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小児矯正は、骨の成長と、歯の位置移動の両方を利用することができます。ですからこれら有効に使う必要があるのです。
また小児の矯正で、歯を抜く必要性はますます減少しており、抜歯症例は、ほとんどないといえるでしょう。
矯正の先生に抜歯が必要と言われたら必ずセカンドオピニオン、サードオピニオンを見つけて相談するようが良いと思います。
残念ながら日本の矯正専門医の大部分が抜歯を行って矯正を行う方向に考え方が傾いており、きちんと治療をしてくれるうえ、非抜歯で行う先生は非常に少ない気がします。
また最近ではほとんどの症例を非抜歯で行うことができるようになってきましたが、デーモンブラケットのような特殊な歯の動きができないと、縛るタイプのブラケットではまだ、非抜歯で行うことができない症例がかなりあると思います。
またデーモンブラケットを使っても抜歯症例に近い患者さんを治療するには時間がかかり、1年以内で終わることは今のテクノロジーを使っても不可能に近く、無理をして行うと、骨ができず、歯は並んでいるが、骨がないといった問題を引き起こしてしまいます。
治療の難易度は患者さんを見てみないと実際わかりませんし、患者さんが何を求めているかにもよって違ってきます。また実際治療してみて難しい症例と分かる場合もあるのですから、全く何も知らない患者さんに過剰な期待を抱かせることはできれば避けたようと思うのが、きちんとした歯科医師の姿ではないでしょうか?
ヘッドギアー、急速拡大装置などについて
以前は子供にヘッドギアーといった頭や顎にマスクをつけさせて、歯を引っ張る方法がとられていました。しかし、これは歯にかける力としては強すぎ、骨の異常吸収や、歯の根の吸収の原因となると考えられ、あまり使われなくなってきました。特に子供は骨が柔軟なので、ヘッドギアーなどをすることは可能なのですが、CTなどで確認すると、骨の外に根が突き出してしまったり、といった恐ろしい副作用が認められるようになったのです。また急速拡大装置は、あまりにも強い力で顎の骨を広げるため、広げられた骨が人工的な骨折を起こすだけでなく、押された歯の根が飛び出してしまっていることがCTなどで確認されており、あまりお勧めできる方法ではありません。矯正治療は、強い力からより弱い力へと治療方法が変わっています。治療に必要な時間は、十分にかけ、できるだけ弱い力をかける。というのが子供の健康にとっても、また将来の歯の健康にとっても良いことではないでしょうか?
強い力はストレスを生み、精神的にも参ってしまいます。治療とは言え長い年月がかかるものです。できるだけストレスなく治療を受けたいと思うのはみなそうではないでしょうか?