トップへ » 当院の3つの特徴 » 歯の治療で心と身体がかわる? » 噛み合せが変わると身体に何が起こるの?

思考と噛み合せとの密接な関係

「気のせいか?歯の治療した後気分がよくなってきた?」

患者さんから時々耳にする言葉です。
矯正治療で噛み合せの位置を修正し、また首や顎周囲の筋肉を触診しながら緩める治療法を5年以上行ってきて、手ごたえを感じる瞬間です。

私の医院に勤め始めたばかりの歯科衛生士は「何で歯医者なのに、首ばかり触って?失敗をごまかしているのか?」

と疑っていたようです。今はその疑いも晴れましたが、噛み合せの位置を治す時は同時に首の骨の位置関係を治すことは、噛み合せの治療を成功に導くために非常に重要です。

首は「歯と噛み合せを治すと体調が変わる」に書いてあるように非常に重要な脊髄という神経の束が通っています。

この束は実は脊髄液という液体に囲まれたチューブ状の脊柱管の中で仙骨の先までつながっています。

この脊柱管の太さは個人差が多く、「脊髄の周りにゆとりがある人」と、「あまりゆとりがない人」とがいます。

ゆとりがない人は、わずかな頚椎や胸椎、腰椎の歪で神経の束の一部が圧迫され、全身の調子(胃腸障害や不整脈などの心臓の機能)が悪くなったり、脊髄液の流れが悪くなって、思考力などが後退し、活力が失われてしまうなどが起こります。

また、首の周りについている筋肉は頭蓋骨を強く引っ張り、脳脊髄液の循環の量が不均衡させることとあいまって、「頭蓋骨の変形」を生じさせます。

実は何人もの患者さんの頭の形を触っているうちに、歯の矯正をしながら筋肉を緩めてゆくと「頭蓋骨の変形が治ってくる」ことを発見したのです。

脳梗塞になる人はこのような変形具合も強いのではないかと考えています。

現代病だけでなく、多くの疾患がこのような理論で考えると納得できるわけで、こういった治療技術が広がる必要があると思うのです。

多くの医師が、患者さんのCTやMRIの撮影をしても、何も問題がないと診断していますが、そこにはきちんとした問題があり、「医師の診断と私の診断とが異なる」理由でもあるのです。

肩凝りと首こり、歯と関係があるの?

最近、さまざまな歯科医院で「肩凝りや、首こり、不定愁訴と噛み合わせとの関係性」が紹介されています。果たして本当でしょうか?

答えはもちろんイエスです。

歯の噛み合わせは、全身の骨格や姿勢のバランスに強い影響を与えています。人間の体の恒常性は精巧な全身のバランスで保たれているため、歯の治療や噛み合わせの治療をする際は、そのことを理解して行う必要があるのです。

それを理解していないで歯と噛み合わせの治療を行うと噛めないといった単純なトラブルだけではなく、思っても見なかった全身の症状を招くことさえあるのです。

自分自身が「噛み合せの不具合が原因の顎関節症」による、不定愁訴に悩まされ、歯の矯正と整体の治療を受けたで、完全に復活することができた経験を生かし、10年以上にわたる治療の試行錯誤から現在の治療方法にいきつくことができました。幾度も思い通りの結果が得られず。その都度新しい方法を模索しました。

そして患者さんによるバリエーションを理解しそれを解明することはとても大変な作業でした。

さまざまな患者さんを診療してきた経験から、敏感な方は、歯の治療や噛み合せの治療による変化で問題が生じやすいので、インプラントや審美治療といった機能を重視していない治療を受ける際は、問題が生じうることを考え、慎重に治療を受けるかどうかを判断したほうがよいでしょう。。

この種の治療ではかみ合わせの変化や、材料、インプラントへの異物反応で、首こり、肩凝りとどまらず、倦怠感、精神的落ち込みなどの不定愁訴を引きおこすことがあるからです。しかし歯の治療やみ合せが原因と気づくことは難しく、症状がひどくなってから気づくことも少なくないのです。あまりひどくなると最後は痛みに対する感覚まで麻痺してしまい、悲しい人生を送ることになるのです。

当医院で歯の治療と噛みあわせの治療を受けた患者さんは、このような症状から脱却し良好な経過を取っていらっしゃる方がほとんどです。もっと早くくればよかったとおっしゃる方も実は多いのです。

これら肩凝りや首こりは顎関節症の症状のひとつですが、一口に顎関節症といっても、単に顎がカクカク鳴るものよりは、様々な体調不良が起こったりして、非常に深刻なものの方が治療の緊急度は高いのです。

このような顎関節症では、集中力が低下したり、精神が落ち込んできたりと放置できない、さまざまな症状が出ることがあるのです。

矯正を含んだ噛み合わせの治療による骨格の変化?

噛み合わせと健康

ここで、噛み合わせと身体との関係を分かりやすく説明するため、実際のレントゲンを見てみましょう。

【治療前】
レントゲンの像の変化01このレントゲン写真は、治療前のある患者さまのものです。頸椎(けいつい:頭を支える骨のことです)が後ろ向きに反り、気道(空気のとおり穴)が狭くなっています。

この患者さまは首の痛みや、肩のコリに悩まされていました。
  【治療後】
レントゲンの像の変化02左のレントゲン写真は、治療が終盤に差し掛かっているところです(上下前歯の出っ歯は最終段階で治します)。

みてください。あごの位置が完全に変化し、首の反りがなくなっているでしょう?また気道が治療前と比較するとかなり大きくなっています。

実際、首や、肩の凝りがかなり良くなったそうです。

頸椎のそりが正常になったおかげで、集中力は増し、体も疲れにくくなりました。つまり、噛み合わせと全身の健康状態とは非常に強い相関関係があるといえるのです。

どうでしょうか?患者さまの改善の様子がよく分かったでしょうか?

下に、どのような変化が起こっているのかをわかりやすくイラストにしたものを示します。 normal H explain.png 上のイラストは正常な噛み合せの人の骨格の形態と筋肉の状態を示しています。 「胸鎖乳突筋」、「頚突舌骨筋」、「肩甲舌骨筋」などが正常に緊張がなく緩んでいる状態で、骨格も正常な位置関係となっています。 classn2H.png 一方上のイラストでは、上の奥歯が低いために、噛み合わせが悪くなり、顎が奥に入り込み、さまざまな筋肉が太く緊張し、骨格をゆがめている様子がわかります。 「胸鎖乳突筋」は「胸骨」と「鎖骨」を後上方に引き上げ、「肩甲舌骨筋」は、肩甲骨を前上方に引き上げることによって、胸郭が狭くなり、呼吸が浅くなります。 また「小後頭挙筋」や「上頭斜筋」によって頚椎は後ろに引かれ、首の形状がいわゆる「リバースネック」になってしまいます。 「頚突舌骨筋」および「肩甲舌骨筋」の緊張によって「舌骨」の位置が後下方に移動し、呼吸路が閉塞するように骨格が変化していることがわかります。

矯正治療によって、美しい笑顔、そして歯並びの悪いことからくるコンプレックスから脱出できることは素晴らしいことです。でも、それ以上矯正治療の大切な役割は、健康な体を手に入れることです。ですから、私の場合、あえて審美にこだわった矯正治療は行っておりません。それは審美にこだわるあまり、健康を害する場合がほとんどで、歯科医師の真の目的である矯正を通じて噛み合わせを治し、歯も体も健康になるということに対して意味を持たない治療となることが少なくないと考えるからです。

特に審美を目的として「抜歯矯正」をおこなうと、顎の位置が後ろに入りやすく、また噛み合せが低くなりやすいため、上のイラストのような骨格の変化を生みやすい傾向があります。

矯正治療が、単なる見た目の改善のためと捉えられたり、見た目にこだわるあまりかえって健康を害しているという日本の矯正事情は、歯科医とっては非常に残念な話です。これからは健康のためにも矯正治療が大きな意味を持ってくると考えるのです。

歯と噛み合わせを治すと体調まで変わる?

歯の治療(噛み合わせ治療まで含む)をしただけで体調が変わることがあります!

これは、顎の位置と、顎の周りの筋肉の緊張とは深い関わり合いがあるからです。

顎の周りの筋肉は首の骨や頭の骨についており、噛み合わせが生理的にバランスが崩れた位置にあると、筋肉の緊張がアンバランスになり、頸椎のそり具合に変化を与えたり、頭の骨の変形を生んだりします。

また頭の骨が変形すると、脳の周りをめぐっている脳脊隋液の流れに変化がおこります。

頸椎には体の機能を制御する重要な神経が多く入っているので、これらが圧迫されることによって、内臓の機能を制御する神経が圧迫されると、内臓の運動が制限されることがあります。

一方、脳脊髄液が変化すると、人によっては鬱様の症状が出たり、やる気が起きなくなったりします。これは脳内に循環する脳脊髄液の流れが変わるために、機能が低下する脳の部分ができてしまうことが原因と考えられます。

噛み合わせの治療を通して、筋肉の緊張を積極的にとることにより、不適切な緊張のない首の状態になれば、自然と頸椎のそりは自然なものとなり、頸椎の中の神経も圧迫されることが無くなります。また頚椎が正常なそりになれば、脳脊髄液の循環に変化が現れます。滞りなく脳脊髄液が流れ出し、鬱滞して変形していた頭蓋骨が正常なかたちに戻ってきます。neck1.jpg
これが、体調が良くなるメカニズムです。頸椎の配列のほんのわずかな狂いですら体調は大幅に変化します。
下のイラストは、頚椎の位置が変わることによって、脳脊髄液の流れに変化が起こり、全身にまで大きな影響が出ることを示しています。
brain001.jpg
このような頸椎の位置の変化を私は常にチェックしながら治療を行っています。これが通常の歯科医や矯正専門医との違いですが、これは歯のみならず、全身の状態を大きく左右することですから、非常に重要な治療のチェックポイントでもあるのです。

噛み合わせの治療を通して、体調の改善が可能です
当院ではこのような治療の考え方を使った矯正治療を行うことによって、本人も驚くほどの体調改善することが可能になっております。

噛み合わせがどれほど重要かは、日々、患者さまの変化で目の当たりにしているのです。

また多くの人が自分とは関係ないと思いがちですが、噛み合わせの位置が正常な人は現代人では1%もいないのが実情で、ほとんどの人が自分の噛み合わせの狂いに気が付かないで生活しているのです。

いわゆる現代病として治らない人の多くが、噛み合わせや、それに伴う全身の筋肉の不調和、あるいは不適切な習慣による筋肉の硬直が原因なのです。

勿論、噛み合わせの治療と同時にご自身の生活習慣(喫煙習慣や、暴飲暴食、不摂生、睡眠不足、過度のストレス)などを見つめなおしていただく必要があります。この内容に関しましては、当医院のお願いにも挙げております。

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