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顎関節症の治療としての矯正

顎関節症の治療としての矯正治療

顎関節症の治療に、矯正を用いることは、非常に重要なのです。

顎の位置は歯の当たり具合で決まってきます。歯のあたりが悪いとその歯を避けるように、噛み合わせができてしまい、結局顎の位置がずれてしまい、顎関節症になってしまうのです。

一般的には矯正専門医は歯を動かすことや歯を並べることは得意なのですが、顎の位置(顎位と呼ばれる)に関して得意な先生が少ない傾向にあります。

一方顎の治療の専門家は歯を削って治したり、かみ合わせを治すことは得意ですが、矯正治療となるとまた特殊な技術が必要とされるため、なかなか噛み合わせの治療と矯正による治療の両方の良いところを取って治療をするのは難しく、それができる先生はほとんどいらっしゃいません。これは大学教育及び卒後教育で、顎関節症は補綴学の分野、歯の移動は矯正学の分野、と完全に縦割り教育されていることも原因の一つです。
当医院での矯正による治療例

1.矯正で顎の筋肉が正常に?(小顔効果?)
筋肉が正常に機能するように矯正すると、顎の辺りがすっきりしてきます。これも顎関節症を理解して行う矯正のメリットです。もちろん普通に矯正治療を行ってもきちんと顎のラインはすっきりしてきます。しかし、場合によっては噛み合わせが狂っていると、顎が鳴ったままなおらなかったり、肩コリや首の痛みなどがあまり改善しない場合があります。かみ合わせをきちんと理解して矯正をしてくれる先生に治療治療してもらうことが大切です。

このような変化は、噛み合わせが良くなるために、強いかみしめをしていた顎の筋肉が必要なくなり、顎の骨もそれに従ってなくなってゆくからです。夜寝ているときに強くかみ絞めていて、眼が覚めたり、朝方歯茎に強い力を受けていたような感覚がある人は、強いかみしめをしているのです。

2.歯を削る量を最小限にして顎関節症を治すことができる
顎関節症では、多くの治療法が多くの歯を詰めたり、被せたりして治す方法が多いです。しかし矯正を用いて顎関節症を治療する場合、歯を削る量は非常に少なくなります。 これは噛み合わせを理想的にしたい位置に歯を自由に動かすことができるからです。

3.歯の位置が良くなり、舌や頬が楽になります
かぶせものによる顎関節症の治療では、歯の位置を動かすことができません。
それでは歯の位置が悪いことによって、舌をかんでしまったり、ほっぺたを噛んでしまうなどの問題が治ることは難しいのです。
そのようなときに威力を発揮するのが矯正治療です、矯正治療では歯の位置だけでなく、顎全体を広げることもできるので、「お口の中が広くなった」とか、「舌やほっぺたを咬まなくなった」などの喜びの声を聞くことがあります。
また「鼻の通りがよくなった」という思いもしない効果があることも分かってきました。
これは歯の位置が呼吸などの大切な機能に大きくかかわっているからにほかなりません。矯正治療は思わぬ治療成果をあげることができるのです、見た目も顔のバランスも自然です。

4.体調の改善
こちらはどちらかというと偶然の産物でした。私が、様々な顎関節症の患者さんを治療してゆくうちに、ほとんどすべての患者さんで体調の改善が認められるようになったのです。
これは、本来は筋肉の緊張が起こらない位置で歯が生え、かみ合わせが決まってゆくはずはずなのに、何らかの理由でそうではない位置にかみ合わせが出来上がってしまう人がほとんどであるからです。
誤った位置でのかみ合わせが完成してしまう理由には様々なものがありますが、最近よく言われているストレートネックは大きな原因と考えられます。もちろん歯のせいでストレートネックになっている人も多いのでどちらが先かといわれると非常に微妙です。
私の研究では、ストレートネックになってしまった患者さんでもほとんど正しい反りを矯正治療などによって回復することができます。残念ながら矯正治療を行わないで正しい反りを回復することは不可能に近いようです(かみ合わせの狂いが相当ひどい場合)。
また噛み合わせが異常になっている患者さんで多く認められるケースは、甲状腺機能亢進症と診断されたり、ぎっくり腰がひどくて、整体に通い続けるていてもどうしても治らないなど、一見歯やかみ合わせとは何の関係もなさそうな疾患も実は噛み合わせが原因であることがあります。
これらの疾患との関係も私が実際治療を行ってみて(別にその疾患を治そうとしたのではなく、歯を治そうとしただけですが)高い効果が認められたものです。
しかし、これらの治療は、歯の治療と同時に筋肉の緊張を取り除く治療を併用する必要があり、普通にただ矯正治療を行っても絶対に治ることがないことも、治療の経験から知ることができました。
つまり、ありきたりの治療テクニックで治るものではないが、わかってしまえばこれほど簡単で面白い治療はないというのが私の今の感覚です。
矯正治療によって鼻が通ってきたり(慢性鼻炎と診断される)、眼の奥の痛みが取れたり(三叉神経痛と診断される)するのは、顎と顔面の筋肉の緊張が取れることによって、頭骸骨の変形が修正されるためです。これは自律神経失調症の原因になることもあり、これらの疾患も歯で治ることが多いので不思議に思っていましたが、今考えれば当たり前のような気がします。


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