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セカンドオピニオンの必要性

セカンドオピニオンは今や歯科治療、特に矯正治療では当たり前となっています。皆さんもホームページ等でも、数々の問題が起きてしまった患者さんの話が書かれていることを、ご覧になったことがあると思います。

特に矯正治療では、治療後に顎の調子が悪くなってしまう患者さんが後を絶ちません。これは治療の理論をきちんと勉強しないで治療を行っている先生が非常に多いという日本の歯科医療の現実を映し出しています。

治療の技術は一朝一夕で身に付くものではありません。正しい技術は自分から求めて得ようとしなければ得られるはずもありません。特に日本の場合、歯科大学での治療技術に対する教育は徹底しておらず、きちんとした治療の技術を持たないまま矯正歯科として開業している人が数多くいると私は認識しています。

日本の歯科大の特徴は、歯科医師の教育に対してあまり熱心でないということです。アメリカでは大学院などのシステムで治療技術を徹底的に仕込まれますが、日本では私も経験したのですが、「自分で勉強しなさい」といったスタンスでした。また治療技術を教えることができる程のレベルをもった先生もほとんどいなかった記憶があります。

一方、今情報はインターネット上で氾濫しています。歯科医師である私ですら、ホームページを見ると一体どの先生が本当にきちんとした治療技術をもっているのかわからなくなってしまうぐらいです。しかしインターネット上で上手に宣伝をするという技術は、治療技術を習得するよりも比較的容易に得ることができます。

このような現状から、意外にも治療技術がなくても、集客の技術にたけている先生が多く存在していることも事実で、首をかしげるような治療をしている医院ですら、「混み合って予約が取れない」というおかしなことが実際に起こっています。このようなことから起こる患者さんの悲劇は、これからもあとを絶たないと思います。


このような悲劇から自分を守るためにもインターネットでより多くの情報を収集し、きちんとセカンドオピニオンを探し、何人かの先生の意見を聞いてから治療に移るのが得策です。
特に矯正では100万を超える治療費を払うわけですからもう少し真剣に歯科医選びをするべきではないかと思います。

つまり治療でうまくいくのも失敗するのも自分次第といったところでしょう。

十分な知識もないのに治療をする先生がいるという事実は恐ろしいものです。私自身セカンドオピニオンとして何人もの患者さんとインタビューするうちに、これらが引き起こされた原因に同じ傾向があることに気がつきました。

1、患者さんの初めの歯科医院選びに真剣度が足りなかった。(実力のある歯科医はほんの一握りであり、ホームページや実際に会って先生と話した時の洞察力が足りなかった。このホームページは本当にその歯科医師が書いたものかよく見極めるべきである)

2、業界での名声や専門医であること、有名な学会の学会員であること、認定医の免許を持っているなどといった、一見信用がおけそうな資格等を信じてしまったが、実はそれが名ばかりであったことでおきる悲劇。認定医は必ずしも信用が置けない(審査が甘い)、学会は私も以前はいくつか席を置いていましたが結局は海外の学会ならまだしも、日本の学会はお金の無駄なので辞めてしまいました。

もちろん中には価値ある学会もあると思いますが、多くの場合、学会とは名ばかりで、しょせん仲良し歯科医が集まってお祭りをしているようなものだと私は認識しています。(日本の歯科ではこの手の悲劇は多く、アメリカでは名声と治療内容はリンクする場合もあるが、日本ではリンクする確率は極めて低い)

3、日本における最新の治療技術のトレンドが世界のトレンドとかけ離れている。あるいは方向性が間違っている。(日本の業界内での常識的なことが世界ではマイナーなことが非常に多く、患者さんが不幸な目に逢っていることが後を絶たない現状である。)

と言ったことです。3に関してはたとえばクリアライナーと言ってマウスピース矯正や舌側矯正が日本では流行っているように感じますが、アメリカでは治療の質を下げるので一部のマイナーな先生しかやっていません。3-mixも諸外国で聞いたことがありません。またレントゲンのデジタル化は線量を低くする良い方法かもしれませんが(実際デジタルでないデンタルレントゲンを撮っても、道を歩いて浴びる放射線の量程度しかないのでそれを低くしてもあまり意味がない)、導入に1000万近くかかり、それより顕微鏡(300万程度)を買って使った方がよっぽど治療はうまくいきますし、患者さんにプラスになります。

しかし顕微鏡を使いこなすにはかなりの努力が必要で、技術の必要もなく手軽にアピールできるデジタルレントゲンやレーザーといった、医学的にあまり大きなプラス要素がない機械を導入している先生が多い傾向にある(レーザーやデジタルレントゲンを売りにしている医院は要注意)。


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