、非常に精神的にも肉体的にもきつい職業であるということです。ただしお医者さんの様に急に夜中に叩き起こされたり、自分の方がどうかなってしまいそうな激務はしなくても、自分のペースで診療ができるという強みもあります。
私自身集中力がそう長く続くほうではないので、夜遅くまで診療をしたり、休みを削って診療をしようとは思ったことはありません。
結局そのようなことをしてしまうと診療の内容が悪くなってしまったり、体調を崩したりしてしまうからです。
また、私自身が前の日夜10時まで診療して翌朝5時からゴルフに行ける程の強靭な体力はないので、夜は早めに休み、朝早くから活動する早寝早起きの日課をもう10年近くもやっています。
皆さんはご存じないかもしれませんが、歯医者さんが診療室で治療をしているのがすべてだと思っているかもしれませんが、実際は患者さまの治療の計画を立てたり、治療途中の写真や模型を観察して今後どのように治療を進めてゆくのか考えたり、場合によっては技工操作と言って、患者さまのお口の中に入れるものを作成したり、仮の歯を作成する準備などをしなければなりません。
私の場合、患者さまが自由診療だけなので、ここの治療計画作成や、技工操作、写真の整理など一部他の人にも任せてはいますが、莫大な量があり、毎朝始発電車で病院に行っていますが、なかなかすっきり仕事がこなせたという実感がわく日の方が少ないです。
また最初に書きましたように、非常に繊細で細かい仕事をしていますし、ちょっと失敗してももうやり直しがききませんから、肉体的にも精神的にも非常に疲れるのです。
また、かみ合わせなど未だに100%理論的に分かっていない疾患にも対応してゆかねばならないので、非常に精神的プレッシャーを感じていることは事実です。
ただ、医科のように人が死ぬということはめったに経験しなくて済むのでそれだけは幸せです。
しかし、それでも事故は起こりかねないので、ISOなどを利用して、少しでも問題があれば対応するようにしてきたおかげで、大きなトラブルには巻き込まれないでいます。
患者さまにおねがいしたいことは、先生はかなりの重労働と精神的に過酷な状態で診療にあたっていることだけは理解して診療を受けてほしいのです。だからと言って自分の苦痛を我慢して言わないでおく必要はないですが・・。また先生だからと言ってすべての疾患を治せるわけではありません。原因が分からないものは直しようがありません。今でも原因不明の疾患は数多くあります。将来は治せるかもしれませんが、今は無理という疾患もたくさんあるのです。

スタッフ募集

現在の募集状態
募集人員
必要経験
勤務形態
給与体系
備考
歯科衛生士 新卒、経験者

現在募集はございません

月額23万~(新卒は22万~)試用期間経験者2ヶ月、新卒3ヶ月(社会保険、厚生年金、労災、雇用保険加入)、アルバイトは勤務時間に応じて法令に従う

勤務と休みのリズムを大切にしています。
2009年3月アメリカのハワイの歯科医院の見学の実績あり 2014年2月ミッドウィンターミィーティング、ヒューフレディー工場見学

歯科助手1 経験不問

現在募集はありません

月額18万円~(経験は問いません)

受付業務、アシスタント、器具の準備、在庫管理

お掃除、食事の準備スタッフ 経験不問

現在募集中

アルバイト時給1,200円~(火曜日から土曜日 朝7時半時~12時半まで)

医院のお掃除とスタッフの昼食の準備、買出し、クリーニング取りに行くなど

当医院の特徴
1.清潔な医院・・滅菌消毒はもちろんのこと、白を基調とした医院に生花が置かれ、明るく落ち着いた雰囲気の医院です。

2.ISO9001取得で常に継続的改善を目指す
医院としても、患者さまのための医療機関として、ISOを2004年に取得、患者さまから信頼される医院として15年目を迎え、さらなる向上をスタッフ一同で盛り上げています。
ISO9001に関しても昨年10年目の審査を終え、さらなる進化を遂げるため医療法人エチカマネジメントシステムとして、独自の規格の作成を目指すため、審査を今年から返上しております。 新しいシステムをスタッフとともに構築しております。
残業は基本的にほとんどありません。どうしても必要な場合、30分単位(15分以下は切り捨て、15分以上は繰り上げ)でつけてゆきます。
診療が終われば、必要なかたずけ、掃除を行って、速やかに帰れます。

主な仕事と、患者さまの特徴
1、口腔衛生の関心が高い患者さまが多く、衛生士には口腔の衛生管理を積極的に手伝っていただきたいです。
2、自由診療のみの医院ですので、急患を見ることはありません。また、決まった時間で予定を立てた診療のみを行っていますので、忙しい時間帯や暇な時間帯は特になく、ゆとりを持って、まんべんなく患者さまのアポイントが埋まっております。落ち着いて治療の準備、片付けがおこなえます。ただ適切な感染予防や、効率の良い治療を行うために膨大な業務を効率よくこなしていただく必要があります
3、治療の方法が保険診療とは全く違っています(ラバーダム防湿や、使用器具、感染予防、アシスタントテクニックなど)ので、覚えなければならないことが多いです。勤務中に十分に教えきれません。必要なことは当医院独自のマニュアルに書かれておりますので学習に積極的に活用して下さい。

医院全体の目標
当医院では、効率と質(医療サービスの質)を両立することを目標としています。そのために、より効率的なユニットと消毒設備の設計、内装、家具等のシステムの構築を行ってきました。できるだけ効率化し、集約された時間内で、高い質の治療を行えるように日々努力しています。
10年以上もの努力の結果、落ち着いてじっくり自由診療のみの治療を効率よく行えるスタイルが完成しております。
また、スタッフの提案はできるだけ吸い上げ、ミスや非効率な業務を可能な限り取り去り、常に継続的な改善を行っております(ISOの基本理念)。これによって、時間のゆとり、心のゆとり、を生み出し、患者さまにより優しく、そしてより確実に治っていただける医院として業務を行っております。

歯科衛生士に求めているもの
1、衛生士として、患者さまの治療後の口腔管理をしてくれる方、特にメインテナンス業務をやっていただきたいので、ハンドおよび超音波スケーリング、プロフィー、フッ素塗布、口腔衛生指導を丁寧にやっていただける方。

歯科衛生士としてのスキルをお持ちの方はもちろん、これからレベルアップを求めている方も是非見学および面接にいらしてください。

歯科助手1の方の募集
歯科助手1の方に求めているもの
1、4ハンドシステムの器具の受け渡し、治療のアシスタントを習得してくれる方
2、患者さんの痛みのわかる心の優しい方。
3、きれい好きな方。

歯科助手1の方の業務

1、治療のアシスタント(4ハンドシステムを習得して頂きます)
2、器具の片付け、準備、滅菌の準備、ユニットの片付けと準備
3、在庫、器具機械の管理
4、衛生士が手が離せないときの受付業務、電話対応

お掃除スタッフ方の募集

歯科助手2の方の業務

1、お掃除(診療室、他医院全体のお掃除)・・診療室と滅菌コーナーは掃除がどうしても治療前か治療後の時間帯になりますので、勤務時間が、他のスタッフより早めもしくは遅めの時間に行っていただきます。
2、医院外回りの掃き掃除等

歯科助手2の方に求めているもの
1、医院のお掃除を隅々までしてくださる方お掃除が好きな方
2、お料理が得な方 3、明るく、元気で積極的な方。

PRO root MTA

PRO root MTA セメント
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当医院では、神経が露出した場合や虫歯が深く、将来痛みが生じる可能性がある歯に対しては、PRO root MTAセメントを使用しています。

この材料は、今まで使われてきたダイカルと比べるとはるかに神経の保存確率が高いと言えます。根のパーフォレーションなどにも使用します
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このように完全に神経が露出した場合でも、良く洗浄して、PROroot MTAを入れることによって神経を保存できます。PRO root MTAの歯髄保存効果はかなり高いといえます。ただ残念ながら、治療中にじわじわとした出血が認められる場合は歯髄の保存は不可能な場合が多いです。

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別の症例ですが、 レジンインレーを取り除くと、中に茶色みがかった色の虫歯が認められます。この虫歯の場合相当深くなっていることが予想されます。


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虫歯を感染に取り除くと、は本来の色になりましたが、神経が露出しそうな状態です。


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最も神経に近い部分に慎重にPROroot MTAを入れてゆきます。これがうまくいくと、患者さまもほとんど痛みが出ることがありません。


本当に虫歯を取り除くということ
虫歯を完全に取り除けているとは言えない治療が多くみられることは非常に問題です。わかりずらいと思いますが、本当に虫歯を取り除くこと自体が技術であり、それが出来なければ、虫歯の再発が起こり、治療の意味がなくなります

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治療前・・茶色い部分がところどころ残っている。
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治療後・・歯と同じ白い色だけしか認められない。
このような症例にいくら顕微鏡を使っても虫歯を取り残して治療が終わってしまっては、結果はよくありません。

また当医院では強酸性水をユニットに流しているために、虫歯を削った部分を洗浄すると、非常に殺菌効果が高いため、確実な消毒ができ、また治療中に万が一神経が出てしまっても、神経を救える確率が高いのです。(水道水をユニットに流している場合は治療中に感染する可能性があり、ここまで経過はよくない)

また、レジンは吸水性あるため、MTAの上に詰める材料としてはあまり適当ではありません(グラスアイオノマーの方が経過が良い気がします)。ちなみに虫歯を残したままMTAを詰めたり、レジンを詰めたりすると数年後に虫歯が大爆発していることがあります。しかも厄介なことに痛みはほとんどありません。

レジン充填を審美治療として好んで充填する先生がいらっしゃいます。しかしながら、残念なことに、どんなに良い治療を行っても、歯の再治療は必ず発生します。 どんなにきちんと点検し、作り上げた車でも必ず故障を起こすように、歯も24時間酷使されているのです。当然再治療のことは考えておかねばならないのです。

レジン充填は、コアー(土台)や歯に直接充填されたものでも、歯との境界が非常にわかりずらく、自分の歯を誤って削ってしまうことがしばしばあります。しかし再治療の場合はレジン材料の劣化等を考えて、必ずすべて除去しなければならないのです。ですからこの治療法はあとで治療を行う先生にとって非常に厄介です。

このような除去が困難な材料を使う治療は、もはや後で治療をやり直す先生のこと考えない、極めで独善的な治療となってしまうのです。私もこのような治療の患者さんを再治療するのにずいぶん泣かされてきました。もう少し人間の体というものを考えた治療をしていただきたいものです。

アマルガムを使った虫歯の治療

アマルガム充填とは?
歯科用アマルガムは歯科治療の歴史の中で100年以上使用されていた、歯科材料の中で最も信用と歴史のある材料です。

一口に虫歯といっても治療の際にはさまざまな虫歯の部位や、原因、そして虫歯の状況によっていろいろな充填方法や修復方法を選択しなければなりません。

いくら審美的に良いからと言って、全部白い歯で詰めることは、歯にとってベストの治療とは言えないだけでなく、かえってかみ合わせを狂わすせ、顎関節症の発症など、様々な問題を引き起こすことがわかってきました。

歯の治療は何十年も歯をもたせるための技術全てが完全に集約されていなければなりません。このためには歯に加わる力や、材料の性質を完全に理解し、その材料が十分に機能するように材料を使っていかなければならないのです。

日本でアマルガムを行う先生が少ないわけ
日本でアマルガム充填を行う先生が少ないわけは、アマルガム充填の教育が現在ではあまり行われなくなったということに尽きます。

しかし、過去においても現在においても、奥歯では虫歯大小にかかわらず、いまだにアマルガムに勝るものはあまりありません。

しかし日本で販売されているアマルガムは強度、操作性ともに質の良いものが少ないのです。

アメリカ製のアマルガムは固まるスピードがとても速く、このスピードに慣れていないと、技術的にも治療が困難です。

アマルガムは詰まるまでの形態つくりに細心の注意が必要であることと、固まるまでの3分ぐらいで、かみ合わせの面の高さ、形態を完全に再現しなければならず、また外れないような維持形態を付けるため、歯を削る際、細心の注意が必要です。したがって、虫歯治療に必要な技術のすべてが集約されており、アマルガム充填ができない先生は歯科医ではないとアメリカではいわれるほど重要な治療です。

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上の写真は適切に充てんされたアマルガム充填の例です。アマルガムが他の材料と比較して優れている理由には次の3つがあります。


まず、虫歯は必ず下掘れになっているため、インレーなどの修復材料では歯を多く削りすぎてしまうからです。歯を削りすぎると、かみ合わせの面を人工的に作らなければならず、かみ合わせを狂わせてしまう可能性が大きくなるからです。アマルガムはかみ合わせの面の歯の切削量を最小限にしてくれます。

次に、臼歯部には強い咬合力(噛む力)が加わるため、十分な強度が必要になります。最近よくつかわれるレジン(樹脂)は、見た目は白くてよいのですが、強度が咬合力に対して不十分であったり、吸水性(水を吸う性質)があったり、材料自体に抗菌性がありません。一方アマルガムには、金属としての十分の強度と、強い抗菌性があるため、虫歯が拡大しにくいのです。
このような理由から、私の知っている限りアメリカでもイギリスでも今でもアマルガムが初期の虫歯の治療として使われています。確かに一部の国で廃絶の運動が出ていることは事実ですが、アマルガムよりレジンの方が長持ちするとはあまり考えられません。
しかし、ゴールドインレーやゴールドフォイルのような長期間のもつのは難しく長くても20年前後と言われています。

最後にアマルガムには歯に詰めた後に膨張する性質があるため、歯に完全に適合し、歯と材料との間に空間(死腔と呼ばれる)を作ることがなく、虫歯の再発が極めて少ないです。ただ水銀が含まれている(無機水銀ですので人体には安全です)環境への問題から使用しない人もいますが、歯を長持ちさせるためには今でも欠かせない材料です。


アマルガムは自由に形を変えることができる金属であることから、さまざまな柔軟性のある治療法に使用することができます。
例えば、虫歯がひどく単に充填するだけでは歯の強度を元に戻すのが難しい歯の場合ピンを使います。
下の写真のようにピンを打って支えを作った歯にアマルガムを充填し、そのアマルガムを残したまま、ゴールド修復を行い、歯を被せることによって、強度を取り戻した歯にすることができます。

アマルガム アマルガム

これらの治療は神経を刺激しない位置にチタン製でできたピンを打ち込まねばならず非常に神経を使う仕事です。

虫歯の原因と治療

虫歯の原因は、お口の中の細菌によって産生される酸です。ですから基本的にお口の中を清潔に保ち、細菌数を減らしておけばできにくくなります。

しかし私の経験では、治療を受けていながら、虫歯の除去が不十分で虫歯の再発を起こしていることが比較的頻繁にみられます。

これらは齲蝕検知液を必ず使うことやラバーダムを使うことで防ぐことができます。しかし虫歯をきちんと取り除くことができるかどうかも歯科医師としての大切な素質といえ、その素質や、努力が足りない先生がどうしてもいらっしゃることが、日本の歯科医療の問題でもあると思います。これは日本に歯科大学の教育システムと歯科医師の国家試験の仕組みがアメリカなどと比較して十分でないことも原因の一つといえます。

また、日本の保険制度という、現状の歯科医療にそぐわない支払い制度があることが最大の問題でで、きちんとした治療を行うためには自由診療でなければ難しいということを患者さんの理解がまだ十分に浸透しておらず、正しい治療を正当な対価で行える環境が十分に整備できていないため、これからも虫歯が正しく治療されるようになるまでには時間がかかりそうです。

国が与える歯科医師免許も、現在の筆記だけの国家試験では知識があっても、治療を行える素質があるかどうかは調べようがありません。歯科医になるための試験も、少しずつ、治療の実習や患者さんに対する精神面、倫理面を審査が取り入れられるようになってきましたことは朗報です。

また、虫歯の取り残し以外でも、歯に不適切な力がかかることでひびが入ったり、割れたりすることで、そこから細菌が入りやすくなり、虫歯になってしまうことがあります。

こうならないように、毎晩ナイトガード(顎関節症の治療参照)することも大切ですし、かみしめの原因となっているかみ合わせを治すことも、そして普段の生活でののストレスや不摂生などをしないといったことも、予防という意味で虫歯の治療の一つといえます。
また詰め物が取れていることに気づかないで長い間放置していたりすると、痛みが無くても虫歯になっています。虫歯は必ず痛くなるとは限りません。痛くなったときはすでに手遅れと思ったほうが良いです。違和感があるぐらいでも歯医者さんに見てもらうことをお勧めいたします。

様々な虫歯の例
虫歯の取り残しによる虫歯
千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 痛みが全くなかった歯ですが、詰め物を外してみるとひどい虫歯になっていました。このような虫歯はレントゲンでもわかりにくく、レントゲンの写り方で経験から虫歯があると判断しなければならない場合もあります。虫歯が多くある方の場合、痛みの感覚は麻痺していきます。
(左:詰め物の状態、右詰めもの除去後)

外れてしまったことに気がつかないで虫歯が大きくなってしまった例
千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 詰め物が取れてしまっているのに気がつかないと、徐々に虫歯が広がり、痛くもないのに中で虫歯になってしまいます。強い咬みしめや、歯軋りで詰め物が取れてしまうことがしばしばありますが、歯の状態を気にしないでいると外れたままどんどん細菌が侵入して虫歯がひどくなってしまいます。

また、歯は非常に過酷な条件下で酷使されています。材料にはものによって耐久性の限界があります。 レジンは吸水性(水分を吸ってしまう性質)があり、抗菌性はグラスアイオノマー、アマルガムなどの充填剤ほど期待できません。
また、最近ではだいぶ改善されてきましたが、ボンディングの作業時に神経に近い虫歯の場合、化学的な刺激で歯に痛みが出る患者さんもいらっしゃいます。 レジン自体の強度はだいぶ改善されてきましたが、口腔内の状況を見ると、レジンを多く使われているお口の中は、レジン自体が水分を吸収する性質があるため、「粘つき感」が強い傾向があり、当医院ではレジンの使用は推奨しておりません。 審美的な治療を要求される場所においても、グラスアイオノマーなどの吸水性の少ない材料を使用しております。 これは、前歯などの治療で、虫歯が深く神経に近い際、レジンでは覆罩(神経が出た場合の神経の保護作業)もしくは裏装(神経に近い虫歯に対する神経の保護作業)と言って神経の痛みを起こさないための材料を虫歯が最も深い部分に詰める必要があります。 しかし、現在のところ神経にもっとも痛みを起こしにくい材料はMTAしかなく、このMTAは時間の経過とともに黒く変色してしまいます。 この変色が歯の表面から透けて見えるため審美治療には向きません。 そのため、たとえ深い虫歯でもMTAを使わないで治療を行える必要があります。グラスアイオノマーは生体親和性が高く低刺激であるために、そのような治療に向いています。 ただし、レジンほどの強度がないのが難点です。 また、レジンは、一度虫歯になってしまうと虫歯が大きく拡大していることがあり、歯科の材料としてはまだまだ課題がありそうです。しかし、歯に充填することは比較的容易なので、多くの先生が審美治療と同時に気軽くできるため、日本やアメリカなどで多く使用されています。 しかし、虫歯の治療で最適な材料かと言われれば否定的な要素しかありません。
レジンは歯と着けるために接着剤を使用するため、充填する際にラバーダム防湿などを行わないで治療すると口腔内の水蒸気などが歯にかかるため、部分的に歯と接着している部分とそうでない部分ができてしまいます。

また重合収縮という性質から、固まるときに縮むことになります。この重合収縮によって、歯と接着している部分とそうでない部分(ギャップと呼ばれる)とができます。 このような性質により、接着力が強い部分のおかげで材料は取れにくいのですが、接着していない部分(ギャップ)も必ず少なからずあるのです。 もともとレジンに吸水性があるために、その接着していない部分に唾液や細菌などが侵入しますと、レジン自体の抗菌性が弱いために、そのギャップ部分から徐々に虫歯が進行してしまいます。 ために、を熟知して使用する必要があります。レジン充填にはラバーダム防湿を使用しないで行う治療はやめた方が良いと言えるでしょう。

千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 レジンが詰められていた歯ですが、中が完全に虫歯になっていました(虫歯の取り残し)。レジンは吸水性があるため、金属と比べると、比較的虫歯が広がりやすい材料です。
千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 千代田区 顎関節症 歯科 虫歯画像 虫歯を完全に取り除くと、きれいな歯が出てきました。虫歯の絶対に取り残してはいけませんが、削りすぎてもいけません。


すべての写真は顕微鏡を使って撮影したものです。顕微鏡はかなり細かいところまで確認できるのです。虫歯の治療時のポイントは、

虫歯を絶対にとり残さないこと。(齲蝕検知液もしくはカリエスチェッカーを必ず使用すること)
必ずラバーダム防湿下で治療を行うこと。
ルーペもしくは顕微鏡で削った形態、虫歯を確認すること。

の3つです。
残念ながら、材料の問題や取れたことに気がつかないで虫歯になっている人よりも、以前治療した歯の奥に虫歯があることのほうが多く、治療が終了しているからといって安心できるわけではありません。
この原因は虫歯を完全に取り除く治療を十分習得しているドクターが少ないことに起因します。
アメリカでは虫歯を取り除くことは当然の技術として教え込まれますが、日本の先生で本当に確実に虫歯を取りきれている先生はあまり多くないと言えます。

それを知らずに治療を受けるといわゆる歯医者のリピーターとなって、一生歯の治療に通わなければならなくなります。
これらの事実は私もアメリカで実際に行われている治療を見学してはじめて認識しました。それまでは私自身もラバーダムはしないし検知液も使用しておらず、完全に虫歯を取り除いているとは言い切れませんでした。
完全に虫歯を取り除くとこの写真の歯の状態のように、見た目にもある程度きれいになるはずです(着色してしまった部分は必ずしも虫歯ではない)。

これから矯正治療はこうなるかも?

矯正治療は日々進歩しているため、将来の像をきちんと見据えなければなりません。

私が思うに次の3つの変化が今後の矯正治療の起こると考えらています。


1、装置と治療のテクニックが向上、矯正治療がより身近になります。

2、健康により深くかかわる治療テクニック(噛みあわせを考えた矯正)が必要となる。

3、医院の持っている技術差、患者さんのニーズによる治療格差が生まれてる。料金に二極化する?
といったものです。

1、デーモンブラケットなどのセルフライゲーションブラケットとインダイレクトテクニックが普及し、矯正治療がより正確に、そして快適に受けることができます。治療自体もますます普及し、治療をを受ける患者さんは増えるでしょう。

2、矯正治療が健康に深く変わる治療であるという知識が普及し、より高い治療技術が必要となる患者さんも増えるでしょう。

3、治療技術による差、患者さんの求めているものによる治療テクニックか多極化して、治療技術の二極化し、治療料金も二極化するでしょう。

矯正治療の目的とは?

矯正治療をしようとしている方の大部分が見た目を治そうと考えています。
もちろんそれも重要な目的の一つですが、それだけでは本当の意味の矯正治療の
目的を達成したとは言えません。
矯正すると見た目がよくすることや、虫歯や歯周病になりにくくなったりしますが、それ以外にかみ合わせをよくするというメリットがあるのです。

1.かみ合わせを治す
皆さんは矯正治療をすれば、当前かみ合わせは良くなっているだろうと思うでしょうが
残念ながら必ずしもそうではありません。
矯正治療をして歯並びは一見良くなったように見えるのに、首が痛くなったり、肩が凝っるようになったといった問題を抱えた方も少なくありません。これはかみ合わせと全身の筋肉が大きくかかわっているからにほかなりません。どうせ矯正をするのであれば、このような問題も取り除いてもらったほうがよいでしょう。

2. 噛み締めを弱める
噛み締めはかみ合わせが悪いと引き起こしやすくなります。かみ合わせの悪い人はより食い縛ったりする癖が多いのです。これは矯正を行うことで正しいかみ合わせに治してゆくと自然に少なくなり、それに伴って肩コリや首の痛みがなくなってゆくのです。現代人はストレスが多く、かみしめがひどい人がたくさんいます。これを治すのも矯正の役目です。

3.顔の輪郭が美しくなる(矯正による顔の輪郭を矯正できる)
骨を削ったり、たるんだ頬を引っ張ったりしなくても、矯正をすることによって、顎の筋肉が正常になり、えらが張っている人や、頬骨が出ている人も、変化が起こってきます。ほとんどすべての患者さまが、顔の輪郭が良い方に変化します 

4.歯のひび、歯周病の増悪を防ぐ(咬み絞めが原因のもの)
咬み絞めがひどいと、歯にヒビが入り、虫歯になりやすくなったり、奥歯に過大な力がかかって、歯周病を早めます。これらもかみ合わせを考えた矯正治療で予防することができるのです。このように矯正治療はただ単に見た目を治すだけではなく、かみ合わせを治すことによって、さまざまな効果が期待できるのです。

デーモンブラケット

当医院では基本的にデーモンブラケットのみ扱っております。このブラケットは、今までのブラケットと比較して次のような特徴があります。
  1. 矯正の際痛みが少ない。
  2. 歯が動くスピードが他のブラケットより速い(仕上がりが早いというわけではない)
  3. 今まで不可能と思われていた歯の動きを可能にした(特に側方の拡大)。
  4. 歯にあまり強い力がかからないため歯根吸収以などを引き起こしにくい

また使用するにあたり以下の注意が必要です。

  1. 今までの矯正装置とは全く違うブラケットであることを十分理解して治療をしなければならない
  2. 歯が痛くないので力がかけやすかったり、ワイヤーの力が歯列全体のブラケットにかかるために、予想しないブラケットが取れることがある、ブラケットが取れやすい
  3. ブラケットポジショニングが難しく、ポジショニングを誤ると、とんでもない失敗症例となってしまう。


セルフライゲーションブラケットと言って、デーモンの同じようなワイヤーで縛らないタイプのブラケットは他社でもいろいろ出していますが、デーモンブラケットは全く違います。同じセルフライゲーションブラケットでも、デーモンブラケットはワイアーとブラケットに摩擦がないために、矯正の仕方自身が全く変わってしまうのです。私はこのブラケットのおかげで、ほとんどの症例を非抜歯で行うことがでいるようになったうえ、鼻づまりの改善や、睡眠時無呼吸症候群の治療など、歯科では今まで治療の対象でなかったことが治療が可能になりました。)もちろん今までのブラケットで無理だったというわけではありません)。

また実際に自分でも気づいていなかった首、肩のコリ、頭痛などの症状が取れてゆくので、歯が並ぶだけではない喜びを患者さまに与えることができるのです。
また歯を抜かないで下のような患者さまの治療な不可能と思われていました。 下の歯を後ろに送ることでうまく治療が進んでいます。(実際はデーモン先生が講習会で話している治療法では後ろには動かない)

歯槽骨自体を広げることができるため、骨格がどう考えれも歯が並ばないと考えられた症例も、抜歯なしで治療可能にしました。しかし、非抜歯で治療を行うということは、患者さまが求める審美性である口元の飛び出しをなくすという点においてはやや不利です。歯を抜かない分突出感を劇的に変化させることは難しくなります。しかし口の中の広さを確保するのは非常に適しています。ですから絶対に非抜歯でできるというわけではありません。また従来の診断方法では抜歯が不可欠な症例があることも事実です。 

デーモンブラケットは、なぜ矯正治療に適しているか?

  1. ブラケットを締め付けないので、歯が自由に移動できるため、骨を一緒に移動させることができる。
  2. 弱い力でも十分動くので、痛みが少なくなった
  3. 強く締め付けないために、かみ合わせに無理があれば、強く当たっている歯は勝手に動いてくる。(正しいかみ合わせの位置がどこであるのか、治療中にわかってくる)

などの理由が挙げられます。
またデーモンブラケットは、どんなに歯が込み合っている状況でも、ほとんど前歯を突出させることなく歯列事態を拡大して治療を行うことができるのです。これは歯列全体を後ろに送ったり、歯列自体を横に拡大したりする力が優れているためです。しかし、デーモンブラケットを使ったからと言って一律に簡単に治療がうまくいくわけではありません。
それを理解していれば、安易に抜歯を行う必要はなくなるでしょう。
ところで、今はやりのマウスピース矯正や内側の矯正は理想的なかみ合わせを作ることができるテクニックではありません。また治療中に見た目が良いことを希望するのは、相反することであることを御理解下さい。そのような理由から当院では内側の矯正、マウスピース矯正は一切行っておりません。
このような治療を求めるのは、機能を犠牲にして見た目の良い包帯や、ギブス、などを求めているのと同じで、あまり良いことではないと気づくべきでしょう。近年、歯が原因で、睡眠時無呼吸症候群が誘発されたり、ひどい場合はうつ症状自律神経失調症などになることがわかってきました。これらの多くの原因が歯にあることがわかってきました。デーモンブラケットは写真のように、歯のアーチを拡大し、これらの症状を実際にとってゆくことが報告されています。(実際当医院でも経過は良好です)、今までの矯正とは違ったアプローチを可能にした素晴らしいブラケットなのです。


デーモンブラケットについて注意点を挙げると
1、デーモンブラケットは素晴らしい機構を持っています。しかしだからと言って、治療が必ず早く終わるかというとそういうわけではないと思います。一言でいえばより体の良い影響の出るかみ合わせをつくる矯正治療が可能になったということです。この点に関して、デーモンブラケットを積極的に宣伝するオームコ社とデーモン先生の講習はあたかもそれが可能のように伝えていること自体、かなり問題といえます。
デーモン先生はいかにも治療が早期に終わり、調整の回数が少なくなるような誤解を与えかねない講習会を行っており、これが様々な問題を引き起こしています(実際治療がうまくいかず、悩んでいらっしゃる先生も多いと思います。当医院を訪れた患者さまの中にもデーモンでの失敗症例がかなりあることは事実です。必要なのはきちんとして知識でしょう)。先生も患者さまも困っている方は多いと思います。
デーモンブラケットで注意すべき点をいくつかあげましょう。
1.仕上がったように見えても実際は、治療半ばである
(大部分のデーモンを売りにしている先生が、スピードの速さをうたっているが、一見仕上がった様に見える状況で終了にしている・・実際は治療は完了していない・・。これはデーモン先生の講習会で早さを売りにしていることも問題であるが、実際はデーモンブラケットの良さは、この後の仕上げに持ってゆく治療過程ににあるのです。1年で終わることはまずあり得ないと思った方がよいでしょう)
2.適切な場所にスペースが現れる。
(治療途中に適切なスペースができることがデーモンブラケットの最大の特徴であり、これをきちんと利用すべきである。またスペースができてきたら、問題はないか考える必要がある)
3.ポジショニングが非常に難しい
(ブラケットの形態および構造上、歯のどの位置にブラケットつけるかが非常に難しい。下顎の小臼歯、大臼歯を浅めにつけてしまう傾向があり、小臼歯部が噛まない不安定なかみ合わせになってしまうことがある。また人によってはブラケットが取れやすいので、大臼歯部を深くつけすぎてしまい、舌側に歯が傾いてきたりする)

このようなデーモンブラケットの特徴を知らずして、ブラケットの良さに飛びついた先生が、失敗症例の山を積み上げ、悩んでいるのではないかと私は考えます。実際私自身もデーモンブラケットの真髄を理解するのに非常に長い年月を試行錯誤を繰り返した事実があります。デーモンブラケットは治療に対してより良い効果をあげること出来る素晴らしいブラケットですが、使い方を理解しなければその真価を発揮することはできないでしょう。

治療の明暗を分ける噛み合わせの診断!

どのような治療を行うにしてもそうですが、治療において診断はもっとも重要なプロセスです。

歯の治療ははよく航海にたとえられます。

矯正治療では、「今の噛み合わせ」が「生理的に正しい噛み合わせ」からどれだけずれていて、どう正しい噛み合わせにするのか? それを分からずに治療をはじめることは、今どこにいて、行き先がどのなのかも知らずに航海に出かるようなものなです。 セファロレントゲン分析からわかること
セファロ分析(下の写真)からは、首の骨がリバースカーブ(逆ぞり)になっていること、気道が狭くなっていることがわかります。


下の写真が実際の口の中ですが、歯並びのアーチが狭く、舌を置く十分なスペースもありません。このような歯並びのタイプの人は睡眠時無呼吸症候群をおこしやすく、疲れが取れにくい体質になります。

また頸椎(黒の矢印)にも正常なS字状のカーブがなく頭を上手に支えることができていません。この患者さまは実際絶えず首のこりや痛みに悩まされていました。
このような状態は矯正治療で改善が期待できます。


このような症例では抜歯矯正をすると歯列の幅が狭くなり、ますます体調が悪くなる可能性があります。

この症例では歯を抜くことはできるだけ避けるべきという診断になります。(このような症例は実は日本人には非常に多いのです。それは日本人の骨格と関係しています)
顔は左上がり、顎は右上がりになっている


模型分析
模型には様々な情報が満載されています。歯型を見ればその人の性格、癖、そして習慣がわかるほどです。
左の写真は歯ぎしりを分析するブラキシチェッカーと呼ばれるフィルムです。

これをみると歯ぎしりがどの歯で行われているのかわかります。

この写真ではしとくに右上の4番が強く当たっており、顎が右に動かそうとしていることがわかります。このことから、噛み合せが左にずれていることが予想されます。
左の模型の写真から上のかみ合わせの面が右に傾斜して下がっていることがわかります。

このような場合、かみ合わせが、左にずれることが多く、そのズレがいろいろな不定愁訴の原因になることがあります。

最近の矯正の診断のトレンド
セファロ分析は、つい最近までは矯正治療の王道といわれ、数値によってわかりやすく診断ができました。
しかし、CTスキャンの普及とともに、2次元的な分析では噛み合わせや顎のゆがみの診断は不十分であることがわかってきたのです。。
CTでは次のようなことがわかるようになって来ました。。
1、舌や位置や気道の大きさ(呼吸が正常に行えているかがよくわかります)
2、頚椎の3次元的歪み
3、顎の位置の歪み
これらを考慮して矯正と噛み合わせの関係を理解し、診断に生かす必要が今後ますます必要になって来るでしょう。
当院での噛み合わせについての考え方はこちら

歴史を知って理解を深める

1、バンドを使った矯正治療(矯正治療のはじまり) 

矯正治療は、最初、歯並びの悪い人が、実際に自分の歯を動かした方向に押しつけ続けたらどうなるかをやってみたところ、毎日やっていると、実際に歯が動いたことから始まったようです。

そののち、もっと効率的に歯を動かすために、直接ブラケットを歯につけ、ワイヤーで矯正を行う方法が開発されました。
初めのころは歯にブラケットを直接接着する接着剤がなかったため、歯にバンドをセメントでつけ、そのバンドにブラケットをろう着してから、ブラケットにワイヤーをとおして歯を矯正していました。

2、ダイレクトボンディング法(スタンダードエッジワイズ)

やがてダイレクトボンディングと呼ばれる、歯に直接ブラケットを接着させる方法で矯正治療が行われるようになりました。

これらのワイヤーを使った初期の矯正治療のテクニックにはエッジワイズ法やベッグ法などがあり、最もスタンダードな矯正の方法として長い間行われてきました。
このテクニックに使用されるブラケットは個々の歯に対して、まったくプログラムがなされていないもので、ブラケットをつける面に対して垂直にワイヤーの入るスロットが形成されていました。従って、一本一本の歯に合わせてワイヤーをまげて個々の歯を動かす必要があり、治療結果に一定のきまりがなく、患者さまごと、先生ごとに治療結果が異なってしまうという欠点がありました。また患者さんの歯の状態に合わせて頻繁にワイヤーを曲げていかなければならないために、非常に効率も悪い方法でした。

3、ストレートワイヤー法(プレアジャステッドテクニック)

それに対して、アンドリューズらが開発したストレートワイヤーテクニック(現在の矯正治療はほとんどこの方法になっている)ではブラケットにトルク、インアンドアウト、アンギュレーション、(その他全部で6つあるかみ合わせを理想的にする鍵)、を前もってとりいれられたブラケットを使用します。これによって矯正治療を行う先生による治療結果のばらつきが、以前の方法と比べ、格段に少なくなりました。


 4、超弾性ワイヤーの出現

さらに近年は、超弾性といって、どんなに曲げられても元の形に戻る性質をもったワイヤーや、温度反応性形状記憶合金といって、患者さまのお口の中の温度に反応してワイヤーにかかる力が変化する特殊なワイヤーが開発されてきました(オームコ社のカッパーナイタイワイヤー)。

5、セルフライゲーションブラケットの出現
また、今まではメインのワイヤーをブラケットに細めのワイヤーで縛り付ける方法で矯正治療を行っていました。しかし、徐々にセルフライゲーションというブラケットにワイヤーを縛りつけないタイプのブラケットが開発されてきました(スピードブラケットタイムなど)。これらのブラケットは当初、リガチャーワイヤーでブラケットを結紮しないため、治療時間を少なくすることができるというのが売りでした。

しかし、それ以外にも、歯列を無理なく拡大できるなどのメリットがあることが徐々にわかってきました。
いずれのセルフライゲーションブラケットも画期的なものでしたが、デーモンブラケットはこれらの中でも最高傑作といえます。デーモンブラケットは、セルフライゲーションブラケットの中でも特に、ブラケットとワイヤーとの間に摩擦が少ないことが知られています。
そのため歯の動きが制約されず、今までは抜歯するしかないと思われていた症例でも、抜歯しないで治療を行うことができるようになったのです。
デーモンブラケットは、ほとんどの部分が金属でできているので、審美性は期待できませんが、矯正治療中は審美性よりも治療の結果が求められるので、デーモンブラケットが最もお勧めです。

6、より弱い力による矯正治療

今は、矯正治療中にあまりにも過大な力を加えると、根の周りの骨を吸収してしまったり、組織に良い影響を及ぼさないことが分かってきており、できるだけ弱い力で、効率的に歯を動かすことがベストであるという考えが現在の矯正治療の潮流です。短期間の強い矯正力のかかる治療はあまり好ましくないと考えられています。
また矯正の初期に使用されるワイヤーも0.012~0.013インチ(約0.3ミリ)と細いものが選ばれるようにになり、セルフライゲーションブラケットと組み合わされると矯正中の痛みは格段に少なくなってきています。(代わりに固いものが食べれるため、ブラケットが取れてしまうという良い意味のトラブルが出てきてしまうくらいです) このような治療により、矯正治療後のトラブルが非常に少なくなってきています。

brace21.jpg
デーモンブラケットの例、ブラケットに摩擦がないので、スムーズな歯の移動と、矯正中の歯の痛みが少ないです。

7、インダイレクト法による正確で確実な矯正治療
矯正治療をさらに確実に、そして正確に行う方法がDr.白須賀によって開発された、白須賀法インダイレクトボンディング法です。当医院ではすべての症例で白須賀法を採用しています。

今までブラケットの装着は、ダイレクトボンディング法といって、測定することなくブラケット直接歯に装着していました。

しかし、白須賀ポジショニングゲージの発明により、ブラケットの位置づけを0.25mm単位で正確に行うことができるようになったのです。
これによって矯正治療の精度は格段に向上しました。
私も月に何症例か、白須賀法を用いたブラケットポジションの技工を行っております。技工にかかる時間がかなり必要ですが、これを行うことによって患者さまの負担と治療期間の短縮され、治療精度が大幅に向上しました。

なぜインダイレクトなのか?・・・ブラケットを付ける位置は矯正治療の成否を決まるほど重要なポイントです。 ブラケットの位置決めが矯正治療の成否の半分以上を決めるといっても過言ではないでしょう。この位置決めをどれだけ正確に行なわれているかが、矯正治療の質を決めるといえます
噛み合わせの面を凹凸なく作るためには全ての歯のブラケットの位置が正確でなければなりません。たった一本の歯の高さが狂うだけで、噛みあわなくなるからです。しかもたった250μmの狂いも許されないのです。

8、矯正治療は新たなステージへ
白須賀法で矯正治療を行ううちに、どんなに正確にブラケットを位置付しても仕上がらない患者さまがいることに気づきました。
この原因は、人間にはそれぞれかみ癖があり、その癖によって、顎の3次元的位置関係がずれてしまっていることにあることが原因です。

どんなに歯列を完璧に上下完成させても、顎の3次元的な顎の位置のずれていると、体調が悪くなってしまうことにも気づいたのです。

現在当院では、左右のどちらかをより挺出させることによって左右のバランスの狂いを治したり、左右どちらの奥歯も挺出させることによってハイアングル(顎が後ろに向かってせりあがったかみ合わせ・・睡眠時無呼吸症候群などを起こしやすい)などの難易度の高い患者さんを治療しております。 この方法は今までの矯正治療の方法と考え方が違っており、体のバランスがよくなったり、首や肩のコリが全くなくなってしまうなどの全身的な問題を矯正治療が解決するという治療なのです。

矯正治療をきちんと行えば必ず体調は改善するということも、今後は夢ではありません。

診療設備

診療台(ユニット)
当医院は2009年4月の移転オープンに際して、大幅な診療システムの変更を行いました。現在アメリカでは歯科治療はフォーハンドシステム(4つの手を用いた診療)が
一般的となっており、スピットン(口をゆすぐところ)は感染の温床としてなくなっております。
フォーハンドシステムは、顕微鏡や拡大鏡を用いるさい、ドクターの負担を和らげ、
治療の精度を向上させることが可能になるシステムです。このシステムによって
ドクターは、治療部位から目をそらすことなく治療に集中することができます。

エーデント社(アメリカ、エーディック社のユニット)

unit.jpg

ユニットにはスピットンは付いていません。

4-hand.jpg

アシスタントが使用するラウンドテーブル

診療台は全部で3台で、うち2台は顕微鏡の画像を見ることができるモニターを天吊にしてあります。残りの1台はおもに矯正の調整とクリーニング等に使用します。



当医院で製作したオリジナル在庫ソフトです。歯科治療に関する、在庫の管理、使用期限の管理が行えます。
在庫管理ソフト
在庫管理ソフト 当院では診療中の在庫が急に無くなることが、治療に大きな影響を与えることを考え、オリジナルの在庫管理ソフトを導入し、在庫数、使用期限、在庫切れまでの日数を管理しています。
<このプログラムの特徴>
1. 一週間に一回程度、使用器具の入力を行い、在庫数をへらします。
2. 在庫の確認が容易・・一目で在庫の量、棚卸の額が確認できます。
3. 在庫切れまでの予想日数を自動計算・・在庫切れまで何日かかるかを自動的に計算、在庫切れ予想日数として表示します。また購入間隔で、そろそろ注文が必要な頃に警告を出します。 また、実際に設定した在庫量を下回ると警告がでます。
4. 輸入材料にも対応・・個人輸入している先生にも輸入ドルレートも自動計算しています。

ちなみに当院では、500以上の在庫の種類があるため、このソフトなしでの仕事は不可能です。
技工設備
R0012192S.jpg 本医院の技工設備は、診療に用いられるほとんどの技工内容をカバーできるレベルにあります。院長は診療以外は早朝から技工操作に追われます。技工は治療技術の向上には絶対欠かせない作業です。
電気メス
setubi04.jpg 医科用にも使用されるエルマン社の電気メスです。通常の電気メスより高周波帯を利用することで、歯肉を切っても出血が少なく、電気メスでよくある、焦げることも殆どありません。しかも痛みが少なく、安心して使える機械です。(通常の電気メスの倍以上の価格がします)

2009年12月17日

よく行われる顎関節症治療につて(私の見解)

顎関節症には今まで次のような治療法が行われています。

1. 温熱療法、投薬療法、筋肉のストレッチ、開口訓練
2. 補綴治療(歯を削ることによって被せ物で治す方法)
3. プレート療法(口の中に入れる板で治す方法)
4. 筋肉のマッサージ
5. 金属などの修復物の除去

これらの治療法に対する私自身の見解を書かせていただきます。

1、
温熱療法は筋肉を緩ませる方法として一定の効果があると思われますが、一時的な療法で根治療法ではありません。肩こりがある人がマッサージに行って揉んでもらうと2~3日は良くなっていますが、1週間もするとまたもとの状態に戻ってしまいます。結局はこの筋肉の緊張の原因となっている歯の不具合やかみ合わせを治さなければ根本的に治らないといえます。

また投薬療法は、対症療法であり、あくまでも急性症状を取り除くために使われるものです。ほとんどの患者さんが痛み止めや筋弛緩剤、抗うつ薬などを何年も飲み続けている人がいますが、薬なしに症状が消えることはありません。

筋肉のストレッチは効果があります。これを温熱療法と合わせて用いると少しづつ硬直しにくい体になることがあります。得に温泉などは効果が高いです。筋肉が硬直する原因が歯だけでない場合は特に効果的です。

2、
の補綴治療は、確かにかみ合わせを治すという観点からすると現実的です。慎重に噛みあわせの変化を確認しながら正しい噛み合わせの位置で補綴すると非常によくなります。ただし、歯を大きく削ってしまうので、自分の歯がなくなってしまうデメリットもあります。

3、
プレート療法は、板状のプレートで噛みあわせの位置を変更することで治すものです。
高名な先生が取り入れています。プレートを入れて少しづつ調整を行ってなおしてゆくようです。しかし、プレートを一生入れていなければなりませんし、プレートによって歯が動いて噛み合わせが変わってしまったという例も聞かれますので慎重に治療を受ける必要があります。

4、
筋肉のマッサージは効果がありますが、戻ってしまうこともしばしばです。噛みあわせの位置や歯に問題があるのであれば、噛み合わせや虫歯、根の病気を治すことも重要だと思いますし、マッサージだけでは治りに限界があります。

また、わたくしが様々な先生方が行っている治療とは異なっている見解である点について説明いたします。

1. 高度な咬合診断装置(キャディアックス)などを使わない理由
2. 固いプレート式の治療器具を使わない理由
3. 金属を除去し、レジンやセラミックなどで治療を行わない理由
4. かぶせものなどを一度に決め、一度ですべてのかぶせ物を作成しない理由

1の咬合器については、今まで様々な先生が咬合器を開発したりして、かみ合わせを治療しようと試みてきました。しかし、どんなに正確に分析しようとしても、顎の位置は日々変化する可能性があるということです。

もちろん私も咬合器で患者さんの噛みあわせの位置を診断しますが、それはあくまでも診断をした時の患者さんの噛みあわせの位置であり、診断日当日に患者さんの首や顎を触診しながら緊張を取るので、その日から、筋肉の緊張は取れてゆき、噛みあわせの位置はどんどん変化してゆきます。

高度な診断機器(キャディアックス)で顎の運動を分析しても、筋肉の緊張が取れることによってその運動は翌日には全く違ったものになってしまっています。

患者さんが来院するごとに収まるべき顎の位置は日々変わってゆくのです。大切なのは顎の緊張と全身の緊張を取り除きながら、顎を緊張が取れやすい理想的な位置に近づけてゆくことなのです。

顎関節症にかかってしまった人は、よくお分かりだと思いますが、筋肉が硬直している状態が日々違っていることを知っていると思います。

また歯の当たり具合は治療に伴い日々変わってきています。つまり、測定をしたとしてもその刻々と変化しているほんの一瞬の現象をとらえたことに過ぎないからです。大切なことは何が原因でこのような現象が起こってしまったのかを診断できる能力と、どこが顎にとってストレスのない位置であるかを触診できる能力なのです。

以上の考察から私の考えでは、まずマッサージを行って顎関節症の原因である筋肉の緊張をとることからはじめ、ストレスのない顎の位置を探しながら、さらに全身のバランスを整え、最終的に理想的な顎の位置で噛めるように歯の位置を矯正したり、補綴したりするのです。

顎関節症の治療としての矯正

「顎関節症の人は矯正治療はしない」これが今までの一般的考えかたでした。

しかし、矯正治療を受けてから顎関節症になった人が実は何人もいるのです。

顎関節症と矯正治療との関係を解明しなければ、矯正治療も安心して行うことができないです。
私たちは、「なぜ顎関節症になるのか?」といった研究から、噛み合わせと全身の関係を調べ、その真相をあきらかにしてきました
噛み合わせと顎関節症の関係を理解しているからこそ、矯正治療が顎関節症の治療に有効であるといえるのです。

顎関節症の治療としての矯正治療

顎関節症の治療に、矯正を用いることは、非常に大切です。
顎の位置は歯の並び具合で決まってきます。従って歯のあたりが悪いとその歯を避けるように、かみ合わせがずれ、最も接触面積が広い位置でかみ合わせが安定します。この下顎の位置が生理的な位置でなければ顎関節症が発症してしまうのです。

一般的には矯正専門医は歯を動かすことや歯を並べることは得意なのですが、顎の位置(顎位と呼ばれる)に関して十分に理解している先生があまりいらっしゃいません。

一方かみ合わせの治療の専門家は歯を削ってかみ合わせを治すことは得意ですが、矯正治療となると専門が違うため、矯正治療で顎関節症を治すことができる先生はなかなかいません

つまりかみ合わせを治すテクニックと矯正のテクニックの両方を持ち、顎関節症を治療をできる先生がほとんどいないのが現状なのです。


これは大学教育及び卒後教育で、かみ合わせは補綴学の分野であり、歯の移動は矯正学の分野であるといった、縦割り式に教育されていることが原因です。

矯正治療による顎関節症治療のメリットとは?
1.矯正で顎の筋肉が正常に?(小顔効果?)
筋肉が正常に機能するように矯正すると、顎の辺りがすっきりしてきます。これも顎関節症を理解して行う矯正のメリットです。

もちろん普通に矯正治療を行っても、ある程度は顎のラインはすっきりしてきます。しかし、かみ合わせの位置を間違えて矯正されると、顎がジャリジャリ鳴リ出したり、肩コリや首の痛みひどくなったり、顔つきがこわばってきたりする場合もあるのです。

かみ合わせをきちんと理解した矯正医(あまりいらっしゃいませんが)に治療してもらうことが大切です。

2.歯を削る量を最小限にして顎関節症を治すことができる

顎関節症治療では、多くの歯を詰めたり、被せたりする方法が一般的です。しかし矯正を用いて治療する場合、歯を削る量は非常に少なくなります。矯正治療は、かみ合わせを作りたい位置に歯を自由に動かすことができるからです。

3.歯の位置が良くなり、舌や頬が楽になります
かぶせものによる顎関節症の治療では、歯の位置を動かすことはできません。

かぶせ物では、内側に入っている歯を外側に移動したり、前に倒れこんで前歯の叢生(ガチャガチャになっている歯列のこと)を治すことができません。

矯正治療では歯の位置だけでなく、歯列全体を広げることもできるので、お口の中を広くする治療が可能なのです。

4.体調の改善

こちらはどちらかというと偶然の産物でした。私が、様々な顎関節症の患者さまを治療してゆくうちに、ほとんどすべての患者さまで体調の改善が認められるようになったのです。

これは、本来は筋肉の緊張が起こらない位置で歯が生え、かみ合わせが決まってゆくはずはずなのに、乳歯列ができる前に、ストレスなどが原因で、顎を引いた位置でかみ合わせが出来上がってしまうことが近年多くみられるからです。

私の治療をしてきた経験では、ストレートネックになってしまった患者さまでも、ほとんど正しい反りを矯正治療などによって回復することができます。
ortho1.jpg
残念ながら矯正治療を行わないで正しい反りを回復することはかなり難しいようです(整体などである程度は治りますが、完全に治すには物理的な顎の位置を治療するしかありません)

またかみ合わせが奥に入ってしまっている患者さまで多く認められるケースは、甲状腺機能亢進症と診断されたり、ぎっくり腰がひどくて、整体に通い続けるていてもどうしても治らないなど、一見歯やかみ合わせとは何の関係もなさそうな疾患がかみ合わせが原因であることが非常に多いのです。
これらの疾患との関係も私が実際治療を行ってみて(別にその疾患を治そうとしたのではなく、歯を治そうとしただけですが)高い効果が認められ、かみ合わせが関係していると確信いたしました。

しかし、これらの治療は、歯の治療と同時に筋肉の緊張を取り除く治療を併用する必要があり、普通にただ矯正治療を行っても絶対に治ることがないことも、治療の経験から知ることができました。

つまり、ありきたりの治療テクニックで治るものではないが、筋肉の緊張を取り除く方法をわかってしまえばこれほど簡単で面白い治療はないというのが私の今の感覚です。

矯正治療によって鼻が通ってきたり(慢性鼻炎と診断される)、眼の奥の痛みが取れたり(三叉神経痛と診断される)するのは、顎と顔面の筋肉の緊張が取れることによって、頭骸骨の変形が修正されるためです。

このような頭蓋骨の変形は自律神経失調症の原因になることもあり、歯の矯正が健康の維持に非常に重要な意味を持つと考えられます。

ナイトガード、何を使い、どう作るのか?

一般的に患者さんはナイトガードをすれば顎関節症が完治すると思い込んでいます。

確かに、ナイトガードをすると、「一瞬、今まであった不調や、不快感が取れ、とても体調がよくなた気がしますし、満足される」方も多くいらっしゃいます。

しかし、顎関節症を発症するということは、「ほんとうの爆弾の爆発が秒読み段階に入った!」と考えるべきなのです。

当医院ではナイトガードはあくまでも緊急事態の処置(たとえるなら心臓マッサージのようなもの)として位置づけ、体全体の改善や、顎関節症の根本原因を治療するためには、虫歯の治療や根の治療、全顎的矯正治療そして体のバランス調整が必要となると考えております。

当院では、急性症状のひどい患者さんのみ、症状の改善のためにマウスピースの作成を提案させていただいております。

残念ながら、顎関節症は、虫歯やかみ合わせのずれのみならず、普段の生活習慣、そして昔からの精神面のトラウマ(心の傷)、昔受けた体の傷や痛みなどによって引き起こされたによる筋肉の攣れとそれに伴う骨格の歪、などさまざまな原因が深くかかわっています。

つまり、ナイトガードだけで治療が完全に終わることはないことは御理解をいただきたいと思います。本格的よくなりたいのであれば、歯の治療と体の調整を含む首の調整などがどうしても必要です。

当医院では初診診断時に噛み合わせの位置を確認し、首などの調整をすることでナイトガードが不要なほど体調改善する方がほとんどで、それを確認して治療に移られる方がほとんどです。

マウスピースを作成する際は、正しいかみ合わせの位置をいかに正確に採得するかというテクニックと、そのかみ合わせをいかにうまくナイトガードに移しこむかによって効果が決まってきます。

もともとは、マウスピースは、もともとバスケットボール選手や、アメリカンフットボールなど、スポーツ医学の分野で歯を保護したり瞬発力を上げたりすることに効果がありました。
それを治療に応用できないかと考え、歯軋りの防止や、顎関節症の治療に使われはじめましたのです。

この装置を入れることによって、顎や歯は強い噛みしめでかかる力から保護され、顎関節症特有の顎周囲の筋肉の痛みなども軽減されます。

ナイトガードナイトガードは、専用の機械でプレスして作られます。おおむね2年~3年程度使うことができます。現在はより違和感の少ない、2枚重ね(かみ合わせの部分のみ厚くなっている)のタイプに変わりました。2枚重ねのタイプは、バイオスターという機械でしか作れません。このタイプで装着感はかなり改善いたしました。

どうして顎関節症が治るの?

なぜ顎関節症が治るのかを理解するためには、体全身と噛みあわせの関係を理解することから始める必要があります。

当医院では2013年よりCTスキャンを用いて、矯正治療による患者さんの顎や首、咽頭や舌などの組織の3次元的変化を調べてまいりました。

その結果「かみ合わせによる顎の位置」「頸椎配列と頭蓋骨の形態」、「脳脊髄液の流れ」に強い影響を与えていることがわり、「噛み合わせの治療」と「顎関節症」、「不定愁訴」との関係が徐々に解明されてきたのです。

この内容について2014年東京医科歯科大学で講演させていただきました。
噛み合せが狂い顎の筋肉が緊張すると、筋肉の緊張は頭頸部のあらゆる筋肉に広がり、頸椎の配列異常や頭蓋骨の変形まで引き起こすことがわかってきたのです。

頸椎の位置異常や、頭蓋骨が変形すると、さまざまな不定愁訴の原因となります。
CT736.jpgCT112.jpg
左上は正常に近い頸椎の形態、右上はかみ合わせの問題で配列異常を起こした頸椎です。

頸椎の中心には脊柱管が通っているので、頸椎の形態がずれると脊柱管が圧迫され、脊髄液の流れが悪くなります。また部分的に脊髄を圧迫されると圧迫された神経が支配する内蔵や筋肉の神経伝達がうまくいかなくなります。(下写真参考)
CT112.jpg
脊髄液の流れが悪くなると、うつ症状や集中力の減退など、脳の症状を引き起こすことがあります。

当医院の治療は実際にお受けになった方しかわからないような独特の体の変化を感じ、脳内の流れが変わった感覚を経験をされるかたも少なくありません。

しかし、考えてみれば当然のことで、圧迫されたホースが開放されれば、水の流れが良くなるように、圧迫している骨の配列が良くなれば、脊髄液の流れが良くなり、脳に何かが流れ込んできた感じを受けると思います。

「仕事の効率が変わった」、「アイデアが浮かぶようになった」、「やる気が沸いてきた」などの声もたくさん頂いており、私自身も考えてもいなかった効果に驚かされることもしばしばです。

顎関節症は患者さんにとってはに「出口の見えないトンネルをさまようような」大変な疾患です。

顎関節症の治療法の模索は決して平坦なものではなく、思っていた結果が十分得られなかったことも何度もあったのです。

顎関節症が悪くなる原因

顎関節症になる原因は以下のものが頻度順にあります。

1. 成長期に何らかの理由で、顎が後ろ、あるいは左右で生体にとって好ましくない位置でかみ合わせが出来てしまった場合
2. 高いかぶせ物や、低いかぶせ物などを入れられたことによって、かみ合わせが変わってしまったことが原因で起きる場合(インレーの様な小さい詰めものでも起こる)
3. 誤った矯正装置や、矯正によるかみ合わせの与え方によって医原生に引き起こされた場合

なぜこれらが顎関節症の原因となるのか?

1.人間の顎は非常に特殊な構造となっており、上顎に対して非常に自由に下顎は位置できるようになっています。下顎が自由に動くということは単に重心が変わるのみならず、筋肉のバランスが変わってしまうので、さまざまな不定愁訴を伴う顎関節症が発症するのです。家族性に同じような顎関節症が起こるのも、骨格の構造や、癖、筋肉のバランス、顎の使い方などが似てくるからです。

2.高い被せ物や、低い被せものを仮に入れられても、ほとんどの人はずっと高いとか低いとは感じることはありません。1日から1週間程度で高さに慣れ、何も感じなくなります。 しかし、これは慣れたのではなく、顎の筋肉にある筋紡錘というセンサーが働き脳に"高いぞ"という感覚を伝え、それを受けて脳がかみ合わせの位置を調整するよう筋肉に命令を出しているのです。咀嚼筋(かむ際に使用する4つの筋肉・・咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)の中で、かみ合わせの位置を調整するために特定の筋束が収縮してしまうので、筋肉の中で不適切な緊張が起きる部分ができてしまいます。
このように緊張した筋肉は常に過剰なストレス状態を強いられることになります。これが日常生活の無意識の噛みしめを生んでしまいます。噛みしめや緊張を繰り返すうちに、かみ合わせを調整するために緊張していた筋肉の一部だけでなく、咀嚼筋すべてが緊張するようになってしまいます。
これが続くと、筋肉は常に疲労した状態となり、少し硬いものを食べたり、しゃべり続けたり、歌ったりするだけで、顎の筋肉がこむら返しを起こしたような状態になるのです。
"朝起きてみると、口が開かない"というのは患者さまからよく聞く話です。これは、夜の間中噛みしめをしているので、寝ている間ずっと、口の筋肉を緊張状態にしているからです。このような人はどんなに寝ても朝疲れが取れていませんから、日常生活の効率は著しく悪くなるのです。

gaku09.jpg

この患者さまは、上の奥歯がわずか数十ミクロン低かっただけで、ひどい顎関節症になってしまった患者さまです。
このようなことが起こる原因は、主にいっぺんに両側の奥歯の治療を行ったり、ブリッジを作成する際に適切な高さの仮歯を入れなかったりすることによって発症します。
口の中を見ても、また通常の(100ミクロン程度の厚み)の咬合紙を使っても低いかどうかはわかりにくいものです。正確に高さを調べるには通常のものよりも薄い8ミクロン程度の厚みの咬合紙が必要となります。
実際は薄い咬合紙を使ってみても、しっかり噛んでいることが多く、なぜ患者さまの症状が悪くなったのかわからないことがしばしばです。これは低い仮歯や両方削って治療したことによって、かみ合わせの奥歯の高さが低くなり、あごの筋肉がそれに適応してしまい、顎自体が回転してしまったからにほかなりません。
このような場合かみ合わせの高さをあげなければなりませんが、低くなった一番奥の歯の身を高くしなければ治りません。(通常の咬合挙上とはまったく違います)これがつぼです。これを理解しないで顎関節症を治療しようとするから治らないのです。


3.歯並びが悪かったり、かみ合わせが悪かったりする場合は2と同じ理由で、顎関節症になる場合があります。ただしこの場合は人工的にかみ合わせを狂わされたのとは少し様相が変わり、次の三つの場合が顎関節症の原因となります。一つ目は、ただ単純にかみ合わせの位置がずれている場合(上の歯と下の歯で噛み合う位置と顎の関節がしっかりおさまる位置がずれている場合)で、このケースが最も多くの顎関節症の患者さまで見られます。かみ合わせがずれているので、顎の位置を自分で調整して、咬めるようにしているのです。
一つ目の例
gaku10.jpg gaku11.jpg これだけかみ合わせがヅレていると、顎の筋肉のみならず、首、肩、そして背骨全体にまで影響が及び、当然体調も悪くなります。(顎にとって正しいかみ合わせでは矢印部分しか噛み合わない)
普段のかみ合わせの位置 顎の関節が正しく収まった
位置のかみ合わせの位置

二つ目は、咀嚼するために顎を動かすときの歯の当たりかたが悪い場合です。食事をする際、顎はまっすぐ下にあけられているのではなく歯を横にずらしつつ咀嚼しています。正しいかみ合わせの人では、横に動かすときに犬歯だけがあたるようになっています。しかし犬歯以外の歯や、咀嚼していない側の歯が咀嚼中に当たると、顎二腹筋(顎の下あたりにある筋肉)などに緊張を引き起こすことが知られています。このようなかみ合わせが原因で顎関節症になる患者さまの代表に叢生(歯並びがガタガタ)があります。
gaku12.jpg 歯並びに叢生があると、正常な咀嚼運動ができませんから、食事も実は十分に咬めていないことになります。(矢印部分でかみ合わせが引っかかっている)

三つ目は、犬歯が当たる角度(横に顎を動かすときの歯のあたる角度)がきつすぎて顎の筋肉に過剰な緊張が現れてしまう場合です。過蓋咬合(下の歯が見えなくなるぐらい上の歯がかぶってくる状態)の患者さまがこのような問題を持っていることが多いです。「口が開きにくい」、「開けようとすると顎の関節が引っかかる」、「首や肩が異常なほど凝る」などを訴えることがあります。
gaku13.jpg 過蓋咬合の例です。歯並びが一見余り問題がないように見えますが、激しい顎関節症の症状に悩まされていた患者さまです。(矢印部分の犬歯の角度に注目)

顎関節症は自分の体の状態に対して敏感な人がかかりやすい傾向にあります。しかし、不調を感じないからといっても、かみ合わせに問題があれば、正常というわけではありません。自分の状態を認識していないだけであって、決して健康な状態というわけではありません。肩こりを知らなかった人に肩をマッサージしてやると自分にも肩こりがあると気づくようになります。体の不調に対して無頓着であるために、わからないのですから、決して良いことではありません。(当院で治療をすると自分も顎関節症であったことに気づく人がたくさんいらっしゃいます。)体調不良をすぐ訴えている人が意外に長生きで、いつも元気にしていた人が急に「コロッ」と死んでしまうことは自分たちの周りでもよくあることです。常に自分の体の声を聞くことができる人が長生きできるのです。

顎関節症の原因は、かみ合わせでは上記のようにさまざまですが、もっとも症状をひどくしてしまう原因は実は現代人のストレスにあるのです。
人間は社会的動物である以上、さまざまなストレスにさらされています。そのストレスを発散するひとつの方法として、歯軋りがあるといわれています(実際研究でも証明されています)。したがって現代人のように高いストレスに常にさらされている場合、歯軋りはいっそうひどくなり、歯にひびが入ったり、それが元で虫歯になりやすくなったり、かみ合わせの力で歯周炎になりやすくなったりと、さまざまな問題が生じているのです。
かみ合わせが悪いという条件はさらにひどい噛みしめを促し、また歯軋りの力は、普段自分でおもいきりかみ締めるときに出る力よりもはるかに大きいことが知られています。
虫歯は克服されても、文明病としての顎関節症と、顎関節症がもたらす虫歯などは正しいかみ合わせの治療と正しく作られたナイトガードが普及するまでは減ることはないでしょう。

治りやすい人?そうでない人?

顎関節症では、「かみ合わせの治療をしても顎関節症は治らない!」こういった意見はおおいと思います。

これは、「顎関節症になりやすい人って?」
のところでも書いてありますが、特定の体質のかたや、歯の治療やかみ合わせの歪み方によっては効果が出るのですが、すべての患者さんに効果が出るわけではないからです。

実は顎関節症と精神疾患との境界はわかりにくく、「精神疾患ではないか?」と考えられていた患者さんが実は「顎関節症」であったり、逆に「精神的な問題が原因」の場合は正しい噛み合わせの治療をしても十分な結果を得られないのです。

私どもでは長年の経験から、お電話の相談や、初診診断で、治りやすい方か治りにくい方なのかの判断をさせていただいております。治りにくいと判断させていただいた方の場合は、トラブルを避けるため、出来るだけ治療を見送らせていただいております。
治りやすい人?、治りにくい人?

治りやすい人
1、筋肉の緊張はひどいが、マッサージ等ですぐに反応する人。
2、顎関節症が始まった原因を突き止めることが出来る人(通常は歯の治療や過大なストレスが引き金です)
3、自分の生活習慣や体質(敏感体質)も原因であることを理解し、改善しようとする努力が出来る人。
4、治療をするにしたがってさまざまな反応(好転反応を含む)が起こることを理解できる。

治りにくい人

1、筋肉に緊張感がない、長期間薬を服用し、体の感覚が麻痺してしまっている人。(治るのに時間かかる)
2、自分の考えに固執し、人の意見を理性的に聞こうとしない、思い込みが激しい人。
3、インターネットなどの聞きかじりの知識で専門家に意見する。十分な理論的背景が無い考えに固執する。
4、自分の体質や治療によっておきた自分の体の反応(好転反応を含む)を理解しようとしない人。
5、インプラントや審美治療など見た目に固執しすぎる人

自分がどのタイプに当てはまるかで治療を受けて改善するかもわかります。

私の思う理想の歯科医療人

わたしが思う理想の歯科医療人

1. プロとして費用ではなく、内容で、絶対譲れない治療がある。
(患者さんは歯科に関しては所詮素人、プロの目から費用ではなく、内容が患者のためになると考えた治療のみを行うこと)

2.患者さんの希望する正しくない治療を敢えてしない勇気を持つ。
(患者が求めるものが、医学的に正しいことは少ない、正しくない治療を敢えてしないことも勇気である。・・必ずしも適切でない審美治療、適応症でないマウスピース矯正など)

3. 歯科治療をその場しのぎでない長期の投資と考えた実りある治療を行う。
(その場の痛みを取ればよいのではない。また歯と健康を害する悪習慣を取り除かせるのも歯科医の仕事である)

歯科医治療を20年以上行ってきて、今はっきりわかることは、「歯科医は医師と変わらない責任があり、医師同等もしくは、より精密な治療技術が必要とされる」ということです。

当医院で治癒した症例

当院では次のような患者さまがセカンドオピニオンとして当医院を訪れ治ってゆかれました。
その一例です。

1. 矯正治療を受けてから、首や肩の凝りや痛みが抜けないと感じていたが、治療にかみ合わせが考慮されていないことで症状が出たことを理解し、再矯正で完治した例

2. 虫歯は治らないと信じていたが、実は虫歯がとりきれていなかったことが原因であったと理解し、完治した例

3. 根管治療は治らないものと信じていたが、ラバーダムをかけ、顕微鏡を使えばほとんどの症例で治ることが分かった。

その他にはシビアな例では

1. 顎関節症で口が開かず、自律神経失調症と診断され、抗うつ薬や筋弛緩剤を処方されたが治らず、歯医者に来ることで原因が歯であることがわかり当医院に来院し治った例(大学病院では中には治療可能な患者さんもいるにもかかわらず、治療が難しいとすぐに筋弛緩薬や三叉神経痛の薬、抗うつ薬などを処方する傾向がある。)

2. 何度虫歯の治療をしても治ったことがなく、悩んでいた。治療をしてみるとほとんどの歯に虫歯の取り残しがあり、治療を受けて、歯医者通いに終止符を打った例

3. マウスピース矯正を5年間も行い続け、かみ合わせが改善しないため転院し当医院で1年で完治したの患者さま(マウスピース矯正は矯正の知識があまりなくても患者も歯科医も手軽に取り掛かれる治療法であるが、確実性に疑問符のつく治療法である)

4. 虫歯になっていることを理由に、前歯すべてをかぶせると言われて被せたが、それで、かみ合わせの位置を大幅に変更されてしまい、嘔吐反射や体調不良がひどくなってしまった例。
顎の位置を治すことで、ほぼ症状が改善した(審美を理由に特に前歯の向き、高さを変えてしまうと、かみ合わせが大幅に変化してしまい、体調がおかしくなることが多い、芸能人なので多くみられる、人によっては自律神経失調症、突発性難聴などの原因となる、難聴はストレスと複合して起こり、長引くと治りにくい)


これらの一見何の関係もなさそうで、実は非常に重要な疾患の原因を取り除く、顎関節症治療を含む治療を行うには、多くの患者さまからの経験と、それを解決するための長年のノウハウの蓄積が必要です。

私どもはすでに10 年以上の長きにわたり患者さまとともに治療を行ってきました。今考えると、「もっと楽に治療ができたのに」、とか「当時の技術では無理だったが今なら治療可能だ」といった症例も数多くあるのも事実です。

患者さまと共に歩むことによって数多くの治療法を考え出すことができたともいえます。 一番残念に思うのははじめからにそんな治療受けなければよかったのに、といった、安易な治療で後悔している患者さまが多いことです。

私は、「歯の治療は骨董と一緒で、ある程度失敗しないとわからない、それほど日本の歯科界は荒れている」と言うと、患者さんは「骨董なら失敗しても捨てればよいが、歯はそういうわけにはいかない、一生自分の口の中にある」、確かにそのとおりです。

最新の治療あれこれ

インプラントについて(2009/5/25)

インプラントを標榜している歯科医の先生がたくさんいらっしゃいます。ところでインプラントはいったいどういったものでしょうか?インプラントは人工の歯の根です。自分のものではありません。歯を失った際に代用で人工的なものを入れるのです。歯科を標榜しながら、「インプラントやってます」と得意げに掲げている先生は、まるで心臓外科の先生でありながら、「人工心臓あります」と標榜しているようなものです。
私が心臓外科の先生なら、恥ずかしくてそんなことはできません。聞かれれば「そういう(人工心臓の移植)方法もありますが、自分の心臓をできるだけ生かすよう手術を成功させます」というでしょう(歯でも「インプラントという方法もありますが、できるだけ歯を残すよう努力します」と言いますし、インプラントやっていますと標榜する必要がないでしょう)。つまり堂々とインプラントを標榜しているような先生には、歯を先生の技術や努力で残そうとする意志があるのか疑わしいといえるのではないでしょうか?
いくらテクノロジーの変化でインプラントが良いものになっても所詮は自分の歯とは比べようもありません。根管治療が難しいとすぐインプラントを勧める様な先生が、たとえインプラント手術を成功させても、歯を残すという要素を十分に考えて治療するとは考えられません。
自分の足が感染して腐ってしまって、切断しなければいけないかどうかの瀬戸際に、「義足あります」と標榜する医者に行くでしょうか?
インプラントを使わなくても噛める入れ歯を作ることは可能ですし、自分で歯を失った以上、入れ歯に慣れる努力をするのは当たり前のことでしょう。
私自身インプラントはやったことがありませんし、今後もやる予定はありません。たとえやることがあったとしても、「インプラントやってます」とは堂々と書くことはないでしょう。自分が患者さまの歯を少しでも長く残そうとする意志が残っているのであればそのようなことは恥ずかしくてできないでしょう。

最近の歯科の誤った傾向とは(2009/1/12)

最近の歯科で私が最も危惧するのは、審美とインプラントを誇大広告しすぎるということです。私の医院で治療を受けられるほとんどの人が、先生のエゴとしか思えない審美治療によってかみ合わせを狂わされ、健康状態を害された患者さまです。
患者さまが審美性を求めることは時代の流れとして致し方ないと思いますし、できるだけ見た目をきれいに治療してあげたいと先生が思うのも当然でしょう。しかしその治療がもとで健康を害したのでは本末転倒ではないでしょうか?
私が奥歯に白い材料をできるだけ使いたくない理由に次の3つの理由があります。

1、セラミックは審美性が良い反面、製作時に高い精度が出にくい、特に大臼歯や、小臼歯などに用いるさい、高さの精度が出ないことは致命的。
また高さの調整をしようとしても咬合紙(高さが高い部分に赤い色がつくかみ合わせを調整する紙)を使っても高い部分に印がきちんと付かないため、間違った部分を調整してしまうことがあり、高さの調整が金属の詰めものと比べてうまくいかない。

2、金属材料と比べて固い為、表面にファセット(強く当たることによって表面にできるくぼみや傷)ができにくいので、調整が必要な場合でもどこを削ってよいかわからない。

3、レジン材料を大臼歯に使用すると、金属と比較して簡単に擦り減ってしまうために、かみ合わせが変化してしまい、顎関節やその他(耳、頭痛など)の問題を引き起こす原因となる。

といった具合です。
患者さまが何も要求していないのに、「白して見た目を良くしましょう」と、先生にセールスされた場合は注意が必要です。患者さまの健康を考えた場合白い歯はお勧めるとは思えないからです。
現在でもアメリカのほとんどの先生は奥歯に審美材料を使用することには消極的なのもうなずける気がします。また金属の危険性を唱える人が多いのも非常に疑問です。今まで金属を入れられて大きな問題を引き起こした前例は非常に少ないし、またアレルギーがあるとしてもまれで、そのような人も実は金属が入ることより、体自体に問題があることが多いのです。(アトピーなどは大部分が不健康な食生活や、薬漬けの生活などで、肝機能が衰えている人がなっている傾向があります)


インプラントは最新の治療か?それとも?

インプラントがまるで最新の治療のように宣伝する先生がいます。確かに最新であることはあるのですが。
しかし私は安易にインプラントを始めるのは躊躇します。

たとえば自分の腕に骨と癒着する金属を植え付け、上から20キロから40キロ近い力を毎日500回近くかけるとしたら、その腕はどうなるでしょうか?

常識で考えれば骨に変形が起こり、筋肉に異常なストレスがかかり、腕は硬直化し、それが全身にいきわたるでしょう。そしてその人の体調は一体どうなるでしょう?

人間の体は鉄でできたものではありません。非常に精緻に作られており、それをサイボーグのように付けて足してといったように治せるものなのか疑問に思います。骨は金属ではありません、力を加えればたわみます。体はそのたわみをうまく利用して恒常性を維持しているのです。誰も鉄下駄をはいて歩く人はいません。

しかしインプラントも、入れ歯になれることができない、とか、思いっきり固いものを食べたいなどの人にとっては素晴らしいものかもしれません。しかしその裏に人間の体の構造を全く無視した治療であることを認識してから受けるべきでしょう。

顎関節症治療の恐怖

本当にあった歯の恐ろしい話、1

私はかみ合わせについてかなり昔から取り組んでいました。そのせいかいろいろな難症例が各地から来ていました。今でも何人かの印象に残った患者さまのこと思い出します。

一番恐ろしかったのはインプラントの治療を受けて廃人同然になってしまった女性の患者さまのことです。

この女性は歯の治療を受けてから体調が悪いので見てくれないかと、ご主人と一緒に来院されました。しかしもう自分でまともに立てる状態ではありませんでした。来るとすぐにご主人が問診票を書いてくれましたが、肩を貸さないと診療室にも入れないほどでした。

口の中は今でも写真が残っていますが、めちゃくちゃな治療をされていました。インプラントの芯は入っているが、かぶせ物は仮歯の状態でぐらぐらしていました。
歩けなくなったのは、自律神経失調症がひどすぎて、精神安定剤と筋弛緩薬などを飲まされているからだそうでした。

第一の選択は直ちにインプラントを抜き、入れ歯にすることでしたが、そんなに体調が悪い人のインプラント除去など怖くてとてもできません。大学病院を紹介しましたが、今頃どうなっていることやら・・。

かみ合わせで悩んだことのない人は「顎関節症なんて何?」と思っているかもしれませんが、ほんのわずか歯をいじられたことによって、まったく何ともなかった人でも、体全身がダメになってしまうのです。

無気力、疲労感、消化不良、など挙げればきりがないほどたくさんの問題を引き起こします。しかも、私の治療の経験だと、ここだと思う歯のかみ合わせを依然そうだったであろう高さに直すと、ぴたりと治ったりします。

奥歯にレジンをつめる先生がいます。これはもうほとんど破壊に近い治療だと私は思います。体にどれだけ影響が出ているか全く関心がないからできるのです。恐ろしい限りです。

実際奥歯にレジンを詰められた人はたいてい顎関節症になっています。本人がそれを顎関節症だとわかっていないだけです。

しかし今の日本の歯科医の治療レベルでは、そんなことまじめにかみ合わせに取り組んで考えながら治療している先生は本当にわずかしかいないと思います。歯科の質問ページを見るをたくさんの顎関節症の人が歯の治療後に発症し、相談を寄せているからです。

顎関節症の患者さまの潜在的数

歯の治療の中で、顎関節症で悩んでいる人は非常に多いと思います。しかも自分が顎関節症と気がつかずにいる、潜在的な患者さまを含めるととてつもない数の患者さまが顎関節症で悩んでいることでしょう。

顎関節症の治療は非常に奥が深く、全身との関係を考えずに歯だけを見て治療を行うことは無謀ともいえます。しかし多くの先生が悩み治療法を工夫して顎関節症を治そうとしています。しかしながら私が多くの症例を見てきた感想からすると顎関節症は多くが医原性(医療行為によって引き起こされたもの)であると考えられます。

私が多く見てきた例では、審美治療と称して前歯にかぶせものを何本もいっぺんに入れてしまった場合などに引き起こされることが多い気傾向にあります。前歯をいっぺんにたくさん入れられてしまうことによって顎の運動が急に変えられてしまうからです。

しかし、このような問題を抱えた患者さまか多く来院しているにもかかわらず。かみ合わせに対するきちんとした解明して治療を行おうとする姿勢がない大学教育そのものにも大きな問題があるのではないかと思います。(実際は大学はあくまでも学問を行うところであり、開業医は実際に患者さまを治す場であるという目的の違いがあるかもしれませんが)

残念ながら学問としての顎関節症に関してきちんと取り組んでいる大学はほとんどないと思えます。多くの場合大学病院に顎関節症で紹介されると、低周波の電気をかけられたり、薬物を投与されたり、あるいはハリ治療をされたり、しまいにはカウンセリングをされたりと、まともに歯の治療をしてくれるところはほとんどないと言えます。もちろんだからと言って歯の治療だけで完全に治ると断言しているわけではありません。

顎関節症が、金属を取り除くことで治ると言う人もいらっしゃいますが、それはあくまでも原因の一つでしかありません。金属アレルギーの人や本当に過敏症になっている人にとっては、金属材料もレジンのような樹脂材料も、所詮は異物でしかありません。

ですから確かに取り除くことは治療の一助になることはあります。しかし金属アレルギーではなくかみ合わせそのもにに問題がある場合はそれだけでは治りません。

残念ながら歯の治療には今のところ、異物(人工物)を入れざるを得ないのです。それが現在の歯科治療の実態です。もちろんセラミックのような材料は生体親和性が良く、アレルギーがある人でも比較的受け入れやすいのですが、それでも歯と接着する際にレジンという樹脂(異物)を使用しなければならないので、異物を全く入れないで治療が済むということはありません。

ですから異物を取り除くということは、顎関節症の原因の一つを取り除くことにすぎません。

実際には、虫歯や、根の病気などが原因で顎関節症を起こしていることもありますし、かみ合わせ自体が問題の場合もあります。これらの原因をすべて完全に解決しなければ治療はうまくいきません。

顎関節症を治すからと言って金属を片っぱしから取って白い材料にした挙句、全く顎の違和感や、肩のこり、首の痛みが消えない患者さまを多く知っています。本当にかわいそうです。

顎関節症の治療は、歯に関する治療のすべての集大成のもとに成り立つ治療です。

また、かみ合わせに関係する筋肉、そして最終的には体全体にわたる筋肉のバランスに対する知識が必要です。整体の先生のなかに顎関節症を治療のひとつにあげているのもわかる気がします。体のバランスがかみ合わせを大きな関係があるからです。しかもそのバランズが崩れることによって体のバランス(恒常性の維持)が崩れ、アレルギーなどを引き起こしやすい体になってしまうのです。

金属を取り除くことも必要ですが、恒常性を保てるように体を治すことも重要ではないかと思います。この場合、薬で治すことは難しいでしょう。

健康管理の問題も非常に重要です。顎関節症が治りにくい人の多くは食生活や日常生活にも問題があります。

動物性蛋白質を摂取しすぎの人は、筋肉の緊張が起こりやすく、顎関節症になりやすいです。これらの人は多くが、毎食大量の肉や、チーズ、卵、牛乳などの動物性蛋白質を大量に摂取しています。

これと同時に成人でありながら毎日2500キロカロリーを超えるような高カロリーの食事を毎日しています。

これではアレルギーを引き起こしやすいのは当然といえますが、本人はそのことにほとんど気付いていません。これらの改善も重要な治療の要素といえます。

本音の日本の歯科事情

医院の何にこだわるか?

歯科医院を開業してから9年経ちましたが、開業した後内装工事を2回もしました。その時理想的な歯科医院は一体どんなものだろうとずいぶん悩んだものです。

私の医院は保険診療はほとんどやらなかったので、自由診療を多く手掛ける医院を見てみましたが、アールデコ調の家具をしつらえたり、ユニット周りにガラスを使って贅沢さを出したりさまざまでした。

しかし、そのようなほとんどの医院は見かけ倒しで、治療内容が乏しいことに気づき、自分はそうしない道を選びました。

そもそも、診療室に使う家具には機能性は必要でも、見た目のデザインは百害あって一利なしです。そういうことにこだわる先生に限って治療にはこだわりません。

スタッフがどのように動くのかとか、患者さまの導線、先生の導線、感染予防のための導線を考えると、どうしてもデザインなど関係なくなってきます。

特に最近はやりのスピットン(口をゆすぐところ)がガラスになっているユニットなど、感染の温床で治療機器をあのようなデザインにするメーカーの思考回路を疑います。

私の医院を改装する際も、空気の流れまで計算に入れました。患者さまの歯を削るときに出る切削片細かいものが空気中に浮遊しますし、他の医院で入れられた、いかにも健康に悪そうな薬剤も空気中に飛んでゆきます。

そのような空気をすぐに換気し、しかも院長室やスタッフルーム、待合室には入り込まないような空調の工夫もしてあります。
患者さまも健康になり、スタッフも健康であることが医院には必要だと私は思うのです。

歯科医療本当の内情(2009/12/7)

インプラントは今でも日本では大流行です。もちろん日本で歯科医院が増えすぎて、どうにもならなくなったため、何でもかんでもとにかく儲けになるものは何でも手がける歯科医院が増えてきました。

しかし、実はインプラントはアメリカでは訴訟の嵐、ヨーロッパでも訴訟が多くてリスクを避ける人たちは避けるようになっており、今減少傾向にあるようです。

日本人は根が優しいのか、あまり訴訟にもなりにくいようですし、なっても勝ち目がないか、途中であきらめてしまうことが多いようで、インプラントをやる歯科医師が花盛りです。

また顎関節症の分野にも押し寄せ、ボウリングの玉のようなものを受付に置き、「顎がおかしいと姿勢が狂い、こんなボウリングの玉のように重い頭を支えているから、首がおかしくなってしまう」、と脅して顎の治療をしようとする先生のためのセミナーまであるようです。

しかし、私は数多くの顎関節症の患者さまを診てきましたが、そんな安易なことで治療を始めれるような簡単な治療ではありません。

実際の患者さまは本当に悩みに悩んで治療を決心している人がほとんどで、相当にプレッシャーもかかるため、安易に治療に誘導することなど普通の神経をもった人間ではできません。ある程度直るという確証が得られないと治療しようとする気も起きません。

とにかく今歯科は大変ですから、セラミックからレジンまで審美的な治療を勧めたり、インプラントを勧めたり、大忙しで、患者さまを本当にきちんとじっくり治そうという意思を余裕を持って保持できる先生は少ないのかもしれません。特に莫大な設備投資をしてしまうと(CTなどを入れたりすると)お金がないと回ってゆきません。しかし実際CTスキャンなどインプラントでもしなければ必要ないのですが・・。

ひどい先生になると、インターネットや雑誌でさんざん宣伝しておきながら、「今からの予約ですと2ヶ月待ちです」と平気でいいます。食べ物ならまだしも、治療2ヶ月待ちとなると、かなり厳しいものがあります。せめて応急処置ぐらいはやってほしいものです。

おそらく先生も2ヶ月も待ちが入っていると経営的にも安心できるのではないでしょうか?

私も早くそうなりたいものですが、患者さまのことを考えるとそれはいけないことのような気がします。なぜかちょうどいいぐらいの患者さまの数なので患者さまにもあまり迷惑をかけなくてすんでいるのでほっとしています。

まあ歯科医院の場合、混んでいるのがいいのかどうかというのは必ずしもそうとは言い切れない気もします。

患者さまの立場ではどの先生が自分に最もあっているかなど探しすぎても却って難しいかもしれません。

ただ、ブームに乗っていたり、テレビに出たり、異常にたくさん本を書いたりしている先生はちょっとやめたほうがよいかもしれません。まともな先生がいたためしがなかった気がします。とりあえず、患者さまのためにならない治療を避けながら、しかも自由診療だけで、生活できるだけ、私は恵まれていて、幸せなのかもしれません。

日本の歯科の摩訶不思議

歯科医療の現場は、一般人にとって非常に摩訶不思議な現場だそうです。

たとえば、医療のような場合によっては治療の支障が来るような重要な在庫物品の管理などは、一般企業にとっては死活問題です。車を作っている会社なら、ねじ一本在庫がふそくすれば、経営に大打撃を与えられかねないからです。

しかし、私は歯科医院できちんと在庫管理をしている医院を今まで見たことがありません。今一体どの材料がどのくらいあって、どの材料が不足しそうだから注文の必要があると、完全に把握している人がいないのです。

このような弊害を起こす可能性をISOの審査員から指摘され、私どもは独自の在庫ソフトを作り、これで管理がだいぶやりやすくなりました。ホームページでこのソフトを売ってみようと思い、試しに広告してみましたが、注文はおろか、問い合わせですら2件ぐらいしかありませんでした。本当に不思議な業界で、そのような管理をまじめに考えている人はあまりいないのがとても不思議でした。

やはり歯科は、いろいろな意味でまだ一般の業界に追い付いていないとしみじみ思いました。

入れ歯について2009/11/13

私は入れ歯を作る講座に5年近く在籍していました。しかしその講座で教えてもらった方法で入れ歯は作りません。

なぜならその方法ではかめる入れ歯は作れないからです。結局はアメリカで入れ歯の作り方を習った先生に教えてもらった方法で作っています。

私が大学で見てきた治療では、入れ歯の調整に何日もかかっていました。
入れ歯を入れた当日に短くて30分、長いと1時間かけて入れ歯の歯茎側の調整をしたあと、かみ合わせの調整をやります。

そしてそれから何日かのちに調整をやってゆきます。しかし結局はある程度で我慢しなければならない入れ歯になってしまいます。
ですから患者さまは入れ歯の調整に最低4~5回はかかるものと思っています。

しかし、私が習った入れ歯の作り方は全く違います。
先週も患者さまに入れ歯を入れましたが、一発で調整なく入り、そのあといらしたのは昨日の一週間後でした、一部入れ歯があたっている場所はありましたが、それ以外は全く問題なく、かむのに支障はなかったと言っていました。

本当にかめる入れ歯は、かみ合わせの面を絶対に調整しません。私もよっぽどのことがない限りかみ合わせの面は調整しません。そうでないと今まで入れ歯を作成した工程の意味がなくなるからです。

残念ながら、日本で名人と言われる先生の入れ歯を数々見てきましたが、ほとんどの場合調整に次ぐ調整で、私のように全く無調整で入れられる先生は皆無だと思います。
それには使っている歯とかみ合わせの取り方に秘密があるからです。

矯正専門医の能力とは?2009/11/11

矯正専門医は、矯正治療一筋で勉強をされているという事実を否定はできません。

しかし、残念ながら歯を並べることはうまいと思いますが、考え方に偏りがあるのです。たとえば審美性を重んじるばかりに、ほとんどの患者さまは歯を抜いてしまいます。
また、かみ合わせの位置に関して非常に無頓着です。

矯正治療は歯の並びと、かみ合わせの位置の両方を治さなければなりません。
一口にかみ合わせの位置といっても、そう簡単に決められるものではありません。なぜならかみ合わせの位置は全身の状態を反映しているからです。

背骨が正常でない曲がり方をしていたり、首が歪んでいる人は、当然それを反映したかみ合わせになってしまいます。ですから歪んだ状態でありながら、それで調和のとれたかみ合わせで治療を終わらせるのか、それともそれらのゆがみまで取り除いて、かみ合わせを合わせるかで、目標となるかみ合わせは変わってくるのです。

またかみ合わせが悪いことによって、背中が歪んでしまうこともありますし、首は特にかみ合わせの影響を強く受けるのです。

ですから、かみ合わせと体とは大きな関係を持っているのです。
そう考えると、かみ合わせの位置をきちんと考えないで矯正治療をするということは非常に危険なことだとわかると思います。

矯正専門医の中にもかみ合わせのことを考えている先生もいるかもしれませんが、ここまで考えている先生は少ない気がします。実際私が見てきた専門医で治療を受けた患者さまもかみ合わせがあっていない患者さまはたくさんいらっしゃいました。

かといって、一般歯科で矯正を行っている先生がきちんと考えてやっているかといえばそうとも言えないのが難しいところです。

私が、かみ合わせについて深く考えるようになったのはやはり、自分の出身が高齢者歯科(総義歯を主に作る教室)であったことが大きいと思います。
総入れ歯と、矯正治療は一見何の関係もないように思われますが、実際はとても大きな関係があります。

そもそも入れ歯は、かみ合わせが全くない患者さまに入れるものです。ですから、かみ合わせをきちんと合わせる技術がないと成立しません。入れ歯が合わない理由は実はかみ合わせが合っていないことがほとんどの原因だからです。

一方矯正治療も、かみ合わせが今までとは全く変わってしまう可能性があります。実際に矯正治療を受けた人ならわかると思いますが、かみ合わせは矯正治療初期で分からなくなってしまいます。

つまりどちらも正しいかみ合わせの位置を正確に採得できる技術が必要になるのです。
入れ歯の先生は患者さまから入れ歯が落ちてきてかめないと苦情を言われますから、かめる入れ歯を作るのにかみ合わせに関しては相当工夫しなければならない立場になります。

しかし矯正治療の先生は、よっぽどかみ合わせの位置がずれていない限り、体調不良などの問題を訴える人はいません。

なぜなら、その体調不良が歯が原因なのか本人にも判定が不可能だからです。この日記に私が書いたように、歯が原因で体調がおかしくなるのはしばしばですが、実際はそれを歯を認識することも難しいし、ましてや先生に訴えても、おかしい患者さま扱いされるだけだからで、先生自身の技術不足を認識する先生はほとんどいないと思います。

学会に所属していることは名医のしるし?

歯科医師選びで、出身大学の次に皆さんが判断材料にするのが、所属学会だったり、講習会の出席だったり、あるいは認定医の有無などではないでしょうか?

しかし、出身大学はある程度当てになる場合もありますが(やはり偏差値の高い大学出身の先生は頭の良い先生がいる確率も高いので、治療のときものを考えて行う先生の確率が高いという意味で、決して必ず腕が良い先生にであるというわけではないのです)、また多くの学会に所属していることや、講習会の多く出ていることも、技術があることとは、患者さまが思っているほど関係はありません。

学会はお金さえ出せばだれでも会員になれますし、実情は歯科関係の学会のほとんどがお祭り騒ぎで、くだらないものばかりです。

私も臨床系の学会にいくつか所属していましたが、あまりのばかばかしさのため、大学院にいるときだけ所属して(教授の手前辞めることができない)院卒業後はすぐに脱会しました。一応勉強する気はある先生なのかな?といった程度に思っておいた方がよいかもしれません。

また、講習会に頻繁に出ているから技術に熱心な先生と思うのも早計です。
本当にためになる講習会は年に何回もありませんし、講習会の中身のうち本当に臨床で使えるものがわずかしかないのは講習会に行ったことがある先生にとっては当たり前のことでしょう。なかには、講習している先生の患者さまが、実は全然治っていなかったりといった、矛盾を抱えていることも意外に多いのです。

この事実は、講習会で教わったとおりに治療してゆくと治らない患者さまがたくさんいるので、まじめに治療をしている先生ほど、その事実を理解し、落胆することになるようです。

講習している先生の中にはわざと技術の肝を教えない人もいるくらいです。
ですから講習会も多く出席していれば良いというものでもありません。

一番困るのが日本の認定医制度です。受からないほど難しい試験があるわけではないので、学会に何年か所属し、症例を何例か出していれば、その治療レベルがどんなものでも、一応誰でも認定医は取れてしまいます。実際認定医を指導する指導医さえ、今は技術がない人が多く、指導医の審査をしている先生も悩んでしまっていると聞いたことがあります。

実際認定医が治療した患者さまを私がやり直すなんてことも多くあるので実際はあてにはなりません。
こんな事実知ってしまうと、ますます歯医者選びに悩んでしまうのではないでしょうか(すみません)?

何しろ私たちですら、どの歯医者に見てもらえば良いか悩むほど歯科医選びは難しいのです。

お医者さんも宣伝の時代

今、インターネットによる広告の自由化が進み、ついにお医者さんも宣伝しなければなかなか経営を成り立たせるのが難しい時代になってきているようです。歯科もこれだけ競争が激しいと、自分の医院を少しでも売り込むことが必要になってきています。

このホームページも一種の売り込みになっていることは否めません。しかし、私自身の思いは、患者さまが少しでも正しい知識を持って医者選びを行ってくれることが最も良いことだと思っています。

もちろん自分の医院に患者さまが集まってくれるのは大変ありがたいことです。しかし歯科医療は残念ながら自分で治療できる患者さまの数に限界があります。すなわち多く来てくれればよいというものでもありません。

きちんと患者さまの予定の範囲内で少なくとも週一回ぐらいは予約が取れることを前提に考えると、そう多くの患者さまを集めても治療上意味がなくなることは明白です。
それを考えると、患者さまとドクターとは一種の縁で結ばれているものと考えても良いのではないでしょうか?
アメリカでは一生に歯科医が治療できる人の数は多くても3000人と言われており、自分の治療ができる範囲は限られるというのが当然という考え方があるようです。

インターネットの発達のおかげで、情報が得やすくなり、今までは原因不明のまま治療してもらえなかった患者さまも治療ができる先生に出会える機会が昔より増えたというのは朗報でしょう。
しかし、インターネットが、メディアと同じような使われ方をし始めていることは非常に悲しむべきことと危惧しています。

お金ばかりが先行するメディアと同じような雰囲気がインターネットにも押し寄せているのがよくわかります。そしてその手口もさらに巧妙になっているので、相手に会ってみるまでは本物の先生かどうかすら、わかることもできません。

本当の名医との出会いは、実際会ってみて、そして治療による効果が表れているかを確かめてから判断するのが最も良いことなのでしょう、もちろん本人の直感も大切ですが・・。

医者選びは本当に難しい

医者選びは本当に難しい、一体どこが自分にとって良いのか、調べても簡単にわかるものではありません。

食べ物屋では、一度食べてみて、まずかったらやめればいいだけのことですが、医者はかかったら最後までかからないといけないし、どこまでが治ったのか判断も難しい。

体が敏感な人は、駄目な医者はすぐにわかるのです。なぜなら全く改善しないからです。
しかし、少し体が鈍感な人や、そんなもんだろうと考えている人は、相手が技術がない医者でもわからないでかかり続けるのです。

ここから私の医者選びの体験です。

ほんとに具合が悪くて苦しんでいる人は一体どこで診てもらえばいいの?とおもいますが、いい病院にかかれるかどうかは、その人の運次第なんてことになってしまいます。

運が良ければ何軒も行かないで、良い医者に出会えるし、運が悪ければ、同じような誤った診断を受け続け、薬ずけにされ、どうにもならなくなります。

私は運がいいのか、それとも医者の選び方が良かったのか、今まで、たいてい良い病院にかかってきました、中には医者の技術を疑い、二度と行かなくなった医院もありましたが。私が、一番初めに苦労したのは、はしかにかかったときです。このときはさすがにお尻にでっかい注射を打ってもらって回復しました。感染症は薬がよく効きます。これは薬で治るよい例ではないかと思います。

次に苦しんだのは浪人の時に、気力や根気がなくなり、「このまま模試、さらには本試験も受けられなくなるのではないか」と悩んだ時期でした。

一種の鬱です。

体がだるく何もする気がおきません、病院に行くと熱などを測られた後、「精神的重圧から来る、ストレスが原因で自分で乗り切るしかない」と言われ、薬も全く出されませんでした。

私が19ぐらいのころだったので、当時は鬱なども余りし知られていない時期だったのですが、このとき薬を出されず、30分ぐらいの診察に診療費もほとんど請求されませんでした。

今考えると、この先生は本当に良い先生だったと思います。ふつうは薬ぐらい出して保険請求するのが当たり前ですが、おそらく私のためにならないと判断して出さなかったのでしょう。
そもそも薬で治るのは急性の疾患だけで、たとえば、感染症、急激な血圧低下、急性アレルギーショックなど、ほっておけばすぐ死んでしまうものです。それ以外の病気に薬を使っても根本を治すことはできないので意味がない気がします。

このあと、一番困ったのが、大学6年生の時、急におなかの調子が悪くなり、下痢と、腹痛、そして、背中にアトピー用の症状が出てきたときです。
このときは、その症状が出る前に少し飲みすぎていたので、飲酒のせいと、年齢のせいだとばっかり思っていました。

お酒を飲むと、翌日下痢をしたり、背中に、発疹が出たりするので、お酒を飲むことはそれ以来ほとんどなくなりました。(付き合い程度)
このときに、2件ほどの医院に通いましたが、いずれも胃薬と、背中に、ステロイド入りに軟膏を渡されました。

これらの薬を使ってもあまり改善しないので、そのうちに薬は使わなくなってしまいました。
また、35才を超えたことから、首がしょっちゅう痛くなりました。ある日、娘を肩車した瞬間に首が動かなくなり、知り合いの医院で注射を打って治してもらいましたが、その首の痛みも良くなることは決してありませんでした。

そのうち、季節的に鬱状態になるようになってきました。
春先と、夏の終わりが多いのです。1ヶ月近くは続くのですが、治ると全く問題なく活力も出てきます。
自分はどうしてこんな風になるのか不思議でしたし、このまま歯科医院を続けてゆくことができるのかかなり心配になりました。

そんな時、たまたま脚の肉離れを経験し、整体の医院に通うようになりました。整体で体全身のコリをとってゆくと、季節的な鬱症状はなくなってきたのですが、首の痛みだけがどうしても取れません。

結局3年近く通い、体の調子は良くなってきたのですが、どうしても首の痛みだけは消えず、このまま整体に通ってももしかして治らないかもと思うようになりました。

そんな時期に昔からやってみたかった矯正治療をそろそろ始めようと思うようになりました。少しうつ状態になるのも脱し、活力がわいてきたのと、白須賀先生に出会ってから、白須賀法を使えば、自分のような難しい成人矯正でもある程度うまくいきそうな気がしたからです。

ブラケットをつけて3ヶ月後、突然顎が前に出てきました、つまりかみ合わせの位置が全く変わってしまったのです。
自分で鏡を見て愕然としました。顎が右前に飛び出して、志村けんの「アイーン」をやっているようなかみ合わせになってしまったのです。

正直言ってこのときは相当焦りました。

それから気づくようになったのですが、かみ合わせのヅレは数ミクロンといったようなレベルでないことがほとんどなのです。

私が今までかなりたくさんの患者さまを見てきましたが、おおむね6ミリから7ミリ、ひどい場合は10ミリ以上もずれています。もちろんかみ合わせの調整をすればある程度良くなる場合もありますが、ほとんどは矯正でもしない限り治すことができません。

いや、矯正治療でも相当難しいでしょう。

私自身矯正治療を自分でやってもいて思ったのですが、首の痛みや、腹痛、背中のアトピー性の湿疹、これらすべてが、かみ合わせのずれが原因でした。

なぜならかみ合わせが治ることによって、どんどんそれらの症状が改善してきたからです。
このような経験からふと、自分が大学6年生の時に歯の治療を3つ上の先輩にやってもらったことを思い出しました。

当時の3つ上の先輩ですから、一生懸命やっても所詮技術は知れたもので、違和感が残ったままかぶせ物を入れられた記憶がよみがえりました。よく考えてみたら、急に下痢したり、背中に湿疹ができ始めたのも、この時期と完全に一致します。

先輩の治療が悪かったとは言いませんが、それがトリガーとなって、体調を崩したことは紛れもない事実でしょう。

自分の体で顎関節症の恐ろしさを知ってしまった私は、患者さまの歯を簡単に治療してかぶせたりすることは絶対しなくなりました。当たり前です、その苦しさをよく知っているからです。
私がこうしてホームページで啓蒙活動をしているのも、自分がひどい目にあったからですし、自分が治ったからにほかなりません。

日本でインプラントがはやるわけ(2009/10/9)

最近どの歯科医院の看板を見ても、インプラントが必ず掲げられています。なぜこんなにもインプラントがはやるのでしょう?

個人的には、入れ歯でも十分対応可能だと思いますが、インプラントにすれば、入れ歯のように、かみ合わせときちんとしていなくても、落ちたり、歯茎が痛くなったりしないので、非常にやりやすい点が挙げられます。つまり自分にかみ合わせの技術がなくても治療が可能だからです。

一時期、入れ歯に磁石を入れるというのがはやりましたが、あれもかみ合わせが合っていない入れ歯を残っている歯に磁力でくっつけることによって安定させているのです。所詮は付け焼刃です。かみ合わせが合っている入れ歯は、自然にくっついて離れなくなります。

それより、もっと楽にうまくいく方法はないかと思い付いたのがインプラントではないかと思います。
私も本当の意味でのかみ合わせの難しさを理解してきたのは最近ですが、かみ合わせが合うということは体とのバランスも同時に保つための重要なものです。

つまりインプラントを標榜しているほとんどの先生が、この最も重要な問題を探求することなく、安易にお金を稼ぐことに向かっているとしか思えません。

試しにインプラントをやっている先生に、一体どういったかみ合わせが体にとって良いのか聞いてみてください、ほとんど答えられないと思います。

それが答えられる先生ならインプラントを進んでやろうとは思わないはずです。

ですから、インプラントを打たれて廃人同様になる人がたくさんいるのです。インプラントを打っている先生は、自分こそ廃人になる患者さまが出ないことを願いながらインプラントを打っていますが、いざそのような患者さまが出てしまうと、運が悪かったといって通り過ぎようとします。しかし運が悪かったのはそのような先生を選んでしまった患者さまです。

最近では歯科でもコピーライターが書いたのではないかと思うほどよさを売り込むホームページが次々現れ、うかうかしていると、物事の本質を見抜けず簡単にだまされてしまうでしょう。
私の個人的意見では、インプラントは異物です。しかも生身の人間の骨に打ち込んでいるので、常に生体にストレスを与え続ける存在となります。つまり、寄生虫よりたちの悪い骨の中にもぐりこんだ異物といえます。

この異物に力をかけ続ければ、生体はストレスを感じ筋肉は異常に収縮し全体の骨格が歪んでゆく、それがインプラントで廃人になるメカニズムです。
銃で撃たれた弾丸が骨に刺さって皮膚の上に一部露出しています。その上から圧力をかけたら一体どうなるでしょう。たとえ消毒され、生体親和性の高い材料で、麻酔下で丁寧に打ち込んだとしてもです。

擁護する気はないのですが、確かに場合によってインプラントがかみ合わせを支えて良い結果を得る場合もあることは事実です、しかし、過大な力がかかりすぎてインプラント体上部の構造が破壊してくることがあるようです。顎の骨にそれだけの力がかかっていると思うと恐怖です。
本来は、生体に出来るだけ負担のない方法で治療するすべはないでしょうか?またうまくいかなくてもうまくいくまで努力すべきだと思います。

患者さまもそのような医院を生き残らせてしまっている、責任があると思います。
しかし、インターネットの時代になっても、いいことしか書かないので、本当の意味での正論の情報を得るのは難しいのですが・・。

週刊誌も、雑誌も、そしてポータルサイトも、私が知っている限り、編集したり、取材をしたりしている人はそのような真実をうすうす気付いています。「先生と5分も話せば、その先生がどんなことを考えて治療をしているかわかる」と言っていたこと聞いたことがあるからです。

しかし、「お金にならないので、正論を記事にはあまりできない」と言っていました。正論を言ってもだれもお金を出してくれないし、却ってメーカーから圧力をかけられることが多いからでしょう。

彼らも自分たちの生活があるから仕方ないのでしょう。
仕事としては面白いとは言えないでしょうが・・。
何が真実なのか、言葉やきれいな映像に騙されず自分の心で物事の本質を考えてみればおのずとわかると思うのですが・・。

本音の日本の歯科事情(2)(2009/10/8)

私が1980年代にアメリカで実際行われている治療を見たとき、落雷を受けたようなショックを感じたことはすでに私の生い立ちのところで書きました。

日本とアメリカの歯科医の圧倒的な違いは、先生の倫理感です。日本の先生は審美的であればよいとか、患者さまが望めばサービスに徹するといった、アメリカの先生がまったく考えもしない行動をとります。患者にとって何が本当に大切なのかを考える思いはアメリカ人の先生のほうがヅッと上だと思います。

アメリカでアマルガムが頻繁に治療に使われている理由にもそんな点が理由です。アマルガムは有害だと日本の先生で言い放つ先生がいます。しかし、実際はインプラントでかみ合わせをおかしくされた人や、矯正治療を失敗して体調がおかしくなった人や、奥歯にレジンを詰められてかみ合わせから来る顎関節症になった人と比べると、アマルガムで問題になる人は比較にならないほど少ないです

実際は、インプラントを入れられて廃人同様になった人を何人も知っています。
審美歯科治療で耳まで聞こえなくなった人も何人もいます。
しかしアマルガムでそこまでひどくなった人は聞いたことがないし、あっても金属アレルギーぐらいです。

アマルガムは水銀も入っているし、白くないし、イメージは必ずしも良いとは言えませんが、アメリカの先生はまずこの材料を使います。その理由は、患者さまにとって最も良い材料だと知っているからです。歯の削る量を最小にし、かみ合わせを安定させるからです。

ですから、アメリカでは今でも歯科医師免許の更新試験にアマルガム充填を課しています。
アマルガム充填は歯科治療の中でも最も技術を必要とします。その中に、虫歯を取り除く技術と、削った歯の形態を整える技術(アマルガムは接着力が低いので、きちんとした形を与えないとすぐに外れてしまう)

そしてかみ合わせの面の形態付与(つまり歯の解剖学的形を与えること)ができなければ治療がうまくいきません。しかもアメリカのアマルガムは(日本製のものとは全く強度や操作性が異なる)おおむね3分程度で固まってしまうので、相当手早くやらなければなしません。
この点が技術を学校できちんと教えない日本で敬遠される理由の一つかもしれません。

本音の日本の歯科事情

今まで私が今まで700人ぐらい患者さまを治療をしてみて虫歯がとり残されている確率は低くなかったと思います(虫歯をきちんと取り除いてくれる先生にかかっていれば転院する必要もないでしょう)。ほとんどの治療で、虫歯の取り残しが確認されました。
しかし先生の中には時間をかけてきちんと虫歯を取り除いている先生もいらっしゃいます。

1. 虫歯を取る際、必ずウ食検知液を使用している。
2. 拡大鏡(ルーペ)や顕微鏡を使って治療をしている。
3. 治療部位が見えやすくする努力をしている(ラバーダムの使用など)
4. 無菌的な処置の徹底(器具を滅菌する、材料の滅菌管理等)

このようなことが、虫歯を真剣にとる先生の特徴と言えます。

当医院の取組み

当医院では虫歯の治療の角度を上げるために、以下のような取り組みをしています。

1. 虫歯治療の際も必ずラバーダム防湿を行う(唾液の侵入を防ぐ)
2. 虫歯を除去した後、洗浄に強酸性水を使用して消毒を十分に行う(細菌感染を起こす確率を減らす)
3. 虫歯は取り残しがないか検知液とルーペを用いて確認を行う(虫歯が確実に取り除けているか確認する)
4. 神経に近い虫歯にはMTAを用いる(神経に対して施害性の低い材料で神経周囲を覆う)
5. 患者さまの体質に応じて、生体親和性の高い材料を用いる。(金属アレルギーや、樹脂に対する過敏症のある方には注意を要する)

いずれも歯科医院で行うのが当たり前のことのように感じますが、実際はほとんどの歯科医院で行われていないのが事実です。日本では実際にすべての症例にラバーダムを必ずかける医院は数件もありませんし、虫歯を取った後に歯をきちんと消毒する医院もあまり聞いたことがありません。また神経に近い部分を材料で覆う場合も、必ず滅菌した器具をその場で出して使用しないと、細菌を神経の近くに置くようなもので、経過が決して良くありません。
これらのことをきちんと行うことは意外に手間のかかる難しいことで、スタッフの協力が欠かせません。

感染について

日本の歯科は感染症の宝庫

日本の歯科は先進国でもまれに見るほど不潔です。
これらはみな保険制度とそれをもとにした歯科治療が原因です。

つい最近までC型肝炎訴訟が話題になっていました。日本中で250万にから350万人を超える、肝炎の患者さまがおり、またB型肝炎を含めると500万人を超えるほどの肝炎患者さまが実際いると思います。

その患者さまも歯医者さんに通っているのです。実際確率的には1/20~1/30程度の確率なので、1日に30人診療している歯科医院では一人ぐらいは来院している計算になります。今でも歯科医院で手袋の使い回しやタービン、エンジンなどを滅菌せずに使いまわしている事実は非常に危険です。知らない間に感染していた患者さまがいることも多く聞きます。

先日アメリカの歯科医院を見学してきましたが、タービン、エンジンはもちろん、機械にはすべてビニールがかけられ、治療ごとに交換されていました。アメリカでは感染予防の法的な義務があるようで、きちんと守られないと罰せられるようです。

われわれも安心して歯科にかかれるようになるには法制化が必要でしょう。(当然コストの問題も避けて通れませんが・・。)これらの現実は、日本に旅行する際は歯医者に絶対に行ってはいけないと、警告する海外の旅行誌もあるぐらいです。感染予防についてキチンとされているか患者さまが判断しやすい部分をいくつかあげましょう。

1. ユニットのタービン、エンジンが刺さったままになっていないか?・・・タービン、エンジンを滅菌するためには一度はずして、洗浄し(クワトロケアー)、それからオートクレーブにかけることが望ましい)

2. ドクターは患者さまごとに手袋を交換しているか?・・・そのためには大量のグローブを購入しておかなければならないし、ごみも大量にでる(グローブの使い回しはよくない)

3. 石膏模型の管理はきちんとされているか?・・・・・技工物を外注している場合、技工物にバクテリアやウイルスが付いてくることがある。また印象(型)を取った後は必ず良く洗浄し(これは水でもかまわない)、抗菌性のある水で練った石膏を注ぐ(5.患者さまの印象の管理参照今のところアクサTBS錠が有効)必要があります。

4. ユニットの使われる水の管理・・・ユニットには、強酸性水やICXなどの抗菌性あるいは洗浄能力を持った水を流しておくとよい。(4.ユニットの水の管理参照)ユニット内に流す水が水道水の場合、中のチューブに必ず水カビが生えてしまいます。(歯科医院によっては滅菌水を流せるシステムになっているところもある)。これらのシステムはすでにアメリカのユニットでは標準となっており、このようなシステムを付けることができない日本製のユニットはアメリカでは全く売れていない。唯一タカラのユニットのみ対応)

5. ユニットの所定の部分にビニールがかかっているか?・・今のところ感染に対する有効な方法は、ユニットにビニールなどをかけて、それを毎回廃棄することです。消毒薬で毎回拭いても良いが、手間がかかる。一方ビニールをかけるのはコストとビニールの無駄が出る。

6. 歯を削るバーや、根の治療のファイル類がきちんと毎回滅菌、消毒されているか?・・根の治療に使用するファイルは清潔なものでないと細菌を根の中に押し込むようなもので治療の経過を悪くする原因である。器具の滅菌

これらをよく理解してから歯科医院を見てみると、必ず歯科医院で行われていなければならないことのほとんどが行われないまま治療がおこなわれている場合が多々あると思います。しかしこれはキチンとした指導体制がしけない保健所の問題や、評価自体に問題のある保険点数、それに大学できちんとした教育をしていないといった点に、大きな問題があることは紛れもない事実でしょう。食品に対する安全性にあれほど敏感な日本人が、感染に無頓着なのは一種の驚きに値します。

今後歯科治療が原因で起こった感染症(B型肝炎、C型肝炎)などが社会問題化する可能性も否定できません。ちなみに保険制度は歯科における混合診療を制限する傾向にあり、感染予防費という名目で費用を患者さまからいただこうとすると、保険医の停止などの処分をされかねず、保険診療ができないことは歯科医として致命的なことから、したくても感染予防が十分できないといった一面もあり、必ずしも歯科医の側だけの責任ともいえないと思います(日本の治療費はアメリカの1/3~1/20程度で感染予防を十分に行えるレベルにない)。

もし歯科医が感染予防をきちんとするために保険をやらなくなったら、次の日から患者さまは一人も来てくれなくなり、病院は一年も経営がもたないでしょう。このような矛盾を一日も早くなくすべきだと私は思います。

小児矯正のかんどころ

子供の矯正治療は非常に重要です

歯は非常に大切な臓器です。ものをかむ以外に体全体のバランスもとる機能が顎にはあるのです。

矯正治療は、見た目のきれいさも重要ですが、それより、かみ合わせの位置が非常に重要です。最近のお子さんは小学校ですでにかみ合わせがくるっていたり、かみ合わせの面がゆがんでいたりします。
そのまま放置すると、女性では35歳ごろから、男性では40歳ごろから体調の変化が表れてくる可能性があるのです。

その歪みが、どんどん蓄積してゆくと、取り除くのに相当時間がかかることになります。

ですから、できる限り、歪みは早いタイミングで取り除いてあげる必要があるわけです。

また当医院では、レントゲン分析で非常に簡単に左右の歪みや、ひずみを調べる法等があります。

下にその例をお示しいたします。

またデーモンブラケットを使っても抜歯症例に近い患者さまを治療するには時間がかかり、1年以内で終わることは今のテクノロジーを使ってもまだまだ難しいといえます。

ムーシールドについて

現在、用いられている子供用の矯正装置で最も有用と思われるのがムーシールドです。
ムーシールドは、3歳ぐらいから使用することができ、しかも骨格性の受け口などの治療にも圧倒的な効果を得ることができます。


当医院でも積極的にお勧めしております。

子供の矯正と健康

親御さんは、子供の歯並びを良くしてあげようと、矯正治療をさせますが、矯正治療には歯並びを良くするだけではない効果があります。たとえば「姿勢」これは一見歯とは何の関係もないように感じますが、実は歯と姿勢とは非常に密接な関係があります。体が傾いていたり。片方の肩が上がっていたりするのは多くはかみ合わせに問題があることが原因となっています。かみ合わせが奥に押し込まれると、首が必ずといってよいほど緊張してきます。これによって、最近よく言われるストレートネックになっているお子さんが少なくありません。ストレートネックになったお子さんはよく首の痛みや、肩こりなどを訴えます。これはストレートネックによって首や肩の緊張が常に取れないため、起こったことです。この首の問題は次第に腰にまで影響を与え、ひどい場合は比較的若い時期から腰痛などを訴える人になってしまいます。
これらの悪い状態も、かみ合わせ治すことによってほとんどが改善することが多い気がします。
子供の歯並びとその治療方法はそれぞれ違う

1.出っ歯の治療・・出っ歯のお子さんは日本人には割と多いと思います。この場合バイオネーターという装置を用いてお子さんのかみ合わせの癖を取り除いてゆきます。この装置で出っ歯の9割がた治るのですが、最後のかみ合わせが完全になりません。それを治してゆくのにブラケットを用いた方法がつかわれます。バイオネーターはおおむね半年程度で効果が表れ、出っ歯の感じがなくなります。バイオネーターを前もって使っておくと、ブラケットの矯正治療も早く終わります(1年ぐらい早まる)。ただしバイオネーターは起きている時も寝ている時もかなり長い時間しておかないと効果が出ません。小学生の高学年から中学生あたりで始めると効果が望めます、高校になると少し使にくくなくなる治療方法です

2.受け口である・・受け口は早い場合は3歳ぐらいで、なっている子がいます。この場合ムーシールドという装置を使うと改善が可能です。この装置もおもちゃのように長時間お口の中に入れておく必要があります。

3.顔が左右非対称・・・最近このようなタイプの患者さまが増えています。子供は環境の影響を受けやすく、精神的ストレスや、生まれつき持った骨格の不均衡(骨格が不均衡というわけではなく、筋肉などのバランスが均一でないため、姿勢などが左右でアンバランスになっている)で顔や体が歪んでいる場合があります。このような場合は、比較的早い時期にムーシールドで改善し、最後にブラケットをつけて矯正治療を行うとよいでしょう。

いずれの場合も、大人の顎関節症の患者さまを数多く治療してきた経験から言うと、かみ合わせの不調は絶対子供の時期の治しておくのが良いということです。子供のずれは比較的容易に治せますが、大人のずれは治療がかなり難しい傾向にあります。また早い時期に治すと、その子の将来も開けてきます。かみ合わせのずれは、集中力の減退の原因だったり、筋肉に異常な緊張を生んだりして、思わぬハンディキャップを与えてしまうことになりかねません。

小児矯正のメリットとデメリット

小児矯正のメリット

1. 歯だけでなく、骨格の成長も期待できるので、成人矯正と比べると、治療が行いやすいです。
2. 上の顎や、下の顎を矯正することで拡大すると、呼吸が楽になったり、鼻が通るようになり、健康な体を得ることができます。
3. 歯が動きやすく、後戻りも起こしにくいです。

小児矯正のデメリット

1. 歯が良く磨けないと虫歯になってしまう。
2. 場合によっては治療期間が長くなってしまうことがある。(一番奥の歯が生えてくるの待つため)
3. 器具をしているのが、異物感があってつらい。

子供の矯正治療では、メリットに書きましたように、「鼻がいつも詰まっている」。「集中力がない」とか、「風を引きやすい」などの思いもかけないことが歯が原因だったりします。歯を治すことによって、どのような総合的な効果が現れるかも、診断の時に具体的に説明いたします。
ちなみに、小さい時の誤ったかみ合わせは、将来にわたって体に影響を与え続けます。
私の場合も、かみ合わせが悪かったために肩コリや首の痛みに悩まされていましたが、歯を治すことによって改善してきました。自分でもまさか歯が原因であったとは思いもしませんでした。かわいいお子様が治るのに治してあげないのは非常にもったいないと思います。
拡大床や機能装置を小さい時期から入れてあげると、のちの矯正が非常に楽になります。
矯正治療をやりやすくするためにも、早い時期に診断をして、どのような装置が適切か検討してもらうととよいと思います。
実際にどのような時期に、どのような装置が適切なのかは、歯の状況によって変わるからです。

患者さまの声

当医院で治療を受けられた方の声を載せております。診療を受ける前に御参考下さい。

患者さまの声01
患者さまの声02

雑誌の掲載

当院は雑誌にも載せて頂きました。主なものです。

トリニティー 女の歯学(vol.18)
2006年春版バックナンバーはこちら http://www.el-aura.com

トリニティー 女の歯学この本では、歯が原因で様々なことが起こることが載っています。金属アレルギーで歯の詰め物でアトピーになってしまった人。またかみ合わせが悪くて身体の調子が悪くなってしまった人などが出てきて、歯の治療がいかに大切かわかる内容になっています。
個人的には、"O―リングテスト"などちょっと怪しいことを治療に取り入れている先生も出てきますが、かなり、よく調べられている内容で治療の詳細と治療法の賛否両論について書かれています。
雑誌の編集長だったと思いますが、歯で非常に苦労したので、歯の特集号を作らせたみたいです。
雑誌自体はあまり知られていませんが、割と面白い雑誌だと思います。

トリニティー 女の歯学02突然編集の人から電話がかかってきて、「歯の特集をやるので取材させて欲しい」といわれ、「(広告費に)一体、いくら払うのですか」と聞くと、「お金は要らないし、普通の先生と反対意見も欲しいので、ぜひ取材させて欲しい」といわれ、複雑な気持ちではあったものの、取材を受けることにしました。
歯の根の治療の重要性についてと、かみ合わせについて、それから歯に金属をつめることが別に問題あることではないという内容のことを話したかと思います。当時まだ顕微鏡のある歯科医院は珍しかったので、顕微鏡の写真を使おうということになりました。取材にいらした方の歯を顕微鏡で見てみたら恐ろしいことになっているのが見え、その方も絶句していた記憶があります。
しかし結局、顕微鏡を使って撮影した写真はボツになり、代わりに、ラバーダムの写真と(右下)、金属アレルギーのキットの写真だけが採用になりました。結構いろんなことを話したつもりでしたが、載ったのは、「金属を使う治療は決して悪い治療ではないという意見もある」といった内容ぐらいでした。今でも歯の長期間のもちを考えると、詰め物はプラスチックやジルコニアより、金属の方が絶対良いと思います。(金属アレルギーの人はそんなに多くない・・金属アレルギーのページ参照)将来は歯の色と同じ材料のジルコニアなどももっと良くなってくると思いますが・・・。

雑誌の掲載
一般の人にとって、歯医者さんは選ぶのが難しいということで、良い歯医者さんの選び方を匿名ということを条件に書かせていただきました。今と状況は多少変わってしまっていますが、当時の良い歯医者さんとあまり好ましくない歯医者さんの選び方について書いたものです。
今では自由診療で治療をしている歯医者さんも多くなり、自己責任で歯医者さんを選ぶという考えも患者さまにだいぶ強くなってきたと思います。
患者さまの代表も書いていますが、結局「患者さまの知識不足が、歯科医院選びの失敗の一番大きな原因である」と結んでいます。わたしの経験ですと、切羽詰まらないと良い歯科医院を探さないのに、良い歯科医院など、めったにないので大変です。(都内でも本当にまともなのは数件、名前が売れている歯科医院ほど危ない)

ISO9001の取得実績(2004年~2015年まで)

ISO9001規格2004年取得
当医院は2004年~2015年までISO9001の規格を取得しておりました。2015年で審査を受けることをやめ、現在はエチカマネジメントシステムとして、ISO9001の規格を超えた、経営や固有技術の内容にまで踏み込んだマネジメントシステムとして、新たに生まれ変わりました。

ISO9001とは?
ISO9001とは、製造業から始まった品質管理の基準です。この基準を適切に運用することによって、一定の品質基準をクリアーした製品を生産できることから、国際的に広がってきました。

現在はサービス業にも広がり始めており、サービスの質、歯科では治療技術の提供を一定レベルに保つための取り組みとして運用されています。
残念ながらまだ歯科業界で取得している医院は非常に少ない状況です。

取得にあたり、審査は大変厳しいのですが、歯科医療サービスが一定の質を持って提供できると自信がもてる有意義なものです。当院ではISO9001取得によって以下のような改善が得られました。


1)器具・機械類の効率的な配置のための内装工事(2006年改装時、2009年移転時)
2)セファロ付きパノラマレントゲン導入(2009年4月)
3)ファインオキサーが作成する、強酸性水の効力の管理をするため、毎日pHと塩素レベルが基準レベルを満たしているか測定。(2009年確立)
4)材料、器具などのマニュアルを常に即座に参照できる体制、薬剤アレルギーや、器具の不具合などに対して、スピーディーに対応することが可能。(2009年完成)
5)患者様全員にメインテナンスシステムを導入(2010年)
6)自費カルテシステムによる会計管理と予約システムの構築(2010年完成)
7)世界標準の滅菌器LISA(滅菌レベル、クラスB)の導入(2010年導入)
8)レントゲンデジタル化による、患者さんデータの管理簡便化と、分析のスピーディー化(2010年導入)
9)4ハンドシステムによる治療の完全導入(2010年)
10)日本で発売される各種薬剤における危険確認と、危険な薬剤の排除(2011年)
11)不測の故障事態に備えた予備バキューム、予備のコンプレッサーの設置(2013年)
12)ルーペの不具合に備えた予備ルーペの準備(2013年)
13)滅菌器不具合に備えた予備滅菌器LISAを追加購入(2013年)、また専用棚と、IMSラップ用の棚の作成(2013年)
14)IMS(IMSとは治療内容ごとに、1つのキットで必要なすべての治療器具をまとめた器具セットのこと)導入により、器具の洗浄時の危険回避、作業の簡便化、および、ピッキング業務(足りない器具をその都度補充すること)をなくすシステムの導入(2013年)
15)在庫管理プログラム(当医院オリジナル)導入による、在庫管理、現在もプログラムを改良中(2013年完成)
16)TUB SYSTEM(治療内容別に使用する材料を入れたTUBを用意し、治療ごとの準備の動きを最小限にする)の構築および、TUB SYSTEMが効率よく行えるよう、棚の作り直し。(2013年)
17)画像解析の精度を高めるためCTスキャンの導入(2014年1月)
18)酸性水生成器の不慮の事態に備え、手洗い場の改装と、酸性水生成器の予備の購入(2014年2月)
19)受付の動線および、サーバーの配置を変え、作業効率を改善するための受付およびスタッフルームの改装(2014年8月)
20)治療効率の向上のため、タービン、エンジン、プロフィージェットの予備機器を購入(2015年2月)


などです。当医院ではすでに多数のマニュアルが存在し、そのマニュアルに従ってアシスタントが行われるため、常に最高レベルの診療を維持できるシステムとなっています。

これはトヨタなど、製造業の品質管理システムを医療の質維持システムとして流用したもので、これにより、非常に少ない修復物の脱落率と、トラブルの減少を実現しており、患者さまからも高い評価をいただいております。

2009年12月16日

過去記事院長紹介

院長紹介

お電話にて御相談ください!(コンタクト)

まずは、お電話にて患者さまの「お悩み・ご希望」をお聞かせください。
当院を受診されるされる患者さまは、ほとんどが「歯で真剣にお悩みの方」です。

当医院のスタッフは皆「歯で悩んだ、当院の治療経験者!」「悩みを乗り越えてきた一人の患者さん」でもあるのです。
当院の技術レベル、治療法、そして結果も体験してきたからこそ、患者さまの本当の不安を理解し、答えることができるのです。

即答できない質問は院長に取り次ぐか、おりかえさせていただきます。曖昧なままにはしません。

診察をご希望の方は、お電話の前に「今までの治療の経緯」、「歯でお悩みのこと」、「ご希望の治療法」をおまとめの上、ご相談のお電話をおかけください。ご相談内容を確認後、治療で改善が見込める場合、診察のご予約を承らさせて頂きます。(尚当医院は自由診療のみの歯科医院となっております)

また当医院では通院中の皆様が気持ちよくスムーズに治療をお受けいただけるために事前に御了承いただく注意事項がございます。必ず事前に御確認のうえ御来院頂きます様お願い申し上げます。
下へ

2009年12月15日

精密検査(インスペクション)

当医院で初めに行う検査は以下のものです。DSC_0190_DE.JPG 料金は、感染予防費2,000円(税抜)、検査料金8,000円(税抜)合わせまして10,000円(税抜)となります。

「現在の状態と、どのような治療をご希望か?」をお聞かせていただきます。
検査ををスムーズにさせていただくために、当医院の診療方針等を「診察ご希望の方へ」にてあらかじめご確認の上、御来院頂きますようお願い申し上げます。



1. 口腔内診査(虫歯および治療場所の確認)、顎周囲、頭、首、肩の触診 2. 上下の歯型 3. CTレントゲン撮影 4. お口の写真、および顔写真 こうした検査を通して ●虫歯 ●根の病気 ●歯周病 ●かみ合わせの不正 の確認をします。 また、実際の不定愁訴等でお悩みの方は、 ●トリガーポイントのチェックによる緊張の取り除き ●頚椎の位置の修正 等を応急的に行い、当医院でのかみ合わせの治療が有効であるかのチェックを行います。 下へ

2009年12月14日

料金について

本院は完全自由診療となっております。健康保険は扱っておりません。あらかじめご了承ください。
お支払いは、現金または銀行振り込みとなっております。 分割払い等を希望の場合は、当医院提携のスルガ銀行デンタルローンもしくはジャックスのデンタルローンをご利用ください。
ローンご利用の場合、治療計画書等をご参考頂き、ゆとりをもってお申し込みください。

初診かかります費用は、初日来院時の感染予防費2,000円(税抜)とCT撮影、お口の模型とり、お口の診査、お口の写真撮影の術前診査費用8,000円(税抜)とで10,000円(税抜)そして2日目の治療計画費用10,000円(税抜)合計20,000円(税抜)となっております。

基本的に治療計画をお受けになる方ことを前提になされた上で、術前診査をお受け頂きます様お願い申し上げます。 できるだけ正確な治療計画を作成するため、術前メインテンスを事前にお受けいただくことをお勧めいたします。
初診診断(表示料金は税抜)
感染予防 感染予防 治療内容とは関係なく、治療ごとに毎回かかります。(治療計画説明のみの場合は除きます)詳細は感染対策のページをご参考ください 2,000円
術前診査 術前診査 お口の検査(虫歯、歯周病)、口の型どり、CTスキャン、口腔内、顔写真が含まれます。 8,000円
診断・治療計画
診断・治療計画(料金表示は税抜) 診断・治療計画 お口の中の総合的な治療計画を立案し、説明いたします 10,000円
診断・治療計画は、別の日にいらしていただくきます。

診断・治療計画では、お口の中の総合的な治療計画を、模型、口腔内写真、CTスキャンなどを用いて総合的に説明いたします。従いまして、治療に入られる前に20,000円(税抜)トータルとしてかかることになります。

2009年12月10日

矯正治療料金

種類 イメージ 内訳 金額(表示は税抜です)
診断料 矯正診断 CT撮影、CT診断、模型診断が含まれます 40,000円
小児矯正 矯正 800,000円~
成人矯正 1,000,000円~
リテーナー リテーナー 治療後2年程度は必ずしていただきます。治療直後のリテーナーはCT撮影代も含みます。 50,000円
リテーナー再製作料 リテーナー リテーナーが割れた場合の再製作料 12,500円
調整料 調整料 月に一回程度の間隔 3,000円

2009年12月 9日

歯の治療

歯の治療費は歯の状況で微妙に変わります。基本的には治療計画時、もしくは治療時にお伝えした治療費に準じますが、基準は下記の金額となっております。
種類 イメージ 内訳 金額(税抜)
ゴールド ゴールドインレー 80,000円~90,000円
ゴールドインレー
部分被覆冠
JRVT使用)
ゴールドオンレー 90,000円~100,000円
ゴールドクラウン 100,000円~110,000円
ハイブリット前装冠 100,000円~110,000円
メタルボンド 120,000円
グラスアイオノマー充填 FUJIⅡ、FUJIⅨRIVA 30,000円~
アマルガム アマルガム アマルガム 50,000円~(症例による)
ハイブリット
(おもに矯正の前処置に使う)
診断料 ハイブリットクラウン 50,000円

土台の種類
歯の土台の治療(表示料金は税抜)
ゴールド(Degunorm使用) ゴールドコアー 60,000円~80,000円

2009年12月 5日

根管治療(いずれもCT撮影含む)

歯の治療費は歯の状況で微妙に変わります。基本的には治療計画時、もしくは治療時にお伝えした治療費に準じますが、基準は下記の金額となっております。
種類 イメージ 根の数 金額(税抜)
前歯 根管治療根管治療 1~2本 50,000円~70,000円
小臼歯 1~2本 70,000円~90,000円
大臼歯 2~5本 90,000円~120,000円
根管内異物除去
コアー除去
根管治療 10,000円~

2009年12月 1日

顎関節症治療

治療内容 イメージ 金額(税抜き)
ナイトガード、デイガード 顎関節症治療根管治療 50,000円
ナイトガード再制作料 30,000円

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