トップへ » 治療を支える6つの取り組み » 顎関節症治療(顎だけでない不調も治したい) » 顎関節症の人を矯正して大丈夫なの? » 顎関節症の治療としての矯正

顎関節症の治療としての矯正

「顎関節症の人は矯正治療はしない」これが今までの一般的考えかたでした。

しかし、矯正治療を受けてから顎関節症になった人が実は何人もいるのです。

顎関節症と矯正治療との関係を解明しなければ、矯正治療も安心して行うことができないです。
私たちは、「なぜ顎関節症になるのか?」といった研究から、噛み合わせと全身の関係を調べ、その真相をあきらかにしてきました
噛み合わせと顎関節症の関係を理解しているからこそ、矯正治療が顎関節症の治療に有効であるといえるのです。
また一般的に言われているストレスといわれるマイナスエネルギーが大きな原因のひとつとしてあげることができ、正体がはっきりしないこのエネルギーに対しても対策が絶対に欠かせません。
また疾患を訴える患者さん自身の体質とも大きく関係しており、それらを総合的に考えて治療を行う必要があるわけです。

顎関節症の治療としての矯正治療

顎関節症の治療に、矯正を用いることは、非常に大切です。
顎の位置は歯の並び具合で決まってきます。従って歯のあたりが悪いとその歯を避けるように、かみ合わせがずれ、最も接触面積が広い位置でかみ合わせが安定します。この下顎の位置が生理的な位置でなければ顎関節症が発症してしまうのです。

一般的には矯正専門医は歯を動かすことや歯を並べることは得意なのですが、顎の位置(顎位と呼ばれる)に関して十分に理解している先生があまりいらっしゃいません。

一方かみ合わせの治療の専門家は歯を削ってかみ合わせを治すことは得意ですが、矯正治療となると専門が違うため、矯正治療で顎関節症を治すことができる先生はなかなかいません

つまりかみ合わせを治すテクニックと矯正のテクニックの両方を持ち、顎関節症を治療をできる先生がほとんどいないのが現状なのです。

どうして矯正治療で顎関節症を治すことができるのかに関してはこちらを御参照ください。

これは大学教育及び卒後教育で、かみ合わせは補綴学の分野であり、歯の移動は矯正学の分野であるといった、縦割り式に教育されていることが原因です。

骨格筋の緊張や脳脊髄液の流れをコントロールする治療
多くの顎関節症を治療する先生に理解にかけている部分は、噛み合わせの位置は常に変化する可能性があるということです。顎関節は非常にフレキシブルな関節ですから、噛む位置は筋肉の緊張具合によって左右されます
また治療によって脳脊髄液の流れが変わるので、頭蓋骨の形状は絶えず変化してゆき、上顎骨も下顎骨も形状が変化する可能性があるのです

つまり、治療を行う最中に変化する顎や歯に対応し、常に正しい噛み合わせの位置に変更する技術を持っていなければ顎関節症の矯正治療は上手くいきません。これも顎関節症の矯正治療の難しいところです。

実は自分には関係ないと思っていらっしゃる方のほとんどがこのような骨格筋や頭骸骨の問題を抱えている可能性があり、どんな矯正治療でも、安易な噛み合わせの与え方は顎関節症症状を生んでしまう可能性あるのです。
このような理由から、全身の症状まで酷い患者さんの場合、1回の矯正治療で顎の位置を完全に治す事ができないことすらあるのです。

矯正治療による顎関節症治療のメリットとは?
1.矯正で顎の筋肉が正常に?(小顔効果?)
筋肉が正常に機能するように矯正すると、顎の辺りがすっきりしてきます。これも顎関節症を理解して行う矯正のメリットです。

もちろん普通に矯正治療を行っても、ある程度は顎のラインはすっきりしてきます。しかし、かみ合わせの位置を間違えて矯正されると、顎がジャリジャリ鳴リ出したり、肩コリや首の痛みひどくなったり、顔つきがこわばってきたりする場合もあるのです。

かみ合わせをきちんと理解した矯正医(あまりいらっしゃいませんが)に治療してもらうことが大切です。

2.歯を削る量を最小限にして顎関節症を治すことができる

顎関節症治療では、多くの歯を詰めたり、被せたりする方法が一般的です。しかし矯正を用いて治療する場合、歯を削る量は非常に少なくなります。矯正治療は、かみ合わせを作りたい位置に歯を自由に動かすことができるからです。

3.歯の位置が良くなり、舌や頬が楽になります
かぶせものによる顎関節症の治療では、歯の位置を動かすことはできません。

かぶせ物では、内側に入っている歯を外側に移動したり、前に倒れこんで前歯の叢生(ガチャガチャになっている歯列のこと)を治すことができません。

矯正治療では歯の位置だけでなく、歯列全体を広げることもできるので、お口の中を広くする治療が可能なのです。

4.体調の改善

こちらはどちらかというと偶然の産物でした。私が、様々な顎関節症の患者さまを治療してゆくうちに、ほとんどすべての患者さまで体調の改善が認められるようになったのです。

これは、本来は筋肉の緊張が起こらない位置で歯が生え、かみ合わせが決まってゆくはずはずなのに、乳歯列ができる前に、ストレスなどが原因で、顎を引いた位置でかみ合わせが出来上がってしまうことが近年多くみられるからです。

私の治療をしてきた経験では、ストレートネックになってしまった患者さまでも、ほとんど正しい反りを矯正治療などによって回復することができます。
ortho1.jpg
残念ながら矯正治療を行わないで正しい反りを回復することはかなり難しいようです(整体などである程度は治りますが、完全に治すには物理的な顎の位置を治療するしかありません)

またかみ合わせが奥に入ってしまっている患者さまで多く認められるケースは、甲状腺機能亢進症と診断されたり、ぎっくり腰がひどくて、整体に通い続けるていてもどうしても治らないなど、一見歯やかみ合わせとは何の関係もなさそうな疾患がかみ合わせが原因であることが非常に多いのです。
これらの疾患との関係も私が実際治療を行ってみて(別にその疾患を治そうとしたのではなく、歯を治そうとしただけですが)高い効果が認められ、かみ合わせが関係していると確信いたしました。

しかし、これらの治療は、歯の治療と同時に筋肉の緊張を取り除く治療を併用する必要があり、普通にただ矯正治療を行っても絶対に治ることがないことも、治療の経験から知ることができました。

つまり、ありきたりの治療テクニックで治るものではないが、筋肉の緊張を取り除く方法をわかってしまえばこれほど簡単で面白い治療はないというのが私の今の感覚です。

矯正治療によって鼻が通ってきたり(慢性鼻炎と診断される)、眼の奥の痛みが取れたり(三叉神経痛と診断される)するのは、顎と顔面の筋肉の緊張が取れることによって、頭骸骨の変形が修正されるためです。

このような頭蓋骨の変形は自律神経失調症の原因になることもあり、歯の矯正が健康の維持に非常に重要な意味を持つと考えられます。


トップへ » 治療を支える6つの取り組み » 顎関節症治療(顎だけでない不調も治したい) » 顎関節症の人を矯正して大丈夫なの? » 顎関節症の治療としての矯正


コールバック予約

PAGE TOP