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「身体まで整える」総入れ歯と私との出会い

噛める、痛くない、身体まで整える総入れ歯と私との出会い。
今私は歯の治療と矯正治療をすることで、全身の体調までなおすことをメインとした診療を行っておりますが、実は、歯科大を卒業し、一番最初に興味を持ったのは総入れ歯でした。

なぜかというと、6年生のときの臨床実習を通じて、総入れ歯が合わずに困っている人は多い様だし、噛み合わせがないので、歯科の臨床で最も難解といわれる、噛み合わせの位置を決める作業が全て先生に委ねられる治療だと知ったからです。

そして、実際の臨床で症例を見るうち、「非常に高い技術を要する治療」であり、先生が与える「噛み合わせの位置次第で、よい入れ歯か悪い入れ歯か決る、技術の差が出やすい治療」であることがわかったからです。

大学卒業後、進路は色々悩んだ末、結局、高齢者歯科(旧第三補綴・・総入れ歯の専門の講座)の大学院に進学しましたが、この講座に進学したことが、私の噛み合わせの「長年の研究と解明の出発点」でもあったわけです。

大学院卒業後、色々と調べて行くうちに、噛み合わせを決めることが重要であるのは、なにも総入れ歯に限ったことではなく、部分入れ歯、被せもの、虫歯治療、矯正治療など、「全ての歯の治療にとって当たり前の様に重要なこと」であると気づいたのです。

すなわち、「噛み合わせを制すれば歯科治療を制す」と言っても過言ではないのです。

今患者さんに満足していただいている私の「痛くなく、快適に噛める入れ歯」のほとんど技術は、実は母校の高齢者歯科講座の臨床教育で掴んだわけではないのです。

大学院3年生のとき、当時同講座の非常勤講師であったアメリカの歯科大と大学院を卒業した先生から「アメリカでは実際行われている方法を直接ご教授いただいた」ことでマスターしたものです。

この話しをすると、入れ歯の出来映えに喜んでいらっしゃる患者さんのほとんどが驚きます。患者さんとしては、てっきり、東京医科歯科大学の技術でうまく入れ歯が出来たと信じていたからです。

私が技術を教わった当時、医科歯科大学の体質にも問題が有り、その先生もアメリカ式治療技術を広めようと焦りすぎ(アメリカでの師匠に、日本に技術を正しい広めるように言われていたみたいです)、色々あって私もその先生も結局大学を去ることになりました。

結果的に私にはその技術は残りましたが、東京医科歯科大学はますます世界に遅れをとってしまいました。この入れ歯作成技術は、アメリカの歯科大を卒業された優秀な先生であれば誰でもマスターしている技術だそうで、非常に残念です。

その後日本の歯科の色々な先生を調べましたが、私が教授して頂いたレベルの総入れ歯以上の入れ歯を作る技術をもつ先生には今までお目にかかったことがありません。それだけ日本の入れ歯作成の技術レベルはアメリカのそれと大きく水を分けられていると言えるのです。

つまり、入れ歯作成の十分な技術を持つ歯科医が少ない日本では、「痛くなく、噛める入れ歯を作れる技術をもつ先生が非常に少ない」→「十分に機能する入れ歯がなかなか作れない」→「インプラントが流行る」→「入れ歯を作る技術のない先生がインプラントを打つ」→「トラブルが増える」→「歯科不信がさら高まる」といった構図となっているわけです。

話は戻りますが、総入れ歯作成の基礎となる技術習得は、その先生と出会った28歳頃から始まり、顎関節症を発症している難症例を含めた10症例の総入れ歯の患者さんの全製作行程(治療計画立案、入れ歯の重合、研磨、調整まで)を指導を受けながら行うことで、免許皆伝を頂くことができたのでした。

しかし、このときの技術習得だけでは、まだ不十分で、その後、自分の医院で「難症例の顎関節症患者さんの総入れ歯作成に挑む」ことで、健康と長寿を同時につかむことができる究極の総入れ歯のアイデアを完成させることができたのです。

今は、噛み合わせを決める際に、アメリカ式の入れ歯の作成技術に私のつかんだ独自のエッセンスを注ぐことで、健康レベルを変えるまでの、本当に噛める入れ歯を完成させることが出来るようになったのです。

この入れ歯ではほとんどの患者さんが、治療前と比べ10歳は若返った状態になります。しかし単に機能が本来の状態に戻っただけで、身体が正常なバランスになれば、本来のバランスが取れた身体になり、若返ったように見える、というだけのことなのです。


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