虫歯の原因と治療
虫歯の原因は、お口の中の細菌によって産生される酸です。ですから基本的にお口の中を清潔に保ち、細菌数を減らしておけばできにくくなります。しかし顎関節症のところで書きましたように、お口をきれいに保っていても、不適切な力がかかることで歯にひびが入ったり、割れたりして、そこから細菌が入りやすくなり、虫歯になってしまうことがあります。こうならないように、毎晩ナイトガード(
顎関節症の治療参照)してお休みになることをお勧めいたします。
また詰め物が取れていることに気づかないで長い間放置していたりすると、痛みが無くても虫歯になっています。虫歯は必ず痛くなるとは限りません。痛くなったときはすでに手遅れと思ったほうが良いです。違和感があるぐらいでも歯医者さんに見てもらうことをお勧めいたします。
様々な虫歯の例
虫歯の取り残しによる虫歯
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痛みが全くなかった歯ですが、詰め物を外してみるとひどい虫歯になっていました。このような虫歯はレントゲンでもわかりにくく、レントゲンの写り方で経験から虫歯があると判断しなければならない場合もあります。
(左:詰め物の状態、右詰めもの除去後) |
外れてしまったことに気がつかないで虫歯が大きくなってしまった例
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詰め物が取れてしまっているのに気がつかないと、徐々に虫歯が広がり、痛くもないのに中で虫歯になってしまいます。強い咬みしめや、歯軋りで詰め物が取れてしまうことがしばしばあります。 |
また、歯は非常に過酷な条件下で酷使されています。材料にはものによって耐久性の限界があります。特にレジン(樹脂)は見た目が良いのですが、強度が弱い欠点もあります。長期間(10年以上)の耐久性は金属ほど期待できません。またレジンは吸水性(水分を吸ってしまう性質)があり、抗菌性はグラスアイオノマー、アマルガムなどの充填剤ほど期待できないため、一度虫歯になってしまうと大変なことになってしまいます。また歯と着けるために接着剤を使用するため、充填する際に水分(水蒸気など)がある条件だと、部分的に歯と接着している部分とそうでない部分ができてしまいます。また重合収縮という性質から、固まるときに縮むことになります。このような性質を熟知して使用する必要があります。レジン充填にはラバーダム防湿が必要になります。
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レジンが詰められていた歯ですが、中が完全に虫歯になっていました。レジンは吸水性があるため、金属と比べると、比較的虫歯になりやすい材料です。 |
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虫歯を完全に取り除くと、きれいな歯が出てきました。虫歯の絶対に取り残してはいけませんが、削りすぎてもいけません。 |
すべての写真は顕微鏡を使って撮影したものです。顕微鏡はかなり細かいところまで確認できるのです。虫歯の治療時のポイントは、
- 虫歯を絶対にとり残さないこと。(虫歯検知液もしくはカリエスチェッカーを必ず使用すること)
- 必ずラバーダム防湿下で治療を行うことが望ましい。
- ルーペもしくは顕微鏡で削った形態、虫歯を確認すること。
の3つです。
残念ながら、材料の問題や取れたことに気がつかないで虫歯になっている人よりも、以前治療した歯の奥に虫歯があることのほうが多く、治療が終了しているからといって安心できるわけではありません。