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デジタルレントゲンは必要か?(2008/11/24)
当医院ではレントゲンは残念ながらデジタル化されておりません。しかし最近はやっている歯科診療所でのデジタル化はほとんど意味がありません。そもそも歯科で撮影するレントゲンはパノラマ写真が数年に一度、デンタルレントゲンも5から10枚程度は撮影する場合がありますが、その線量は、日本からフランクフルトに旅行する際に浴びるレントゲンの量にも満たない微量です。いくら少なくても確かに被爆線量を少なくする必要はありますが、医科での被爆線量とは比べ物にならないくらい微量です(1/100程度)。
またデジタルカメラがかつてそうであったように、デジタルレントゲンは、アナログのものと比較して明らかに映りや解像度が低く、また根の治療で根管の長さを測定しようと思っても、映像化されてしまい、サイズがめちゃくちゃになってしまうので、切削器具と長さを比較することができません。すなわち治療の診断時のさほど大きな有用性はないのです。
しかも歯科でデジタルを導入するためには1,000万円単位のコストがかかります。このようなコストは当然患者さんの治療費に加算されるか、あるいはほかの形で患者さんに転嫁せざるを得ないわけです。
将来解像度が良くなり(現在もかなり良くなってきている)、さらにアナログの機器と変わらない値段にまでなれば、購入してもよいのではないかと考えています。(ちなみに当倍で映し出される機構ができるようになっていることも必要です)
デジタルレントゲン、はインプラントや難治性の根管治療あるいは矯正学の一部の診断には有効な場合がありますが、おそらくCTスキャンを用いたものになるでしょう。
これらの機器よりも金額が低く、はるかに有用で必要なのは顕微鏡や技工設備ではないでしょうか?
実際アメリカで、デジタルレントゲンは日本ほどはやっておらず、むしろ感染予防のための設備や、顕微鏡、拡大鏡などが売れ筋商品となっています。
インプラントは最新の治療か?それとも?
インプラントがまるで最新の治療のように宣伝する先生がいます。確かに最新であることはあるのですが。
しかし私は安易にインプラントを始めるのは躊躇します。
たとえば自分の腕に骨と癒着する金属を植え付け、上から20キロから40キロ近い力を毎日500回近くかけるとしたら、その腕はどうなるでしょうか?
常識で考えれば骨に変形が起こり、筋肉に異常なストレスがかかり、腕は硬直化し、それが全身にいきわたるでしょう。そしてその人の体調は一体どうなるでしょう?
人間の体は鉄でできたものではありません。非常に精緻に作られており、それをサイボーグのように付けて足してといったように治せるものではないと思うのです。骨は金属ではありません、力を加えればたわみます。体はそのたわみをうまく利用して恒常性を維持しているのです。誰も鉄下駄をはいて歩く人はいません。