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最新の治療あれこれ

インプラントについて(2009/5/25)

インプラントを標榜している歯科医の先生がたくさんいらっしゃいます。ところでインプラントはいったいどういったものでしょうか?インプラントは人工の歯の根です。自分のものではありません。歯を失った際に代用で人工的なものを入れるのです。歯科を標榜しながら、「インプラントやってます」と得意げに掲げている先生は、まるで心臓外科の先生でありながら、「人工心臓あります」と標榜しているようなものです。
私が心臓外科の先生なら、恥ずかしくてそんなことはできません。聞かれれば「そういう(人工心臓の移植)方法もありますが、自分の心臓をできるだけ生かすよう手術を成功させます」というでしょう(歯でも「インプラントという方法もありますが、できるだけ歯を残すよう努力します」と言いますし、インプラントやっていますと標榜する必要がないでしょう)。つまり堂々とインプラントを標榜しているような先生には、歯を先生の技術や努力で残そうとする意志があるのか疑わしいといえるのではないでしょうか?
いくらテクノロジーの変化でインプラントが良いものになっても所詮は自分の歯とは比べようもありません。根管治療が難しいとすぐインプラントを勧める様な先生が、たとえインプラント手術を成功させても、歯を残すという要素を十分に考えて治療するとは考えられません。
自分の足が感染して腐ってしまって、切断しなければいけないかどうかの瀬戸際に、「義足あります」と標榜する医者に行くでしょうか?
インプラントを使わなくても噛める入れ歯を作ることは可能ですし、自分で歯を失った以上、入れ歯に慣れる努力をするのは当たり前のことでしょう。
私自身インプラントはやったことがありませんし、今後もやる予定はありません。たとえやることがあったとしても、「インプラントやってます」とは堂々と書くことはないでしょう。自分が患者さまの歯を少しでも長く残そうとする意志が残っているのであればそのようなことは恥ずかしくてできないでしょう。

最近の歯科の誤った傾向とは(2009/1/12)

最近の歯科で私が最も危惧するのは、審美とインプラントを誇大広告しすぎるということです。私の医院で治療を受けられるほとんどの人が、先生のエゴとしか思えない審美治療によってかみ合わせを狂わされ、健康状態を害された患者さまです。
患者さまが審美性を求めることは時代の流れとして致し方ないと思いますし、できるだけ見た目をきれいに治療してあげたいと先生が思うのも当然でしょう。しかしその治療がもとで健康を害したのでは本末転倒ではないでしょうか?
私が奥歯に白い材料をできるだけ使いたくない理由に次の3つの理由があります。

1、セラミックは審美性が良い反面、製作時に高い精度が出にくい、特に大臼歯や、小臼歯などに用いるさい、高さの精度が出ないことは致命的。
また高さの調整をしようとしても咬合紙(高さが高い部分に赤い色がつくかみ合わせを調整する紙)を使っても高い部分に印がきちんと付かないため、間違った部分を調整してしまうことがあり、高さの調整が金属の詰めものと比べてうまくいかない。

2、金属材料と比べて固い為、表面にファセット(強く当たることによって表面にできるくぼみや傷)ができにくいので、調整が必要な場合でもどこを削ってよいかわからない。

3、レジン材料を大臼歯に使用すると、金属と比較して簡単に擦り減ってしまうために、かみ合わせが変化してしまい、顎関節やその他(耳、頭痛など)の問題を引き起こす原因となる。

といった具合です。
患者さまが何も要求していないのに、「白して見た目を良くしましょう」と、先生にセールスされた場合は注意が必要です。患者さまの健康を考えた場合白い歯はお勧めるとは思えないからです。
現在でもアメリカのほとんどの先生は奥歯に審美材料を使用することには消極的なのもうなずける気がします。また金属の危険性を唱える人が多いのも非常に疑問です。今まで金属を入れられて大きな問題を引き起こした前例は非常に少ないし、またアレルギーがあるとしてもまれで、そのような人も実は金属が入ることより、体自体に問題があることが多いのです。(アトピーなどは大部分が不健康な食生活や、薬漬けの生活などで、肝機能が衰えている人がなっている傾向があります)


インプラントは最新の治療か?それとも?

インプラントがまるで最新の治療のように宣伝する先生がいます。確かに最新であることはあるのですが。
しかし私は安易にインプラントを始めるのは躊躇します。

たとえば自分の腕に骨と癒着する金属を植え付け、上から20キロから40キロ近い力を毎日500回近くかけるとしたら、その腕はどうなるでしょうか?

常識で考えれば骨に変形が起こり、筋肉に異常なストレスがかかり、腕は硬直化し、それが全身にいきわたるでしょう。そしてその人の体調は一体どうなるでしょう?

人間の体は鉄でできたものではありません。非常に精緻に作られており、それをサイボーグのように付けて足してといったように治せるものなのか疑問に思います。骨は金属ではありません、力を加えればたわみます。体はそのたわみをうまく利用して恒常性を維持しているのです。誰も鉄下駄をはいて歩く人はいません。

しかしインプラントも、入れ歯になれることができない、とか、思いっきり固いものを食べたいなどの人にとっては素晴らしいものかもしれません。しかしその裏に人間の体の構造を全く無視した治療であることを認識してから受けるべきでしょう。


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